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[65] “孤独” = “ひとりぼっち” ?

2011/12/01

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      アクアタック研究室  mail magazine - 65  2011/12/1
             
               【 “孤独” = “ひとりぼっち” ? 】

                       てつがく ◇ エッセイ
               
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テレビで、
タイタン社長 太田光代氏(爆笑問題 太田光氏夫人)と
パティシエ 辻口博啓氏との対談がありました。

どちらも経営者ですが、
話のなかで、
太田氏の「孤独に耐えられない」に対し、
辻口氏は「孤独は平気。むしろ楽しい」とのことでした。
女性は孤独に弱く、男性は孤独に強い … なのでしょうか?


                           ☆    ☆    ☆


孤独の捉え方が男女で違うのかどうかはともかく、
人によって “苦手” と “得意” があるのは確かです。

というと、
辛(から)いものの苦手な人と得意な人がいる、みたいな?

いえ、そうではないと思います。


■ 寂しい孤独 と 楽しい孤独

一般に、孤独には「寂しい」というイメージが付きまといます。
なぜでしょう?
きっと、「ほかの人と繋(つな)がっていない」からでしょうね。

でも、ほんとに、「ひとりでいると繋がっていない」のでしょうか?
繋がっているのは、
会ったり電話したりしているときだけなのでしょうか?


そもそも、
ひとりでいるからといって、
誰とも繋がっていない、なんてことは、あり得ないはずなのです。

だって、
たとえ見知らぬ人でも、
ケガをしているのを見れば、こっちまで痛い気がしますものね。
それと、世間で起きていることは、
多かれ少なかれ、気になってしまいます。

もし、自分と他人との間にまったく繋がりがないのだとしたら、
他人の様子になにかを感じる術(すべ)がありませんし、
世界の出来事も、
はるか遠い星のことのように、100パーセントどうでもいいはずです。
共通項があるから気になるのです。


■ 人は島のようなもの

人の間の繋がりって、こういうことだと思うのです ―― 島と島との関係。

私たちひとりひとりは、海面から上に姿を見せている島です。
では、それぞれの島は単独でぷかぷか浮かんでいるのかというと、
そうではありませんね。
海の底でしっかり繋がっています。

つまり、“根っからひとりぼっち” ということは、あり得ないのです。
だからこそ、
他人の想いや出来事にこちらも反応してしまうし、
反応することができるのです。


ならば、なぜ寂しくなるのか。
それは、海面から上の部分どうしで付き合おうとするからです。
互いに共感(あるいは反発も)できる深いところで付き合わないからです。

海面上の島どうしの間に成り立つのは、
駆け引きや契約のような冷たい関係です。
「こうしてあげたから、こうしてね」という関係です。
あるいは、互いの都合がたまたま一致しただけの関係です。
これは、島と島(人と人)の間が繋がっていない、
上辺(うわべ)だけの空虚な関わり方です。

反対に、島のなかを深く降りていったならば、
ほかの島との間に、ほんとうの繋がりが現れます。
ここでは、自分と他人との間に境界線がありませんから、
自分の喜びも他人の喜びもイコールになります。
しかも、降り方が深ければ深いほど、
地球の中心に近づき、より多くの島と繋がることになります。


■ 孤独の嫌いな人、好きな人

孤独の嫌いな人は、いつも誰かと群れようとします。
団体行動や宴会が好きですし、なにかの会に属することで安心します。
ひとりになるのは耐えられません。

それは、海面より上のところで人と付き合っているか、
または海面下であっても、
島どうしが繋がらない浅いところで付き合っているためではないでしょうか。
(その間に海水くらいはあるのですが)

一方、孤独が好きで楽しめる人は、
直接人と会っていなくても、
本を読んだり雲を眺めたりしているだけで、
自分と世界との深い繋がりを実感できているのだと思います。
そこから、美味しい泉の水を際限なく汲み上げているのだと思います。


埋蔵金発掘や宝探しの話は、
ほんとうは、「自分のなかを掘り進めなさい」ということなのかもしれません。

寂しくて外ばかりに目が向く人は、
その目を少しだけでも “自分のなか” へ向けてみるといいのではないでしょうか。
きっと、ひとりぼっち ではないはずですし、
むしろ、心底(しんそこ)落ち着ける世界が広がっているはずです。
それに、“自分のなか” に降りれば降りるほど、
“外の世界” とはもっと深いところで繋がりますから、
人とも一層よい関係が築けることになります。
ますます、寂しさからは遠ざかります。


(PS)
「孤独とは、寂しいものです。それが人生です」と語るお坊さんがおられました。
人間ですから、それが実感でしょう。
でも、宗教家ならば、
「すべての存在は根っ子で繋がっている」と、
ひと言だけでも説(と)いてはいただけないものでしょうか …


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