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[143] 星の王子さまの“見えないもの”って?

2016/07/11

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          アクアタック研究室 - 片岡 章
          mail magazine - 143  2016/7/11

          【 星の王子さまの “見えないもの” って? 】

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中学の頃、私は英語が好きでした。
だからでしょうか、
英語の先生が 『星の王子さま』 の英語版を貸してくださいました。

読み終わって返しに行くと、「その本あげる」。
いまも、それは手元にあります。

以来、ほとんど読んでいなかったのですが、
あらためて読み返してみました。

もっとも、今回読んだのは日本語版です。
当時は翻訳家にあこがれていた私ですが、
いまだに日常会話さえできないのですから …


               ☆    ☆    ☆


◎ 《子ども》 と 〈おとな〉

『星の王子さま』 は、
語り手が子どもの頃に描いた絵の話から始まります。
象を飲み込んだウワバミの絵なのですが、
おとなたちに見せても、まったく理解されませんでした。

この “子ども と おとな” というテーマが
『星の王子さま』 を最後まで貫いています。


◎ 6つの星の〈おとな〉たち

王子さまは、
地球へやってくる前に6つの星を訪ねましたが、
そこにいたのは、おかしな〈おとな〉ばかりでした。

    命令と支配に明け暮れる王様
    星々を勘定し所有することに忙しい実業屋
    ・・・・・


◎ “目に見えない” って?

    かんじんなことは、目に見えないんだよ

地球のキツネが王子さまに語ったこの有名なセリフは、
みなさんもうご存知ですね。

では、“目に見えない” って、どういうことなのでしょうか。
心で見ること ―― 確かにそうなのですが、
そういわれても、わかったような、わからないような …


一旦脱線しますが、こんな催しがありました。

宇宙・フリーエネルギー・スピリチュアル・波動 …
いわゆる “目に見えない世界”。
これに関心を持ち取り入れている企業が、
何十社もブースを出し、
新しい製品やコンセプトを紹介しています。

必要なことでしょう。
ところが、そのブースのひとつに伺ったときのこと、
担当者から説明を受けていたのですが、
こちらがまだいるのに、
彼はもう、会場を行き来する人たちに目を移しているのです。
まるで次の “獲物” を探すかのように。
「こいつ、買わないな」 とでも思ったのでしょうか。

ちょっとがっかりしました。
心や精神を重視するはずの “見えない世界” を掲げながら、
その実(じつ)、
「“見えない世界” をやると儲かりまっせぇー」
と言っているみたいで、
6つの星の〈おとなたち〉と重なります。
王子さまが見たら、「ちがう、ちがう!」 と怒るでしょう。

その人だけではありません。
こちらの思い違いであればいいのですが、
私は、この業界全体に、そういった臭いを感じます。


◎ “肝心な目に見えないもの” とは “見方” のこと

これは、
キツネや王子さまのいう “目に見えないもの” ではないはず。
おなじ 「目に見えない」 でも、
不思議現象や宇宙情報のことではなく、
ものごとをどう見るか、という、
“こちらの見方” のことだと思います。

不思議現象や宇宙情報をいくら追いかけていても、
所詮(しょせん)は外の出来事。
自分の内からの “見方” が変わらないかぎり、
なにも変わりません。
常識現象であれ、超常現象であれ、
すべては自分の見方次第。
これは断言できます。

つまり、「目に見えない」 にもふた通りあるのです。
あの業界も、私たちも、
そこを取り違えてはいけないと思うのです。

そうなると、大事なのが 《子ども》 の目。
ここがしっかり養われてこそ、《ほんとうのおとな》 になれます。
反対に、
《子ども》 がしぼんでしまうと、
幼稚でおかしな〈おとな〉が出来上がります。 

《ほんとうのおとな》 のなかには、
伸び伸びとふくらんだ 《子ども》 がいます。
だからこそ、“子どもの見る世界” が大切なのです。
それによってはじめて、ものごとは意味を持つのですから。
〈おとな〉でいるかぎり、ものごとに意味は生まれません。


最後に、王子さまから ――

    星があんなに美しいのも、
    (星に残してきた)目に見えない花が一つあるからなんだよ……

    きみの住んでるとこ(地球)の人たちったら、
    おなじ一つの庭で、
    バラの花を五千も作ってるけど、
    ……じぶんたちがなにがほしいのか、わからずにいるんだ

    人間はみんな、ちがった目で星を見てるんだ。
    (中略)
    あいての星は、みんな、なんにもいわずにだまっている。
    でも、きみにとっては、
    星が、ほかの人とはちがったものになるんだ……


* 文中では、
   岩波少年文庫の内藤濯氏による訳を
   そのまま引用させていただきました。 
   (カッコ内は片岡)

* こちらもご覧ください。

   [113] こどものころ 世界はほんとに広かった
   http://melma.com/backnumber_179959_6043601/


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