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個人事業の採用  その4

2012/11/02



 
 
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■■  個人事業の採用  その4
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ご質問を頂いた会社は、個人事業ではありませんが、
「個人事業の採用 その3」 までの内容に付随していますので、
その4として掲載させて頂きます。
 
 
その3までは採用をお薦めしていましたが、
一転し今度は採用に慎重論を唱えています。
 
 
しかしどちらもお伝えしたいことは同じです。
 
 
事業を発展するために採用は欠かせません。
ですが他力本願的な採用は間違いなく失敗します。
 
 
 
 
 
 
 
はじめまして。○○業を営んでいる・・・と申します。
いきなりのメールにて失礼いたします。
 
簡単に自己紹介しますと・・・
 
つまり私は2代目という事になります。
 
社員はおらず2人で経営し、○○工事等については協力会社
に委託しているのが現状です。
 
それでも創業約30年で年商3億円程度あり、無借金経営です。
 
ただ、売上構成比が御得意先1社で非常に非常に高い割合になっています。
 
御察しの通り、無理難題でもイエスの返答にもなり、
非常に危険な割合だとは痛感しております。
 
 
この状況を脱却したく、新規顧客獲得にむけての方針で
営業活動と設備サービス業務ができる人間を弊社初として1人採用しようと
考えており、来週面接しようと思っていました。
 
そんな矢先、
「小さい会社は社員教育で業績を上げろ!」を拝読させていただきました。
 
私の為に言ってくださっているのかと勘違いする程、
大変深い感銘を受けました。
 
偶然にも、弊社初の社員を採用しようと考えていましたし、
面接日時も決定し、面接に挑もうとしているのです。
 
ですが、私の考えが浅はかなのか、度胸がないのかわかりませんが、
人を一人雇用することの大変さが頭から離れないのです。
 
仕事がなくとも給料は払わなくてはならないし、
福利厚生も考えなければならない・・・(今までは家族のみでしたので・・・)
 
かといって、現社長が引退した時に
今の全仕事量が私一人でこなせる量ではないので、
新規雇用せざるを得ない・・・
 
私が中途半端な気持ちでは絶対にいけないのは、
百も承知なのですがうまくいくかが不安でなりません。
 
雇用しようとしているのは、気心の知れた、
同年代の人で、現在の関係は友人です。
 
あだ名で呼び合う仲なのですが、
今後の発展を期待して舵取りをしていく覚悟を
どのように示していったらいいのかが分からないのです。
 
教育が必須条件になり、
その教育によって会社の価値が決まってくるのだなと思っていますが・・・
 
廻りからは、2代目というプレッシャーを常に与えられ
それを跳ね除けようと頑張っているのですが、
客観的視点から、誰も批判していただけないので
今のやり方が正解なのか間違った方向に向かってはいないか
色々心配が絶えません。
 
やる気はあります。恥を承知で聞きます。
教えて下さい。どうしていったらいいのでしょうか?
 
お願いいたします。
 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 
 
はじめまして高橋です!
 
 
単刀直入に申し上げます。
 
雇用すべきではありません。
 
 
理由は以下の3点です。
 
 
1、友人であること。
 
2、逃避からの採用であること。
 
3、計画性に欠けること。
 
 
 
解説します。
 
 
 
1、友人であること。
 
友人を採用した場合、不平不満が出やすく、
いざという時解雇もしにいです。
 
上下関係なども明確にならず、対外的にも示しが付きません。
 
仮にその後2人目の採用が生じた場合、採用された社員もやりにくく、
抜擢すれば友人の方は不満です。
 
重要な任務を任すようになれば、独立される恐れもあります。
 
親しければ、親しいほど、悩みや問題を必要以上に共有しやすく、
その分非常に危うい経営に陥ります。
 
 
 
2、逃避からの採用であること。
 
僕も何度も友人を採用しようと考えたことがありますが、
そういう場合は、気持ちが逃げ腰です。
 
楽だから気楽な友人を採用しようとしますが、
採用後中々友人は教育出来ません。
 
他に部下が何人もいても難しいのに、
社員が他にいなければ尚更です。
 
 
後、こちらの方が問題ですが、自分が一切行わず、
営業活動を社員に期待しても上手くはいきません。
 
あなたが率先して行わないのは難しいからでしょう。
 
そんな難しいことを赤の他人が、何故努力と工夫を凝らし、
しかも何度も断られても挑んだりするのでしょうか?
 
現社長が引退すれば不安とありますが、
2年や3年先では無いのであれば、今その為に雇用する必要はありません。
 
 
 
3、計画性に欠けること。
 
社員を1人雇用し、発生する費用はいくらか計算していますか。
飲み食いなどの付き合いも出てくるでしょう。
 
1年〜2年で稼げる社員になるかは未知数です。
 
ということは、少なくともその間年収分は今の利益でまかなえなければ成りません。
 
友人は何故転職したいのでしょうか?
現在の職場に不満を抱えているのが原因の1つではありませんか。
 
そうであれば、あなたの会社に来ても、他の不満を抱くでしょう。
 
 
いずれにしても、将来雇用する場合は、
 
自分の仕事が忙しく人手が足りず、
1人採用しても黒字が見込まれる場合だけです。
 
 
救いなのは、あなたが非常に不安を感じたことです。
 
 
そういう不安はかなり高い確率で的中します。
 
不安なのに踏み込むのは勇気でも何でもありません。
 
必ず勝てる見込みがあるか、
シュミレーションを繰り返し、納得した上で遂行すべきです。
 
 
僕など採用通知を出し、その後取り消して賠償請求を受けたこともあります。
 
緊急性のない採用は、小さい会社では命取りになります。
不安を感じたら、それこそ勇気ある撤退をして下さい。
 
その時、どれだけ面目が潰れても、
損害を出すことになったとしても一時的なものです。
 
しかし雇用すれば、下手をすると未来永劫後悔します。
 
 
 
悩むのはいいことです。
 
大いに悩み、頑張って下さい!!





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  • 名無しさん2018/11/03

    友人の採用というのは気心がしれていていいのかと思いきや、メリットばかりではない

    ことを知りました。何かあったときにも言いにくかったり、断りにくくなってしまったり

    ということが起きるのだとわかりました。1人採用するのにも、簡単に決めてしまうのでは

    なく、先のこともよく考えてやっていくことが必要なのだと感じました。しっかりと考え

    ていくことが大切だと痛感しました。

  • 名無しさん2018/10/14

    友人は他人よりも心の距離が近く、「自分をわかってくれる」という安心感があります。

    「良きパートナーとなり、自分を支えてくれるのではないか」という幸せな想像もします。

    しかし、今現状はよき友人でも、仕事や立場、お金が絡むとまた別の面を見たり見せざるを得なくなります。

    今までの幸せな関係があるからこそ、それは受け入れづらい弊害に変わる可能性が高いですね。

    経営者とは孤独ゆえ支えを求めたくなるのだと思いますが、自分で育てた支えとそうでない支えは全く別物であると自分も思います。

  • 名無しさん2017/06/05

    友人を採用するのは私もあまり得策ではないと思います。

    私情を挟むことになってしまう可能性だってありますし、

    他の社員への示しという意味でもやめておいたほうが無難でしょうね。

    気心が知れてやりやすいという利点はあるかもしれませんが、

    長期的にみればやはり普通の方を採用するべきなんでしょうね。

  • 名無しさん2013/10/03

    雇用問題は1人採用するか不採用にするかで利益が変わってくる中小企業にとっては死活問題ですね。

    石橋を叩いて渡るくらいの慎重さで丁度いいのではないかと思います。

    しっかりとその人を採用した後の事をシミュレーションし、利益が見込めると思い、

    自分自身とも相性がよく、納得のいくような人材を、特に人手不足で苦労をしていないなら考えるべきだと思いました。

  • 名無しさん2012/11/05

    悩むのはいいことです。

    大いに悩み、頑張って下さい!!

    ・・・・・

    とても勇気をいただく言葉です!



  • 名無しさん2012/11/05

    リアルに雇用についての質問の解答が読めて勉強になりました。

    友人のほうが楽な気持ちもあるけど、仕事はまったく違うんだなと思いました。

    人を1人採用することが、こんなにも大変なことなんだなと感じるメルマガでした。

  • 名無しさん2012/11/04

    中小企業にとっての採用は本当に慎重でなければいけないのですね。

    目先のことだけを見て採用したことで、後々大きな損害を出すかもしれないと思うととても怖い。

    少しでも迷いがあるのなら、採用しないと決めた方がいいのかもしれない。

    中小企業にとっての採用は未来を大きく変えるのかと思うと怖いと思いました。

  • 名無しさん2012/11/04

    不安なのに踏み込むのは勇気ではない!

    この言葉に感銘を受けました。

    採用するにしても、しないしても決して安易な気持ちでなく、現状と今後の計画などを見計らってする必要があると改めて思いました。

  • 名無しさん2012/11/03

    どんな物事にも表裏がある。一方からの見方しか紹介されないケースが多いですが、一見矛盾しているように見える内容を表からと裏からと紹介されているので非常に分かりやすいです。採用のメリットとデメリットを踏まえた上でどのような会社にしたいのか。そこに向かって絶えず工夫と挑戦を繰り返していかなければ成功していくことはできないのかも知れない。

  • 名無しさん2012/11/03

    中小企業の場合、1人の人の採用に対しても慎重に考えるべきだと私も思います。

    1人の人の存在で会社が急成長したり、傾いてしまったりすることがあるのが中小企業だと思います。

    石橋をたたいて渡るくらいが丁度いいのかもしれませんね。

  • 名無しさん2012/11/02

    中途半端な気持ちや、直感で思い切れないときは、大体にしてよくない結果になりますね。

    迷うくらいなら、捨ててしまう。最近読んだ本で、私も学びました。

    まずはいっぱいいっぱい、自分で奔走し、仕事の量が増えてどうにもならなくなってから、必要な労力を雇用するというのが本来のやり方なのですね。

    迷いも決断も自分ひとりではなく、社員とその家族分までを背負う社長の立場というものは本当に大変だと思います。

  • 名無しさん2012/11/02

    会社にとって人を雇うという事は本当に大変な事で、

    決断するのに勇気がいることです。

    我が家も個人から法人経営をして20年経ちますが、

    いろんな従業員がいました。

    今思うと、3点の理由から雇用すべきではありませんという気持ちがよく分かります。

    誤った雇用すれば、本当に下手をすると未来永劫後悔します。

    雇用をするたび、本当に悩みますね。