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[110] わからないから生きている

2014/05/01

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            アクアタック研究室 - 片岡 章
            mail magazine - 110  2014/5/1

            【 わからないから生きている 】

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    生きる意味がわからない。
    だから 生きていてもしょうがない。

よく聞きますね。

でも、これ、逆ではないでしょうか。
“わからないから生きている” のだと思うんですが ――


                           ☆    ☆    ☆


◆ 音楽家は音楽を知らない

作曲家の武満徹(たけみつ とおる)さんが、
ジ・オーストラリアン紙の質問に答えて、こう言っています。

     ―― 音楽とは何ですか?
    もし私が音楽の何たるかを知っておれば、
    音楽に専念するようなことはなかったでしょう。
    過去、現在を問わず音楽家というのは、
    その答えを求めてきた人達のことを指すのですから。
    ・・・・・
          (『音、沈黙と測りあえるほどに』 武満徹/著  新潮社)

武満さんは、おそらく、
日本の作曲家としては世界で一番知られている人でしょう。
文学なら村上春樹さん、建築なら安藤忠雄さんです。

そんな武満さんですから、
“知らない”  のレベルもわたしたちとは格段に違うのですが、

    「音楽とは何か」 がわからないから音楽をやっている

というのは、
わたしたちの 「人生とは何か」 にもそのまま当てはまりそうです。

つまり、

    「人生とは何か」 がわからないから人間をやっている


◆ アメリカ人は英会話学校へ行かない

「ワケわからへん!」 といわれそうですが、
ちょっと想像してみてください ――
もし、人生とは何か、生命とは何か、宇宙とは何か、
それがすっかりわかっていたら、人間稼業なんかするでしょうか?

知りたいことがなにもないのに
わざわざ生まれてきて何十年も生きようとはしないはずです。
それは、アメリカ人がわざわざ英会話学校へ行かないのと同じです。

ですから、

    人間をやっている = 生きている意味がわからない

は当たり前なのです。
“わからない” を悲観する理由はないのです。

むしろ、それを知りたいから生きているのであって、

    “わからない” の海を泳ぎながら少〜しずつわかっていく

それこそが “生きる意味” ―― そんなふうに思うのですが、いかがでしょう。


◆ 17歳

さて、そうなると、
〈“わからない” の海を、どうやって楽しく泳ぐのか〉 に目が向きますが、
これは、想像力、センス … と難しい課題の塊(かたまり)ですから、またいつか。

ただ、大人の場合だったら、
ひとつ、こんなヒントはいかがでしょうか ―― “17歳” 。

誰でも、17歳の頃に、ある音が聞こえ始めるのではないか、と思っています。
やがて忘れてしまうとしても、生きている間は、ずっと、ひそかに鳴り続ける、
そんな音です。

もちろん、「音」 というのは例(たと)えですが、
17歳の頃に発想していたことは、
形を変えるにせよ、その後も基調をなしているはずなのです。
それを思い出すのです。

17歳の頃は、
“わからない” だらけのなかでも面白がっていられたのではないでしょうか。
あるいは、
面白くなかったとしても、自分のテーマは鳴り始めていたのではないでしょうか。
そこに耳を澄ませてみると、
“わからない” を楽しむモードにフォーカスできるかもしれません。

    当時、
    なにに夢中になっていましたか?
    なにを空想していましたか?
    なにが気になっていましたか?
    どんな絵を描いていましたか?

17歳というのは、特別な年齢のようです。

    『セブンティーン』  … 小説/大江健三郎
    『17才』 … 歌/南沙織 、森高千里
    『17歳のカルテ』 … 映画/ウィノナ・ライダー、アンジェリーナ・ジョリー
    ・・・・・

17歳にかぎって、数えきれないほどありますね。
だから、きっと、ここにはヒントが潜(ひそ)んでいます。
ゆっくり、時間をかけて探してみてください。

ちなみに、たったひとつの違いながら、16歳ではなさそうです。

    伊代はまだ  16だーからー♪
     (松本伊代 『センチメンタル・ジャーニー』)

古い話で恐縮です。
わからなかったらスルーしてください。


〜〜〜〜〜〜


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