名言

老子小話

老子小話@Mackyの続きです。
老荘思想の香りで世情を述べてみたいと思います。関心のおありの方はお付き合いをよろしくお願いいたします。

全て表示する >

TaoChat@762

2015/06/20

落ち合うて音なくなれる清水哉
(蕪村)

久々に蕪村の句をお届けします。
音のみなもとが集まれば、音はもっと大きく
なるだろうと予想しますが、岩清水の場合は
音が消えていくという驚きの句です。
ノイズキャンセラーのように逆位相の音を
重ねて、音が消えるわけではありません。
俳句は、何が意外性を含んでひとをひきつけ、
鑑賞のきっかけを与えると聞いたことがあります。
山から湧き出た清水が岩の間を流れるときは、
チョロチョロと音を立てますが、清水が山を下り、
合流すると静かな流れになっていく。
清水と清水の出会いを男女の出会いと考えるなら、
出会いを他人に悟られないように忍び合ったのが
万葉の世界です。
「逢瀬」という言葉は、瀬(水の流れの速い所)が
出会うという意味なので、まさに「清水の出会い」です。
出会う前は会いたくて気が急いていた男女が、
出会った途端、交わす言葉も少なく静かに心通わす。
清水の出会いで音は消えていく。
蕪村がそこまで意図したかはわかりませんが、
この句よりイメージの世界は膨らんでいきます。
動きの中の静寂は、タオのテーマです。
蕪村が面白いのは、タオ感覚が溢れているから
かもしれません。

有無相生

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2009-05-02  
最終発行日:  
発行周期:毎週土曜日  
Score!: 100 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。