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[68] 病院は ありがたいけど寂しい

2012/05/08

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      アクアタック研究室  mail magazine - 68  2012/5/8
             
              【 病院は ありがたいけど寂しい 】

                   健康・医学 ◇ エッセイ
               
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このメルマガを読んでくださっている方は、
きっと健康に関心をお持ちでしょう。
書店でそういった本を探すことも多いと思います。
そんなとき、どのコーナーを探しますか?

大きな書店なら医学書のコーナーがありますが、
そこで健康関係の本を見つけたことはありますか?
ほとんどないと思います。

ということは、医学と健康は別物なのでしょうか?
実際、健康に興味なさそうなお医者さんもいます。 (・ε・)

なんだか妙ですね。

少し遅くなりましたが、“まつわる話” その2 です。


                           ☆    ☆    ☆


◆ 病院には よくしていただきました

最期(さいご)の父が入院したのは、
みなさんご存知の、キリスト教系 M病院でした。
そのせいかどうかわかりませんが、
お医者さん方は、若いながらも穏やかで、
父の亡骸(なきがら)が病院を出るときも、
まるで宗教家のように丁重な見送りでした。

また、こんなこともありました。
夜、歩行の不自由な母を連れて父の見舞いに行くと、
病院の入口がすでに閉まっていました。
すると、看護師さんでしょうか、職員さんでしょうか、
帰宅する様子の若い女性が、
わざわざ遠くまで車椅子を取りに行ってくださいました。


その後倒れた母の場合も、病院は異なるものの、同様でした。
担当医は、厳しいことをクールに伝えるだけなのですが、
看護師さんたちは明るく、おかげで希望をつなぐことができました。
「今日は、お母さん、よくしゃべってくれましたよ」 など。

個人的には何十年も病院と縁のない私なので、
下(しも)の世話から痰取りまで、
若い看護師さんたちが
これほど笑顔で献身的にこなしているとは知りませんでした。


このように、
医療技術面はいうまでもなく、
看護などの面でも、両親はとてもよくしていただきました。
いくら感謝してもしきれないくらいです。


それでも …

やはり病院は寂しいのです。

というと、
無地の壁にボンベや点滴やモニター画面が並んでいて殺風景だから?
チューブをつけて寝たきりの人ばかりだから?

それもあります。
でも、もっと深〜いことです。


◆ 病院はなぜ寂しい?

このたびの出来事から、あらためて、病院にこんな印象を持ちました。

    “健康” の臭いがしない

病院には “健康” の臭いがないのです。

もちろん、病院でも “健康” という言葉は使います。
ですが、それは、

    検査結果が正常値の範囲に収まっている

といった意味合いのようです。
そして、治療は、

    正常値から外れた数値を正常範囲に戻すこと

を目標としているかのようです。
だとすると、

    マイナスをゼロに

が、医療の目指す健康、ということになります。


「それでいいんじゃないの?」 と思うかもしれません。

でも、私は、
“健康” というのは、
ゼロの先の、もっと積極的なプラスの世界だと思うのです。
生命力、元気、輝き、蘇生、創造 …。
同じ “正常値” でも、
無気力な “正常値” ではなく、生き生きした “正常値” の世界です。
そこが、医学ではカットされているのです。

その結果、

    アレルゲンやウイルスは避けるしかない
    癌は消えない
    腎臓が弱ったら、透析や移植しかない
    お年寄りは元気にならない

といった控えめな医学になるのでしょうが、
ほんとに、そんな結末しかないのでしょうか?
食、アロマ、波動、整体など自然療法を知っている人なら、
きっと、「そんなはずは …」 と首を傾(かし)げることでしょう。
爪揉(も)みや腹式呼吸で自律神経のバランスをとれば
免疫力は上がるでしょうし、
整体で背骨や骨盤を整えれば、
内臓や脳の機能は回復するはずなのです。


もちろん、医学は科学的検証に基づいていなければなりません。
しかし、だからといって、
生命力や元気は非科学的だから除外する、というのは、
いかがなものでしょう?

だって、非科学的=間違い、というわけではないのですから。
これらは、効果が検証できていないだけのことです。
ならば、害がない限り、それなりに取り入れてもいいはずですよね。

そもそも、
「人の命を救うべきである」 という医学の大前提自体、
「正しい」 ということが科学的に証明されていないのです。
それなのに、この前提の上で、
巨大な医学のシステムが動いてしまっているのです。
もしこの前提が間違っていたら、どうするんでしょう?
現に、臓器移植や安楽死の問題は起きています。

ですから、非科学的だからといって排除する理由はないのです。


こんなことを言っては病院にも親にも申し訳ないのですが、
父や母を病院に預けていると、
家電を修理に出しているような気分になることがあります。

    当人の可能性をもっと活かすことはできないのかなぁ …?


病院が寂しい理由、おわかりいただけたでしょうか。


◆ “生きる” を考えた医学になってほしい

QOL(クオリティ・オブ・ライフ)、尊厳死、薬害、生活習慣 ――
こういったテーマがクローズアップされたおかげで、
病院の様子も変わりつつあります。

でも、もっともっと変わってほしいですね。

たとえば、

病室に生花を持って行ってはいけないことになっていますが、
どうにかならないものでしょうか。
季節の花を見て元気になる人は多いはずです。
また、もし感染の心配がないのなら、
幼児や犬猫が遊んでいる病室は、笑いが満ちて楽しそうです。

病院レストランのメニューも、
カロリー表示があるくらいで、“いのち” や “パワー” は見当たりません。
いまや、マクロビオティックは常識、
ファストフードも、豆腐バーガーや元気野菜を取り入れています。
病院だって、それくらいしてもいいのでは?

お医者さんも、
「検査値に異常があります。薬を使って経過を見ましょう」 (-_-)
とただ無表情に言うのではなく、
「人間には回復力があります。
  厳しいけど、希望はゼロではありませんよ」 v(^-^)v
と、可能性に賭けてほしいものです。
(そうならなかった時に患者側が文句を言うからいけないのですが)

あるいは、高齢のために最後を迎えるとしても、
「その日まで穏やかに過ごせるようにしてあげましょうね」
と前向きであってくれれば、家族は救われます。
老衰は病気ではないのですから、これも “健康” のうちです。


私たちの医学は、
科学によって大きな恩恵を受けています。
しかし一方、
科学以外を切り捨てることによって、大きな損失を被(こうむ)っています。
どちらも活かしてほしいですね。
科学的に確認できていることと、そうでないこと、
その見極めさえできていればいいのですから。

     *     *     *

… と、あれこれ考えていたある日、
NHKの朝ドラ 『カーネーション』 を見ていたら、
病院でファッションショーを開く話をやっていました。
患者さんがモデルを務め、それを機に元気を取り戻します。
なかには、死の宣告を覆(くつがえ)した人もいる様子。
実話に基づくドラマですから、
ほんとにあったことなのだと思います。

また、書店を覗(のぞ)くと、
南雲吉則(乳腺専門医) 『50歳を越えても30代に見える生き方』
中村仁一(老人ホーム診療所医師) 『大往生したけりゃ医療とかかわるな』
といった本がベストテン入りしています。

なにか動いてますね。
両親のことを思うと、もっと早くに来てほしかったですが、
この一連の波、いい兆(きざ)しのような気がします。


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そのあたりを ほんのり♪ とでも感じ取っていただければありがたいです。

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  • aquatack2012/05/12

    マーシャさま



    お久しぶりでございます。

    マーシャさまはまだ病院のお世話になるようなお歳ではないと

    ご推察申し上げますが、

    それでも他人事ではありませんよね。



    いや、ほんと、

    長年こういう仕事をしていながら、

    病院探しは難しいと痛感いたします。

    手術の上手な外科医とか、

    反対に自然療法の名人とかいうことであれば、

    それぞれ、メディアや紹介でなんとか探せると思います。

    しかし、両方を視野に入れた医師や病院となると、とても困難で、

    日本に存在するのかどうかさえ不明です。

    私も、今回のことでは、

    自分で病院をつくりたいという気にさえなりましたよ。



    まあ、いずれにせよ、自衛が一番ですね。

  • マーシャです2012/05/11

    大変お久しぶりです。

    ご無沙汰しておりますうちに、本当に色々と大変な日々を過ごして

    いらっしゃったのですね。何も知りませんで失礼致しました。



    とても意味深いメルマガをありがとうございます!

    『“生きる”をテーマにした医学になって欲しい』は私もとても共感を

    覚えます。

    自分も周りも年をとってくると好まざるとも病院にお世話になることが

    多くなってきます。

    そういうときに、どの病院にお世話になるか、どの先生に診て貰うかが、

    その後の経過にとても大きく左右されてくるのは今までも実感しており

    ます。

    マイナスをゼロに戻す(正常値に戻す)だけの医療ではなくて、もっと

    “心”ある医療といいますか、“光”や“希望”を与えてくれる医療に

    なって欲しいものです。

    また、おじゃまします。

    ありがとうございました。