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[126] デザイナーは片づけ上手

2015/01/15

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            アクアタック研究室 - 片岡 章
            mail magazine - 126  2015/1/15

            【 デザイナーは片づけ上手 】

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◆ デザインは “なにもない部屋” から生まれる

ユニクロや楽天を手掛けるグラフィックデザイナー
佐藤可士和(かしわ)さんの仕事部屋は、
すっきり片づいていて、殺風景なほどに、なにもありません。

その部屋で、真っ白な紙に向かい、
点なり線なり文字なりを、ひとつひとつ描いていきます。
これは、よく知られた話です。

そうしたら、コシノジュンコさんもおなじでした。
インパクトの強いデザインをする人ですから、
さぞや色彩の乱舞する作業環境かと想像しそうです。
ところが、
やはり、なにもない部屋のなか、
紙とペンとご本人だけで生みだされていたのです。

この共通点はおもしろいです。
なにか、デザインの本質を示唆(しさ)しているかのようです。


◆ デザインは “設計”

デザインと聞くと、
パッケージ、ファッションなどビジュアルなイメージが浮かびますが、
もともと、この言葉には “設計” や “企画” の意味合いが強いです。
ですから、いわゆる “絵を描く” とは違います。

実際、佐藤可士和さんやコシノジュンコさんは、
単に美しい絵を描いたり華やかな衣装を創ったりしているわけではありません。
商品のマーケティング、企業のブランディング、費用対効果など、
現実の様々を考慮した上で、的確にビジュアル化していくのが条件。
分析力や思考力が求められるクールな作業です。

それをおこなうのに、
おふたりは、もっぱら、紙と自分との間で対話を進めていくのです。
もちろん、事前に様々なリサーチはします。
ですが、“設計” する段階では自分だけになるのです。
そうしないと、余計な情報やイメージが邪魔するのでしょうね。


◆ なにをしようか?

これは、わたしたちにも応用できます。
わたしたちも、

    自分はなにをしたいんだろ? 
    なにをしようか?
    どう進めようか?

と立ち止まることがよくあります。
自分がどうするのかを “設計する” 状況に置かれます。

そんなとき、
ランキングを調べたり、行列のできる店を探したりしてそこへ流れていく、
というひとは多いかもしれませんが、
それで、ほんとに自分の道がみつかるでしょうか?

自分の道は、自分の足元から出ていますし、
そこからしか出ていません。
右や左を通っている道は、自分の道ではありません。
ですから、
“外” ではなく “内” を見なければ、それは見つからない、
ということになります。

それには、
デザイナーにならって、
部屋をなるべく片づけ、真っ白な紙だけに向き合うのがいいと思います。


◆ “紙” との対話

最初は、
砂漠の真ん中にひとり取り残されたような、寂しい気分かもしれません。
しかし、白い紙を置いて頭を空っぽにしていると、
霧が晴れるように、なにかが見えはじめます。
(チャネリングやチューニングではありません。
  自分の “内側” を見ているだけです)

見えてきたら、書(描)いてみます。
なんでも構いません。
言葉が浮かんだら言葉、
記号が浮かんだら記号、
猫の顔が浮かんだら猫の顔 …。 
それも、書(描)きたい場所に、書(描)きたいように。
なぜそれが浮かんだのかも、わからなくていいです。
そのうち見えてきます。

そうやって、またぼ〜っとしていると、
今度はまったく別のものが浮かんできたり、
それまでに書(描)いたものどうしを線で結びたくなったります。
そうなったら、素直にそうします。

こうして、芋づる式に意外なものが上がってきて繋がり、
点から面になっていきます。
少〜しずつ地図が増殖していきます。

経験しなければわからないことですが、
これは、とてもゾクゾクする “発掘作業” です。

    自分のなかにこんな世界があった …


どんなひとのなかにも、広大なファンタジーがうごめいていて、
外に出るのを待っています。
その様子がぼんやりとでも見えてきたら、
さらには、それを現実化する出口を開いてやることができたら、
こんなにおもしろいことはありません。
なぜって、そこにこそ自分の生きる意味があるからです。

もったいないことですが、
多くのひとが、外にばかり目を向けていて、
自分のファンタジーに気づかないまま一生を終えてしまいます。

わたしたちの悪い癖は、すぐに “外” から情報をもらおうとすることです。
でもそれは、参考にはなっても、
《自分にとって本当に意味のある答え》 にはなりません。
それがほしかったら、自分のなかを探すしかないのです。
自分の道は、自分の “内” からしか出ていないのですから。

デザイナーさんの “紙との対話” は、
それを支援するピカイチのツールなのです。


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