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[59] “資格” のその先

2011/09/01

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      アクアタック研究室  mail magazine - 59  2011/9/1
             
              【 “資格” のその先 】

              社会・経営 ◇ エッセイ
               
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先回のメルマガに 〈マーシャさま〉 がコメントを寄せてくださり、
そのなかで “資格” のことに触れておられました。
資格にはほとんど縁のない私ですが、
読んでいたら、資格について少し考えてみたくなりました。


                           ☆    ☆    ☆


こんな人、みなさんのまわりにいらっしゃいませんか?

    資格をいくつもいくつも取得している。
    ある時、会社の上司がその人の履歴書を見て、
    「きみ、栄養士の資格を持ってるんだってね。
      うちの食品をお客様に説明してくれないかな?」
    「え? ・・・ いえ、その ・・・ 私は ・・・」

この人にとって、資格とはなんだったのでしょうか。


■ 「資格を持つ人」 をタイプで分けると

私の勝手な分類ですが、
「資格を持つ人」 には3通りあるのではないでしょうか。

【タイプA】 ―― 医師・弁護士系

    その資格や免許がなければ、法律上、仕事ができない、
    というタイプ。
    車の運転免許もこれに入ります。

【タイプB】 ―― 実力証明系

    法律上、その資格がなくても仕事はできるが、
    世間の評価を得られるので好都合、
    というタイプ。
    無数にありますが、アロマテラピスト、野菜ソムリエ などがそうですね。

【タイプC】 ―― 西村知美系

    コレクションとして資格を集めているタイプ。
    実用性は二の次なので、『カッパ捕獲免許証』 なども取得しています。


このうち、Cについては、なにもいうことはありません。
面白がって資格の数を増やしていただければOKです。
先ほどの “栄養士さん” も、
履歴書に 「特技」 でなく 「趣味」 として資格を書いていたのなら、
それでよかったのです。

というわけで、このあとの話は、AとB、特にBについてです。


■ 資格は 先人の業績のパッケージ

「そもそも “資格” ってなんなの?」

それは、こんなことではないでしょうか。

    その分野の先人が蓄積した理論や技法のうち、
    一般性のあるところをまとめたもの。

(といっても定義ではありません。ひとつの側面です)

つまり、“資格” というのは過去の集大成であって、
それを取得しているということは、
「先人の業績の大事なところを身につけましたよ」 という証明なのです。

ですから、資格があれば、世間の人に信用してもらうことができます。


しかし、忘れないでいただきたいことがあります。
それは、資格はあくまでも “過去の枠組み” である、ということです。

たしかに、どんなに個性的な芸術家でも、
最初は先人の真似(まね)から始まります。
その意味で、
“過去の枠組み” をしっかり踏襲することは必要不可欠でしょう。
でも、いつまでもそこに留まっていてはいけないと思うのです。


■ 資格の “先へ” “外へ”

わたしたちは、
単に先人のコピーをするために生まれてきたわけではないはずです。
たとえひと刷毛(はけ)でも、
自分の色を置いてから旅立ちたいのではないでしょうか。

ならば、資格を取ったところで終わっているわけにはいきません。
自分なりのものをなにかプラスアルファし、
先人のノウハウを一歩 “先へ” 進めたいものです。
あるいは、それぞれの仕事のなかで、
お客様にどう役立てるか、など応用を工夫して、
資格の枠組みの “外へ” 広げることもできます。

こうした蓄積がまた、次の時代の資格を充実させます。


といっても、過剰な使命感や責任感は要(い)りません。
目の前の仕事をコツコツとやってさえいれば、
いつしか “先へ” も “外へ” もできているはずです。
要は、資格に安住しなければいいのです。

資格をステップにし、
その “先” や “外” へ
少しだけ手足を伸ばしていただきたいと思います。


■ 資格がなくても

ここで、みなさんお気に入りの “仕事人” を思い浮かべてみてください。
その人の魅力はどこにありますか?

コーディネーターであれ、カフェの店長であれ、
おそらくその魅力は、資格ではないでしょう。
「あの人、○○の資格を持ってるからステキ!」
なんて思ったことは、滅多にないはずです。

ということは、
仕事人の “ステキ!” は、
その人自身が作り上げてきた味や技にほかならないのです。


ですから、まず “自分” です。
その上でなお資格があれば鬼に金棒ですが、
主役はあくまでも “自分”。 “資格” は脇役です。

まずは、主役の顔が見える舞台を。


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お読みくださっている皆様、ありがとうございます。
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  • aquatack2011/09/04

    マーシャさま



    マーシャさまの資格取得は見栄ではないと思いますが …。



    ところで、「魅力のある人」=「波動の高い人」かというと、必ずしもそうではなさそうです。このあたりのお話はいずれ。

  • マーシャです2011/09/03

    わたくしのコメントを取り上げてくださりありがとうございます。



    前回のタイトルにしてはちょっとズレたコメントをしてしまったようで

    気になっておりました。



    今回の「資格」の分析、ごもっともでございます。



    私の今までの「資格」取得の動機となるものを考えると、タイプBに相当

    することが圧倒的に多いようです。

    実力があるかのように見せたい系ですね。

    私にとっては「飾り」のようなものと言えそうです。



    確かに、どんなに凄い資格を持っていても「その人」に魅力がなければ、

    人は見向きもしませんし、その反対に、特に資格などは持ってなくても

    「その人」が魅力的だと人は惹きつけられ、「その人」のすることに

    興味を持たれ人が集まってきますね。



    では魅力的な人とは、どういう人でしょう?

    それこそ「人間性」の高い人といえるでしょうか。

    「その人」の醸し出す雰囲気のようなもの・・

    それは、それこそ「波動」の高い人となりますでしょうか。



    見え張り系の私などは、まだまだのようです(笑)