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[145] ピコ太郎さんは目がゴルゴ

2017/04/01

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          アクアタック研究室 * 片岡 章

          mail magazine ESSAY - 145  2017/4/1

          【 ピコ太郎さんは目がゴルゴ 】

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ご存知 ピコ太郎さん、
その目を恐いと思ったことはないでしょうか?
まるでゴルゴ13。

これ、偶然ではないかもしれません。


               ☆    ☆    ☆


    ヒョウ柄でパンチパーマのおじさんが
    リンゴやパイナップルにペンを刺したからって、
    それが何なんだ!?

そう言いたい御仁(ごじん)も多いでしょう。

しかし、ピコ太郎さんを知ると、
タダモノではない様子が見えてきます。


★ 20年

先日、テレビ朝日の 『関ジャム 完全燃焼SHOW』 で、
PPAPの音楽はどのようにできたのか、をやっていました。
(PPAP = Pen Pineapple Apple Pen)
ゲストの古坂大魔王プロデューサーが解説します。

それによると、
シンプルなため、簡単にできたと思われがちなこの音楽も、
実際には、
2年がかりで推敲(すいこう)に推敲を重ねているのだとか。

まずテンポ。
小島よしおさんの 「そんなの関係ねぇ!」 や どぶろっく の曲から、
「お笑い特有のテンポは1分間に120〜140」 と割り出し、
それを手掛かりに、
PPAPのテンポを緻密(ちみつ)に調整していったそうです。

さらに、音色(デジタル音源)についても、
数え切れないほどあるなかから、
得心のいくものひとつに絞り込んでいます。


もちろん、音楽だけではありません。

踊るピコ太郎の仕草や表情は、
大阪の遊び人みたいなオッサンなのに、
色っぽかったり、少女のように愛らしかったり …
不可解なキャラクターながら、ひとつひとつが決まっています。
ひょっとして両性具有神?

当初、「よくできているなぁ」 と感心したのですが、
別の番組で知ったところによると、
すでに20年前から始まっていて、
それを、不遇の期間中ずっと練り上げていた、
ということでした。

そのほか、
バックが白一色のすっきりした映像も見事で、
てっきり、プロの映像作家が撮ったものと思い込んでいたら、
これまた古坂プロデューサーの手掛けたものでした。


カンニング竹山さんが、
古坂さんやピコ太郎さんのことを、
「かなりのスキルを持った人」 と評していましたが、
こうした事情を知ると、実感です。


★ ヒミツは ≪骨格≫

そんなこだわりから世に出たPPAPですが、
ここから見えてくるのは、

    ≪しっかりした骨格≫

です。

デザイナーの人ならよくわかると思いますが、
見えない骨格(構造)がきちんとできていると、
普遍性を持ち、多くの人の琴線に触れます。
人々の精神には、共通の構造があるからです。

ピコ太郎さんの魅力を支えているヒミツは、
きっとここにあります。
それが、
ジャスティン・ビーバーをはじめ世界中の心を動かしたのでしょう。

その意味で、PPAPは、バッハの音楽や能楽にも通じます。
どちらも、揺るぎない構造を備えていて、
それゆえに普遍的なのです。

PPAPそのものは流行に終わるかもしれません。
ですが、その骨格は、
新たな衣装を身にまとって生き続けるのではないでしょうか。


★ ゴルゴさんのお仕事も

やはり、人知れず積み上げられたものは強いです。

実はゴルゴさんも、事前に周到な準備をして臨むタイプ。
その上で的確に仕留(しと)めます。

なぜか双子のようにおなじ鋭い目をした古坂さんとピコ太郎さんですが、
彼らの成功もまた、
周到な準備の末、必然的に訪れたものに違いありません。

みなさん、なにをするにも、

    小さなことからコツコツと (by 西川きよし)

ですね!


最後に、画家パウル・クレーのことば

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

最も微なるものから出発しなければならない

小さいけれど独創的な仕事を繰り返しやることによって

いつかは 私の仕事の本当の基礎となるような

ひとつの作品が出来るだろう
 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


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