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[24] 感謝は想像力

2010/03/15


“感謝” や “ありがとう” がブームですね。
でも、なにか変 … そんな気がしませんか?

                               ☆    ☆    ☆

一時(いっとき)ほどではないかもしれませんが、
精神世界や自己啓発の世界では、
“感謝” や “ありがとう” が流行(はや)っています。
この様子、みなさんどう思われますか?
私は、「ちょっと …」なのです。

● 「ちょっと …」 その1 ―― 感謝しましょう

「感謝しましょう」と言われても困りますよね。
感謝なんて、自然に自分のなかから湧(わ)いてナンボです。
内から出てくるものであって、
外から宛(あて)がうものではないと思うのです。
外から枠をはめるのでは、道徳や法律と同じになってしまいます。
そんな感謝、イヤですよね。
そもそも、誠実ではありません。

● 「ちょっと …」 その2 ―― ありがとう○○回

毎日「ありがとう」を繰り返し唱えている人たちがおられます。
ですが、こんな思いでやっている人が多くはありませんか?
 ・ 「ありがとう」 ウン万回! 記録達成! 見て見て!
 ・ 「ありがとう」をこれだけ言えば、いいことが起きる♪

変でしょ。

ひとつめは一部の威勢のいい人たちだけでしょうが、
ふたつめの人は随分おられるように思います。
これ、結局、
相変わらずの “自慢” や “ご利益(りやく)信仰” ではないでしょうか。
精神世界のテーマは、
むしろ自分の見栄(みえ)や損得を超えることだと思うのですが、
逆行してませんか?


この2つが、私の「ちょっと …」です。

といっても、一概にダメだといっているのではありません。
外側から宛てがったものだとしても、
感謝を意識することで大事なことに気づく、ということはあるでしょうし、
「ありがとう」を繰り返しているうちに無になれる、ということもあると思います。
武道の型(かた)のようなものですね。形から入るわけです。
ですから、このブームも、悪いことではないでしょう。
というより、いいことでしょう。
ただ、いまのブームは脱線していると思いますし、
ここに留まっていてもいけないと思うのです。


そこで、自己流ですが、
“感謝” の ♪こうだったらいいな♪ を整理してみました。

━━━━━━━━━━━━━━━━━
1. いいことがあったら感謝する
━━━━━━━━━━━━━━━━━

人からいいことをしてもらって感謝する、
いいことがあったら感謝する、
という、わかりやすいカタチです。

ここは、大抵の人がクリアしてますよね。
結構身勝手な人でも、
助けてくれた人には恩義を感じます。

(もっとも、それさえ忘れている時があります。
いえ、他人事ではありません。一応、要チェックですよ)


ここは簡単ですね。
なので、つぎにいきます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━
2. 悪いことがあっても感謝する
━━━━━━━━━━━━━━━━━

このあたりから想像力が要求されます。
つまり、
「悪いことや不都合なことが起きたけど、
大事なことを忠告してくれているんだ。ありがたい」
と解釈できることがポイントです。

一見、難しいことのようですが、そうでもありません。
「病気になったために体を休ませることができた。
そうでなかったら、取り返しのつかないことになっていた」
「あのとき親から叱られてよかったな〜」
と思うことは誰でもありますよね。
そんなことです。さして難しいことではないはずです。

そうはいっても、地震で家が潰れたら … ?
これは確かに難問ですね。
でも、基本的な考え方はきっと同じだと思いますよ。


では、もうひとつ上の感謝です。
(え〜〜 まだあるの〜?)
私たちとしては、2番目をクリアしただけでも 人生大成功! です。
ところが、もっと素敵な感謝があるのです。
ここで、うんと想像力を働かせることになります。

━━━━━━━━━━━━━━━━━
3. なにもなくても感謝する
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平穏無事、いいことも悪いことも起こらない。
きわめてあたりまえ ――
こうなると、感謝もなにも関係なさそうです。
「それがどうかしたの?」といいたくなります。
場合によっては、
「なにかいいことないの〜?」と状況を恨みたくもなります。

しかし …
想像力を、大きく自在に広げてみてください。
目の前にあるひとつひとつの “あたりまえ” が、
とてつもない恩恵のかたまりに見えてくるはずです。
たとえば、こんなことです。

みなさんの目の前にコップがひとつあるとします。
このコップを見ながら、ちょっと想像を巡らせてみてください。

〜〜〜〜〜〜

まず、いうまでもなく、
コップをその形に作り上げた人がいますが、
その前に、土、プラスティック、金属などの素材を提供した人がいますし、
さらにその前に、これらの原料は、地球が用意してくれています。

それから、
コップの工場を設計した人、工事した人もいます。
コップの形ができた後は、
絵柄をデザインした人がいます。
できたコップを流通させて自分に手渡してくれた人がいます。
それだけではありません。
製造・販売のどちらにも経理の人がいて、お金の管理をしてくれています。

まだまだあります。
遡(さかのぼ)ると、
こういった人たちを育てた親がいますし、教えた先生もいます。
その親や先生にもまた、親や先生がいます。

・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・

〜〜〜〜〜〜

きりがありません。宇宙の果てまで繋がってしまいます。
しかも、そのなかの誰か一人(何かひとつ)欠けただけでも、
目の前のコップは存在していません。
コップ1つなのに、気の遠くなるようなネットワークです。
大袈裟(おおげさ)にいえば、
あなたがお茶を飲むために全宇宙が手を貸しているのです!

もちろん、こんなことをいちいちマトモに考えていたら、脳がパンクです。
ですから、普段は “単なる1個のコップ” として見ています。
でも、事実は、こういうことですよね。

このように想像を巡らせていくと、
“私たちがいかに恵まれているか” 実感できませんか?
目の前にコップがひとつあるだけでも、大変な恩恵・奇跡なのです。
そして、それがわかれば、
なにも起きなくても豊かですし、生きているだけで楽しいはずです。
こんな日々、素敵だと思いませんか?

2.の感謝も、1.よりはひとつ上ですが、
トクになるものを受け取って感謝する、という意味では、
1.と変わりません。
その点、この3.は、本当に深くて上等な感謝だと思います。


     *     *     *     *     *


あなたの “感謝” や “ありがとう” には、
どれくらいの想像力が働いているでしょうか?
道徳・ご利益・習慣 …
こんな感謝だけは避けたいものですね。

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創刊日:2009-04-07  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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