雑学

勝ち神からの手紙

日本人として大切な文化・しきたり・習慣など、本来の意味を伝えます。日本が誇る伝統は日本人が最も大切にしなければなりません。

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「この国のかたち」の礎

2019/05/18

 大安吉日に送る勝ち神からの手紙
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    「この国のかたち」の礎
             NO.611    令和元(2019)年 5月18日
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 皆さんこんにちは。
新緑の映える初夏の陽気が続いています。
今月は京都に行く機会も多く、桜の季節から本格的な夏へと季節が移ってきていることを実感します。
新緑は、「若みどり」と表現した方がより一層イメージが湧いてくるので、わたしは「若みどり」の表現が好きです。
京都の庭は、若みどりの色に染まっています。
先日は札幌に行ってきました。
北海道は、5月に入ってから桜が咲き始めます。
今はまだ、春の気配を感じるので、気候もさわやかでとても気持ちよく過ごせます。

今月は北大に行ってきました。
北大・北海道大学の前身は、札幌農学校です。正門を入ってまっすぐ進むと農学部本館があります。
北大は、ポプラ並木や植物園が有名ですが、私はこの農学棟がとても好きです。
東大の安田講堂のような堂々とした歴史を感じるからです。
北大の農学部本館の前に立つと、日本の「国の形」が出来上がってきた原点のひとつであることを思い出すのです。

北海道は明治の初め、開拓によって開かれ、今の形が出来上がっています。
北方のロシアの攻めを守るためには、北海道の土地を開拓する必要があったのではないかと思います。
開拓民によって、北海道の土地が開かれ、今の日本の形が出来上がっているのです。
北海道、本州、四国、九州。沖縄といった日本の形はこの明治時代の開拓の歴史がなければ成り立っていません。

札幌農学校の初代校長は有名なクラーク博士です。
「Boys, be ambitious (少年よ、大志を抱け)」の言葉は有名で、多くの日本人の知るところです。
クラーク博士の教育によって、多くの日本人が影響を受け、その後の日本の政治文化経済にかかわってきました。

ところで、クラーク博士と同様に、北海道開拓使から招かれた外国人で忘れてはならない人がいます。
アメリカ人の地質学者のベンジャミン・ライマンです。
この人物の功績は絶大で、現在までの日本の経済発展に大きな貢献をされてきたと感じています。
ライマンによって作成されたのが、「日本蝦夷地質要略之図」で、1876年5月10日のことです。
それ以来、わが国ではその日(5月10日)を地質の日として制定しています。

ライマンの功績は、日本人の若者を当時の最高レベルの技術を持った地質技師として育てあげたことです。
ライマンのもとに集められた若者は13人。当初、算数も分数程度しかわからないというレベルで、測量や地質について全くの素人だったようです。
その13人の弟子を育てるにあたって、指示や命令に従わせるのでなく、弟子の能力を自主的に発揮させようとする方法で、自らの創意工夫を求めたということです。
ライマンが伝授しようとしたのは、当時の最新の地質調査方法でしたが、弟子たちは自らの工夫で新たな調査方法を考案し、ライマンを驚かせたそうです。
その後、13人の弟子たちは道内外のあらゆる分野で活躍します。
北海道の炭鉱開発や、新潟の油田開発にも大きな貢献をし、日本経済を支える存在になっていきます。

三井財閥総帥として、三池炭鉱の経営に成功した團 琢磨は、ライマンの弟子のひとりである稲垣の作成した測量図面を「三池の玉手箱」と評価し、ライマン氏を讃えているほどです。

現在の日本は、必ずしも日本人だけの手で出来上がったわけではありません。世界の多くの人物の功績によって成り立っているのです。
そして、たった一人の人物によって、多くの若者が育ち、その後の国を支えているのです。

歴史を知り、歴史を学ぶことで、同じものを見ても感じることが違います。
歴史上の事実は「見えているもの」ですが、時間とともに忘れ消えてしまうことで、「見えないもの」になります。
「見えないもの」に気づき、学ぶことで、これからの新たな一歩が生まれてきます。

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創刊日:2009-04-14  
最終発行日:  
発行周期:大安吉日  
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