名言

老子小話

老子小話@Mackyの続きです。
老荘思想の香りで世情を述べてみたいと思います。関心のおありの方はお付き合いをよろしくお願いいたします。

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TaoChat@776

2015/09/26

天網恢々、疎にして失わず。
(老子、第七十三章)

VとWのエンブレムで有名なフォルクスワーゲンが
排ガス規制を回避するため、不正ソフトを用いていた
事件が発覚した。
検査時にだけ基準値をクリアし、その後は基準値の
40倍の有害物質をばらまく仕組みだから、悪質である。
環境保全に対する冒とくであり、保全を進める組織の
信頼を裏切り、保全に協力しようとする消費者を
環境汚染の共犯者に巻き込む行為といえる。
老子は、お天道様が下界を見る眼を「天網」と呼ぶ。
「天の網は、この世に広く及び、網の目は粗いが、
取り逃がすことはない。」
どんな悪事も見逃さない。
天下のグローバル企業がこざかしい知恵で規制逃れを
したのが信じられないが、不正をマイクロチップの中で
行っていたのが、いかにも技術屋のドイツ人らしい。
ブラックボックス的に機械を信じる現代人の盲点をついた
ところが、事件としては面白い。
スマホをたくみに扱うが、スマホからデータがどのように
吸い取られていき、知らない所で利用されるかは知らない。
エンジンの制御をチップで行えるようになり、燃費も格段に
向上した一方で、悪事を働こうと思えば、ソフトを操作して
いくらでもできる。
便利さとリスクは背中合わせであり、消費者は、この関係を
きっちり頭に入れておく必要がある。
一方、企業の方には、企業統治の基本となる、この老子の言葉
を社是に入れて欲しい。
「天網」が取り逃がさないのは、悪事だけでなく善事もある。
東日本大震災の復興支援は今も続いており、さまざまな企業が
さまざまな分野で社会貢献を果たしている。
消費者の目は、実際の現場でその企業の姿勢を判定する、
「天網」となる。
V(=Volks)は大衆であり、W(=Wagen)は車である。
大衆の車が、大衆を欺いて何をする?

有無相生

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創刊日:2009-05-02  
最終発行日:  
発行周期:毎週土曜日  
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