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動物病院からの話題

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老犬猫の話題 夜泣き(12) 立つことができない(2)

2010/12/30

犬の病気のお話を書いていますが、犬も人も動物ですから、理屈は同じことです。
人の場合で考えた方が分り易いかも知れません。

例えば、90歳の人が、体重100キロということは珍しいです。70歳を過ぎますと、殆どの人が仕事を辞められます。すると運動量が急激に減ります。減りますと、体重が減ります。それまでに、使っていた筋肉は、必要ありませんから、頭は、その日に使った筋肉の減った分のみを元に戻そうとしていると私は考えています。

 体重が減った話を書きましたが、逆に使われた方を考えてみます。退職したら、念願のゴルを一生涯の楽しみにしようとゴルフ場へ行かれた方は多いと思います。
 
 それほど、使っていなかった筋肉は使われます。日頃使っていなかった部分は、頭はよう判断しないのではないかと考えています。しかし、頭は、筋肉が減った分は、元に戻そうとしているのだと思います。
 そうしますと、必ず、筋肉が痛くなります。ハイキングに行った翌日は、痛くて階段の上り降りが大変です。しかし、3日程しますと、痛みは無くなります。

 どうして使いすぎた筋肉は痛くなるのか、そして、3日すると痛みが無くなるのか、この辺りの理屈を研究するのを生理学と云いますが、その研究は確立しているのでしょうか。
 私は、解っていないのではないでしょうか。

私の周りには肩が痛くて腕が上がらない人がいっぱいです。病院に行きますと、先ず、五十肩と10歳ほど若く云われて安心するものです。しかし、なかなか、治りません。転院をしますと、中には、レントゲンを撮られますが、異常ありませんから、治療は同じになります。 この辺りですと、普通の医院ですが、高度医療になりますと、レントゲンでは判らない軟らかい組織のことも分り、筋肉だけではなく、そこに付いている腱の部分が悪いということで、手術が行われることが多くなりました。
 
 動物のばあいも、高度医療を看板にする病院が増えましたので、すでに、経験された方もあるかと思います。

長々と書きましたが、若い人が、一時的に使った筋肉が痛いのと、年寄りが、長いこと使っていた筋肉を使わなくなって痛いのとでは、身体が治すときのメカニズムが異なるのではないかと考えています。
 
 立てなくなった犬は、使わない為に痛くなり、一層、使わない為に、立てなくなり、立たしてくださいと夜になると訴えるのではないかと想像しています。

触ると痛がる時は、痛み止めを使うことになりますが、治療には成りません。

 使わなくなって、筋肉が痩せて立つことが出来ないときは、使いますと、気有職に症状が改善される様に思っています。

 では何をしてやれるかと云いますと。犬が自分で動かそうとしない脚を動かしてやることです。痛い脚は、普通は縮めた姿勢でいますから、ゆっくり、脚を伸ばしてやります。これは、痛いですから、脚の先を引っ張るのと同時に、後ろ脚でしたら、膝の部分を押してやります。
 このようにして、脚をのばしたり曲げたりを10回ほどします。
このような犬は、脚の先は冷たいものですが、僅か、10回程するだけで、10分程のちに、脚を握りますと、温かくなっている筈です。
 温かくなった所で、少しだけ、牛乳を与えてください。

 このように云いますと、えー、犬に牛乳をやっていいのですかと聞かれます。犬用の牛乳などありません。牛乳は全部、牛のものですが、その大部分を人間が、いただいています。
 勿論、牛乳は犬にとって、違うたんぱく質ですから、身体に合わないことはあります。その時は、犬は直ぐに吐きます。
 自分と異なるタンパク質が体内にはいってくると拒否する場合はありますが、自然界では、自分と同じ種類のたんぱく質を取り入れるのは、うまれてから数カ月のことです。それも母親のお乳を介してのみです。それ以外は、すべて、異種タンパクを食べることになります。犬は犬の肉を食べません。勿論、与えれば食べるでしょうが、生きている犬を襲っては食べません。

 話が変な方へ飛びましたが、牛乳を少し与えます。もし、食べるようでしたら、食べさせても良いですが、一番に水分。二番目に、少しの塩分です。三番目に、愛情です。

次の日は、10回を日に、2回。次の日は、15回を壱日、2回と少しずつ増やします。

4日目ぐらいに、一度、そうっと抱いて、立たせてやってください。歩かなくても良いのです。10秒立つことが出来れば、上出来です。
 
 このようなことをリハビリと呼んでいます。 リハビリは下手な治療よりも上に位置すると思っています。

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創刊日:2008-09-24  
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発行周期:一週間に一回   
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