国際情勢

鍛冶俊樹の軍事ジャーナル

航空自衛隊出身の軍事ジャーナリストが内外の軍事情勢を多角的に分析する。メルマ!ガ オブ ザイヤー2011受賞

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軍事ジャーナル【1月27日号】戦争?いいえ平和ですよ!

2017/01/27

 トランプ大統領が戦争を惹き起こそうとしているかの様な連日のマスコミ報道には、ほとほと呆れ返るしかない。メキシコとの間に壁を築いてメキシコと戦争になるのか?麻薬戦争が解決して平和になるのは明らかだ。
 米上院が親露派のティラーソンを国務長官として承認する運びとなって、トランプの安全保障戦略は一気に成功に向かいそうである。現在の世界の紛争は米露が協力すれば殆ど解決してしまうのである。
 まず中東だが、米露の協力でイスラム国は粉砕される。シリアの独裁政権は残存する訳だが、民主主義の理想を追求したオバマと違ってトランプは現実的な平和を選択するだろう。

 次にウクライナだが、もともとここはロシアの勢力圏だった。そこに欧州の民主勢力が入り込みウクライナ全土を欧州に組み入れようとした。やむなくプーチンはクリミア半島と東部ドネツクをロシアに組み入れた。
 クリミア半島の南端には軍港セバストーポリがありロシアの海軍の艦隊はここから地中海に出てシリアに寄港し、中近東での勢力を形成している。ドネツクはクリミア半島とロシアをつなぐ回廊であるから、この二つはロシアが最低限確保しなければならない地域である。
 逆に言えばプーチンはウクライナの大半を欧州に譲っている訳で、これで国境線を画定すれば欧州の勝利とも言える。オバマはこうした現実的な平和を好まず、民主主義という名の戦争を選択してきた。トランプ政権の出現により事態の好転が期待できる所以である。

 中国の海洋進出については、安倍総理夫妻が先週、比豪インドネシア越4か国を歴訪して中国封じ込めの基盤が出来た。これでロシアが中国への武器供与を停止すれば平和は目前であろう。
 残された問題は北朝鮮だけだが、来週、新国防長官のマチスが韓国を視察し東京で安倍総理と会談する。どうしてこのトランプ政権をマスコミは不安視するのだろう?オバマ政権より100倍安心な政権である。

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  • 鍛冶2017/01/30

    おっしゃることは、オバマの主張と同じであり、また正論でもあります。問題はオバマはその正義を実現するための武力行使をためらった点です。これはシリアや南シナ海、北朝鮮でも同様ですが、肝心たときに武力行使をせず、不正を排除しないと結局、不正を容認していることになります。

  • 名無しさん2017/01/30

    「オバマ政権より100倍安心な政権である。」これには同意しましょう。

    しかし、ウクライナについて、「もともとここはロシアの勢力圏だった。そこに欧州の民主勢力が入り込みウクライナ全土を欧州に組み入れようとした。やむなくプーチンはクリミア半島と東部ドネツクをロシアに組み入れた。」これはいけません。ロシアの侵略を肯定したことになってしまいます。

    ロシアには国際法の順守を求め、ウクライナの主権を認めさせ、ウクライナからの撤退を求めていかなければなりません。それは、支那のウイグル、チベット、南シナ海等への侵略と同じように認めてはならないことでは無いでしょうか?

    支那とロシア、この二大侵略主義的全体主義国家の「法の支配」の破壊は徹底した批判をしていかなければまらないと思いますが、いかがでしょうか?

  • 名無しさん2017/01/28

    私一人がトランプを評価してもほとんどの人が、マスコミに習って彼を批判しています。

    しかし彼のこれからの施策を見てから判断しなけれ、批判も当て外れになる可能性になると予想されます。

    以上が私の考えです。

  • 名無しさん2017/01/27

    分析、いいね!

  • 名無しさん2017/01/27

    どうしてこのトランプ政権をマスコミは不安視するのだろう?オバマ政権より100倍安心な政権である。←鍛治先生、納得です!