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++img通信//〜のんびり日和〜

最遊記中心の三空小説サイト「++img」が贈るのんびりまったりメルマガ。 一周年記念に始めました。 気まぐれにいつせの呟き、更新状況、小話連載等をしたいと思います。

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創刊日:2009-02-23  
最終発行日:2010-12-13  
発行周期:のんびり不定期  
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++img通信 No.11

2010/12/13

みなさまこんにちは、++imgのいつせです。
実に半年以上ぶりのメルマガ配信になります。
ご無沙汰しております(´ω`;
少しばかり近況をお話しますと、いつせは先日ようやく内定が決まりまして、来年度よりはれて幼稚園の先生になります。
まだまだこれからが大変なのですがとりあえずほっとしたところです。
そんなこの頃はというと連載「Everlasting」も最終話目前を迎えておりますね。
予定通り執筆が進めば本日夜、最終話をうpの予定ですがもしかすると明日になってしまうこともあるかもしれません(笑
もうあと少し、お付き合いをいただけると幸いです。

さてこちらも長らくお待たせしました。
小話はこれで11話目になります。
まだ逃走劇は続く模様。
こちらものんびりお付き合いいただければと思います。
それではどうぞ。



  .・+・.。.・.。・+・。.・*・.。・*・.。・+・。.・


──11


「少し寝るか?」

三蔵がそう言ってこちらを見た。
もうすぐ夜明けだと言ってもまだ薄らと開けられた窓の外は暗い。
それに夜中の間ずっと走ってお互いにかなり体力を消耗している。
素直に頷くと三蔵が急に抱き上げてきた。

「うわっ……、」

突然のことに咄嗟に三蔵に抱きついてそっと胸元に頬を寄せる。
彼はそのまま暗い室内を歩いて二階へ続く階段をすたすたと上がって行った。
あれだけ細みですらっとしていてスタイルもいい三蔵だが、こうして自分を抱き上げて階段を上るだけの体力があることを考えるとすごいなと思う。
頼りになる、自分の大切な恋人だ。
柔らかなベッドにそっと下されれば三蔵はくしゃりと頭を撫でてくれた。

「ここにいてやる。」
「……ん、」

その言葉が嬉しくて、少し遠慮がちに三蔵の手を取った。
彼は少し驚いたように目を見開いたがすぐに優しく握り返してくれた。
それから寝ろと小さく呟かれた言葉が耳に届いて、自分はそっと笑みを浮かべると目を閉じた。
三蔵は目を閉じている間もずっと手を握っていてくれて、ときどきさらりと頭を撫でてくれた。
それが心地よくて三蔵の温もりを探す様に寝がえりを打つ。
ぎゅっと握った手のぬくもりが頬に伝わってほっとした。





時折悟空の柔らかな髪に指を通すとその感触を感じていた。
今は窓の外で未だに登らぬ太陽を待ち焦がれている。
それと同時に神経だけは尖らせていなければならなかった。
別荘の周りに少しでも異変があれば何としてでも彼を守り通さなければならない。
そうでなくては何のためにこんなことまでして逃げてきたのか分からない。
とりあえず今のところは何の気配もしない。
あと数時間もすれば屋敷は大騒ぎになって、すぐに追手がやってくるに違いないが。

「……三蔵……?」
「起きたのか?もう少し寝ていてもいいぞ。」

ふいに悟空がまだ眠たそうな目をこすりながらこちらを見上げてきた。
どうやら目が覚めてしまったらしい。
彼の手をぎゅっと握ってやると彼は心配そうに言った。

「……さんぞーは……?」

寝ないのかとそういうことを訊きたいのだろう。
くしゃりと彼の頭をかきまわす。

「執事が主人の前で寝てどうすんだ。俺は大丈夫だ。」
「んっ……じゃあ俺も起きてる。」

悟空はそういうとぎゅっと手を握り返してこちらを見た。
その眼はまだ眠いと如実に語っている。
今少しでも多く睡眠を取っておいた方がいいということは彼も分かっているだろう。
それでも優しい彼にはこれ以上自分だけ寝ることも難しいのかもしれない。

「ったく、何言ってんだ。まだ眠いんだろうが。」
「わっ……、……三蔵…、」

無理するなとばかりにするりと彼の目蓋の上へと手を当てる。
そうすると手のひらに何度か瞬きをする感覚があってからゆっくりと目が閉じられた。
少しでも彼を眠りへ誘うようにと目蓋の上に重ねた手は離さないでポケットから依然独自に入手した携帯電話を取り出す。
携帯電話はちかちかと灯りを発してメールが届いていることを告げていた。
画面を覗きこむとそこには短い文面があり、今の状態があまりいいものでないことを知らせる。
小さく舌打ちをして今夜にでも此処を立つ必要があるなと結論付ける。
少しでも彼に心配をかけないようにしなければならない。
あれでいて悟空は心配性だ。
連れ出したからには自分が守らなければならない。
誓いを立てるように自分よりも一回り小さな手を握りしめた。


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