技術

先端技術に投資しよう

新しい技術や産業が未来を創る。ところが日本は、新しいことへの障壁が多い。歴史に学び、リスクを取って新しい産業を育てる。それらが普及するための課題を示す。

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創刊日:2009-08-29  
最終発行日:2018-03-25  
発行周期:隔週刊  
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199号 VR

2018/03/25

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■  先端技術に投資しよう

■  199号 VR

───────────────────────────2018/03/25───

バーチャルリアリティ(VR:仮想現実)は、人間の感覚器官に働きかけ、現実ではない
のに現実のように感じられる環境を作る。

コンピュータが映像や音響、時には触覚やにおいまでも合成して3次元に投影し、空間
への没入感(immersion)を生じさせる。空間内では移動や行動が可能で、利用者の
動作に応じてリアルタイムに変化や応答が得られる(interactivity:双方向性)。

ゴーグル型の「ヘッドマウントディスプレイ(HMD)」が最も普及しており、頭の動き
にあわせて映像が動き、まるでその世界にいるような「没入感」が得られる。

スキーのジャンプをVRで体験すると、本当にジャンプしているかのような“没入感”が
生まれる。ジェットコースターを体験できるコンテンツも多い。現実にはありえない
体験、東京の街並みをジェットコースターで疾走することもできる。音楽ライブなどの
配信も広がるだろう。

“Project Syria”は、シリアの街を歩いていると突如爆音が轟く。立ちこめる煙で周囲の
様子を判別することも、爆音のために音もきちんと聞くこともできない。やがて血まみ
れで倒れている人や、走っていく子どもの姿が見える。その混乱を、体験者は自分の
足で歩き、見ることになる。体験者は爆風までも感じ、シリア人が毎日味わっている
苦しみの一部を、その以前よりも確実に理解することができる。

医療分野では、トレーニング・カリキュラムとしてVR技術が応用されている。手術室
の訓練に様々な制約が課され、動物実験も難しくなっている。そこで、内視鏡手術や
関節鏡手術、血管カテーテル治療などでは、実際にトレーニングに使われている。これ
らの手術では、二次元画像のモニターで三次元空間を把握し、モニターと手の操作を
合わせる能力とスキルが要求される。

手術前の事前打ち合わせで、どのように動いたらよいかなどの確認したり、MR画像の
3D化など様々な用途に広がっている。

危険な現場での作業員を対象にしたものもある。「廃棄物・リサイクル分野」や「原子力
分野」、「工作機械の作業」などでシミュレートしてから現場での作業をすることが可能
になる。

東京国立博物館では「伊能忠敬の日本地図」をVRで表現する展示会が開催され、九州
国立博物館では、凸版印刷と組んでHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を使用して、
「王塚古項」を臨場感のある形で鑑賞できる。

VRを使ったゲームは今までの二次元でのゲームより「現実感」があり、「没入感」も
大きくなる。SFや漫画・アニメの世界が現実となるのも時間の問題だ。

その「没入感」ゆえに、VRゲームはスマホ以上に社会問題化する可能性が高い。適度
に楽しむことが大事だ。

VR市場は、2020年には 3.5兆円規模にまで膨らむと予想されている。

最新のコメント

  • 名無しさん2011-10-16 17:35:41

    大変科学的でよい。

  • 名無しさん2010-11-21 23:48:32

    始めて知る話だっただけにとても興味深く楽しかった。

  • 名無しさん2010-09-26 20:48:01

    凄い人だと感じた。このような人が日本にも大勢いるのに海外に出てしまうのはもったいなく感じる。

    大変面白い記事でした!

  • 名無しさん2010-08-30 09:46:54

    知らなかった。文章が分かりやすかった。

    面白かった。

  • 名無しさん2010-08-01 23:44:48

    分かりやすくとても面白かった!