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日本初の総合的ロビーファーム・LSJ ロビーコーポレーション、チーフロビイスト岸田治子によるコラムです。日本では希少な国家間の折衝、紛争解決に携わる「国際ロビイスト」(政策活動の専門家)の観点から、最新の国際情勢と養成予報を誰にでもわかる易しい言葉で解説します。

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【LSJメールマガジン】ロビイストの国際情勢予報第37号

発行日:12/11


     ◆◇◆◇民主党的日米関係と普天間基地問題◇◆◇◆


アメリカのポチ政権となれば、民主党政権はは小泉政権のように安定した強
い長命政権となれるだろう。だが、その民主党政権はいきなりアメリカへ果
たし状を叩きつけた。田中角栄氏以来、誰もが成し得なかった対米反旗であ
る。鳩山政権のその心意気には拍手を贈ろう。しかし、戦略なき反乱では却
って自らの首を絞めかねず、政権は窮地に陥りつつある。ワシントンを知ら
ず、敵を知らずに安易に突っ走ってしまった結果である。

ワシントンにとって、軍事・安全保障面からみれば、普天間基地の移設問題
は重要でも何でもない。だが、アメリカ優位の日米関係において、日本はア
メリカに逆ら得ないということを再度明確にし、その現実を日本(鳩山政
権)に知らしめる為にも、今回の普天間基地移設問題はアメリカにとって利
用価値がある。実際、今や普天間基地問題は日米従属関係の象徴となり、ア
メリカの絶対的権威を示す材料となっている。

改めて言うが、普天間基地が何処に移設されようと、もしくは仮に無くなろ
うとも、米軍は軍事戦略面でも困らない。日本における米軍基地の司令塔の
存在は当然、表立っては知られていない。案外、積雪量の多い、意外な場所
に所在しているかもしれない。


そういえば、先日、共産党の志位委員長がこう発言した。
「普天間基地は、無条件撤退だ。」

私もこの案には大賛成だ。だが、米軍が無条件撤退するはずもない。正論を
述べることと、その正論を現実化することは、別次元の話である。ここで、
小沢幹事長含む、現政権幹部へ助言を一つ申し上げたい。

ワシントンと対等に渡り合いたいのであれば、ワシントンの深部や本当の仕
組みを知り、ホワイトハウスレベルではなく、真の実力者と人脈を構築。そ
の上で戦略を練り、表向きの外交政策とは別に真の目標を隠しながらも、水
面下で鍵となる戦術を確実に実行して行くべきである。始めから「対等な日
米関係を」と目標をベラベラ話していては、成し得ることも成し得ない。

今からでもアメリカの従属政権となれば、民主党政権は延命処置を施され、
鳩山総理のスキャンダルが沈静化することは可能だろう。もっとも、民主党
がそのチャンスを掴み得るかは懐疑的である。ここでは、折角開いたアメリ
カからの卒業路線を逆走すべきではないと私は考える。

昨日の12月10日、小沢幹事長は日中交流事業「長城計画」の一環として、国
会議員143名を含む600名という過去最大規模の訪問団を率いて、中国を訪問
した。これにより、日本のアメリカ重視からアジア重視へ政策を転じている
ことをありありと世界へ、そしてワシントンへ見せ付けている。しかし、今
度はアメリカへの従属から、中国の属国へと進んでいるという印象を今回の
訪中団から受けた。

かつて、田中角栄氏も脱アメリカを掲げ中国重視政策を実行したが、ロッキ
ード事件というアメリカの作為によって徹底的に叩きのめされ、政治家生命
を失った。

確固たる戦略なき浅はかな行動は、薄氷を踏むかの如く、危険である。地雷
だらけの道を無防備に進むようなものである。今回の訪中がアメリカの神経
を更に更に逆撫でしたことは、間違いない。

民主党は、外圧問題だけでなく、内部問題も顕著になってきている。

共通の敵である自民党を打ち破ったことにより、民主党をかろうじて纏め上
げていた要因が無くなってしまい、政権内の分裂が進行している。上に挙げ
た普天間基地移設問題の一つをとっても、閣僚間の足並みは非常に悪く、長
たる現内閣総理大臣の鳩山氏はリーダーシップ能力の無さを露呈している。
鳩山氏は、大臣レベルならまだ器量を発揮できたかもしれない。しかし、総
大臣のなったことによって、自身の内面的な不安が表情に丸出しとなり、一
国の舵取りをするにはあまりにもナイーブである。

私は従来の日米関係の継承には興味はない。新しく生まれる為には膿を出さ
なくてはならない。その膿を出す役割の一端を民主党が担っている。有難く
もあるが、鳩山・民主党政権を待ち受ける未来は暗く、道が見えない。



●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●

◇◆ロビイスト養成プログラム
 
詳細は、以下のサイトにてご確認願います。

http://www.leadershipjapan.com/lsj/category113.html


◇◆ロビー1日講座「ロビイストによる国際情勢予報」12/26(土)
 第11回「2010年度の日本と国際情勢を予報する」

ロビイスト岸田による一日ロビー講座「ロビイストによる国際情勢予報」
第11回開催のお知らせです。今年度最後の開催です。

2009年度はイスラエルによるパレスチナ・ガザ攻撃、そしてアメリカのオバ
マ大統領誕生によって始まりました。様々な懸念事項が更に深刻度を増し、
その幾つかが2010年度には一触即発状態から開戦へとつながると予測されます。
アフガニスタン、イラン情勢、また日本をとりまく世界情勢、中国やアメリカ、
ロシアなどの2010年度を予報と共に岸田流に解説します。

開催日時:平成21年12月26日(土)
               講座ー10:00〜15:00(昼時間12:00〜13:00)
                懇親会ー15:00〜16:00
場  所:東京都千代田区
受 講 料:一般17,000円(税込)
     学生12,000円(税込)
     ※懇親会費も含みます。

本講座は少数制ですので、自由にご発言頂けます。

また、活字にできないオフレコの話なども盛り込みます。
オフレコ部分は機密をお守り頂けますよう、お願い申し上げます。

講義終了後、簡単な懇親会が御座います。

詳細、お申込みは、seminar@leadershipjapan.comまで、
または下記ページよりお願い致します。

http://www.leadershipjapan.com/lsj/lobby_oneday1.html

尚、メールには氏名・受講講座名・連絡先をご記入下さい。


◆◇ご案内◇◆

LSJ代表である岸田の著書、『ロビイストからの警告―アメリカの野望の
中の日本』が昨年4月、集英社より刊行されました。ご興味がおありの方は、
是非ご一読いただければ幸いです。

全国の書店、または、下記サイトよりご購入いただけます。

◎アマゾン: http://www.amazon.co.jp/

◎セブンアンドワイ: http://www.7andy.jp/books/detail?accd=32060101

◎全国書店ネットワーク e-hon:http://www.e-hon.ne.jp/

◎bk1:http://www.bk1.jp/

◎その他: http://www.honyalink.net/hyoka.html


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http://lsj-chitoh.com

日本におけるロビー先駆者であり国際ロビイストの岸田治子が、今後の世界 情勢を踏まえ、政治・経済そして今後の展開などについてわかりやすく解説 いたします。 活字を情報源とせず、国際社会における実際のプレーヤーとしての実体験を 元とした国内外の情勢解説と予報です。

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