テレビ

日本脚本アーカイブズ・メールマガジン

名監督・黒澤明も今村昌平も、映画の出来不出来は「シナリオ(脚本)」で決まると断言。脚本、台本は放送・映画作品の骨格であり設計図です。日本脚本アーカイブズでは日本人のライフスタイル、政治、経済に大きな影響を与えてきた放送・映画の脚本、台本を「文化資産」として未来に生かすために活動を続けています。

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日本脚本アーカイブズ・メールマガジン23号

2011/03/31

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「 日本脚本アーカイブズ・メールマガジン 第23号 2011年3月31日

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         脚本・台本は記憶と記録の宝庫
         脚本・台本は貴重な放送文化資源

        日本脚本アーカイブズ  http://www.nk-archives.com/

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「東北地方太平洋沖地震」により、犠牲になられた方々ならびにご遺族に対し、
深くお悔やみを申し上げます。
 また、被災された皆様、またそのご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます
とともに、一日も早い復興をお祈り申し上げます。

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◆ 目次◆
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◆1◆お知らせ
◆2◆世界脚本アーカイブズ見聞録(休載)
◆3◆クイズdeシナリオ・アカデミー(24)         :杉原秀一
◆4◆セピア色の記憶(23)平成18年度寄贈脚本より(5)  :入山さと子
◆5◆捨てないでっ! ☆寄贈のお願い☆
◆6◆ライターズ・アイ(18)脚本は人の絆        :増田貴彦
◇0◇編集後記

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■1■ お知らせ
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☆脚本データベース公開

 日本脚本アーカイブズに寄贈された約4万冊の脚本のうち、109冊の書誌情報を
  サンプル公開しています。
 脚本データベースURL  http://kyakuhon.qzc.co.jp/


☆日本脚本アーカイブズ倶楽部・放送映画文化講座【てら】終了のお知らせ

 日本脚本アーカイブズのサポート団体である市民文化サークル・日本脚本
アーカイブズ倶楽部は平成20年より“あだちまちづくりトラスト”の助成を
受けて、放送映画文化講座「てら」を開講してきました。
  3年目を終え、日本脚本アーカイブズ倶楽部の活動は終了することとなりました。

  これまで「てら」を受講いただいた皆様に感謝申し上げます。

  日本脚本アーカイブズ倶楽部ホームページ
  http://www.nk-archives.com/tera-top.html

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■2■「世界脚本アーカイブズ見聞録」(休載)
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■3■ クイズdeシナリオ・アカデミー(24)        :杉原秀一
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問題【1】
ドラマ『美咲ナンバーワン!!』(脚本:江頭美智留、松田裕子、梅田みか、日本テ
レビ)の主人公、天王寺美咲(香里奈)の前職は、下記のうち、どれでしょう?

(1)ストリッパー
(2)ソープ姫
(3)キャバクラ嬢
(4)スナックママ

問題【2】
2011年2月に始まったドラマ『四十九日のレシピ』(原作:伊吹有喜、脚本:大
島里美、NHK)の中で、長女、百合子(和久井映見)は、義母の乙美(風吹ジュン)
のことを、どのように呼んでいたでしょうか?

(1)おふくろさん
(2)オッカ
(3)おっかさん
(4)おとみさん

 クイズの答えは日本脚本アーカイブズ公式ホームページ・メルマガのページ
 をごらんください。 http://www.nk-archives.com/

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好評発売中!!!
「月刊ドラマ」2011年4月号ご案内(発行・映人社 税込み定価840円)

月刊ドラマ4月号(3月18日発売)は『冬のサクラ』シナリオ特集。TBS系日
曜劇場で1〜3月放送の連続ドラマの1〜3話を掲載。脚本は!)橋麻紀。一昨年、
『アイシテル〜海溶』(日テレ)で注目の作家が、草なぎ剛、今井美樹主演で描く
ラブストーリー。
同時に掲載の脚本はNHK総合テレビ放送の福岡発地域ドラマ『見知らぬわが町』、
羽原大介脚本。映画『フラガール』『パッチギ』の脚本家が、昨年の『母(かか)
さんへ』に続いてNHK福岡放送局制作のドラマを手がけた珠玉作。
新進脚本家インタビュー「新しい波」は、昼帯ドラマで活躍の、青木江梨花さん。

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■4■ セピア色の記憶(24)平成18年(2006年)度寄贈脚本より(その5)
                             :入山さと子 
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 2007年1月の末に、故・内村直也氏のご子息、菅原稠氏より1117冊の脚本が寄
 贈されました。以下、内村氏のプロフィールとともに、寄贈された作品を紹介
 します。

 内村直也氏は、日本放送作家協会の初代理事長、1909年生まれ。実業家で劇作家
 ・演出家である菅原卓の弟。慶應義塾大学卒業後、岸田国士に師事し劇作を始め
 る。
 劇作と並行してラジオドラマを執筆。戦後は、テレビドラマ、西洋戯曲の翻訳や
 放送劇の方法論、少女小説など多方面に活躍。1989年逝去。

●「白き処女地」(原作:ルイ・エモン 訳:山内義雄 )
  昭和22年3月28日、午後8時〜8時45分、NHKで放送されたラジオドラ
  マ。寄贈された内村氏の作品の中で一番古いもの。ガリ版刷りの台本と共に、
  貴重な手書きの原稿も寄贈されている。

●「跫音」
  昭和23年12月NHKで放送されたラジオドラマ。
  終戦直後、息子の復員を待つ母親の物語。息子の足音を待ち侘びる母と一緒に、
  ドラマの聴取者までもが、家に近づく足音に耳を澄ましてしまう、ラジオドラ
  マの名作中の名作。内村氏の作品は、ラジオドラマ作品集として数多く出版も
  されているが、放送時に台本として使われた脚本は別の意味で貴重である。

●「えり子とともに」
  昭和24(1949)10月5日〜昭和27(1951)年4月3日、NHKで毎週放送
  されていた連続ラジオドラマ。
  数年前に母が他界、姉が結婚して家を出て、大学教授の父と弟、ばあやと暮ら
  す二十歳のえり子の成長を描くドラマ。リハーサル後に時間が余りそうだとい
  うことで急遽作られた挿入歌『雪の降る町を』は、今も歌い継がれている名曲。
  アーカイブズには、全127冊の台本が、寄贈されている。

●「並木が見ている」
  昭和32年9月30日〜10月21日、毎週月曜午後8時30分〜8時59分、NHKで放送。
  NHK大阪放送局で制作されたテレビドラマ。放送直後の10月23日付で、番
  組の演出を担当した和田勉氏からの手紙も脚本と一緒に寄贈されている。

●「もしもあなただったら」
  初回放送 昭和35年10月7日〜
  内村直也氏も出演している、ユニークな構成のシチュエーションドラマ。毎回、
  冒頭に問題提起がなされ、実際に体験した人から寄せられた体験談を「その時、
  あなたならどうした?」と再現ドラマで仕立てている。ちなみに初回放送のテ
  ーマは、「娘のボーイフレンドが来たら」

●「窓をひらけば風がはいる」
  昭和38年5月5日午後10時30分〜11時30分 NHKで放送されたテレビ
  ドラマ。
  一時間単発の「テレビ劇場」の枠で放送。主役の森繁久弥は家庭を顧みずに働
  いてきたワンマン社長。独立して家を出るという長男、離婚して実家に戻ると
  いう長女と話し合ううちに、家族との心の交流を取り戻す。父と長男が一緒に
  入浴するラストシーンが印象的。この長男を演じたのが当時20代の蜷川幸雄。

 寄贈された脚本の中には、内村氏の作品以外に、戦前の貴重なラジオドラマの脚
本が混じっていました。

●「雲雀」
  昭和11年4月9日、JOAKで放送。
  作者は、堀江林之助。万年筆書きのペラ67枚の脚本。アーカイブズに寄贈さ
  れた脚本の中では、一番古い脚本。出演者欄に、「杉村春子、小杉義男、白田
  トシ、左 卜全、!)井 恂」の名前が見られる。表紙に万年筆書きで、昭和15
  年1月28日に再放送された旨が記されている。その時の出演者の名前「奈良
  眞養、三井秀男、水島亮太郎、三浦光子、岡村文子」が表紙に万年筆で書き加
  えられている。農業を嫌って家を出た息子が帰ってきて、複雑な思いを抱きな
  がらも最後は喜び受け入れる父の姿を描いたドラマ。

 これまで5回にわたって平成18年度に寄贈された脚本を紹介してきました。
 他にも多数のテレビ草創期、ラジオ番組全盛期の貴重な脚本が寄せられているの
ですが、脚本家特集など違う角度で取り上げていきたいと思います。次回からは平
成19年度(2007年)に寄贈された脚本を紹介します。

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■5■ 捨てないで! 寄贈のお願い
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 過去の脚本・台本は、制作スタッフや出演者、その他の関係者のところにも、
大量に「埋もれている」はずです。
 「汚いから」「用済みだから」「置き場所に困るから」といった理由で棄てる
前に、ぜひ脚本アーカイブズにご一報下さい。

 ※寄贈についての詳細は下記URLをご覧下さい。
  http://nk-archives.com/contents/localnavi1238711870886.html

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■6■ ライターズ・アイ(18)脚本は人の絆      :増田貴彦
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  私は月に2〜3回の割合でアーカイブズの準備室に出向き、書誌情報入力の仕事
をしている。
  寄贈された台本をひとつひとつ手に取り、タイトル、脚本家、放送年月日、主演
俳優などを項目ごとにエクセルに打ち込んでゆく。地味といえば地味な作業だが、
これはこれで密かな楽しみがある。

  その一番はやっぱり脚本家。ページをめくって知り合いの脚本家さんの名前を見
つけるとついうれしくなってしまう。
「へえ。〇〇さんてこんなの書いてたんだ」とか、
「相変わらずの〇〇節だなあ」
  などとひとり悦に入っている。

  私は一時期、他人が決めた設定に沿って物語を書くのが嫌で脚本から離れたこと
がある。小説(主に時代小説)を書いていたのだ。
小説はなにもかも自分ひとりで決められるところが魅力だが、果てしなく孤独だ。

  脚本家はそうではない。番組やパーティーを通して他の作家や監督、役者さんと
も知り合える。
  私がいまでも付き合いがある友人はいずれも脚本が結びつけてくれたものだ。
  小説にはそれがない。ベストセラーにでもならない限り人はだれも寄ってこない。
「愛の反対は無関心」とマザー・テレサはいったそうだが、売れない小説家など
という人種は存在しないも同然の透明人間であろう。
  おっとつい愚痴がでてしまった。要は売れる小説を書けばいいのだ。そしてそれ
を原作にして自ら脚本を書く。

  やはり、私は脚本から離れられないようだ。「映像化できない小説」を書くのが本
来の小説家の姿勢かもしれないが、私は違う。自分の編み出した物語をより多くの
人に見て読んでほしい欲張りな人間なのだ。

  台本を開くと、実に多くの人が関わっていることがわかる。書き込みや付箋など
が貼られたりして演出家や役者の呻吟ぶりが伝わってくる台本もある。そこには愛
だけではなく反発もあるだろう。だからこそ、脚本は素晴らしい。「無関心」など入
り込む余地のない濃密な世界がそこに広がっている。

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■編集後記■ 
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 今月も日本脚本アーカイブズ・メールマガジン第23号を無事発行することが
できました。ご支援、ご協力ありがとうございます。

 大震災に加えて未曾有の原発事故・・・発生から20日が過ぎました。
 大津波が襲ってきた直後から、インターネット上のツイッター(Twitter)には
被災者からの救助を求める声が次々と届きました。

 「二階にいますが、水がどんどん増えています。救助連絡してください!」
 「車ごと流されて、今、○○倉庫の上にいます。救助頼みます!」

 それら必死の叫びにじっとしていられず、それぞれの管轄の消防署に電話を入れ
ました。

 「順番に救助に向かっています!」
 「水が引くまで(ツイッターを通して)頑張るように伝えてください!」

 消防署からのメッセージをツイッターに書き込み、あとは祈るばかり。
 被災地から遠く離れて、その時できることはそれだけでした。

 その日を境に、ひとりひとりが被災地と被災者のために何ができるかを模索する
日々ではないでしょうか。
 日本脚本アーカイブズでは、関連団体の呼びかけに応じて、有志で義援金をお送
りさせていただきました。
 復興までには長い道のりが予想されます。
 痛みを分かち合い、支え合い、この困難を乗り越えていけたらと願います。


 計画停電が続く中、日本脚本アーカイブズの平成22年度文化庁報告書が完成し、
取材調査にご協力いただいた機関やその関係者の皆様、そして日本放送作家協会
会員の皆様にお送りしました。
 ぜひご一読いただき、日本脚本アーカイブズへのご理解と引き続きのご支援、
どうぞよろしくお願いいたします。

                         編集担当:清水喜美子

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【メールマガジンについて:ご意見・ご感想・問合わせ先】
 日本脚本アーカイブズ
 〒120-0034 東京都足立区千住5-13-5 学びピア21 5階
       AM10:00〜PM5:00 (定休日 毎週日曜・月曜)
       TEL: 03-3882-1071  FAX: 03-3882-1073 
       E-Mail nka@star.ocn.ne.jp
       
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 ◇日本脚本アーカイブズ・メールマガジン  第23号  2011/3/31 
 <発 行>     日本放送作家協会 日本脚本アーカイブズ
 <編集者>     清水喜美子
 <統括責任者>   香取俊介

 ◇この事業は、(財)JKAの補助金を受けて実施したものです。
  http://ringring-keirin.jp/
 ◇掲載記事を許可なく複製、転載することを禁じます。

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創刊日:2009-02-20  
最終発行日:  
発行周期:1カ月  
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