雑学

勝ち神からの手紙

日本人として大切な文化・しきたり・習慣など、本来の意味を伝えます。日本が誇る伝統は日本人が最も大切にしなければなりません。

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歌の見えない力

2019/05/30

 大安吉日に送る勝ち神からの手紙
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    歌の見えない力
             NO.613    令和元(2019)年 5月30日
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 皆さんこんにちは。
少しまとまった雨が降って、涼しくなりましたが、やはり季節は夏に向かっています。
今年ももう少しで入梅を迎えます。
「五月雨」とも呼ばれる梅雨の雨は、旧暦5月に降る雨のことです。
9月の雨とは違い、緑がさらに萌えるような活き活きとした活力を感じます。

毎年恒例になっている、音楽会に参加してきました。
20年以上続くこの音楽会ですが、私も協賛社として微力ながら支えているのです。
この音楽会は障害者の子供たちを招待して行われています。
心ある主催者のもとに、一流の演奏者が毎年ボランティアで参加しています。
毎回、ゲストを迎え、障害者の子供と家族の前で、演奏が行われるのですが、今年のゲストはソプラノ歌手でした。
ドイツに在住しているソプラノ歌手は、メゾソプラノという分野で活躍されています。
会場全体に響き渡る、表現力豊かな歌声は、子供たちにも届いているようです。
歌声が進むにつれて、体が動き出し、元気になっていく様子が伝わってきます。
歌詞はドイツ語やイタリア語ですから、意味は分からないと思いますが、「音色」というのは、理屈を超えて心に直接響くのです。
同席して会場で聞いている私たちもそれは同じで、心に勢いが生まれてきます。

演目の中に、「野ばら」がありました。
作詞はゲーテですが、儚く摘み取られてしまう野ばらの運命は多くの作曲家の心に響いているので、
シューベルトやベルナーなど150曲以上の作曲がなされているようです。

「野ばら」はゲーテの詩の中でも傑作のひとつです。
少年が野ばらと対話する様子が、なんとも優しく心を打ちます。
6月の誕生花のひとつでもあるバラは、今の季節に最もふさわしい花です。
そして、ゲーテが見た野ばらも、きっと紅色であったに違いありません。
恋をした女性のために作られた「野ばら」は、
「少年は野に咲くバラを見つけました」から始まります。

「君を折るよ」
「ならばあなたを刺します。私を忘れないように・・・」と続き、
少年は野ばらを折った、
野ばらは少年を刺した・・・
紅色に染まった野ばらの花びらは永遠になった・・・

日本でも日本人の手で意訳がされていますが、私はあまり好きではありません。
やはり、自分のイメージで言葉にすることが大切だと思います。
たまには、ゲーテの詩に自分のイメージを重ねて自分の表現をしてみましょう。
感動的な景色や、何気ない自然の姿を見ても、言葉にしなければ残りません。
日本語を使って、自分の言葉で表すことで、自己を強く意識することができます。
日本語の「言葉」は多くの気づきを得ることができます。
ひとつずつの「音」には複数の意味があるからです。

メゾソプラノ歌手によって蘇った「野ばら」は、聞いている者に多くの物語を再現させる力があります。
そして、その瞬間を日本の言葉で表現するのです。
そうすることで、次に向かう勢いが生まれてきます。
歌や演奏など、音楽の持つ見えない力で、一歩前に進むことができます。


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創刊日:2009-04-14  
最終発行日:  
発行周期:大安吉日  
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