ジャーナリズム

ゲンさんの新聞業界裏話

新聞拡張員ゲンさんが、悪質な勧誘員から身を守る方法、営業理念や人生勉強に役立つ情報、新聞業界の裏話などを語りかけます。全編関西弁で語られているゲンさんの軽妙で面白く、含蓄の深い世界をお楽しみください。


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第499回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■報道の危機……その9 日本相撲記者クラブ報道の大罪

2017/12/29

■報道の危機……その9 日本相撲記者クラブ報道の大罪


ここ1ヶ月半ほどの間、ほぼ毎日のように「横綱日馬富士暴行事件」が新聞や
テレビで盛んに報じられ物議を醸している。

その物議の醸し方が問題で、今後の展開次第では日本相撲協会だけやなく新聞
の存続にも重大な影響を及ぼす可能性が高いと思われるさかい、事は極めて深
刻な状況になっている。

事件が報道されて間もなく、複数の読者から立て続けに、

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ゲンさん、ハカセさん、こんばんは。

いつもメルマガを楽しく拝見しています。

今日は新聞報道についてお訪ねしたいことがあってメールしました。

私は大の相撲好きで毎場所欠かさずテレビで観戦していますし、本場所へも何
度も足を運びました。

相撲に関する新聞記事見たさにY新聞とスポーツHを購読しているのですが、
ここ最近の横綱日馬富士の平幕、貴ノ岩への暴行事件の新聞報道には辟易して
います。

相撲協会に忖度した新聞記事が目立ち、被害者側の貴ノ岩や貴乃花親方が悪者
扱いされていることに憤りを感じます。

どんな理由があるにせよ暴力をふるい怪我をさせた人間が一番悪いはずです。
それにもかかわらず、なぜ被害者側が叩かれなくてはならないのでしょうか?

こんな新聞記事ばかりが続くのなら新聞の購読を止めようとさえ考えています。

どうか、お二人のご意見をお聞かせください。

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ご無沙汰しています。

単刀直入に質問しますが、このところ毎日のように大相撲の暴行事件が新聞や
テレビで報じられていることについて、ゲンさんは、どう思われますか?

私は、相撲協会寄りの憶測記事や報道ばかりが多くて納得できません。特に相
撲クラブ会友とかいう人たちの主張は、あまりにもおかしすぎます。

この点について、ゲンさんは、どう思われますか?

ぜひ教えてください。

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いつもメルマガを読んでいます。

今日は、横綱日馬富士の暴行問題について教えてほしくてメールしました。

新聞やテレビでは貴乃花に批判的な意見ばかり目立ち、世論をその方向に誘導
しようしているとしか思えませんが、実際のところは、どうなんでしょうか?

新聞やテレビでの報道に嫌悪感を抱いて、新聞離れ、テレビ離れが、今よりも
っと進行するのではないでしょうか?

是非、この問題をメルマガで取り上げてください。お願いします。

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といったメールが寄せられた。

その都度、ハカセは読者の方々に、

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ご質問の趣旨は、よく分かりますし、メルマガ誌上でも取り上げたい事案だと
は考えているのですが、今しばらく、お待ち願えませんでしょうか。

と申しますのは、ご存知のように被害者サイドの方が何も仰らない状態が続い
ているため、双方の意見、正しい情報が出揃ってから話したいと考えています
ので。

現時点での新聞やテレビの報道は、大半が憶測に基づくものばかりですので、
それについて、さらに憶測で話しても意味がないと思うのです。

といっても、いつまでも引っ張ることはできませんので、予定では、今年最後
のメルマガ誌上で話そうかとは思っています。その頃には、いろいろと分かっ
てくることも多いのではないかと考えますので。

そんなわけなので、まことに申し訳ありませんが、それまでの間、お待ち願え
たらと思います。

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といった趣旨の返信をしていたという。

『今年最後のメルマガ誌上』が、今回になる。

はっきり言うて、新聞、およびスポーツ紙の大半は、この事件が発覚した当初、
日本相撲協会の言い分ばかりを紙面に掲載していて、世論をその内容に沿った
ものに誘導しようとしていたのは、その後、発覚した様々な状況、証拠から考
えて、まず間違いないものと思われる。

事件当初の日本相撲協会の言い分とは、「貴ノ岩の怪我は大したことはない」、
「横綱に殴られた貴ノ岩にも責任がある」、「巡業部長である貴乃花親方が事
件の報告義務を怠っていた」、「理事としての対応が悪い」、「組織人として
なっていない」といったような内容のものばかりやった。

それは新聞紙面報道だけではなく、日本相撲記者クラブ会友に所属していると
いう記者やコメンテーターと称する人たちが、テレビなどで、揃って同じよう
な主張を繰り返していた。

一昔前、まだネットが普及していなかった頃なら、相撲協会寄りの新聞報道や
コメンテーターの主張も信用され信じる人が多かったやろうが、今は違う。

日本相撲協会の言い分ばかりを紙面に掲載し、テレビで発言することで、却っ
て日本相撲協会や新聞社の信用を落とす結果になっている。

ネットでは「日本相撲協会の言い分」の方がおかしいという論調の方が圧倒的
に多い。ヤフコメあたりの掲示板サイトでは9対1、もしくはそれ以上の割合
で日本相撲協会や新聞報道に対する批判的なコメントが、どの記事にも数多く
並んでいる。

つまり、一般読者の多くは、おかしな主張に誘導されて信じるほど愚かではな
いということやな。

自分自身に何の利害関係もないことであれば、人は客観的かつ的確に本質を見
抜くことができる。逆に利害関係が濃厚な人間は、どうしてもその組織の肩を
持つようになる。

日本相撲協会と相撲記者クラブとの関係が、まさにそれやと思う。それが世間
に透けて見えている。

ワシらのもとに届けられている読者の方からのメールにも、日本相撲協会の言
い分に理解を示す人は、今のところ皆無や。

それは、勧誘時にも言えることで、訪問先の客とこの問題で雑談を交わすこと
が最近増えているのやが、殆どの人が日本相撲協会および日本相撲協会寄りの
新聞報道、テレビでのコメントには否定的やさかいな。

そういう人たちから「こんな日本相撲協会寄りの新聞など読みたくないので止
めたい」と言われることも珍しくない。

しかも、それは、どちらかと言うと昔からの相撲ファンである高齢者の方から、
そう言われることが多い。これは、ある意味、新聞にとっては危機的な状況だ
と言える。

新聞読者層が最も多いのは、その高齢者層で、その人たちに、そっぽを向かれ
たら新聞は終いや。救いがなくなる。

過去、どれだけ新聞社が不祥事を起こそうが、誤報や捏造記事を載せようが、
高齢者の方々が「こんな新聞ならいらない。止めたい」と言ったことなどなか
った。

それが、今回に限っては、その高齢読者の方々に見捨てられようとしているわ
けや。これは新聞にとって、かつてない最大の危機やないかと危惧している。

日本相撲協会と新聞社は、スブズフの関係にあるとの報道がある。

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https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171206-00533996-shincho-spo    
より引用


▼「日馬富士」暴行事件でタブーに触れられない 「記者会」は「相撲協会」
とズブズブ


 日馬富士が引退しても、なお収束する気配のない暴行事件。不可解な貴乃花
親方の言動を読み解くカギは「八百長」「ガチンコ」というキーワードにある
と、本誌(「週刊新潮」)は先週号で報じた。

 テレビや新聞が事件の本質に触れられない背景には、相撲協会と記者のズブ
ズブな関係性があった。

 本誌が報じたのは、ガチンコ力士として知られる貴ノ岩が酔って「俺はナイ
ラ(モンゴル語で八百長の意)はやらない」と大声で発言し、それを知った日
馬富士らが事件の夜に叱責していたという内容である。

 貴ノ岩本人への協会の聴取を拒み警察を介入させた貴乃花親方の振る舞いも、
“八百長”“ガチンコ”という言葉を供述調書に残すためとの狙いがあった。

 その暴行事件が発覚するおよそ1カ月前の10月17日、名湯で知られる湯河原の
高級ホテルで、八角理事長をはじめとする協会理事たちと記者クラブメディア
の相撲記者ら総勢40名が集う親睦会が開かれていた。

 参加した協会関係者が明かす。

「一次会の夕食時には新米記者が一発芸を披露。二次会は同じホテル内のカラ
オケラウンジで、男3人に対して1人という感じでコンパニオンが付きました。
中には、コンパニオンに『お触り』している人もいましたね」

 こうした協会と記者クラブの“癒着”は今に始まったことではないと、別の
「改革派」の協会関係者は指摘する。

「こういった馴れ合い体質を築き、相撲協会は記者クラブの『口封じ』をして
きたんです」

 相撲協会は「会費制にするなど社会通念上儀礼の範囲にとどまり、ご批判の
点はいずれも全くの的外れです」と回答。1泊2日のコンパニオン付き温泉旅行
は「社会通念」の「儀礼」であるらしい。

12月7日発売の「週刊新潮」では、本件の詳細と併せ、白鵬を怒らせた貴ノ岩
の発言や、再び浮上する「ビール瓶」殴打疑惑などを掲載する。

 「週刊新潮」2017年12月14日号 掲載

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これは週刊誌報道で、昔から週刊誌には「話半分」的な記事が多いということ
は知っているさかい、鵜呑みにするつもりはなかった。

特に、この週刊新潮については、過去、『第55回 ゲンさんの新聞業界裏話
 ■週刊新潮の押し紙特集記事について』、『第92回 ゲンさんの新聞業界
裏話 ■新聞の実像 その2 週刊誌による新聞批判の真の理由とは』(注1.
巻末参考ページ参照)などで、相当強めに批判したことでもあるしな。

しかし、「記者クラブ」の体質(注2.巻末参考ページ参照)をよく知ってい
る者として、この記事の内容については、まったくのガセネタとも考えていな
い。

記者クラブ制度とは、そもそも何か。

公的機関や業界団体などの各組織から継続的に取材することを目的に大手の新
聞、テレビメディアを中心に、法人としての登記が為されていない私的な組織
ということになっている。

日本新聞協会は、記者クラブの目的を「国民の『知る権利』と密接にかかわる」
ものとして、「公的情報の迅速・的確な報道」、「公権力の監視と情報公開の
促進」、「誘拐報道協定など人命・人権にかかわる取材・報道上の調整」、
「市民からの情報提供の共同の窓口」と定義している。

しかし、加盟社以外に記者会見を開放しないなど独占的な活動によって、記者
クラブ以外のジャーナリストによる取材活動が差別、制限されてきたという実
態がある。

取材対象である公的機関や業界団体側から同じ情報提供を受けているというこ
ともあるのか、加盟している新聞各社の記事の文面が、ほぼ同じ内容になって
いるケースが多い。

それは、今回の新聞各社の報道にも言えることやと思う。

加盟新聞社以外の報道機関、ジャーナリストたちの記者クラブへの入会は難し
い。ちなみに、週刊誌の記者の大半が、それに該当する。

入会審査をするのは各記者クラブやが、審査過程は不透明で、加盟社が1社で
も反対したら入会は認められないことになっている。

その排他性から「情報カルテル」、「談合」、「護送船団方式」と表現される
ことも多い。

公的機関や業界団体では記者クラブ以外には便宜を図らないケースが多く、加
盟社でないと十分な取材が行えないと言われている。

そのため記者クラブは、継続的な取材を得るためにも公的機関や業界団体側に
沿った報道を、しがちになる。というか、そうならざるを得ない仕組みが出来
上がっているわけや。

これではいくら「公的情報の迅速・的確な報道」、「公権力の監視と情報公開
の促進」というスローガンを掲げても、そのとおりに実行できるわけがない。

週刊新潮の記事にあるような内容に近いことが行われていたのは事実で、それ
がために新聞が日本相撲協会寄りの報道をしているというのは十分頷ける話や
と思う。

対して、週刊誌は「記者クラブ」に参加していない、参加させて貰えないとい
うこともあり、幸か不幸か利益供与がない分、日本相撲協会側に与する必要も
ないから、公平な視点で報じることができるのやないかと考える。

暴露や批判すべき理由とネタ、根拠があれば、それに沿った報道をするし、な
ければ何も報道しないということで済ませばええだけやしな。

ただ、時として売り上げを伸ばすためなのか、面白おかしく話を盛りすぎて報
道するという欠点もあるがな。週刊誌報道が話半分と言われる所以が、そこに
ある。

週刊誌報道を信用するかしないかは各自で判断して頂ければ良いが、事、今回
の週刊新潮の記事に関しては、何度も言うが、かなり信憑性が高いとワシらは
見ている。

参考までに、その後の続報記事も読ませて貰っているが、結構、「なるほどな」
というものが多い。それについて、ここで話すのは控えさせて頂くが、興味の
ある方は買って読んでみられるとええ。

ついでながら、かの暴露週刊誌として有名な週間文春も似たような報道をして
いると一言、言い添えとく。

今後の新聞報道次第という側面はあるが、今のままの報道が続くようだと多く
の相撲ファンを敵に回し、結果として、新聞最大の支持者とも言える高齢読者
たちの新聞離れを生じさせる可能性が高いと再度、警告しとく。すでに、その
兆候が表れているとも。

通常、世論が割れるというような事態が生じた場合、世論調査やアンケート調
査といったものを新聞やテレビメディアがして公表するケースが多いものやが、
今回の件では、なぜかそれが為されていない。

すでに、その手の世論調査やアンケート調査が行われているのやが、公表する
ことが憚られているだけなのかも知れんが。

もっとも、テレビでは、一般人への街頭インタビューについては、日本相撲協
会寄りの報道に賛成する人の意見や貴乃花親方側に理解を示す人の意見を、そ
れぞれ半数程度の割合で報道していることもあり、一般の視聴者は「賛否両論
拮抗している」と勘違いしている人も中にはおられるようやがな。

まあ、報道側が、そういう風に持って行っているわけやから、狙いどおりなの
かも知れんがな。例え、9対1であっても1対1の割合で報道すれば、見てい
る人は、拮抗しているように見える。

姑息な手ではあるが、それも報じ方の一つと言えば言える。別にウソの報道し
ているわけやないと反論されてしまえば、それまでやさかいな。

この事件は、単に大相撲の暴行傷害事件ということ以上に、実は新聞、および
関係の深いテレビ報道のあり方が問われている事案やないかと思う。

ここで事件の概要を報道された内容と併せて振り返ってみることにする。問い
合わせて頂いた読者のためにも、ワシらの意見を添えて。

10月25日、大相撲秋巡業中の一行が、翌日の巡業地である鳥取市に移動。

その夜、鳥取城北高校相撲部総監督が経営する、ちゃんこ鍋料理店「ちゃんこ
石浦」に、モンゴル人の3横綱、白鵬、日馬富士、鶴竜と、モンゴルから鳥取
城北高校に相撲留学した同高相撲部OB、貴ノ岩と照の富士ら10人ほどが集
る会合が持たれた。

ちなみに、鳥取城北高校相撲部総監督の息子が白鵬の内弟子とのことや。それ
が、この場に白鵬が同席していた理由とされている。その白鵬の呼びかけで日
馬富士、鶴竜の2横綱も参加したと。

事の起こりは一次会から二次会の場において、しつこく白鵬が貴ノ岩へ説教を
していたことからやということやが、そもそも、その説教をした事自体から間
違っていたと言わざるを得ない。

大先輩の横綱白鵬が同郷の平幕貴ノ岩に説教すると言えば、「ああ、そうなの
か」と納得する人もおられるかも知れんが、少し考えれば、これは相当おかし
なことやと誰でも分かるはずや。

横綱白鵬と平幕貴ノ岩は、対戦相手、敵同士や。その対戦相手に説教をするよ
うな人間は、どの世界にもおらんと思うがな。しかも、白鵬は今年の初場所、
貴ノ岩に負けて優勝を逃している微妙な相手でもある。

また両者は、同じ国の人間というだけで付き合いもそれほどなく、大して親し
いという間柄でもないとなれば、よけいや。しかも、その説教した時が、本場
所が始まる直前やった。

これについては相撲関係者の多くも、通常なら目に余る行為が、その力士にあ
ったとしても、まずは相手方力士の親方に意見し、その親方から注意して貰う
のが筋やと言うてる。

ワシも、そうするべきやったと考えるが、それについて白鵬を批判するような
報道は何もなかった。

二次会が行われたラウンジ「ドマーニ」店は貸切やった。外で待機した付け人
たちが来店する一般客に対して「今日は貸切です」と言って入店を断っていた
という。

この後、暴行が行われた事実があったことを考えれば、もしかすると、外で待
機していた付け人たちは、こうなることを予期していた可能性も考えられる。

これから中で起きることを見られては困るため、『入店を断っていた』のでは
ないかと。

店内は、カウンターやテーブル席もあった。暴行が行われたのは一番広い個室
やったということやが、使っていないカウンター席やテーブル席にすら客を入
れないようにしたのは、暴行隠しのためと考えれば辻褄が合う。

初めから暴行を隠蔽しようとしてわけやから、貴ノ岩が流血していても救急車
を呼ばなかったことも頷ける。

また、このスマホの隠し撮り全盛時代に目立つ力士が店に来ているにもかかわ
らず、一般の人から、この事件に対する投稿や通報、証言が一切なかったこと
も、それであれば納得がいく。

新聞やテレビの報道で、ワシらの知る限り、誰一人として、その点に触れた記
事や出演者はいなかった。疑問すら出ていない異常さがある。

ワシは、この事実を知った瞬間、「この事件は集団リンチやな」と直感した。
ヤクザや暴走族といった連中が如何にも、やりそうな手口やさかいな。それと
同レベルの話やと。

白鵬が説教している最中、貴ノ岩がスマホをいじったとして日馬富士が「大横
綱が話をしているときに何をしているなんだ!」と怒ると、貴ノ岩が睨み返し
たため、日馬富士が激昂して、素手とカラオケのリモコンで殴って暴行に至っ
たというのが、相撲協会危機管理委員会の中間発表やった。

但し、その後、貴ノ岩は警察と検察、および相撲協会危機管理委員会の事情聴
取で、日馬富士の言い分を否定し、「なぜ殴られたか分からない」と証言して
いる。

暴行の詳細についての証言が関係者の間で大きく食い違っている。

当初、報道されたものだけでも、「日馬富士は、貴ノ岩の左頭部をビール瓶で
思い切り強打した」、

「倒れた貴ノ岩に、馬乗りになって20発〜30発以上も素手で殴り続けた」、
「日馬富士はビール瓶やリモコン、そこにあるものを手当たり次第に持って殴
った」、

「日馬富士が暴行を加えた際、カラオケのマイクや端末機、灰皿まで振りかざ
したが、アイスピックも含まれていた」、

「日馬富士は、ビール瓶と素手で殴打した後も怒りは収まらず。側にあったア
イスピックを持ったところで、同席者が慌てて止めに入った」と、様々な証言
が報じられた。

白鵬がテレビのインタビューに応じて「日馬富士はビール瓶では殴っていない。
馬乗りの事実もない。ビール瓶は持ったが手から滑り落ちた。素手の平手で数
発叩いた程度」と話していた。

この事件のおかしなところは、なぜかビール瓶で殴ったか、殴っていかかとい
う事に拘(こだわ)って報道している点や。

実際はカラオケのリモコンで殴ったと日馬富士が殴ったと自供しているが、ビ
ール瓶にしろカラオケのリモコンにしろ堅い物で殴って怪我をさせれば凶器を
使っての暴行ということになるから、法律的にはどっちでも関係なさそうなも
のやが、そういうわけにはいかないと考えたものと思われる。

それは、2007年6月26日、時津風部屋力士暴行死事件というのがあった
からや。

その年の春に時津風部屋に新弟子として入門した当時17歳の少年が部屋から
脱走したことに第15代時津風親方が腹を立て、ビール瓶で殴打して死亡させ
ていたことがあった。

その事件があったため、何としてもビール瓶で殴打したということだけにはし
たくないという日本相撲協会の意向が働き、その意を汲んだ白鵬が、「ビール
瓶は持ったが手から滑り落ちた」と証言をしたのやろうと思う。

もっとも、『ビール瓶は持った』と言うた時点でアウトやがな。それやと『手
から滑り落ち』なければビール瓶で殴ったと言うてるのと同じやさかいな。何
のフォローにもなっていない。まさに語るに落ちるというやつや。

現場にいた者で、貴ノ岩を除く、ほぼ全員が日本相撲協会側の人間と見て間違
いないやろうから、その全員が「ビール瓶では殴っていない」という証言(お
そらくは口裏合わせ)をしている限りは、その方向に落ち着くのかも知れんが、
本当のところは、まだ分からない。

これからの検察の起訴理由の開示、もしくは本裁判に以降した場合の審議過程、
あるいは貴乃花親方が起こすかも知れないとされている民事訴訟の審議過程で、
実際の行為が法廷の場で明らかにされる可能性も残されている。

暴行が1、2分程度続き、貴ノ岩が頭から流血したところで、ようやく白鵬が
止めたと相撲協会危機管理委員会の中間発表にある。

その話どおりやとすると、それまでは、その場にいた関取、関係者の全員が日
馬富士の暴行行為を傍観していたことになる。凶器を使っての『暴行が1、2
分程度続き』というのは長すぎる。

普通なら、死んでいたとしても不思議ではない。その間の恐怖は、相当なもの
やったやろうと思う。後日、貴ノ岩は、「誰も止めてくれなかった」と供述し
ているから、その点については間違いない。

暴行された貴ノ岩は、鳥取市内の病院で頭部傷口の縫合治療を受けた後、広島
県内の病院で、「脳震盪、左前頭部裂傷、右外耳道炎」という記載の診断書
(1通目)が作成された。

10月29日。貴ノ岩と貴乃花親方は、鳥取県警に被害届を提出した。

貴ノ岩を含む貴乃花部屋の関取たちは九州場所に備え、福岡県田川市の宿舎に
移動したが、貴ノ岩の体調が悪化したため貴乃花親方の指示で、改めて済生会
福岡総合病院に11月5日から9日まで入院して精密検査を受け、「脳震盪、
左前頭部裂傷、右外耳道炎、右中頭蓋底骨折、髄液漏の疑い」との診断書を日
本相撲協会に提出(2通目)し、休場した。

この診断書が出て、初めて今回の暴行事件が大事(おおごと)やったと世間が
知り騒ぎ始めた。それまでは「貴ノ岩の怪我は大したことはない」という内容
の報道ばかりやったさかいな。

しかし、日本相撲協会の危機管理委員会は11月17日、診断書を作成した福
岡市内の済生会福岡総合病院の医師に確認したことを公表し、頭蓋底骨折はあ
くまで疑いで、貴ノ岩の病状に問題がないなどと書面で発表した。

九州場所前の11月9日時点で相撲を取ることに支障がないとも判断している。
担当した医師は重傷であるように報道され、驚いているというコメント付きで。

この発表で、相撲が取れる状態なのに貴ノ岩は休場したという、あたかも仮病
であるかのような論調が新聞紙面、テレビなどで報じられ、貴乃花親方や貴ノ
岩に対する批判が強まっていった。

通常、診断書が提出され、大手の病院で診断された病名、傷名が記されていれ
ば、それに疑いの余地を挟む者など、まずいない。

それを、わざわざ日本相撲協会の危機管理委員会が、なぜ病院に、その真偽を
確かめるような問い合わせをしたのか。

その答えとなる報道がある。

……………………………………………………………………………………………

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171227-00534574-shincho-spo&p=1   
より引用

日馬富士暴行事件「髄液診断書」はなぜ偽造扱い? 相撲協会ナンバー2と病院
の関係



貴乃花親方(45)と白鵬(32)、生き残るのはどっちだ――。現在、角界はこの
土俵外の「横綱対決」一色に染まっている感があるが、言わずもがな、ともに日
本相撲協会の一員である。

畢竟(ひっきょう)、協会を束ねる立場にありながら混乱を収拾できない八角理
事長(54)に大きな責任があるのは論を俟(ま)つまい。

そんなトップのもとには「策士」と呼ばれる人物がいて、目下、関係者の間で彼
の存在が注目されているという。

「諸君は力士だ。日本の国技と言われる相撲、日本の伝統文化、そして誇りを背
負っている」

 先月28日、相撲協会の八角理事長は幕内、十両の力士に対してこう講話した。
だが、この説教が、果たしてどれだけ関取たちの胸に響いただろうか。

 なにしろ彼が率いる相撲協会は、貴ノ岩はおろか、その師匠の貴乃花親方から
もなかなか事情を聴けずにきて、一方、横綱白鵬に対しても、その狼藉を止める
ことができていない。

 つまり八角理事長は、貴乃花親方側から不信の念を抱かれ、白鵬率いる「モン
ゴル会」からは嘗(な)められているのだ。そんなトップが訓示を垂れても、普
通は何の説得力も持たない。

 このような状況では「お上(かみ)」から叱責されるのも当然で、八角理事長
はスポーツ庁の鈴木大地長官に、

「大変残念。国民の期待を裏切った。社会的な説明責任を果たしてほしい」

 こう指摘された上で、暴行を把握してから約2週間もこの問題を事実上「放置」
していたことに絡んで、

「ガバナンスの、さらなる強化が必要。健全な組織運営を望む」

 と、協会トップとしての資質にダメを出される始末なのだった。それでも、

「八角理事長は『モンゴル勢には太刀打ちできない』と思っている様子で、白鵬
を筆頭とする『モンゴル会』のコントロールに、今なおほとほと手を焼いている
ようにしか映らない」(相撲協会関係者)

 事実、11月30日の相撲協会理事会で白鵬は、九州場所での傍若無人な振る舞い
について厳重注意を受けているが、その後の巡業でも、背中に「モンゴリアン・
チーム」と書かれたジャージを着用。

「日本」相撲協会に喧嘩を売るような態度を続けていることはご存じの通りであ
る。

 スポーツ評論家の玉木正之氏が嘆く。

「なぜこんなに騒動が長引いているのか。それはトップのガバナンス能力がない
からに他なりません。いいか悪いかは別にして、貴乃花親方には理念がある。し
かし、八角理事長からは相撲界をどうしたいのか、理念が全く見えてこない。よ
うやくこれから関係者の処分という話になるわけですが、八角理事長は自らもそ
の対象として律していくべきです。もうお辞めになったほうがいいでしょう」

 こうしたトップを戴(いただ)く組織では、その側近の存在が重要になってく
るが……。

 診断書を作成した医師は…

「現在、相撲関係者の間で改めて、『第2の診断書』が話題になっています」

 こう耳打ちするのは、さる角界事情通だ。

「というのも、その診断書を作成した済生会福岡総合病院(以下、済生会病院)
と相撲協会ナンバー2が近しいと見られているからです」

 協会ナンバー2、すなわち事業部長を務める元大関琴風の尾車親方(60)。彼
と病院の関係に触れる前に、第2の診断書、別名「髄液診断書」について振り返
っておく。

 日馬富士に暴行を受けた貴ノ岩は、まず広島県の病院で診断書を取り、それと
あわせて貴乃花親方が10月29日に被害届を提出。これが「第1の診断書」である。

 この診断書では、貴ノ岩は軽傷とされていたが、11月9日付で新たに出された
済生会病院による診断書には、〈右中頭蓋底骨折、髄液漏の疑い〉と記され、一
転、重傷となった。これが「第2の診断書」だ。

 ところが11月17日、相撲協会の危機管理委員会を通じて、この第2の診断書を
作成した医師のコメントが発表され、〈重傷じゃなかった〉(同月18日付日刊ス
ポーツ)と、診断の「解釈」が逆転したのだ。

 この「逆転コメント」は、軽傷だったら貴ノ岩をわざわざ休場させる必要はな
かったのではとの憶測を呼び、診断書の偽造疑惑まで浮上。

 その結果、貴乃花親方側はダメージを受け、相撲協会側に「有利」に働く格好
になったのだが、

「尾車親方は、済生会病院の前院長や現院長と親しく、彼はこの病院を『かかり
つけ病院』にしていて、九州場所でない時も、わざわざここで身体を診(み)て
もらっていると聞いています」(医療関係者)

 実際、尾車親方は昨年、今年と「済生会グループ」の病院で講演している。

 そんな彼の評判を、相撲記者に解説してもらうと、

「角界きっての『策士』として通っています。例えば一昨年、前理事長である北
の湖さんが急死した際は、後任を決めるにあたり、いち早く尾車親方が八角体制
の流れを作り、結局、自身はナンバー2の座に収まった。また、かつては相撲記
者と『尾車会』なる飲み会を開き、そこで情報収集をして理事選、理事長選の対
応にあたっていました」

 さらに角界関係者曰く、

「尾車親方と30年来の家族ぐるみの付き合いがあった元力士に聞いた話ですが、
彼は親方に『おう、俺に何でも言ってこい』と言ってもらっていた。それなのに、
いざ彼が角界内のトラブルに巻き込まれると、親方は彼の両親に『息子さん、ク
ビだよ』と告げ、掌(てのひら)を返した。要は尾車親方は、機を見るに敏とい
うか……」

 こういった相撲協会ナンバー2と「縁」のある病院で、第2の診断書の「解釈騒
動」は起きたのだ。当の診断書を作成し、後にその解釈についてコメントを出し
た医師に質(ただ)したところ、

「全て相撲協会に聞いてください。診断書は相撲協会に出したんですよ、僕は」

 本来、診断書は受診者に出すべきものであろう。しかし医師の口からは、なぜ
か「相撲協会」に提出したというセリフが飛び出したのである。

 なお本誌「(週刊新潮)」は以前、医師の「解釈コメント」を受け、協会広
報部長の春日野親方が相撲記者に呟(つぶや)いた「これは面白いね。だから、
(協会は)密かに動いているって言ってたでしょ」という発言を報じている。

 混迷の度合いを深める相撲協会の体質を、世間はどう「診断」するのだろう
か。

 「週刊新潮」2017年12月21日号 掲載

……………………………………………………………………………………………

というものや。

これも週刊誌報道やが、相撲協会寄りのバイアス(偏り)のかかった新聞記事
よりかは信憑性が高いと思う。よくぞ、そこまで調べたというくらい具体的な
情報と内容で占められているしな。

そして、何より、この記事の説明で、この診断書の件は納得できるし、腑に落
ちる。

ちなみに、暴行による怪我が後に悪化、もしくは後遺症により重傷化するケー
スは、ありがちなことやさかい診断書の記載が診察した時点で違うてくるのは
珍しいことでも何でもない。

それを、おかしなことやと考えて問い合わせをすることの方がおかしいと言わ
ざるを得ない。

余談やが、ハカセが長年通院している大学付属病院の医師に、この件を訊いた
ところ、一度出した診断結果を撤回するようなコメントをすることなど誤診で
もない限り、あり得ないし、診断書に書いてあることが、その時の診断結果の
すべてやと言っていたという。

しかも、「貴ノ岩は相撲を取れる状態である」などと医者が言うはずがないと。
言ったとしても「普通の生活に支障のない程度」に止めると。もし、そんなこ
とを本当に言ったとしたら言わせられていたとしか考えられないと。

もっとも、これは日本相撲協会として発表されたものやから、本当に、その医
師が言うたことなのか、どうかまでは分かっていないがな。

週刊新潮の記者が、その発言について、その医師に確認しても、ちゃんとした
回答が得られていないということでもあるしな。

11月2日。鳥取県警から相撲協会に連絡が入り、八角理事長はこの時初めて
暴行事件について知ったという。

鳥取県警から問い合わせを受けた相撲協会が11月3日、貴乃花親方に聞き取
りをした際、「よく分からない」と返答したと言われているが、これについて
も相撲協会の発表のみで、真偽のほどは、まだ分かっていない。

ちなみに、暴行した日馬富士の伊勢ヶ濱親方も「よく分からない」と返答して
いるとのことや。

この時、春日野広報部長は、「すぐにヒアリングをしているけど、あまりにも
(2人の師匠から情報が)何にも出てこない。何にも無かったんだなという感
覚だった」と言っている。

警察から暴行事件の連絡があって『何にも無かったんだな』と言える神経を疑
うが、それに対する批判的な新聞記事も皆無やった。誰もが抱く疑問を、いと
も簡単にスルーしている。

もちろん、そんなことに気づかない新聞記者などいない。それにもかかわらず
記事にしないのは、記事にすれば日本相撲協会のイメージが悪くなるというこ
とで忖度したからや。それ以外には考えられない。

しかも、その場にいた関取たち関係者への聞き取りは、警察から連絡があった
直後ですら何もしていない。それについての言い訳もないし、それに触れた報
道もない。

日馬富士の暴行事件が明るみに出て大騒ぎになったのは11月14日のスポー
ツニッポンによる報道からやった。

警察から暴行事件の連絡があったのが11月2日やから、実に12日間もの間、
日本相撲協会は事件を知りながら放置していたことになる。

その間、横綱日馬富士を本場所へ出場させている。事件が報道されてやっと、
怪我を理由に急遽、休場させたが、これは誰がどう見ても、報道されたことが
原因としか思えんわな。

事件が大々的に報道されてから日本相撲協会の危機管理委員会は慌てて、同日、
伊勢ヶ浜、貴乃花の両親方を聴取した。

当事者である日馬富士を聴取したのは5日後の11月19日で、また、事件の
現場に同席していた鶴竜や照ノ富士を聴取したのは、さらにその4日後の11
月23日やったという。

日本相撲協会の評議員会議長が「巡業部長は何かあった時に理事長に報告する
義務がある。速やかに報告していれば理事長も対処のしようがあったと思うと
残念」と言うて、かなり辛辣に貴乃花親方を批判するコメントを新聞やテレビ
で発していたが、それは違うと断言する。

『巡業部長は何かあった時に理事長に報告する義務がある』というのは確かに
そのとおりやが、それは巡業部長に限らず、日本相撲協会に所属するすべての
力士、親方、協会員に課せられた義務であると、はっきり日本相撲協会のリス
ク管理規程に明記されている。

つまり、この場合、事件の現場にいた力士が、まず事件の報告をする義務があ
ったということや。最初に事件を知っていたわけやからな。しかし、当事者で
ある力士たちは誰一人として事件を協会には報告していない。

協会に報告しなければいけないという点で言えば、本来なら真っ先に、その力
士たちが責められなあかんはずやが、当初、そういう報道は一切なかった。な
ぜか巡業部長である貴乃花親方だけに非難を集中させている。

この事件は、現場にいた力士と関係者以外知っている者はいない。その誰もが
巡業部長である貴乃花親方に報告していないのである。それやのに、貴乃花親
方にだけ報告義務を怠ったと言うてるわけや。

しかも、誰もその報告義務違反で何の処罰も受けていないし、話題にすら上っ
ていない。これほどおかしな話はないと思うのやが、新聞やテレビで、それに
言及する人は皆無やった。

過去形で、そう言うたのは、12月26日になって、TBS系の報道番組「ひ
るおび!」で、八代英輝弁護士が初めて、そのことに言及されていたからや。
それまでは、誰もこの問題に触れようともしていなかった。

事件発覚後の相撲協会の動きを見ていると、報道が過熱してきたために、よう
やく相撲協会が関係者への聞き取りを開始している。

ならば貴乃花親方が、もっと早く事件のことを協会に報告していたとしても、
結果は同じやったと見るのが妥当やないかと思う。

日本相撲協会の評議員会議長が『速やかに報告していれば理事長も対処のしよ
うがあった』と言うてるのは、まったくの見当違いやったということになる。
文句をつけたいだけの言いがかりと言うしかない。

日本相撲協会の評議員会議長が、そう言うた背景には、早く協会が知っていれ
ば事件を揉み消すことができたのにという思いが込められているからや。それ
以外に考えようがない。

それがあからさまに透けて見えるさかい、多くの人たちが日本相撲協会と、そ
れに与する新聞やテレビの報道に嫌悪感を抱き、否定的なのやと思う。

その思いが多くの人たちにある限り、いくら貴乃花親方に対するネガティブな
印象操作報道を新聞やテレビを使って繰り返しても無駄や。

それどころか、それをやればやるほど、日本相撲協会、新聞、テレビに対する
批判が高まるだけやと思う。言えば、自分で自分の首を絞めていることにしか
ならんということやと。

まあ、その当事者連中は、誰もそうとは気づいていないようやがな。もっとも、
それと気づいた時には遅いが。

警察に被害届けを出していながら、巡業部長の要職にある理事なのに、なぜ貴
乃花親方が日本相撲協会へ連絡しなかったのかというのも簡単に説明できる。

貴ノ岩は当初、横綱である日馬富士や白鵬に口止めされているということもあ
り、貴乃花親方には階段から落ちて怪我をしたと言っていた。本人は、後日、
告げ口をするのは男らしくないと思ったから黙っていたと言っていたが。

貴乃花親方が今回の事件を知ったのは、稽古中、貴ノ岩の様子が、あまりにも
おかしいことに気づき、本人を問い詰めたからや。

その時、横綱日馬富士に暴行されたと知った。他の横綱白鵬、鶴竜を含む力士
数名が現場にいて関わっていて、彼らに口止めされていたことも知った。

日頃から、隠蔽体質の強い現協会執行部(これに関しての説明と論証を、ここ
で話すと長くなるので、別の機会にさせて頂く)に不信感を抱いていて、横綱
3人が関わっている事案を協会に報告しても、握り潰されると判断した貴乃花
親方は、警察に届けることを選択した。

その後の相撲協会の動きを見ていれば、そうすることが正しかった、やむを得
なかったというのは誰の目から見ても明らかやと思う。

それ故、日本相撲協会寄りの新聞やテレビ報道に対して、大多数の人たちが批
判的な見方をしているわけやしな。

そして、貴乃花親方が警察に通報した行為は内部告発に当たる。内部告発は組
織に反旗を翻すことを意味する。

普通、内部告発した者が組織に、「そうしましたよ」とは報告しない。また、
そうしなくても許されるし、何の問題もないと法律で定められ守られている。

貴乃花親方は、警察、および、おそらくは早い段階から入れていたと思われる
弁護士から、捜査に支障を来す恐れがあるから外部には何も言わないで欲しい
と釘を刺されていたやろうということは十分に考えられる。

そう考えれば、貴乃花親方が、「捜査が終わるまでは何も話さない」と言って
無言を貫き通したというのは当然のことで、例え日本相撲協会と言えど、それ
に関して文句が言えた筋合いではない。

それに新聞やテレビが反発をして、貴乃花親方を貶めるような報道ばかりを繰
り返し、日本相撲協会側に生じている様々な疑惑を無視し続けてきたのが、今
やということになる。

内部告発者のことを公益通報者と言う。その公益通報者を守る法律に、公益通
報者保護法というのがある。

自らが所属する組織について内部告発を行った本人を保護するという法律や。
2004年6月18日公布、2006年4月1日に施行されている。

これによると、内部告発者に対する解雇や降格、減給その他不利益な処罰の一
切が無効になるとある。

日本相撲協会の現執行部たちが執拗に貴乃花親方を責めているのは、組織に反
旗を翻した、楯突いたという一点からやと思う。表向きは日本相撲協会の理事
でありながら協力的ではないという理由やがな。

内部告発者は許さないという組織の論理が、今も世間で通用していると日本相
撲協会は考えているようや。

何とかして貴乃花親方を懲らしめたいがために、あらゆる手を使って新聞やテ
レビで報道させ貶めてきた事実が、それを証明していると思う。

しかし、『内部告発者に対する解雇や減給その他不利益な取り扱いの一切が無
効になる』という公益通報者保護法がある限り、日本相撲協会からの如何なる
処罰も法律上許されないことになる。

今回の件で貴乃花親方は「正しい対処を行ってきた。批判される謂われはない」
と日本相撲協会の事情聴取でも言うておられるが、まさにそのとおりやろうと
ワシらも思う。

従って、処罰される理由は何もないと。

内部告発者ということを抜きにしても貴乃花親方は、れっきとした被害者側の
人間や。

その後、12月27日現在までに横綱日馬富士が引退し、貴乃花親方を除く関
係者の処分が発表されたが、日本相撲協会への批判は一向に収まる気配を見せ
ていない。

総体的に処分が甘い。甘すぎるというのが世間一般の大方の見方になっている。

貴乃花親方の報告義務違反については、先に説明したから省くが、非協力的だ
ったことを理由に処分するとなると、『警察・検察の捜査が終了してから協力
する』という言い分が許されないことになる。

それを無視した処分などできるはずがないやろうと思うていたが、12月28
日、つまり昨日、日本相撲協会は臨時理事会で、貴乃花親方の理事解任と2階
級降格という前代未聞の愚行とも言うべき最悪な決議が為された。

……………………………………………………………………………………………

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171228-00087989-nksports-fight  
より引用

貴乃花親方の処分は「降格」に決定 役員待遇委員に

 日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、貴乃花親方
(45=元横綱)の理事解任と2階級降格を決議した。

 貴乃花親方は現在の「理事」から2階級降格の「役員待遇委員」となる。理
事の解任は、理事会の決議を受けてから1週間以上をあけて招集される臨時評
議員会で協議される。

 そのため、処分の正式確定は来年1月4日の臨時評議員会になる見通し。日
本相撲協会の理事解任は初めてになる。

 巡業部長を務める貴乃花親方は、元横綱日馬富士関の貴ノ岩への暴行事件が
秋巡業中に発生しながら、協会への報告義務を怠った点などが問題視されてい
た。

 貴乃花親方は役員待遇委員に降格するため、理事会での議決権を失い、巡業
部長の職を解かれる。自動的に給料も減額となる。

 理事会後に会見した八角理事長(元横綱北勝海)は「貴乃花理事の行為は理
事の忠実義務に著しく反するものと言わざるを得ません。理事会では、危機管
理委員会の報告を受けて協議しました」と説明。

 理事会で臨時評議員会の招集を議題に取り上げ、全会一致で評議員会の招集
を決議した。貴乃花親方は利害関係があるため、採決には加わらなかった。

 八角理事長は貴乃花親方からの反応について「別に、特にありません。弁明
を聞いたんですけども『特にありません』と」と明らかにした。

 同理事長は、来年初場所後に行われる役員候補選についても言及。「貴乃花
理事は仮に1月4日の評議員会で理事解任となった場合でも、1月場所の後に
行われる年寄会の理事選挙に立候補することは可能です」と説明した。

 貴乃花親方が出馬すれば当選は確実とみられており、理事解任の影響は事実
上、約1カ月に限定される。

……………………………………………………………………………………………

この記事では『理事解任の影響は事実上、約1カ月に限定される』とあり、貴
乃花親方に復活の道が与えられ、比較的軽い処分のような印象を与えているが、
問題はそこではない。

問題は罪のない被害者側の人間を、まるで犯罪者の如く罰したことや。当然や
が、何の違法行為も犯していない者を罰するという暴挙は許されない。

この行為は、先に言うたように「公益通報者保護法」違反となり、れっきとし
た犯罪行為や。日本相撲協会は公に、その法律を無視したことになる。

貴乃花親方は、臨時理事会で『特にありません』と言うたということやが、そ
れは多数に無勢、別室に追いやられ採決にも加われず、反論しても無駄やと考
えただけのことで、このまま引き下がるつもりは、さらさらないやろうと思う。

必ず反撃に転じるはずや。是非、そうして欲しいし、そうされるべきや。そし
て、まだ分かっていない真実を明るみに出して、現在の日本相撲協会のような
偏った不当なものではなく正当な裁きが、すべての関係者に下ることを期待す
る。

それが法律になるか、世論になるかは分からんが、いずれにしても事は、この
まま収まりそうもない。また収まらせてはいけない。徹底的に争って欲しいと
思う。

日本相撲協会の貴乃花親方の処分は、ある意味、ワシら大多数の一般国民、世
論への挑戦でもある。現時点でも、そうかも知れんが、日本相撲協会への非難、
苦情が殺到するはずや。

この報道のあったヤフーのコメント欄でも、ほぼ日本相撲協会を非難するコメ
ントで埋め尽くされとるしな。それも半端な人数やない。

日本相撲協会も、そうなることが分からんようアホばかりやないやろうから、
それも織り込み済みで処罰したと考えるのが普通や。

それは取りも直さず、世論をバカにしている、甘く見ている証しやろうと思う。
世論など何ほどのことがあろうかと。今までどおり新聞やテレビを使って偏向
報道を続けさせれば、いずれ、世論の風向きも変わるだろうと。沈静化するだ
ろうと。

はっきり言う。そんなことは絶対にあり得ない。むしろ逆で、これから世論が、
もっと沸騰するのは確実やと。その結果がどうなるかは、誰が考えても分かる
やろうと思う。

世論に追い詰められるのは貴乃花親方ではなく、むしろ現日本相撲協会執行部
の連中の方やという気がする。

それは、それで見方によれば面白みのあることかも知れんが、そんなバトルよ
り、ワシらにとっては新聞の方が大事や。

ここからが、新聞とっての正念場になると思う。

相撲記者クラブに与えられた権益にしがみついて日本相撲協会に忖度した記事
ばかりを掲載し続けるようやと、本当に新聞は終わってしまう。

そうならんように、忖度抜きで多くの人が正しいと思える新聞記事を書いて欲
しいと思う。そうした新聞だけが生き残れるはずやさかいな。



参考ページ

注1.第55回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■週刊新潮の押し紙特集記事につ
いてhttp://siratuka.sakura.ne.jp/newpage19-55.html

第92回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■新聞の実像 その2 週刊誌による新
聞批判の真の理由とは
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage19-92.html

注2.第209回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■新聞の実像 その6 新聞第
3のタブー、記者クラブ問題について
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage19-209.html

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