政治・経済

真悟の時事通信

 常に国家国益を考える政治家 西村真悟のメールマガジンです。
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眞悟の時事通信(平成25年8月12日号)

2013/08/12

            「日中間の信頼関係」は可能か

                          No.878 平成25年 8月12日(月)
                               西 村 眞 悟

 昭和五十三年八月十二日、北京で日中平和友好条約が締結された。本条約の骨子は、
 主権・領土の相互尊重、相互不可侵、相互内政不干渉である。
 
 時の総理大臣の福田赳夫さんは、本条約締結の三日後の八月十五日に、靖国神社に参拝する。
 同年十月、実質上の中国首脳である鄧小平が批准書交換の為に初来日し、新日鐵の工場や新幹線等の日本が世界的に誇る工業技術部門を中心に日本各地を見て回る。
 日本との条約を締結した彼の目的は、この日本の技術と富を中国に流し込むことにあったからである。
 そして、鄧小平の目的にかなって、日本は巨大な対中援助を日中友好のかけ声に煽られるように続行する。
 
 福田首相が、八月十五日に靖国神社に参拝したことに関して来日した鄧小平は何も「文句」を言っていない。
 もちろん、鄧小平以前の毛沢東や周恩来も、我が国首相の靖国神社参拝に関して、何も「文句」を言っていない。

 そこで、福田赳夫総理の靖国参拝を、現在の状況に置き換えて図上演習をすればどうなっているか。
 まず、中国は、朝から晩まで日本を非難し、官民の日中交流を切断し、団体の日本旅行は全てキャンセルされ、国内では「反日デモ」を煽る。つまり二年前の反日の嵐が再演出される。
 もちろん、鄧小平の来日は中止となる。

 では、昭和五十三年と現在と、どっちが正常で、どっちが異常なのか。また、どっちが日中平和友好条約に従っているのか。
 正常で条約の趣旨にかなっているのは昭和五十三年である。
 これに反して現在、中国は、ことごとく条約の趣旨を破っている。
 即ち、主権・領土の相互尊重、相互不可侵、相互内政不干渉を中国は破っている。
 従って、現在の事態に関する非は全て中国にある。

 一体、この中国とは如何なる相手なのか。
 二十世紀初頭の西洋人が次のことを言った。
 そういう相手である。
 
「ロシア人は、条約は破るために締結するものだと思っている。
そして、中国人は、そもそも条約は守るものだとは思っていない。」
 
 では何故、昭和五十三年当時、鄧小平をはじめとする中国人は条約を守っていたのか。
 それは、当時は、日本から富と技術をもらうことが主目的であり、現在は、日本を屈服させることが主目的であるからだ。
 つまり、鄧小平の目的は、まんまと達成された。これからは、日本をウイグルやチベットや朝鮮と同様の属国扱いする時期だ、というわけだ。
 
 つまり、中国人が日中間の条約は守るべきだから守ろうとしたことは一度もない。
 その時々の目的に応じて条約を使ったり無視したりしているだけだ。
 この中国人から見れば、幕末の不平等条約の改定を、日清日露戦役を経た五十年間の努力の果てに成し遂げた日本という国家は、理解し難いであろう。
 支那と日本の間には、太平洋より広い「文明の違い」がある。

 以上のことを前提にして、八月になれば予想通りにマスコミに流される「もっともらしい解説」を点検してみたい。
 昨日(十一日)の夕方のNHKの「解説」の趣旨は、
「主要閣僚が、八月十五日に靖国神社に参拝すれば、中国の強い反発は必至で、日中の正常化はさらに遠のく」というものであった。
 このNHKのコメントに代表されるように、
 総理大臣はもちろん、閣僚も靖国神社参拝を「強行」してはならない、という空気が八月のマスコミと政界を支配するに至る。
その理由は、「日中の正常化」が遠のくからである。

 NHKは、この日中の正常化とは日中の信頼関係のことであり、現在、政府間は安倍内閣になってからさらにぎくしゃくしているが、日中の民間交流は続けられているとして、中国で日本のアニメの歌を歌う集会を放映していた。
 その趣旨は、民間で進められているこのような日中交流は貴重であり、靖国参拝でその芽を摘んでしまってはならないというものである。 民間交流がどんどん進めば、日中の信頼関係がもっと緊密になり、真の日中友好の扉が開いてゆく。従って、この信頼関係を損ねるような、「相手の嫌がることをしない」ことが日本に求められるという訳だ。

 このNHK解説に対して、次の二点で強い違和感を感じた。
 まず、中国という相手を普通の民主主義国家と同じだとしていること。
 そして、中国が「反発」するようなこと、嫌がることをしなければ、日中友好につながるとしていること。
 
 このNHKの解説の二つの柱は、共に「幻想」だ。
 
 まず第一に、中国は「共産党独裁国家」であり普通の民主主義国家ではない。
 そして、鄧小平と江沢民・胡錦涛・習近平の対日姿勢の違いは、
日本が「嫌がるようなこと」をしたからではなく、対日戦略を中国共産党の彼らが勝手に変えたからである。
 
 そもそも、歴史の教訓を忘れてはならない。
 歴史は、中国共産党の言うとおりにすれば、友好関係が築かれるという相手ではないことを示している。
 また、彼らは反撃をしなければ攻撃を止める相手ではなく、反撃をしなければますます攻撃を強める相手なのだ。
 ここに幣原協調外交の痛恨の失敗があった。
 幣原外交は、南京に雪崩れ込んで略奪を始めた北伐軍に「無抵抗」を貫いたため、以後かえって日本が攻撃のターゲットとなった。
 つまり、彼らは「嫌がることをしない相手」、つまり従順になった相手に対してそれを攻勢のチャンスと見てますます攻撃を強化する。
 
 この中国共産党は、「政権は銃口から生まれる」という方針に従って内乱に勝利し、支那の権力を得て皇帝となった。
 その為に、満州で共産パルチザンを組織化して日本人殺戮と満鉄攻撃を繰り返し、北京郊外の廬溝橋で演習中の日本軍に銃弾を撃ち込んで戦闘を開始させ、その戦闘を収拾させずに拡大させるために、さらに通州で数百人の日本人をまことにむごたらしく想像を絶する残虐さで殺戮した。
 
 そして二十世紀後半にはいっても、彼らは徹頭徹尾、力の信奉者であり続けている。
 人民が飢え死にしても原子爆弾の開発を続けた。
 軍備と産業の強化のための資金を日本から引くときには、日中友好を演出した。
 ついに巨大な軍備と富を獲得すれば、武力による威嚇を繰り返し近隣諸国に従属を強いるようになった。
 我が国首相の靖国神社参拝に関する内政干渉も、この「従属を強いるため」である。

 では、どうすればいい相手なのか。
 簡単であり単純である。
 東アジアの政治的、軍事的バランスを保つことを国是としながら、
我が国は我が国の文明的方針を貫くことである。
 
 即ち、総理大臣が靖国神社に参拝することなのだ。

 なるほど中国共産党は、せっかくNHKが「反発」するすると解説してくれているのだから「反発」するであろう。
 「反発」してくれたほうが、正常でいいのだ。
 反発せずほくそ笑まれたら、彼に屈服した証しである。
 
 我が国が、共産党独裁国家に屈服して未来はあろうか!

 西郷さんも言っている。
「正道を踏み国を以て斃るるの精神無くば、
 外国交際は全かるべからず。
 彼の強大に畏縮し、円滑を主として、曲げて彼の意に従順する時は、 軽侮を招き、好親かえって破れ、
 ついに彼の制を受るに至らん」

 最後に、戦前に大陸で広大な農場を経営していて支那人の日本人と違う性(サガ)をよく知っていた故加藤三之輔翁から聞いた体験談を次に書いておく。
 体験談を聞かずしてNHKの解説にだけ左右されることなかれだ。

 (1)敗戦後、日本人の資産は全て没収された。自分は正直に全ての資産を申告したが、疑われて旅順刑務所そして上海刑務所に長年投獄された。
一方、資産を隠して誤魔化した日本人は直ぐ日本に帰ることができた。
 何故だと思う。
中国人は、私のように正直にさっぱりと莫大な全資産を申告した者は、他にまだまだ多くの資産を隠しているはずだと判断してそれを見つけ出すまで拘束する。
 ところが、資産を誤魔化して申告した者は、誤魔化した資産が見つかった以上、これで全てだと判断して日本に帰す。

(2)私が上海刑務所に移されてから、妻が三度面会に来た。
「誰の世話で面会に来た」と妻に聞くと、
「中国人の誰々の世話だ」と言った」。
 それを聞いて私は、直ちに日本に帰れと妻に言った。何故なら、妻がその中国人に売られると思ったからだ。
 私はその中国人に三度恩義を与えていた。従って、彼はその恩義を三度妻が私と面会できるようにしたことで私に返した。
 そして恩義を返した彼がすることは、私の妻を売って金にすることだ。だから、直ちに日本に帰れと妻に言ったのだ。

(3)支那に初めて渡ったとき、橋から苦力(クーリー)が川に落ちて溺れながら流されていた。
 子どもが喜んで石を拾って溺れて流される苦力に投げていた。大人は誰もその子どもに注意しなかった。
 しばらくすると、ある大きな家で悪霊を払うお祓いをするから見に行こうと誘われた。
 どういうお祓いだと聞くと、生まれたての赤子を生きたまま犬に食わせるお祓いだという。
 とんでもないところだと思った。 
 
                                     (了)


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  • 名無しさん2013/08/13

    このメールを安倍総理に送って欲しい。

  • 名無しさん2013/08/12

    日本国と支那の基本的な考え方の相違が明確化してきて、今後はかえって全てにおいて好都合ではないでしょうか。

  • 名無しさん2013/08/12

    とても分かりやすい内容でした。