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[134] 仕事は外からやってくる

2015/05/15

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            アクアタック研究室 - 片岡 章
            mail magazine - 134  2015/5/15

            【 仕事は外からやってくる 】

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1979年8月 ――
その月26日の 『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』 第2回放送を目前にして、
私が勤める代々木のアニメ会社は大忙しでした。

「24時間テレビ アニメスペシャル」 の第2弾として、
手塚治虫作品 『マリン・エクスプレス』 が放送直前だったのです。

    うわーっ! …  間に合うの?!


               ☆    ☆    ☆


当時、私のいた会社では、
タツノコプロの 『ガッチャマン』 『風船少女テンプルちゃん』 などを
下請けしていました。
セル(透明フィルム)に描かれた線画に彩色する作業です。
そのひとつに、
手塚プロダクションからの 『マリン・エクスプレス』 があったのです。

ところが、
放送まであと3日ほどしかないのに、まだ色を塗っている! …
彩色のあとには、撮影、編集、録音などが控えています。
しかも、彩色は、トレーニングした主婦の人たちに預ける外注。
一晩かかります。
さらに、それを点検して納品しなければなりません。
無理を言って、早く仕上げていただきました。

さて、放送当日、テレビで見ると、やはり …
撮影にしわ寄せが来ていたのか、
絵に影のかぶっているシーンもありました。

    ・・・

もっとも、アニメ業界では、こんなの日常茶飯事。
放送30分前にフィルムが届くこともあったそうです。
そのなかでも、手塚治虫さんのギリギリは有名でした。


■ 締切りが原動力

アニメにかぎらず、
締切りギリギリだったり、それにも間に合わなかったり、
という話はよく聞きます。

一方、見事に間に合わせる作家さんもいます。
道尾秀介さんは、
パソコンでスケジュール管理をしていて、
必ず締切り前に書き上げるそうですし、
角田光代さんも、
執筆時間を9時から5時までと決めているようですから、
締切りを守っているに違いありません。


… ではありますが、
そんなきっちりの人でも、
もし締切りがなかったなら、
おなじように仕事をしていたでしょうか?

どんな仕事だって、
「出来上がりはいつでもいいよ」 なんて言われたら、
一生完成しないかもしれません。

そう考えると、締切りって、結構ありがたいものです。
人間、
自分の意志だけでなにかを成し遂げるなんて、
むしろ珍しいことなのかもしれません。


■ この仕事をするハメに …

というと、なにか情けない気分になりそうですが、
そもそも、
自分の意志だけで仕事をする、ということ自体、
どれくらいあるのでしょうか?

世の中には、
子どものころから 「○○の仕事をしよう」 と決めていて
それを実現してしまう人がいます。

そんな人を見ると、
たまたまこの職業に就いているだけ、という自分を、
ダメだなぁ〜、 と思うかもしれません。

でも、そうでしょうか?


私も、波動測定で独立し食べていますが、
始めたきっかけに自分の意志はまったくありませんでした。
当時働いていたクリニックで、院長から
「波動測定器を導入するから、まずお前が覚えろ」
と言われただけです。
“波動” なんて知りませんし、
新しいことを覚えるのはメンドクサイなぁ、とさえ思っていました。
“この仕事をするハメになった” だけなのです。

ところが、それがいまでは、
天職、もしくは、天職につながる仕事 になっています。


■ 宇宙にひとりだったら?

そんな経験から思うのは、

    “自分の意志” なんて当てにならない

ということです。

それをいってしまったら身も蓋(ふた)もありません。
もちろん、意志は大事です。

ですが、
“自分の意志” って、結構あいまいです。


こんなことを考えてみてください。

    もし、この宇宙に自分ひとりしかいなかったら、
    なにかをしたいと思うだろうか?

まず100%、思わないはずです。

ということは、
一見 “自分の意志” と思えるものでも、
ほんとは、そうではないのです。

つまり、
なんらかの形で “外からの要請” があってはじめて、
“自分の意志” が生まれるのです。

だとしたら、“この仕事をするハメになる” ことは、
ちっとも恥ずかしいことではないはずです。

天職でさえ、案外、
“流れに乗って行きついた先” でしかないのかもしれません。

    仕事は外からやってくる

それでいいのではないでしょうか。

といっても、ただの受け身ではアウト!
やってきたものに誠実に向き合うかどうか、
そこで運命は確実に (*_*) 分かれます。


☆**  おまけ  **☆

手塚治虫さんに関しては、こんなウワサも聞きました。

    雑誌の漫画。
    締切り当日、スタッフが作画に追われていました。
    やがて、原稿が仕上がり、編集者に渡します。
    
    やれやれと一息つき、帰宅の途についたスタッフ。
    駅の売店を見ると、
    さっき描き終えた漫画が本になっていたのだとか。

まさか !!!

でも、ありそうな … (・へ・)


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