ジャーナリズム

ゲンさんの新聞業界裏話

新聞拡張員ゲンさんが、悪質な勧誘員から身を守る方法、営業理念や人生勉強に役立つ情報、新聞業界の裏話などを語りかけます。全編関西弁で語られているゲンさんの軽妙で面白く、含蓄の深い世界をお楽しみください。


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第490回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■新聞代金の先払い詐欺に注意を

2017/10/27

■新聞代金の先払い詐欺に注意を


先週の10月16日。『プチ株主』と名乗られる読者の方から相談が寄せられ
た。その相談文を読んでいるうちに、どうもこれは詐欺行為の可能性が高いの
やないかと思うに至った。

事件の臭いがプンプンすると。

当初はQ&Aの一つとして次回のメルマガあたりに掲載する予定やったが、そ
れでは被害者が増え、手遅れになるかも知れんと考えたので、未然に防ぐ意味
でも、急遽、ここに掲載することにしたわけや。

もちろん、そう言い切る限りは、ワシらなりの裏取り調査は行っている。その
上で言うてることや。

まずは、相談文と、それに対するワシの回答から紹介する。

……………………………………………………………………………………………

件名 この話、信用して差し支えないでしょうか?

投稿者 プチ株主さん  投稿日時 2017.10.16  PM 2:51 


はじめまして、プチ株主と申します。ウチの親のことでご相談があります。

ウチの親はS県H市内のS新聞販売店からA新聞を購読しているのですが、
10年以上担当している女性従業員のR・Sさんという方が、先日退職したそ
うです。

その方が先日、親のところに来て、A新聞の販売店を個人的に開業することに
なったと挨拶に来たそうです。

ついては、その方が先日まで在籍していたA新聞の販売店との契約が終わった
ら、そちらでの契約更新は断って、彼女が個人開業した店に契約を移して欲し
いと言われたそうです。

親は、長年つきあいのある方が個人開業したのなら、そちらで取ってあげよう
と思ったそうで、その方と快く契約したそうです。

そこまでは別に良いのですが、新規開業ゆえ資金繰りの問題があるため、3年
分の新聞代を前払いしてほしいと懇願されたそうです。その代わり、プラス1
年はサービスで配達すると言われたそうです。

親は、そういうことなら是非応援したいと3年分の新聞代を払うことを快諾し
たそうです。

ただ、その時は手元にお金の用意がなかったため、用意が出来次第、お金を取
りに来てもらうということで話しがまとまったそうです。

ただ、こちらのサイトを見る限り、ひとつの地域にはひとつの販売店しか営業
できないんですよね? 

私が、開業するという彼女の携帯に電話して、そのことを訊くと「その情報は
古いです。規制緩和されたのでその制限はなくなった」との回答でした。

その割りに個人開業の店を見かけないことを尋ねると「誰でも開業できるわけ
ではなく、私のように10年以上ひとつの店で勤め上げた人間だけが開業でき
るんです!」と言われました。

この話、信用しても大丈夫でしょうか?

現在、購読中の店には間違ってもこの話はしないでほしい、営業妨害されるか
ら、とも言ってました。


回答者 ゲン


『この話、信用しても大丈夫でしょうか?』ということやが、大丈夫やない。
信用なんかしたらあかんと言うとく。

親御さんには、『用意が出来次第、お金を取りに来てもらう』てなことは絶対
にしないよう伝えてあげて欲しい。後で必ず「騙された」と分かり後悔するこ
とになるからと。

あんたの話を聞く限り、そのA新聞の販売店で『10年以上担当している女性
従業員のR・Sさん』とやらの話は、ほぼ100%の確率で詐欺行為を前提に
しているものと思われる。

その理由は六つほど挙げられる。

一つは、『A新聞の販売店を個人的(勝手)に開業する』ことなど、新聞業界
では絶対にできない仕組みになっているにも関わらず、平気でそう言うてると
いう点や。

新聞販売店を開業する場合、A新聞の販売店ならA新聞社の認可を受け、A新
聞社との間で営業委託契約を結ぶ必要がある。

一般的には、親や親族が経営する販売店の継続を新聞社に認めて貰うという方
法か、または現在勤めている新聞販売店のグループ店の一つとして、あるいは
「のれん分け」として独立出店させて貰うというのが多い。

あんたの話を聞く限り、その女性従業員のR・Sさんという方は、その中のい
ずれのケースとも違うようや。

上記以外の方法で新規に販売店を開業し経営者になるためには、A新聞の場合
は「A新聞の新聞販売研修センター」(注1.巻末参考ページ参照)で2年間
の研修を受けて、その資格と敵性、能力、資金力などが総合的に判断され最終
審査に合格した者だけが、その権利を得られ出店できることになっている。

但し、その権利が得られたとしても必ず経営者として開業できるとは限らない。
それ以外でも個々の事情でクリアしなあかん事も多いと聞く。

最も困難なのは、個人の希望で好きな地域、場所で開業するということや。

新聞社やそれぞれの地域の販売店との兼ね合いなど、よほどの条件が揃わない
限り、希望の場所で開業するのは難しい。まず無理やろうと思う。

『私のように10年以上ひとつの店で勤め上げた人間だけが開業できるんで
す!』、『A新聞の販売店を個人的(勝手)に開業する』と言えば、業界の事
情を何も知らない素人の方なら、簡単に信用して貰えると考えたのやろうがな。

『10年以上ひとつの店で勤め上げた人間』が「A新聞の新聞販売研修センタ
ー」で2年間の研修を受けてその資格を得るのは可能かも知れんが、その場合
は、研修期間が2年やさかい、同じ販売店で10年以上勤務していたというの
は考えにくいわな。

これから、2年間の研修を受けると言うのなら、分からんでもないが、それや
とその女性従業員とやらの言うてる事とは大きく矛盾する。すでに独立したか
ら新聞の購読契約をしてくれと言うてるんやからな。

二つめは、同じ系列の新聞販売店同士で客の取り合いができない仕組みになっ
ているということが挙げられる。

新聞は、再販制度(再販売価格維持制度)の適用品目で、新聞社が小売業者で
ある販売店に対し小売価格の値段変更を許さずに新聞社が決めた価格でのみ販
売させることができるとされている。

本来なら、これは独占禁止法上違法やが、例外的に一部の商品については一定
の要件を満たせば再販行為が容認されている。それに新聞が該当するというこ
とや。

この再販制度(再販売価格維持制度)を維持するために新聞宅配制度というも
のがある。

新聞宅配制度の下では、同系列の新聞販売店であれば同一地域に1店舗しか存
在してはいけないと厳格に決められていて、同じ顧客に対しては特定の販売店
からでしか配達できない仕組みになっている。

つまり、宅配客である親御さんがA新聞を購読し続ける場合は、今までと同じ
販売店に頼むしかなく、販売店や顧客の意向、または都合で勝手に購読先の販
売店を変更することなどできんということや。

従って『ついては、その方が先日まで在籍していたA新聞の販売店との契約が
終わったら、そちらでの契約更新は断って、彼女が個人開業した店に契約を移
して欲しいと言われたそうです』というのは、まったくの大嘘やということに
なる。

再販制度(再販売価格維持制度)を維持するというのは新聞社にとっては絶対
に譲れない根幹の部分で、それを支えている新聞宅配制度の崩壊につながるよ
うなことは必死になって阻止しようとするさかい、僅かでも、そんな動きをす
る人間がいると分かったら大変や。

新聞社は間違いなく、そんな店は全力で潰しにかかるし、潰される。新聞社が、
その気になるだけで、如何なる新聞販売店も存在することなどできない。それ
が新聞業界や。

それより何より、今まで親御さんの家に新聞を配達していた販売店が黙っとら
んわな。

本当にR・Sの言うように『個人開業した店』があるのなら、その店との間で
大揉めに揉めるのは間違いない。そうなった場合の決着は、R・Sの負け以外
にない。争うだけ無駄や。

R・Sも、その程度のことは百も承知しているはずで、それでも、そんなこと
を言うてるのは、新聞を配達できる販売店自体がないからや。

つまり、揉める前提が存在しないということや。すべてが嘘なんやから当然と
言えば当然やけどな。

三つめは、新聞社自体が新聞代の先払いを認めていないという点が挙げられる。

新聞社に問い合わせれば、すぐに分かることやが、新聞代の先払いなど新聞社
としては認めていない。

新聞代の支払いは1ヶ月毎の後払いと決まっているさかい、先払いなど絶対に
ないと考えておいた方がええ。

もし、例え1ヶ月分の新聞代でも先払いで要求するような人間がいたら、それ
は100%の確率で詐欺師やと思うて差し支えない。また、そんな請求をされ
ても応じる必要はない。

そもそも『新規開業ゆえ資金繰りの問題がある』ような人間に新聞販売店の開
業を新聞社が認めるはずがないわな。

開業許可を与えた人間が資金不足の状態に陥る前に、その可能性がある人に対
しては新聞社から資金を貸し付けるシステムもあるし、人により、銀行の融資
も受けられる。

開業資金、回転資金の手当てをするのなら、普通はそれらの方法を選ぶ。

それに、これから開業しようという人間が顧客に対して『うちは資金繰りの問
題がある』てなこと言うておきながら、『3年分の新聞代を前払いしてほしい』
などと懇願して信用して貰えると考える神経を疑う。

たいていの人なら、「この人は大丈夫なのか」と疑問に思うわな。あんたが、
そうであるように。

本当に、これから新聞販売店の経営をしようとしている人間が、顧客の信用を
落とすようなリスクを負ってまで、そんなことを言うとは、とても考えられん。

それができるのは、相手を騙そうと考えているからや。それも人が良さそうで
疑うことを知らない、あんたの親御さんのような人だけをターゲットに選んで。
典型的な詐欺師の手口や。

四つめは、新たな契約自体に問題があることが挙げられる。

『その方と快く契約したそうです』ということやが、親御さんは、その女性従
業員R・Sとやらと正規の契約書を交わされたのやろうか。

通常、そういった契約書が存在するとは考えにくいが、もし、あるとすれば、
その契約書自体が胡散臭い。

ワシらのような業界関係者が見れば一発で、それと分かるさかい、その契約書
とやらがあるのなら、その内容を教えて頂きたいものやと思う。

口頭だけの約束で、契約書がない場合は、完全な作り話と考えて差し支えない。
もちろん、詐欺目的の。

五つめは、新聞に『規制緩和』など適用されないということが挙げられる。

再販制度という特殊な法律で守られている新聞を『規制緩和』の対象にするこ
となんかあり得んわな。

それをするには、再販制度の撤廃、適用除外にするための法律や制度そのもの
を変える必要がある。

そのような動きがあれば大きな問題になり、新聞やテレビのニュースでも報道
されるはずやから、すぐにそれと分かるが、その兆候すらどこにもない。

それにも関わらず、『その情報は古いです。規制緩和されたのでその制限はな
くなった』と、誰が調べてもすぐ分かるような嘘を平気でついている。

まあ、これなんかは、いきなり訊かれたので、とっさに、そう取り繕うて答え
たんやろうがな。

『規制緩和』と言えば、如何にも、それらしく聞こえてごまかせるやろうと考
えて。

ワシら業界人からしたら、愚答以外の何ものでもないんやが、一般の人相手に
なら、それで十分通用して騙せると踏んだのやろうな。

六つめは、口止めしているという点が挙げられる。

『現在、購読中の店には間違ってもこの話はしないでほしい、営業妨害される
から、とも言ってました』というのは完全に大嘘や。

先にも言うたように、新聞宅配制度で顧客の取り合いなど許可されていないの
やから、営業妨害をする必要などないわけやしな。

これは『営業妨害されるから』ではなく、自らの嘘、詐欺行為が発覚すると困
るからや。それ以外に口止めする理由は考えられん。

結論として、冒頭でも言うたように、その女性従業員のR・Sとやらの話は、
親御さんを詐欺にかけるための大嘘の可能性が大やから絶対に信用したらあか
んということや。

おそらく、R・Sとやらは、親御さんだけに、そんな話を持ちかけたのやない
と思う。他にも同じような話を持ちかけられた人が何人かおられるはずや。

近い将来、これは詐欺事件に発展することが考えられる。

ここから先は、そちらの判断に任せるが、R・Sとやらの行為を警察に通報し
て未然に防ぐというのもええし、「そんなことを続けていると詐欺行為で捕ま
りますよ」とR・Sに忠告するという方法もある。

もっとも、後者の方法は、もう手遅れかも知れんがな。すでに被害者が出てい
ることも十分考えられるさかいな。

また、そんなことをして、そのR・Sとやらに恨まれるのが面倒やと言われる
のなら、ほっとくという手もあるがな。

但し、その場合でも、くれぐれも金は払わんことや。もっとも、人助けのつも
りで金が返って来なくても構わないと言われるのなら話は別やけどな。好きに
されたらええ。

ただ、言うておくが、詐欺師に、いくらそんな情けをかけても絶対に感謝なん
かせえへんで。

それどころか逆に「アホを騙して金を巻き上げてやった」と考えるのが普通や。

そういう連中なら今まで腐るほど見てきた。人は誰かを騙して金を巻き上げよ
うと考えた時点で終わっている。そうなってからでは最早救いはない。

そう考えとくことや。ワシからのアドバイスということなら以上になる。

……………………………………………………………………………………………

その回答を送って、すぐに『プチ株主』さんから返信メールが届いた。

……………………………………………………………………………………………

はかせ様、ゲン様。プチ株主です。早速のご回答ありがとうございます。

やっぱり詐欺なんですね。ウチの親に良く言い聞かせ……る前に、当人が来て
お金を渡してしまったと言うことでした(苦笑)

『詐欺だから警察に届けるように!』と意見したのですが『あのひとがそんな
ことするハズない!』と耳を貸してくれません。

現在、購読中の販売店に『お宅の元従業員がしでかしたことだから』と解決を
求めたら『すでに退職しており、こちらに言って来られても如何ともし難い。
警察に相談を』と、けんもほろろな返答でした。

たまたま契約更新に来た店の従業員に『元従業員が詐欺行為を働いているのに、
お宅は見て見ぬふりか?』と問いただしたところ、

『代金を先に預かる行為は当店では禁止しているにも関わらず、元従業員は店
に一切報告せずにかなりの長期間、数十人の顧客相手にそれをやっていたよう
なのだが、それが発覚したため事実上馘首になった。

辞めた後も騙してまわっているらしいことは聞いているので、店主から直接本
人に警告はしている。

ただ本人が自分は与り知らぬこと、とシラを切っている状態。こちらは警察と
違うので、元従業員が関与を否定している以上、どうにも出来ないので、警察
に被害届を』との回答でした。

なんか逃げていると言うか、あまり関わりたくないのか? という印象でした。

顧客が困っているのだから、もうちょっと協力的な態度を取るべきじゃないか
と思いますが、元従業員と同じ穴の狢なんでしょうね、きっと。

さて……騙されたことがはっきりわかるまで放置するしかないでしょうか?

お金を渡した元従業員は地元に持ち家があり結婚していて子供もいます。

どこに住んでいるかも知っているので、イザとなれば直接、返金を要求すれば
いいかな? とも思っています。

……………………………………………………………………………………………

ということやった。

これに対してハカセが、

……………………………………………………………………………………………

幾つか分からない事がありますので、教えて頂けないでしょうか。

1.そのA新聞の販売店がある地域を教えてください。できれば販売店名も。

2.親御さんが契約して先払い金を支払ったということですが、この件は『彼
女が個人開業した店』がないと完全に詐欺罪になり、今すぐ実証可能になりま
すが、その店とやらは本当に実在するのでしょうか。

3.そのA新聞の元女性従業員と親御さんが交わされた契約書があれば、その
内容を教えて頂けないでしょうか。

上記の情報が分かれば、より効果的なアドバイスが可能だと思いますので、よ
ろしくお願いします。

もちろん、教えて頂いた情報は、そのままネット上で公開するようなことは絶
対にしませんので、その点は安心してください。

ネット上では、教えて頂いた地域や新聞社、販売店名、個人名などは、すべて
アルファベット表記にしますので。

上記のすべての情報でなくても構いませんので、可能な限り、よろしくお願い
致します。

それでは、ご連絡をお待ちします。

……………………………………………………………………………………………

という確認のメールを送った。

今回の件は、相談者の話どおりであれば詐欺事件化する可能性があるため、ワ
シらとしても、その裏取り調査をして信憑性を確かめてからでないと記事にす
ることはできないと判断した。

一般的なQ&Aであれば、相談者の相談内容に従って回答するので問題は、さ
ほどないと考えている。

ごく希に、その関係者だと思われている方から、「あのQ&Aでの相談内容は
違います。あれは相談者の方が悪いと思います」といった反論が寄せられてく
ることも過去にはあった。

それに対して、Q&Aには似たような事例が多く、『関係者だと思われている
方』が必ずしも当事者だとは限らないと断った上で、

「Q&Aは、あくまでも相談者からの相談内容が正しいものと仮定し、それに
即した回答をするものです。真偽を確かめてからするものではありません。そ
れでないと、そもそもこういったQ&Aなどは成立しませんので」と返信させ
て頂いている。

Q&Aは、あくまでも相談者個人に向けたものだということで理解して頂きた
いと。

但し、それが事件化するような内容のものなら話は違ってくるがな。

特に今回のような事案は、関係者の方々には心当たりのあることばかりやろう
から、間違った事、信憑性のない事を記事にしたら、とんでもない迷惑をかけ
てしまいかねない。

また、各方面からの問い合わせがあるということも考えられる。当メルマガの
読者の中には、新聞社を含む業界関係者だけやなく、法曹関係者、警察関係者
など様々な方がおられる。

実際、過去にも警察から、ある事件に関して問い合わせがあったこともあるし、
某弁護士の方から、当メルマガの記事を裁判所に証拠書類として提出したいと
いう申し出もあった。

警察からの問い合わせに関しては、基本的に守秘義務を盾に個人情報の提供は
断っているが、事件の内容次第では相談者、および情報提供者と協議して、国
民の義務の範囲内で、必要最小限度の情報を知らせることもある。あっても、
その程度や。

裁判所への証拠書類用の記事使用に関しては、メルマガ誌上ですでに公開済み
のものやから断る理由がないので、「どうぞ、ご自由にお使いください」と言
うておいたがな。

いずれにしてもワシらとしては、ええ加減な情報を元に記事にはできんと考え
とるということや。

裏を返せば、こうして記事にしているのは、信憑性の高い事案と判断したから
やということになる。

その確認メールに対しても、すぐに、

……………………………………………………………………………………………

1.そのA新聞の販売店がある地域を教えてください。できれば販売店名も。


S県のH市です。JRのO駅前通りにお店があったのですが、閉めてしまいま
した。何でもJRO駅の近くにある他のA新聞の店と統合したと、新しい担当
者が言ってましたが、お店の統合なんてそんな簡単に出来るものなんでしょう
か?


2.親御さんが契約して先払い金を支払ったということですが、この件は『彼
女が個人開業した店』がないと完全に詐欺罪が成立し、今すぐ実証可能になり
ますが、その店とやらは本当に実在するのでしょうか。


親は確かめるつもりもないようですが、どうやら現在住んでいる自宅を当面拠
点にするという説明をしたらしいです。


3.その朝日新聞の元女性従業員と親御さんが交わされた契約書があれば、そ
の内容を教えて頂けないでしょうか。


契約期間は2018年1月から2021年12月となってました。

事業者という欄にはASAOと書かれているんですが、その下にある販売店名
は、現在購読しているS新聞店の名前がそのまま印字されているので、親が尋
ねたら、A新聞本社がこの契約書を使うように言ってるので使ってますと回答
したので納得したそうです(苦笑)。

契約書と同時に受け取った領収書は市販の領収書用紙に手書きで¥120,0
00−と書いてあり、A新聞3年分代金(プラス1年分サービス)と但し書き
があります。

ただ名宛人欄にはウチの親の名前がありますけど、日付と受取人欄には何も書
かれていませんので、領収書としては多少、怪しい気もしますね(苦笑)

……………………………………………………………………………………………

という返答があった。

それらの情報を元に、再度、ワシの回答文を『プチ株主』さんに送った。

……………………………………………………………………………………………

回答者 ゲン


『ウチの親に良く言い聞かせ……る前に、当人が来てお金を渡してしまったと
言うことでした』というのは残念やったと思う。

そうならんためにも、翌日早めに回答文を送らせて貰うたのやが、それでも遅
かったようやな。

『詐欺だから警察に届けるように!』と意見したのですが『あのひとがそんな
ことするハズない!』と耳を貸してくれません。

ということなら、ワシからの回答を親御さんに教えられたとしても同じような
結果になっていたかも知れんな。

そのR・Sとやらは、よほど親御さんに信頼されとるようや。もっとも、詐欺
師の大半がそうやけどな。

「この人に限って私を騙すはずがない」と考えているような人を選んで騙すの
が詐欺師の常套手段と相場が決まっとるさかい。

前回の回答で『金が返って来なくても構わないと言われるのなら話は別やけど
な』とは言うたが、このままやと、親御さんが支払った『¥120,000−』
が戻って来ないだけやなく、

2018年1月から届けられるA新聞の代金も配達店であるS新聞店から毎月
集金に来るのは間違いないものと思われる。

前回の回答でも言うたように、新聞宅配制度によって、親御さんの家には現在
のS新聞店からしかA新聞は配達されない仕組みになっている。

となれば、現在、辞めたR・Sと何の関係もないと主張するS新聞店は、当然
のように配達した毎月の新聞代の集金に来るはずや。

そして、そうされたとしても法律上は、親御さんにS新聞店への新聞代の支払
い義務が生じる。つまり、親御さんにとってはA新聞の二重払いをすることに
なるわけや。

本当に、それで納得できるのならええが、殆どの人は、そうなって初めて騙さ
れたと気づいて騒ぎ慌てるもんや。親御さんも例外やないと思うがな。

それにしても、『3年分の新聞代金¥120,000円』というのも、おかし
な話やな。

A新聞H県の新聞代は朝夕セット版で1ヶ月の購読料が4,037円やから、

4,037円×12ヶ月×3年=145,332円にならなあかんねんけどな。

これだけでもR・Sの言うてることは破綻しているし、嘘臭いということがよ
く分かる。

別に1年サービスを持ちかけているわけやから、正規の145,332円を請
求するのが本筋やと思うが、そうはしていない。

この金額では、さすがに客が尻込みすると考えたのか、親御さんが支払いやす
い金額と勝手に判断したのか、または多少の後ろめたさが、そうさせたのかは
定かやないが、いずれにしても突っ込みどころのある話やと思う。

突っ込みどころと言えば、

……………………………………………………………………………………………

事業者という欄にはASAOと書かれているんですが、その下にある販売店名
は、現在購読しているS新聞店の名前がそのまま印字されているので、親が尋
ねたら、A新聞本社がこの契約書を使うように言ってるので使ってますと回答
したので納得したそうです(苦笑)

……………………………………………………………………………………………

というのも、あり得ん話やし、

……………………………………………………………………………………………

ただ名宛人欄にはウチの親の名前がありますけど、日付と受取人欄には何も書
かれていませんので、領収書としては多少、怪しい気もしますね(苦笑)

……………………………………………………………………………………………

というのも、そうや。

まあ、これらについては、すでに、あんたの方でおかしいと気づかれているさ
かい、敢えて言及するのは止めとくが、どう見ても嘘臭さ満載やわな。

『さて……騙されたことがはっきりわかるまで放置するしかないでしょうか?』
というのは、そうでもない。それまでにできることが幾つかある。

ベストなのは、そのR・Sが自らの非を認めて、あんたの親御さんに謝罪し、
支払い済みの前払い金を返すよう促して説得することやが、それは難しそうや
な。

S新聞店の話では、『本人が自分は与り知らぬこと、とシラを切っている状態。
こちらは警察と違うので、元従業員が関与を否定している以上、どうにも出来
ないので、警察に被害届を』との回答でした』ということでもあるしな。

それにしても、そのR・Sとやらは、『代金を先に預かる行為は当店では禁止
しているにも関わらず、元従業員は店に一切報告せずにかなりの長期間、数十
人の顧客相手にそれをやっていたようなのだが、それが発覚したため事実上馘
首になった。

辞めた後も騙してまわっているらしいことは聞いているので、店主から直接本
人に警告はしている』というところからして、相当図太い性格の持ち主のよう
やな。

こういう人間には、普通にいくら理詰めで、その非を突いたところで、のらり
くらりと愚にもつかない言い訳で躱し、逃げようとするだけで埒が明かんやろ
うと思う。

そこで、最も効果的なのは警察署に相談することやが、 詐欺事件やからと言う
て、いきなり近くの警察署の刑事課に話を持って行かん方がええ。

すべてとは言わんが、刑事課というところは少しでも仕事を減らしたいと考え
る場合が多く、なるべくなら告発や被害届けなどの類は提出させないように、
し向けるというさかいな。

S県警察本部には『けいさつ総合相談センター』というのがあるさかい、まず
は、そこに相談することを勧める。ここは原則として電話又はメールによる受
付けということになっとる。

尚、警察というところは、すべての業種を熟知している担当者が存在している
わけやないから、業界の事情に関して細部に至るまで説明しないと分かって貰
えない場合がある。

そこで、業界の専門家であるワシらから、今回の詐欺事案について電話での連
絡に役立ちそうな情報と話し方、およびメールによる書き方などのアドバイス
をさせて頂きたいと思う。

尚、ここでは実在の場所や個人名をアルファベット表記にしているが、警察に
相談する場合は実名に直してからにして頂きたい。それでないと受け付けて貰
えないと思うので。

電話での相談の場合は長さに制限はないから、ある程度のことは言えるが、そ
れでも最初のうちはなるべく要点だけを話す方がええ。

メールの場合は字数の関係で要約しないと受け付けて貰えない可能性があると
のことなので、同じように要点だけを書くことや。

その雛形としては、

……………………………………………………………………………………………

相談種目 事件・事故で困っていること

件名 A新聞S新聞店の元女性従業員の新聞代詐欺集金の疑い事案についての
相談

内容

この度、A新聞S新聞店の元女性従業員R・S(本名)による詐欺被害に遭っ
ているのではないかと心配になりましたので、ご相談したいと思い連絡させて
頂きました。


根拠1.A新聞S新聞店を退職した元女性従業員R・Sが、本来、新聞社、S
新聞店ともに禁止している新聞代金の先払い(3年分+1年分無料サービス)
を持ちかけられ、当方はR・Sを信用して支払いましたが、その後、新聞業界
の事情に詳しい専門家の方に相談したところ、詐欺の可能性があると指摘され
心配になりました。


根拠2.契約書は存在しているので、その事業主、S新聞店(住所と連絡先を
明記)に問い合わせたところ、その契約書は間違いだと認め『お宅の元従業員
がしでかしたことだから』と解決を求めたら『すでに退職しており、こちらに
言って来られても如何ともし難い。警察に相談を』と、けんもほろろな返答で
した。

たまたま当方に契約更新に来たS新聞店の従業員に『元従業員が詐欺行為を働
いているのに、お宅は見て見ぬふりか?』と問いただしたところ、

『代金を先に預かる行為は当店では禁止しているにも関わらず、元従業員は店
に一切報告せずにかなりの長期間、数十人の顧客相手にそれをやっていたよう
なのだが、それが発覚したため事実上馘首になった。

辞めた後も騙してまわっているらしいことは聞いているので、店主から直接本
人に警告はしている。

ただ本人が自分は与り知らぬこと、とシラを切っている状態。こちらは警察と
違うので、元従業員が関与を否定している以上、どうにも出来ないので、警察
に被害届を』との回答でした。

根拠3.先払いした3年分の新聞代金¥120,000円は、契約事業者、S
新聞店には渡っていません。R・Sの手元にあるものと思われます。

このままだと、当方へはS(新堀)新聞店から新聞が配達されることになり、
毎月の新聞代を支払わなければならないことが予想されます。

ちなみに、R・Sが自宅で出店したという販売店は、存在していませんでした。

以上のような次第ですので、どうか相談に乗ってください。

……………………………………………………………………………………………

ということで、ええやろうと思う。

ただ、警察に相談する前に、上記のことをR・Sに対して、あんたが直接、ぶ
つけて親御さんへの謝罪と返金を要求してみるという手もある。

それに応じて貰えない、あるいはR・Sに直接言うのが面倒、恨まれて危険を
感じるというのであれば、そのまま、警察に相談するという方向でも構わない
と思う。

どうするかは、あんたの方で決めて頂きたい。

最後にメールの中の質問に、『何でもJRO駅の近くにある他のA新聞の店と
統合したと、新しい担当者が言ってましたが、お店の統合なんてそんな簡単に
出来るものなんでしょうか?』とあったが、それに答えておく。

現在、新聞販売店は減少傾向にあり、統合、併合というのが頻繁に行われてい
るのが実情やから、『簡単に出来る』とまでは言えんが、そういうことがあっ
ても別におかしくはないと。

以上やが、他に何か疑問に思うこと、知りたいこと、確認されたいことがあれ
ば遠慮なく、また連絡してくれたらええ。

……………………………………………………………………………………………

と。

今後、この問題が、どう展開していくか分からんが、推移を見守りたいと思う。

回答では、当然のことながら相談者には相談者への利益を中心にアドバイスし
たが、ワシらとしては他にも被害者がおられる可能性が高いと思うので、その
方々も助けてあげたいという気持ちが強い。

その方たちが、このメルマガを見てくれていれば、ワシらに連絡してくれるこ
とで何とかしてあげられるかも知れんのやけどな。



参考ページ

注1.朝日新聞販売所経営者募集のお知らせ
http://www.asahishimbun-challenge.jp/dokuritu/naiyou.html


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■HP『新聞拡張員ゲンさんの嘆き』新着情報

しばらくの間、このコーナーは休止とさせて頂きます。


『新聞拡張員ゲンさんの嘆き』
URL http://siratuka.sakura.ne.jp/
Mail  hakase@siren.ocn.ne.jp 管理人 ハカセ

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有料メルマガ『白塚博士の有料メルマガ長編小説選集』のお知らせ


メルマガスタンド「まぐまぐ」で有料メルマガ『白塚博士の有料メルマガ長編
小説選集』
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage14.html
 
月額 216円  配信予定日 毎週土曜午前中。 
登録にはクレジットカードが必要  登録当月無料。 

PC、携帯、スマートホン、iPad のメールアドレスから登録可能

『第1話 新聞販売店残酷物語 恩讐の彼方から』完結

『第2話 我ら、やもめ団ここにあり』完結

『第3話 大津坂本人情街道秘話』完結

『第4話 狙われた男たち』完結

『第5話 新聞大逆転の法則』完結

『第6話 黎明期の新聞拡張物語 神武梅乃の伝説』完結

『第7作 新聞業界暗黒物語 悪い奴ら』完結

『第8作 黎明期の新聞拡張物語 受け継がれる伝説』完結

『第9作 カポネによろしく』2017. 4.15 配信開始


著者 白塚 博士

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書籍販売のお知らせ 

作品題名『ゲンさんの新聞勧誘問題なんでもQ&A選集 電子書籍版パート1』
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage21.html

Kindleストア
http://www.amazon.com/dp/B00EA0NDFU

honto電子書籍ストア(「ゲンさん」で検索)
http://honto.jp/ebook.html

ゲンさんの新聞勧誘問題なんでもQ&A選集 電子書籍版パート1
http://honto.jp/ebook/pd_25182317.html

著者 白塚 博士
出版社 みずほ出版
販売価格350円
購入はPCでも可能。但し、PCでは今のところ読めません。
対応端末 
Kindleタブレット、iPhone、iPad、Androidスマートフォン、
Androidタブレット、Androidタブレット大


作品題名『新聞拡張員ゲンさんの新聞勧誘問題なんでもQ&A選集』
著者 白塚 博士
出版社 みずほ出版
販売価格 1,470円(税込み)

販売方法 インターネット
Amazon(アマゾン)での販売は在庫が少なくなったため終了しました。
今のところ増刷の予定はありません。
代金引換郵便……2010年9月1日より日本全国送料、代金引換手数料無料。

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メールマガジン:ゲンさんの新聞業界裏話
発行日:毎週金曜日

発行責任者:ハカセ
公式サイト:『新聞拡張員ゲンさんの嘆き』
URL  :http://siratuka.sakura.ne.jp/
Mail  : hakase@siren.ocn.ne.jp

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創刊日:2008-05-25  
最終発行日:  
発行周期:週刊  
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