生活の知恵

見慣れた世界に “小窓” を開けて …

♪目にする景色がほんのり変わるメールマガジン。
4月29日最新号は 【 [155] 『題なし』が台なしに … 】

全て表示する >

[142] 「超常現象」を本気で科学する

2016/03/16

□ =================================================== □
          アクアタック研究室 - 片岡 章
          mail magazine - 142  2016/3/16

          【 「超常現象」を本気で科学する 】

□ =================================================== □


かつて、ビートたけしさんの 『テレビタックル』 では、
超常現象をめぐり、
“肯定派” と “否定派” が
喧々囂々(けんけんごうごう)のバトルを繰り広げていました。
しかし、どちらも自分の主張をするばかり。

「この平行線、いつまで続くんだろ?」
そう思っていたら、最近はあまり見かけなくなりました。
さすがに飽きられたのでしょうか。


そうした折、こんな本を見かけました。

    『「超常現象」を本気で科学する』 (新潮新書)
        石川幹人(明治大学情報コミュニケーション学部教授)/著

帯には、

    「こんな面白い研究してるセンセーがいたのか」
    ビートたけしさんも大興奮!

とあります。


               ☆    ☆    ☆


◇ 石川教授というひと ◇

この石川先生、テレビタックルで一度だけ拝見したことがあります。
昨年だったでしょうか。

座っていたのは、超常現象を信じない “否定派” の席。
「科学では、『ある』と証明されなければ、『ない』 ことになる」 と発言しては、
“肯定派” から 「都合のいい論理だ!」 と非難されたり、
「幽霊は心のなかにいるもの(錯覚)」 と言ったりしていました。

また相変わらずの学者センセイか … (・へ・)


ところが、本を読むと、そうでもありません。

透視、シンクロニシティなどを科学的に検証した結果、
「超常現象はある」 と結論しているようなのです。

また、
科学者とスピリチュアリストを同席させた 「幽霊研究会」 を開き、
双方の意見を取り入れてもいます。

そして、こうも述べています。

    超常体験を語気鋭く否定したり一笑に付したり
    ある/ない の不毛な議論をしたりするのは
    もうやめよう


やはり、これまでのセンセイとは違うようです。
テレビでの姿も、
視聴率を上げるための編集だったのかもしれません。


◇ 超常現象はあるけれど ◇

「幽霊は個人的な体験」 としながらも

    超常現象はある

とする石川教授ですが、
あるといっても、
確率からわずかにはみ出るくらいのものだそうです。

つまり、
声高に 「ある!」 と主張できるほどでもなければ、
断固 「ない!」 と切り捨てられるほどでもない、
その程度の違いなのです。

こうなると、微妙すぎて水かけ論。
そこで、

    「ある/ない」 で議論するよりも
    「役に立つか否か」 で捉え直してみてはどうか
    そのようにして科学の可能性を広げてはどうか

と提案します。
そのほうが、わかりやすいし建設的、ということなのでしょう。


でも、「役に立つ」 って、どういうこと?

教授はそれを、
潜在意識の働きである “創造性” に求めます。

生物進化の背後で作用した “創造性”、
悩み抜いたあげくにふとアイデアをもたらす “創造性”、
そこに注目しよう、というのです。

たしかに、
「役に立つかどうか」 という実用的な基準では物足りないなぁ、
と異論も出そうです。
超常現象というと、
宇宙観や世界観と不可分のものでしょうから。

ですが、
いきなりそこへ行ったのでは、再び不毛な議論に戻ります。
ならば、
社会的認知につながりやすいこの形は、
方便(ほうべん)として良策なのかもしれません。


◇ 科学もスピも “大人の時代” に ◇

『「超常現象」を本気で科学する』 には、
以上のようなことが書かれています。

まあ、欲をいえば、
「幽霊は心のなかにいるもの(錯覚)」
というテレビ発言の意図が不明ではあります。

    「幽霊なんかいなくて、ただの錯覚」
    といっているのか

    「いるかもしれないが
     見たとおりの姿だという保証はない」 
    といっているのか

ですが、
こういった本が世に出るのは、よい兆しではないでしょうか。
石川教授のような姿勢を歪曲せずにメディアが取り上げる日は
まだ先でしょうが、
「科学かオカルトか」 というつまらない垣根を少しだけ超えて、
ようやく “大人の時代” に入りかけたように思います。


それから、
読んで気づいたことがもうひとつありましたので、最後に。

全体を通して、“思考の流れ” がきれいですね。

「きれい」 というのは、
話が整理されていて読みやすい、ということだけでなく、
“想念にノイズがない” ということでもあります。
力(りき)み、押しつけ、饒舌(じょうぜつ)、枝葉 …
そういったものがなく、澄んだ川のようなのです。

“想念にノイズがない” というのはとても大切なことで、
それでこそ大人の精神。
科学をするにも、スピリチュアルなことをするにも、
ノイズがあったのでは、
物事がゆがんで見えてしまいます。

その意味でも、
この一冊が、
科学やスピ系のベクトルを少しでも変えてくれたらいいな、
と願っています。


               ☆    ☆    ☆


今回は、超常現象という “目に見えないもの” のお話でしたが、
“見えないもの” といえば、
『星の王子さま』 を思い出される方も多いでしょうね。

でも、王子さまのいう “見えないもの” って … ?

それは次回に。


====================================================================
お読みくださっている皆様、ありがとうございます。
当メルマガ、切り口は毎回変わりますが、底辺には一貫した流れがあります。
そのあたりを ほんのり♪ とでも感じ取っていただければありがたいです。
141号より、少しスタイルを変えて再開しております(不定期発行)。

■ バックナンバー一覧 : http://www.aquatack.com/home/writings_list.html
■ コメント・お返事一覧 : http://www.melma.com/backnumber_179959/

◎ 発行人 : アクアタック研究室/片岡 章
          url : http://www.aquatack.com
          e-mail : aquatack@msc.biglobe.ne.jp
◎ 登録・解約は、http://www.melma.com/backnumber_179959/
====================================================================

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2009-04-07  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
Score!: 97 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。