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[72] 「ごちそうさま」 をディナーのあとで

2012/07/29

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      アクアタック研究室  mail magazine - 72  2012/7/29
             
              【 「ごちそうさま」 をディナーのあとで 】

                       社会・幸せ ◇ エッセイ
               
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スケ番の世界では、番長のメールに返事をしないとお仕置きされる、
と聞いたことがあります。
コワイですね。
でも、番長さんの言い分もわかるような …


                           ☆    ☆    ☆


◎ 去り際の美学  d(-_・)

先日、夫婦で近くの洋風居酒屋に行きました。
メニューを見ると、期間限定らしき料理があります。
期間限定には惹かれるし、おいしそうなので、頼んでみました。

予想どおり、おいしい。
それで、帰り、お勘定をするときに、
「あのメニュー、おいしかった♪」 と、妻Yが店の人に伝えたのです。

すると、「実は、厨房でも、『今日はうまくできた!』 って話していたんですよ」。
こうして、客も店もいい気分になったところでお開きとなりました。

以前にも言われたことがあります。
一緒に食事に行った人が、感心したように、
「片岡さんて、いつも帰り際に 『ごちそうさま、おいしかった』 って言うんですね」。

私たちは、なにも特別に意識しているわけではありません。
ところが、ほかの人が支払いしているのを見ると、
ブスっと無表情でお金を置いて帰る人も多いですね。
お店の人の胸にも、ちょっと寂しい風が吹くのではないでしょうか。


◎ 無作法や無愛想が蔓延(まんえん)している

振り返ってみると、
いまの世の中、無作法や無愛想が蔓延しているように思います。
道を譲っても、
こちらに一瞥(いちべつ)もくれず、まっすぐ行ってしまう、
スーパーや書店で棚を見ていると、目の前を平然と横切っていく。

メールもそうです。
「届きました」 「了解しました」 の一言を返すだけでいいのに、省略します。
送った側としては、
「届いてないのかな?」 「失礼なことを書いたかな?」
と気になることもあります。

といっても、いちいち返事をするべき、と思っているわけではありません。
たとえば、私も、資料ができると、企業や個人に宛てて送ることがありますが、
これはダイレクトメールのようなものですから、それっきりでもかまいません。
また、パソコンの不具合をメールでセンターに問い合わせた時も、
いちいちお礼のメールを返すのは、忙しい先方にとって、かえって迷惑でしょう。

ですが、そうでないかぎり、一言返した方がいいと思います。


◎ 携帯・自動販売機・「袋いりません」の札 …

要は、他人の存在が視野に入っていないのでしょうね。
これだけ情報の多い時代なのに、
視野はむしろ狭まって、 “自分だけ” になっている感じがします。

画面を覗(のぞ)いているだけで時間が過ぎていく携帯
勝手に開閉してくれる自動ドア
店員が知らん顔していられる、「いらっしゃいませ」 の音声
ボタンを押すとゴロンと飲物が落ちてくる自動販売機
黙っていても通じる、スーパー、レジでの 「袋いりません」 の札
マニュアル通りの店員
    ・・・・・・・

ありがたい面も少なからずあるのですが、
こういったシステムや文化が、他人を疎外する空気をつくっている、
という気がしないでもありません。

さらには、様々な “モンスター” もここから生まれているのでは?

文字通りの○○モンスターばかりでなく、
いじめ、それにまつわる、校長先生や教育委員の無気力な表情、
不祥事に大企業や組織のトップが見せる、無責任で頼りない顔 …。
これらが、虚ろで疎外感のある空気によって培養されている、
と考えるのは、飛躍しすぎでしょうか?


◎ 幸せは、ディナーのあとの 「ごちそうさま」 から

「幸せになりたい」 「運を開きたい」
と願っている人たちは、こんなことができているでしょうか?

    店を出るときの 「ごちそうさま」
    (できれば、「**がおいしかった♪」 と、具体的な “嬉しい” も)
    宅配便の人への 「ご苦労さま」 「重いのを運んでもらって助かります」
    メールへの 「届きました」 「お陰でよくわかりました」
        ・・・・・・・

「ありがとう」 1万回、プラス思考宣言、チャクラ全開、
ツイッターのフォローがウン万人 …
それはそれで、威勢がよくていいのかもしれません。
しかし、一方で簡単な一言さえ相手にプレゼントできないのなら、
足元の砂山は、どんどん崩れていくでしょう。

相手の口元がゆるむ “ほんのり” の贈り物こそが、
心地好い毎日を紡(つむ)ぎ出してくれるのだと思います。
ほんとに幸せになる人は、
生活の中の小さな蕾(つぼみ)を慈(いつく)しんでいるに違いないのです。


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お読みくださっている皆様、ありがとうございます。
当メルマガ、切り口は毎回変わりますが、底辺には一貫した流れがあります。
そのあたりを ほんのり♪ とでも感じ取っていただければありがたいです。

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  • aquatack2012/07/30

    昨日午後お送りしたメルマガに早くもコメントをくださいまして、ありがとうございます。

    特に主婦の方は、「おいしかった♪」を言われる嬉しさがよくわかるでしょうね。一方、黙って食べるだけの旦那さんはまだ多いようで、これでは、奥さん、生ごみの日に夫を出してしまいたくなるかもしれません。

    ところで、「一期一会の他人と一期一会の会話を楽しめるようになると人生は楽しいですよね」の一節に、妻Yが共感しておりました。かつて実家の薬局を手伝っていた時に、同じ想いがあったそうです。素敵な一節です。

  • 名無しさん2012/07/29

    わたしも外食のときには一言お礼と美味しかった事を伝えます。なぜなら、わたしは家で作るときに、この一言を言ってもらえるだけでものすごく嬉しいし、毎日の食事作りの大変さから救われる思いになるからです。まぁ最近だれもこの一言を言ってくれなくなりましたが。。。(涙)一期一会の他人と一期一会の会話を楽しめるようになると人生は楽しいですよね(^^)