国際情勢

鍛冶俊樹の軍事ジャーナル

航空自衛隊出身の軍事ジャーナリストが内外の軍事情勢を多角的に分析する。メルマ!ガ オブ ザイヤー2011受賞

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軍事ジャーナル【12月31日号】米国に失望

2013/12/31

 総理の靖国参拝に関して、中韓の反発は型通りのもので今更、異とするには値しないが米国大使館の「失望した」との声明には失望した。そもそも日本の総理が日本のどこに行こうが、日本の勝手であって諸外国から文句を言われる筋合いはない。
 ところが外国の理不尽な主張に譲歩するうちに、いつのまにか靖国にも尖閣にも日本の総理は行かれない状態になってしまった。日本は主権を放棄して植民地の道を歩んでいるとしか言いようがなく、この状況を打破するためには、総理も閣僚も靖国にも尖閣にもどんどん行って、日本が独立国であることを内外にアピールする他はない。

 さて、その上で米国大使館の反応だが、如何にも幼稚な声明でキャロライン・ケネデイは女を下げた。とても靖国神社の本質や東アジアの戦略的状況を理解しているとは思えない内容である。もちろんキャロラインは外交の素人だからスタッフが起草したものであろうが、ではそのスタッフはどんな人物なのか?
 米国務省はキャロラインを赴任させるに当たって、数人のスタッフを先行的に赴任させたが、その陣容を見るに経済重視、安保軽視と感ぜられた。経済重視といえば聞こえはいいが、彼らの目的ははっきりしていて、TTPで米国の要求を通すことである。彼らはこの目的意識をもって赴任直後から日本国内で活動していた。
 ところがTTPは年内妥結が不可能となった。もし年内妥結に成功すれば彼らもクリスマスには米国に帰りテキーラで祝杯を挙げたであろうが、これでは帰って国務省のボスに会わせる顔がない。おそらくクリスマス休暇も許されなかったのではないか。

 もちろん、妥結延期の原因は米国の要求が強硬過ぎるためだが、スタッフの目には「妥協しない安倍政権の姿勢こそが元凶」に映るだろう。つまり「俺たちがクリスマスに帰国できないのは、すべて安倍が悪いのだ」
かくてクリスマスの翌日に靖国神社に参拝した安倍総理に、呪詛に満ちた声明を発したというのが真相ではあるまいか。してみると、この声明はTPP妥結延期への意趣返し、もっとはっきりいえば八つ当たりと見た方がいいだろう。

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創刊日:2011-06-24  
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  • 名無しさん2014/01/02

    キャロライン・ケネディが就任式で陛下へのマナーがなっていませんでしたね。

    平服でした。安倍総理と会見した時もカーディガンでカジュアルです。

    キャロラインが無知でも周りのお付きが教え恥をかかないようにするべきなのに

    どうもそうではないらしい。

    米国はドレスコードに厳しく解った上でやったとしか思えませんね。

    酷い話です。

  • 名無しさん2013/12/31

    アメリカ人を白い支那人と呼び、狡猾邪悪な殺人蛮族で同類だ。また、GHQの延長で金を吸い取る吸血鬼である。シナは2014に崩壊する予想であるが、崩壊後憲法破棄、日米安保破棄で独立を果たし、ASEAN、インド、イスラム、南米と軍事協力を締結し相互信頼を構築すべきだ。

  • 名無しさん2013/12/31

    OK

  • 名無しさん2013/12/31

    そもそも日本の総理が日本のどこに行こうが、日本の勝手であって諸外国から文句を言われる筋合いはない。←鍛冶先生のおっしゃるとおりです。本年はいろいろ勉強させていただきました。ありがとうございました。来年もよろしくおねがいいたします。

  • まー2013/12/31

    個人的に最近のアメリカはどうにも劣化した感が否めない。

    それはひとえにオバマの指導力低下が顕在化したのでは

    ないかと。



    シリアの化学兵器の件。

    また債務上限問題の件。



    アメリカ中枢には親中派がかなりの数を占めているという話ですが

    混沌しかもたらさない中国に毅然とした態度を示すことが出来ないのであれば日本の同盟国として相応しくないと考えます。

  • 名無しさん2013/12/31

    記事を読み、全く同感で気持ちがすっきりしました。

  • 名無しさん2013/12/31

    我が国の安全保障分野は落石を避けて断崖に右手一本でぶら下がり残りの手掛かり足掛かりを必死に求めて呻きを漏らしている初老の登山家である。

    自らの命を救うのは自らの智慧・勇気・体力しかない。

    我が国の主権行為を圧迫しているのは中共でも朝鮮半島でもない、主権国家たらんとする試みをその都度押し潰して来たのは国家の保護を享受しながら、国家の不利益を働く似非知識人と狂信者達に依る筋の通らない護憲運動である。

    そして最大の妨害者は今、現在までは同盟国を名乗るアメリカである。

    しかし、「失望した」声明は中共・南北朝鮮に対するリップサービスに過ぎないと看做せば本当の同盟関係を築く気運が生まれるのではないか。

    日本も主張すべきは臆せず主張すれば良いと言う立場を「総理の靖国参拝」で獲得出来たのではと考える。

  • 名無しさん2013/12/31

    お説同感。米国は日本が何時までも米国の庇護下におきたいのです。中国とは戦いたくないのです。来年はケネデイ大使は慰安婦問題で何か発言するでしょう「日本は譲歩せよ」と

  • 名無しさん2013/12/31

    趣意に賛成です。アメリカ人にも賢いのも居ればそうでないのも居る訳ですが、大半の責任は日本に有る。参拝を止めるからこうなる。続けて行きなさい。毎月行きなさい。

  • 名無しさん2013/12/31

    ◎◎◎良い