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[103] 時間のない甘美な音楽

2014/01/15

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            アクアタック研究室 - 片岡 章
            mail magazine - 103  2014/1/15

            【 時間のない甘美な音楽 】

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どんな生き方をしている人でも、
“自分の幸福” につながる道以外は選びません。
犠牲になる道を選ぶ人でさえ、
そのほうが幸福だから、そうするのです。
ですから、つまるところ、
人は幸福を巡(めぐ)って生きている、
といっても過言ではありません。

では、みなさんにとって、なにが幸福でしょうか。

    家族が健康でいること
    苦労の末に、設定した目標を達成すること
    人の役に立って喜んでもらえること
    宝くじが当たること
    日々、感謝で過ごせること
    イヤな上司が病気で休むこと v(^o^)v
     ・・・・・・・・

幸福は人それぞれ。
このうちのどれが良くてどれが悪い、
なんて言うつもりは、毛頭(もうとう)ありません。

    でも、こんな幸福もあるのでは?

今回はそれを書かせていただきます。
ひょっとして、捉えどころのない話になるかもしれませんが、
まあ、ファンタジーのつもりで読んでみてください。


                           ☆    ☆    ☆


◎ 《時間のない甘美な音楽》 という “ところ”

仕事を終えた夕暮れどき、
好きなお酒を片手に、ひとりバルコニーに立つことがあります。
そこは4階なので、眼下には家々の海原が広がっています。
まるで、客船のデッキに佇(たたず)んでいる気分。

こうして、日没前の心地好い風とほのかな残光に包まれていると、
やがて、不思議なところに誘(いざな)われます。

それが、《時間のない甘美な音楽》。
音楽といっても、聞こえるものではありません。
“ところ” とでもいうべきもの。
時間はすでに昇華しています。

その甘美さは筆舌に尽くしがたく、
壇密さんの妖艶なオーラも、
モーツァルトの 『アヴェ・ヴェルム・コルプス』 が奏(かな)でる崇高な響きも、
この音楽にはかないません。

“ここ” にいるとき訪れるのは、

    自分にとってのすべてがここにある

という感覚です。
あるいは、

    自分はここから来たのだし、ここへ還(かえ)っていくのだ

    子供の頃はここに住んでいたなぁ

そんな懐(なつ)かしさ、郷愁もあります。

そこでは、
仕事、人、虫、植物、などなど、自分にまつわるあれこれが、
新しい命を吹き込まれ、息づいています。

“ここ” は、なにものにも代えがたい、幸福な場所なのです。


◎ 永遠に流れる川

気づかれることはほとんどないのですが、
誰の奥底にも川が流れています。
それは、
生まれる前から流れていて、この世を去った後もずっと流れ続ける川です。

ここには、
あらゆるものの生きる意味、存在する意味が無尽蔵に宿されています。
《時間のない甘美な音楽》 は、
きっと、そこから立ち昇る色彩や匂(にお)いなのです。

この音楽のなかで、
わたしたちは、その川のほとりに立ちます。
そして、そこから ”生きた意味” を汲み上げます。

その “意味” は、
わたしたちを幸福にしますし、
様々なものの愛(いと)おしさを見せてもくれます。


     * * * * * * *


こんな幸福を想い描くことは難しいでしょうか?

もしそうだとしたら、
それは、私の筆が及ばないせいかもしれません。

ここは、詩人の力を借りるのが得策。
もし、このような幸福に興味がおありなら、
ヘルマン・ヘッセの 『幸福論』 をご一読ください。
新潮社から文庫本として出ていますが、
15ページほどなので、しんどくありませんよ。

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目玉にウロコがベットリへばりついている人でないかぎり、
たぶん、“目からウロコ” です。
あるいは、そこまでいかなくても、
ウロコが少しくらいはずり落ちてくれるでしょう。

もし、
「世界から、1冊だけ残してすべての本を消さなければならない」
としたら、
私は、この1冊を選ぶのではないか、
そう思っているくらいです。


     * * * * * * *


この時期、木々は、春に向けて花芽をつけはじめています。
みなさんも、年のはじまりに、
自分のとっての幸福の花芽をぽちっとつけてみられてはいかがでしょうか。
どんな花芽をつけますか?

今回の一文が
その花芽に多少なりとも瑞々(みずみず)しい色合いを添えられるなら、
嬉しいかぎりです。


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お読みくださっている皆様、ありがとうございます。
当メルマガ、切り口は毎回変わりますが、底辺には一貫した流れがあります。
そのあたりを ほんのり♪ とでも感じ取っていただければありがたいです。

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