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[109] 天使は悪魔よりしたたか?

2014/04/15

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            アクアタック研究室 - 片岡 章
            mail magazine - 109  2014/4/15

            【 天使は悪魔よりしたたか? 】

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海の小さな生物 クリオネ。
「流氷の天使」 と呼ばれていますが、
餌を摂る段になると、見るも恐ろしい姿に変貌(へんぼう)するそうです。

人間界でも、
当初は天使だった妻の、いまの食べっぷり、
その変貌に怯(おび)えているご亭主は多いことでしょうね。

きょうは、天使と悪魔のお話です。


                           ☆    ☆    ☆


◆ 「天使は悪魔よりしたたかなはず」

30年近く前、
私は、代々木アニメーション学院というアニメ学校に勤めていました。
そこでは、外からも講師をお招きしていて、
そのおひとりに、石黒昇さんがいらっしゃいました。
アニメファンならご存知でしょうが、
『宇宙戦艦ヤマト』 の演出をされた方です。

ある日、休憩時間に石黒先生を囲んで雑談していると、
先生がこんなことをおっしゃっていました。

    天使は、
    悪魔に勝つのだから、悪魔よりもしたたかなはず。

このひと言は、いまでも記憶に残っています。


◆ ちょいワル天使のすすめ

欧米の人やクリスチャンの人にとって、
天使や悪魔はどんな存在なのか、
私には、そのイメージを正確に思い描くことはできませんが、
普通、わたしたちの考える天使、悪魔は、
こんな感じではないでしょうか。

    天使 … 美しい(かわいい)、やさしい、愛、善玉
    悪魔 … 醜い、恐ろしい、残虐、悪玉

この前提でお話ししますが、
もし、その天使が悪魔に勝つのだとしたら、
ただ 「最後に愛は勝つ〜♪」 という
爽(さわ)やかな話だけでもないような気がします。

やはり、勝利を収める天使は、
悪魔を凌(しの)ぐ知恵と策略を持っているのかもしれません。


というより、
天使と悪魔を対立させて考える構図自体、
すでにおかしいのかもしれませんね。
物事は、きっと、
「陰のなかに陽あり、陽のなかに陰あり」 のように、
天使と悪魔が入り混じって変容していくべきものなのでしょう。

そもそも、悪魔というのも、
天使からトラバーユしてきた皆さんだそうですから、
根はひとつのはずです。

独断を恐れずに言わせていただくと、
天使という形をとることで排除されてしまったものが、
悪魔として残っているのではないでしょうか。

だとすると、悪魔は、
抹殺するべき悪い奴、というよりも、
天使に不足しているものを補っている存在なのかもしれません。
つまり、天使と悪魔が(再び)ひとつになってはじめて、
歪(ゆが)みのない宇宙ができあがるのではないか、
と思うのです。

美術でも音楽でも、
天使モードだけでつくられたものは、
きれいではあっても薄っぺらい気がします。
清涼剤にはなりますが、深みと味わいに欠けます。

古来、芸術であれ人生であれ、
活きている、深い味わいがある、と思えるものは、
そんなふうにはできていないはずです。

たとえば、
ただ明るいだけの人は中身が空っぽですが、
清濁併せ呑(の)んできた暗い面のある人には、汲(く)むべきものがあります。

そのように、
天使と悪魔がコラボレーションしてはじめて、
ものごとは陰影を帯び、立体的に膨(ふく)らむのではないでしょうか。
天使だけでは、おそらく、平面的な広がりに留まるでしょう。

    *  *  *  *  *

なにかを創り上げる、その基本は天使だと思います。
ですが、
いつまでも悪魔の反対側にいるだけの天使には、
クリエイティヴなことはなにもできないでしょう。
逆に、悪魔をも取り込んで凌駕(りょうが)する、
そんな “ちょいワル天使” だったら …

それでこそ、“仕事のできる天使さん” です。


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