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[89] 『青い鳥』 を観ました

2013/06/01

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      アクアタック研究室  mail magazine - 89  2013/6/1
             
                    【 『青い鳥』 を観ました 】
               
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古代ローマと現代日本が風呂でつながってしまう 『テルマエ・ロマエ』。
その映画で主演をつとめた阿部寛さんが、
『青い鳥』 という映画でも主役を演じています。
先日、この作品を観ました。


                           ☆    ☆    ☆


◎ 『青い鳥』 という映画

ご覧になった方もおられると思いますが、
この映画での阿部寛さんは、
『テルマエ・ロマエ』 とは正反対の、不器用で地味〜な教師です。
しゃべりも拙(つたな)く、どもりながら、とつとつと話します。


『青い鳥』 は、重松清さんの原作によるもので、舞台は中学校。
野口という生徒がいじめにあって自殺未遂し転校したあと、
休職中の担任に代わって村内先生(阿部寛)が赴任します。

このとき、学校側は、
生徒たちから “反省文” も出ていて、事件は解決ずみ、と見なしていますし、
いじめた生徒たちも、
気にかけている部分はあるものの、過去のこととして封印しつつあります。

ところが、
赴任したばかりの村内先生は、
野口くんの机を元の位置に戻させ、
毎朝、「野口くん、おはよう」 と声をかけてから授業を始めます。

これには、学校やいじめた生徒のみならず、父兄からも、
いまさら蒸し返すのか、嫌がらせか、と反発が起こります。

それでも、村内先生は淡々と続けます。


◎ “みんなの問題”

さて、あまり結末を言ってしまっては興ざめになるので、
少しぼや〜〜っとさせておきますが、
最終的に、村内先生は、穏やかな口調ながら、
「これはみんなの問題だ。本気で向き合ってない」 と言い放ちます。

その “みんな” には、
いじめた当事者以外の生徒も、そして教師たちも含まれます。
さらには、熱く教育を語る熱血先生も、その例外ではありません。

ということは、村内先生は、

    このいじめは、生徒も教師も父兄も含めた “全体” から生まれたものだ。

と言っているのではないでしょうか。


◎ <善> が <悪> を生む

私たちは、ものごとを <善> と <悪> とに分けて、

    自分は <善> の側。
    <悪> を排除することが問題解決。

という構図で考えがちです。

しかし、実際には、
<善> のなかに <悪> の温床があって、
そこから <悪> が醸成されてくるのではないか、
と思うのです。

おなじく学校の問題でいえば、
モンスター・ペアレントと呼ばれる人たちがいますが、
これも、ただ彼らがおかしいだけ、なのでしょうか?
彼らが “正常な人たち” の写し鏡になっている可能性は、
ないといえるのでしょうか?

また、犯罪やテロも、
問題なのは犯人やテロリストであって、
かれらをやっつければ解決なのでしょうか?
“正義の社会” や “正義の国家” がやってきたこと、
あるいはやってこなかったことが犯罪やテロを生んでいる可能性は、
ないのでしょうか?

もっと広げるならば、癌(がん)も、
悪いのは、勝手に増殖した癌細胞であって、それを切り捨てればすむ、
という話なのでしょうか?
“正常な細胞たち” に潜んでいた歪(ひず)みが、癌細胞として姿を見せた、
ということは、ないのでしょうか?


『青い鳥』 のテーマは、
国際紛争から健康問題まで、
様々な事柄について考えるきっかけを与えてくれます。
『テルマエ・ロマエ』 と併せてご覧いただければ、と思います。

詳しい内容を知りたい方は、
「青い鳥 映画」 で検索してみてください。
2008年の作品で、すでに公式サイトは閉じているようですから。
(私も、この映画のことは、つい最近知りました。
  ほんとにいいものって、なかなか広まらないのですね)


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