病気・病院

患者の立場 (怒る患者さん・悩む患者さん)

人間は被害者意識が強い時、出来事を悪い方向に考えてしまいます。 ここでは大学病院へ来る患者さんや、ご家族のトラブル事例を紹介しています。

メルマガ情報

創刊日:2008-12-22  
最終発行日:2010-07-19  
発行周期:毎週月曜日発行  
Score!: 100 点   

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

このメルマガは最新記事のみ公開されています。

【患者の立場 (怒る患者さん・悩む患者さん) 最終回  84号】 

2010/07/19

―――病院の実情と問題点―――


29.患者さんも病院も困っている・・2回配信します(2/2)

(3)予約電話がつながらない

 患者さんの都合で診察日を変更する場合や、二、三ヶ月様子を見てから

改めて予約をとって診察に来ることになっている患者さんは、電話で新し

い診察日を予約します。

 希望日のあたりに医師の学会などが予定されている場合は、患者さんの

希望を聞きながら受診日を調整するに手間取ることがあります。

 このため別の患者さんが何回電話しても話中でつながらないという苦情

になっています。


 そうすると「なぜ電話を増やさないのか」、という苦情になりますが、

電話を増やしても職員を増やさなければ、今度は「なぜ電話をとらないの

か」、ということになるでしょう。


 医師が一人の開業医では、予約枠も単純ですからプッシュホンで予約す

るシステムを造れるでしょうが、大学病院では診療科がたくさんあって医

師がたくさんいるので、条件が複雑過ぎてむずかしいのです。



(4)予約時間が守られない

 大学病院で予約時間にきちんと診察が始まることは、今後ともほとんど

考えられません。大きな理由は「医師数に比べて患者数が多い」こと、

「予約外の患者さんがくる」ことと、「患者さん毎に診察時間が異なる」

からです。


 ほとんどの医師は一時間の予約枠に、一時間では診察しきれない数の患

者さんの予約を受け付けます。そうしないと自分が抱えている患者さんの

再診を受けきれないからです。

 大学病院に患者さんが集中し過ぎる現状があるからです。また、予約患

者さんがすべて終わってから、予約外の患者さんを診察すればよいという

のであればあるていどは予約時間を守れます。

 しかし、実際には予約外の患者さんの方が急を要する場合があったりし

て、診察の順番は患者さんの症状に大きく左右されてしまいます。


 したがって「予約時間」は一つの目安と考えていただかなければならな

いのが現状です。

 だったら医者や看護師を増やせと簡単にいう人がいますが、そう簡単に

増やすことはできません。医師が少ないことと、現在の国民医療費の抑制

を進める政策下ではどこの病院でも経営は苦しいからです。


 待ち時間の長いことも予約通りにいかないことも、国民一人一人の病院

の選び方を含めて、国や地域の医療事情が変らない限り根本から改善され

ることはなく、一病院の対応には限界があるということを理解してもらわ

なければなりません。
                               終り



後記

定年退職後、毎週月曜日に発行して一年半になりました。
今回をもって配信を終わります。ご愛読ありがとうございました。

退職後は、ホームコースの競技会などに参加してゴルフを楽しんでおり
ます。今年三月にはホールインワンも達成しました。
最近は特許出願が趣味に加わり、少しのめり込んでいます。


大学病院のみなさん、また患者の皆様、在職中は大変お世話になりました。
病院のますますの発展を楽しみにしています。

                            高崎 博行



*******************************************************


(参考文献)
「総合メディカルマネジメント、日本の医療を考える−予防できる医療事

故」2006年7月20日放送、上 昌弘


「日医ニュース」第1075号(平成18年6月20日)福井県医師会長 

松田 尚武


「日医ニュース」第1053号(平成17年7月20日)岩手県立二戸病

院長 佐藤 元昭


「医薬品副作用被害者救済制度 Q&A」(平成18年11月)独立行政

法人 医薬品医療機器総合機構

〒100−0013 東京都千代田区霞ヶ関3−3−2 新霞ヶ関ビル

10階  

 tel 0120−149−931・03−3506−9411   
ホームページ http://www.pmda.go.jp 
  メール    E-mail kyufu@pmda.go.jp


不当要求対応事例集【病院・医療関係編】 (財)神奈川県暴力追放推進センター


(インターネット)
「厚生労働省ホームページ」
「糖尿病ネットワーク」http://www.dm-net.jp/seminar/gappei/gappei.htm
「Transplant Communication」
[臓器移植の情報サイト] http://www.medi-net.or.jp/tcnet/


記事を読んだら、あなたの評価をつけてください。
評価は3段階で簡単にできますので、本メールの一番下からご参加ください!


最新のコメント