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ベトナムとASEANと

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【tnaru@vietnam オフィシャルマガジン】

2011/05/03

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▼Vol.021
ベトナムとASEANと  
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今週の目次:

[1].ピックアップ――――最近の出来事
[2].特集「生産面での問題点」
[3].おわりに

発行元:tnaru@vietnam
URL:http://tnaru21.blog23.fc2.com/
姉妹ブログ:What's up, Master Bate
URL:http://tnaru.main.jp/tnaru/
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[1] ピックアップ―最近の出来事
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●商工省、HPPCとEVNの電力引渡し問題で行政指導
http://www.viet-jo.com/news/economy/110426114847.html

―――コメント――――
一連の電力問題。このやり取りを見ていると、ベトナム人との商売のやり方も
見えてきそうです。
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●関経連ベトナム訪問団派遣・第1回共同委員会を開催
http://www.kankeiren.or.jp/topics/2011/04/27150723.html

―――コメント――――
これまで関西はホーチミンとの連携を深めていましたが、ハノイへも?昨年は
愛知県が県の代表団を送り込んできました。最近は地方銀行の情報収集活動も
始まっており、ベトナム進出が前面展開していきそうな予感がします。
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●新竜ベトナム(シリーズ3回)
http://hibisangyou.blogspot.com/2011/04/blog-post_6813.html
http://hibisangyou.blogspot.com/2011/04/blog-post_412.html
http://hibisangyou.blogspot.com/2011/04/blog-post_8356.html

―――コメント――――
現地在住ジャーナリストのルポ。必見。
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●日通、バンコク〜ホーチミン市結ぶ新輸送サービス開始=南部経済回廊を活

http://www.vina-finance.com/news/201104/26_008693.html

―――コメント――――
南部経済回廊(タイ、カンボジア、ベトナムルート)の利用を開始するそうで
す。タイとカンボジアの国境紛争とかあるなか、日通は攻めるみたいです。
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●トヨタベトナム、6月まで生産量を70%削減
http://www.viet-jo.com/news/economy/110425065603.html

―――コメント――――
生産量70%削減ですが、元々の生産量は年間約2万6千台程度(2010年)と少な
い。同社の中では、ベネズエラ(1万1千台)、フィリピン(2万3千台)に次ぐ
規模。日本で騒ぐほどのインパクトはベトナムではなさそうです。
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●大王製紙<3880>、ベトナムの製紙会社へ出資
http://moneyzine.jp/article/detail/195896/

―――コメント――――
製紙業界もベトナムへのとっかかり作りを始めたようです。投資目的はASE
AN市場を睨んで。ただ、現地企業との合弁、出資額も未公開です。数千万円
規模?
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●運用の効率性で優劣を比較 アジアに重点投資するファンドがトップ
http://www.asahi.com/business/stock/fund/news/TKY201104250104.html

―――コメント――――
アジアには重点投資ですが、ベトナム株の組み入れはまだ本格的ではないよう
です。2000年に2社の上場企業からスタートしたばかりなので、まだ取引自体が
未成熟。仕方ないといえば、仕方ないですね。
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●外資企業として初めてベトナムで国際インターネット接続サービスを提供
http://www.ntt.com/release/monthNEWS/detail/20110426.html

―――コメント――――
最近ハードとソフトを含め、日系のインターネット関連業界が熱いです。
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●マカオ企業、ベトナムのカジノに投資意向
http://www.viet-jo.com/news/tourism/110419042612.html

―――コメント――――
現在、5つ星ホテルを中心にゲームセンターのような「カジノ」はあります。ギ
ャンブルが大好きな国民性もあり、ベトナム人にも開放したらすごいことにな
りそうです。
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[2] 特集:「生産面での問題点」ー在アジア・オセアニア日系企業活動実態調
査」   
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ベトナム進出日系企業の様子を「在アジア・オセアニア日系企業活動実態調
査」を元に眺める、第11段「生産面での問題点」です。

当該シリーズの目次が以下のとおり。

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【シリーズ目次】
1.調査の概要と結果
2.営業利益見通し
3.今後の事業展開
4.現地市場開拓への取り組み
5.経営上の問題点
・5−1:ベトナムの課題(全体)
・5―2:販売営業面での問題点
・5−3:財務・金融・為替面での問題点
・5−4:雇用・労働面での問題
・5−5:貿易制度面での問題点
・5−6:生産面での問題点
・5−7:経営の現地化をするにあたっての問題点
6.原材料・部品の調達
7.輸出入の状況
8.賃金
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生産面での問題点は以下の事項が指摘されています。
【生産面での問題点】

1位:電力不足・停電(70.3%)
2位:原材料・部品の現地調達の難しさ(67.3%)
3位:品質管理の難しさ(49.5%)

1.「電力不足・停電」について
1位の「電力不足・停電」については、非常に深刻な問題として認識されていま
す。現在、ベトナムの電力源は火力発電が60%程度です。また、メコン・紅河流
域の水力発電も利用されています。

しかし、水力発電については水源を中国に抑えられており、水量が減少傾向で
す。そのためあまり水力発電に期待できません。

また、急激な経済成長により電力需要が急増し、送電技術も未熟なため、電力
量が絶対的に不足しています。計画停電は日常茶飯事です。

このような状況がある中、ベトナム政府の対応は2015年までに2005年の電力供
給能力の3倍にするというマスタープランを作成しています。また、 2020年ま
でに原子力発電所を3基建設する計画を有しています。第1基はロシアに受注が
決まり、第2基は今年の10月末に日本が受注することが決まったばかりです。

ただ、最近の日本の原子力発電政策が流動化する中、ベトナム政府がどのよう
な対応をするか、不透明感が強まっています。

そのため、製造業が入居する工業団地を選定する際、各工業団地は自家発電装
置を持っています。逆に言うと、十分な自家発電能力がない工業団地に製造業
が入居することはありません。

また、各家庭でもHONDA製の10万円ほどする自家発電装置を購入する動きが出て
います。

まさに、経済成長のスピードにインフラ整備が間に合わない象徴的な課題です。

2.「原材料・部品調達の難しさ」について:
2位の「原材料・部品調達の難しさ」は現地調達率の向上では厄介な問題です。
さらに、アセアン市場の無関税化の流れから余計に厄介になってきました。

まずコスト面からの現地調達率の向上から、各企業が躍起になって現地サプラ
イヤー企業を探しています。ただ、現地にそんな会社がない。どうやって、現
地調達率を上げていけばいいのか…。

さらにはASEAN域内EPAの動きです。

ここでASEAN域内EPAとは、優遇政策(関税は無関税を目標)のもと、ヒト、モ
ノ、カネを流通させていこうというものです。

ことモノの流れに絞ると、EPAの関税優遇を受けるためには「ベトナムで製造」
となる必要があります。この時「ベトナムで製造」の定義として、ベトナム国
内で製造された部品をどの程度使用しているかが含まれています。

一方、現在、ベトナムで製造された部品を調達するのは至難の業です。

ということは、ベトナムの工場で生産してもASEAN域内優遇税制の恩恵を受けら
れなくなります。

現在の多くの進出日系企業は日本への輸出向けに活動を展開しています。しか
し、アセアン人口は約五億人。ベトナムだけでも人口は八千万人。既に進出す
る日系企業で、この市場を視野に入れていない企業は皆無でしょう。

そうすると、「ベトナムに進出するメリットは何なんだ?」という疑問が出て
きてもおかしくありません。実際に、市場統合化の流れを受け、日系企業は生
産拠点のアセアン域内集約化を進めています。

現在、ベトナム政府は裾野産業育成に力を入れているようです。これに日本政
府も積極的にバックアップしていくようです。

ただ、あまり順調にいっていないように見えます。

なぜ裾野産業が発展しないか考えてみると、
―製造業を起業するには、多くの初期投資の資金がかかる。
―現在は国営企業のグループ内取引が主体です。そのためグループ外との積極
取引の姿勢やそれに耐えうる能力向上への意欲が感じられない。
―ITという何とも格好がよく、初期投資の資金がかからない産業がある。

といったものがあるのかもしれません。

今後、どうなっていくのでしょう、この問題。今後のベトナム進出を検討する
際に、これまで以上にクローズアップされてくる問題かと思います。

3.「品質管理の難しさ」について:
3位の品質管理の難しさは「経験不足」から来るのかもしれません。

多くの日系製造業では「品質管理担当者」として女性を採用して実施している
ようです。その能力に対しては高く評価する声が一般的です。一方で、何でも
「異常」と判定しすぎたり、基準を甘くすると、何でも「合格」となってしま
ったりと…。まさに、「経験」不足が起因しているのかと思います。

一方、非製造業での品質管理は非常に難しい問題として立ちはだかります。こ
れまで社会主義国で育ってきたベトナム人は資本主義国のサービス品質を受け
たことも見たこともありません。見たことも、受けたこともないものを「や
れ」という方が酷かもしれません。ベトナムでは「スマイル有料」です。

この品質管理の難しさは同調査の他の対象国・地域でも盛んに指摘されている
部分です。ベトナムだけの問題ではないようです。

日本はモノとサービスの品質は世界トップレベルです。世界最高水準が「当た
り前」の日本人から見ると、どの国でも特に目につく問題として浮上してしま
うのだと思います。

蛇足ですが、ベトナム製品を日本で購入すると、ベトナム国内よりも安く、品
質のいいものが手に入ります。日本人サラリーマンの汗と涙がそこには詰まっ
ています。

4.まとめ
生産面での問題点において、ベトナム特有の問題は電力不足です。またベトナ
ム進出を検討する際に「現地調達」の問題がこれから余計にクローズアップさ
れてくるのかなと思います。品質の問題は経験を積み始めたベトナム人がある
一定量に達した段階で、一気に変わると思います。

(参考:http://tnaru21.blog23.fc2.com/blog-entry-105.html
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[3] おわりに
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 ベトナムで数少ない連休です。

 ベトナムの祝祭日は年間8日です。日本の13日と比較すると約半分となります。
ということで、現地で働く日本人にとってこのギャップが結構こたえます。

 ということで、連休ということで嬉しい半面、困ってしまうことがあります。
お店も一緒にしまってしまうこと。当たり前といえば、当たり前なのですが。
テト(旧正月)程ではないのですが、普段行く多くのお店がしまっています。
 

 ところで、書評を中心とした新しいブログも展開中です。お時間がある時に、
覗いてみてください。

ブログ名:What's Up! Master Bate
アドレス:http://tnaru.main.jp/tnaru/

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 ベトナムに関する日本語の情報は非常に限られていると思います。このメル
マガでは、不足している情報を少しでも補足したり、整理できればと思います。
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創刊日:2010-08-15  
最終発行日:  
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