ジャーナリズム

ゲンさんの新聞業界裏話

新聞拡張員ゲンさんが、悪質な勧誘員から身を守る方法、営業理念や人生勉強に役立つ情報、新聞業界の裏話などを語りかけます。全編関西弁で語られているゲンさんの軽妙で面白く、含蓄の深い世界をお楽しみください。


全て表示する >

第475回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■新聞のあるべき姿 その1 政権の広報と揶揄される新聞のデメリット

2017/07/14

■新聞のあるべき姿 その1 政権の広報と揶揄される新聞のデメリット


前回のメルマガ『第474回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■今回の東京都議選
の選挙結果を勧誘トークとして活用したい』(注1.巻末参考ページ)で、

……………………………………………………………………………………………

最後に『いろいろと面白いネタがたくさんあると思うのですが、それらをどの
ように勧誘トークに取り入れて使えば良いのでしょうか?』、および『また、
ゲンさんなら、どのようなトークにしますか?』については、次回のメルマガ
誌上で話したいと考えている。

……………………………………………………………………………………………

と約束したように、東京都議選の選挙結果を踏まえた実際の勧誘トーク集を紹
介したいと考えていたのやが、正直、いろいろ調べていくうちに、そうするこ
とが本当の意味で勧誘員自身のためになるのかということが分からんようにな
り、悩み始めているんや。

前回、

……………………………………………………………………………………………

新聞勧誘は、当然やが、勧誘する相手次第で結果が違うてくる。しかも、新聞
勧誘の多くは既読紙を変更して貰うのが最大の狙いであり、仕事や。

つまり、いくらええネタがあったとしても使う相手や使いどころを間違えたら
何にもならんということやな。

……………………………………………………………………………………………

と言うたように、当然のことながら勧誘トークは効果のある相手に、効果的な
タイミングで使わな意味がない。

例えば、今回の東京都議選で反自民票を投じた有権者になら、「自民党都議連
の連中、惨敗しましたね」と言えば、面白がって話に乗ってくるかも知れんが、
ガチガチの自民党支持者やと気分を害され「うるさい、帰れ」と言われるのが
オチやろうと思う。

そうならんためには、どうすれば良いのか?

答えは簡単。反自民票を投じた有権者とおぼしき人を見つけて話せばええだけ
のことや。

そんな便利な方法があるのか?

完璧に「ある」とまでは断言できんが、反自民票を投じた可能性が高いと思わ
れる有権者を探す手立て、情報なら存在する。

……………………………………………………………………………………………

https://news.yahoo.co.jp/byline/yoneshigekatsuhiro/20170620-00072316/
   より引用

東京新聞読者の安倍政権支持率は「5%」、対する産経新聞読者では「86%」― 
都内世論調査番外編


報道系ベンチャーのJX通信社では、6月17・18日の両日に実施した東京都内で
の世論調査の中で、各新聞の読者ごとに安倍政権、小池百合子東京都知事の支
持率をそれぞれ調査した。調査の概要や実施方法は、本調査の詳報記事(リン
ク先)の通りだ。 

この結果、安倍政権の支持率は各新聞毎にはっきりと分かれる傾向が見えた。 

新聞読者別の「安倍政権支持率」

産経新聞 支持する86% どちらとも言えない8%  支持しない5%

読売新聞 支持する43% どちらとも言えない28% 支持しない29%

日経新聞 支持する41%  どちらとも言えない21%  支持しない38%

朝日新聞  支持する14% どちらとも言えない16% 支持しない70%

毎日新聞 支持する9%   どちらとも言えない31%  支持しない59%

東京新聞 支持する5%    どちらとも言えない18% 支持しない77%

その他    支持する30%  どちらとも言えない29% 支持しない42%


 特徴的なのは産経新聞と東京新聞だ。産経新聞読者のなかでの政権支持率は
86%に達した一方で、東京新聞読者ではわずか5%と極端な差が表れている。

 不支持率は産経新聞読者が6%なのに対して、東京新聞読者は77%と、そのま
ま支持率を裏返した結果となった。 

 朝日新聞、毎日新聞の読者も政権支持率はそれぞれ14%と9%にとどまり、か
なり低い。 

 安倍首相が国会答弁で「熟読」を求めたことで話題になった読売新聞の読者
層では、政権支持率は43%と、不支持率29%を上回っている。 

 また、唯一の経済紙である日本経済新聞では、支持率が41%なのに対して不
支持率は38%と拮抗した。 

 全体の傾向として、各社の社説や右・左といった報道姿勢の「立ち位置」と、
政権支持率の傾向とがかなり一致していると言える。 

……………………………………………………………………………………………

というのが、それや。

この世論調査を行ったJX通信社というのは2008年1月10日に設立され
た比較的新しい「報道系ベンチャー企業」との触れ込みで一般的な知名度は、
まだそれほどでもないが、共同通信社との繋がりが深いとのことやから、記事
の内容、世論調査自体はそれなりに信用できるものと思う。

ちなみに、調査方法は「RDD」方式で既存の新聞社が採用しているものと同
じやという。

「RDD」方式とは「ランダム・デジット・ダイヤリング(Random Digit 
Dialing)」の略で、コンピューターで無作為に数字を組み合わせて番号を作り、
電話をかけて調査するやり方のことや。

この方式であれば、電話帳に番号を掲載していない人にも調査依頼ができるた
め、電話帳から番号を調べる方式より偏(かたよ)りが少なくて済むというこ
とで、20年ほど前から新聞各社で採用されているものや。

以前は面接方式で、各家庭に直接押しかけて調査するケースが多かったが、現
在、そんな面倒で金のかかるようなことをしている新聞社は少ないという。

固定電話の番号は、「市外局番」−「市内局番」−「家庭用番号」の計10桁
の数字になっている。

調査に使う電話番号を実際に作る場合、調査対象地域や電話帳への掲載度合い
などに偏(かたよ)りが出ないように工夫した上で、上8桁までの番号を無作
為に選び出す。

さらに、残りの下2桁、00〜99の数字をランダムに選び10桁の番号を作
る。

ただ、こうして作った電話番号の中には、使われていない番号も含まれるため、
自動判別コールシステムというもので篩(ふるい)にかけ、残った番号を調査
用に使うのやという。

要するに、JX通信社も調査方法としては既存の新聞社と大差ないが、調べる
対象人が大きく違うということやな。

日本は世界でも類を見ないほどの世論調査大国と言われている。

内閣府の調べによると全国で実施された対象者が500人以上の世論調査は、
毎年1200回前後もあるという。月平均100回になる。

新聞、テレビなどのマスメディアはもちろん、政府や自治体などの公的機関、
大学などの学術機関、企業や民間調査機関といった具合に多種多様な組織がそ
の調査をしているという。

その結果が概(おおむ)ね世論を反映していると広く一般にも認知されている。

極端に数字信仰の強い日本では、特に世論調査の数字が重要視され、政治です
らその動向で左右されることが多い。

それくらい日本において世論調査の結果には絶大な影響力があるということや
な。

それにしても、新聞読者別の世論調査などといったものは今まで聞いたことが
なかった。

一般の人にとって、この世論調査結果が、どれだけ役に立つのか分からんが、
ワシら新聞勧誘をしている者にとっては、この上もなく有り難い情報やと思う。

『新聞勧誘の多くは既読紙を変更して貰うのが最大の狙いであり、仕事や』と
言うたように、勧誘員ならターゲットがすでに購読している新聞くらいは分か
るはずや。

というか、それが分からな既読紙を変更させることなどできんしな。

そして、この世論調査の結果から、ある程度、新聞読者の傾向が分かるさかい、
その新聞読者毎に応じた勧誘トークが使えそうやというのが大きい。

『第472回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■新聞の実情 その14 二極化が
進む新聞の今後について』(注2.巻末参考ページ)で、新聞には右翼系の新
聞と左翼系の新聞があるという話をした。
                                                      
全国紙5社のうち、自民党政府寄りの論調や擁護をしているのは読売新聞と産
経新聞で、この2社が右翼系の新聞で、それに対して、朝日新聞と毎日新聞が、
反政府的な立場で報道している左翼系の新聞ということになり、

残りの1社、日本経済新聞は、その中間、リベラル系と見られ、その時々で政
府寄り、あるいは反政府寄りの報道をしていると言うたが、その読者層も、そ
れぞれの新聞社の主張に沿った考えを持っているというのが、このJX通信社
の世論調査結果を見ればよく分かる。

新聞読者別の「安倍政権支持率」について、最右翼系の新聞と目される産経新
聞では『産経新聞 支持する86% どちらとも言えない8% 支持しない5
%』ということになっている。

これから言えるのは、産経新聞の読者層は圧倒的に安倍政権支持者が多いとい
うことや。

この読者層に、左翼系の朝日新聞と毎日新聞の勧誘員が営業をかけても相当に
難しいというのが、これでよく分かるやろうと思う。

まあ、一般的な熱狂的とも言えるファン心理を考えれば、ある程度は理解でき
るがな。少々の醜聞があったくらいで心変わりする人は少ないと。

反対に、産経新聞の勧誘員が東京新聞の読者層に対して勧誘しても成約の可能
性が著しく低いやろうということも分かるはずや。

『第472回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■新聞の実情 その14 二極化が
進む新聞の今後について』(注2.巻末参考ページ)で、東京新聞について言
及してなかったので、ここで簡単に説明しとく。

東京新聞の正式社名は、株式会社中日新聞社東京本社。関東地方のブロック紙
で、東海地方のブロック紙、中日新聞系列の新聞社や。紙面の内容も、ほぼ同
じで同一の新聞社と見てええやろうと思う。

ブロック紙とは、販売地域が複数の都府県にまたがる地方紙で、 全国紙のよう
に日本中を網羅していない新聞のことや。

ただ、発行部数で全国紙を凌駕するブロック紙として、東京新聞を含む中日新
聞系列の新聞社は有名である。

ちなみに、中日新聞系列新聞社の発行部数は約306万部で、これは全国紙大
手の読売新聞、朝日新聞に次ぐ業界第3位。

この調査結果でも分かると思うが、東京新聞は、最右翼系の新聞、産経新聞と
は正反対の最左翼系の新聞と言えなくもない。その理由もはっきりしている。

新聞社ではないが、日本国内外のニュースや写真、記事関連のデータを地方紙、
NHK、民間放送各局に提供、配信している共同通信社というのがある。

この共同通信社の記事の内容は朝日新聞の論調に近く左翼系として知られてい
る。つまり、その共同通信社から記事を提供して貰っている地方紙の多くも左
翼系の記事で占められているということや。

東京新聞もその一つということもあるが、それにしても、ここまで朝日新聞や
毎日新聞をはるかに凌駕した「安倍政権支持率」の結果が出たのは、正直、意
外やった。

これを見ても分かるとおり、東京新聞や中日新聞の読者に、極端な安倍政権支
持傾向の強い産経新聞新聞を売り込んでも、しんどい、きついわな。

ただ、同じ右翼系の読売新聞の読者層『読売新聞 支持する43% どちらと
も言えない28% 支持しない29%』になら、左翼系の新聞勧誘員でもつけ
入れる可能性は十分ありそうや。

しかも、このJX通信社の世論調査が実施されたのは、6月17日、18日で、
約1ヶ月前。

その後、自民党政府主導による「テロ等準備罪(共謀罪)」の強行採決問題。
森友問題や家計疑惑問題の早期幕引き画策による国会閉会批判。

稲田朋美防衛大臣による東京都議選の自民党候補への応援演説で「防衛省・
自衛隊、防衛相、自民党としてもお願いしたい」と失言した問題。

自民党豊田真由子衆院議員による暴言音声の音声データが公開された一件。
自民党の二階俊博幹事長による相次ぐ暴言問題。自民党の下村博文幹事長代
行の「加計学園」献金疑惑報道。

都議選の最終日、秋葉原で初めて街頭に立った安倍首相のヤジを飛ばした聴
衆、国民に向かって「こんな人たちに、私たちは負けるわけにはいかないん
です」と絶叫した問題。

森友問題で、当時財務省の理財局長だった佐川氏が国会答弁で具体的な土地
売却に対する説明を避け、安倍総理を守るため、『公文書や記録がない』こ
とを理由に、『指摘されるような事実はない』とひたすら庇い続けた結果、
7月4日、国税庁長官に抜擢され栄転したという報道。

九州北部の記録的な豪雨で自衛隊が災害対応に当たっている最中、その指揮
に当たるべき稲田朋美防衛相が防衛省を一時不在にしていた問題が発覚。

例によって菅官房長官は「問題はない」と釈明していたが、防衛大臣の経験
者、石破茂前地方創生担当大臣がテレビで「あり得ない」「国民に対して申
し訳ない」と怒りのコメントを発していたのが印象的やった。

「加計学園」疑惑の国会閉幕審査などもテレビ報道の街頭インタビューやア
ンケートで多くの国民から「不十分」、「納得できない」という声が挙がっ
ている。

そういった数々の自民党政府関係者の不祥事や問題が続いたことから、ここ
1ヶ月の間に、「安倍政権支持率」が、さらに下落しているような状況にあ
ると言える。

今、JX通信社が新聞読者層を対象にした世論調査を行えば、熱狂的な安倍内
閣支持者の多い産経新聞は別にしても、読売新聞の読者層については、かな
り支持率が変動しているのやないかと思う。

実際、

……………………………………………………………………………………………

http://biz-journal.jp/2017/06/post_19403.html      より引用

「安倍政権の広報機関」読売新聞、読者からクレーム殺到か…異例の反論でさ
らに批判殺到


 加計学園への獣医学部設置認可をめぐる問題で、文部科学省前事務次官の前
川喜平氏は先月25日に会見を開き、「総理のご意向」などと書かれた文科省内
部の文書を「本物だ」と証言して以降、安倍晋三首相に対する野党の追及やマ
スコミの報道が加熱している。

 そしてこの問題が飛び火するかたちで、首相官邸と読売新聞の“近すぎる距
離”がクローズアップされる事態となっている。

 前川氏の会見直前に当たる先月22日に読売は、すでに文科事務次官を辞任し
ていた前川氏が、次官在任中に出会い系バーに通っていたと報じた。

 これを受け、前川氏による情報公開の動きを察知した首相官邸が、その動き
を潰すために前川氏に関する情報を読売にリークしたのではないかという見方
が広まった。

 つまり、読売は官邸の“肩を持った”という批判だ。すると読売は6月3日、
『次官時代の不適切な行動 報道すべき公共の関心事』という記事を掲載し、
次のように批判への反論を展開した。

「読売新聞の記事に対し、不公正な報道であるかのような批判が出ている。
(略)しかし、こうした批判は全く当たらない」

「辞任後であっても、次官在職中の職務に関わる不適切な行動についての報道
は、公共の関心事であり、公益目的にもかなうものだと考える」

 大手新聞としては異例ともいえるこの反論記事は、マスコミ業界や識者の間
で議論を呼んでいるが、ジャーナリストの朝霞唯夫氏は、同記事にこう疑問を
投げかける。

「5月22日付読売の前川報道には正直、笑ってしまった。前川メモが出て、官
邸がいよいよ行き詰りかというタイミングでの“前川バッシング”だったから
だ。

 あまりにも安倍政権にとって都合のいい内容とタイミングなので、官邸から
のリークだとみられても仕方ないだろう。

 一般の人たちに聞くと、『読売は本当に安倍政権の御用新聞になってしまっ
た。もう読まない』『どうして、そんなに安倍さんの肩を持つのか』といった
声ばかりが返ってきた。販売店にも苦情が多く、困っているとの話も聞く。

 6月3日付朝刊に、原口隆則・東京本社社会部長名で書かれた反論記事は、読
者からのクレーム処理に追われる販売店対策とも受け取れる。

 いや、それしか理由が思い浮かばない。わざわざ社会部長名で書かれるべき
内容に当たらないからだ」

懸念される記者離れ

 また朝霞氏は、先月の読売による第一報にもこう疑問を投げかける。

「『総理のご意向』と書かれたメモが出回り始めたとき、“犯人探し”で名前
が挙がったのが前川氏でしたが、霞が関関係者や野党関係者のみならず、自民
党関係者からも前川氏の人格を否定する声は出ませんでした。『彼は中立公正
で、とても優秀』という声しか聞こえてきませんでした。

 読売が前川氏に関する報道を問題ないとするならば、なぜ本人に直当たりし
なかったのか。

 また、記者会見後に単独インタビューをするなどして、自らの報道の正当性
を立証しなかったのか。

 断片の事実だけで、『真実のすべて』であるかのような主張は、報道の死を
招く結果になりかねない。

 各紙にはさまざまなレッテル貼りをする傾向がみられるが、現場は真摯に事
実に向き合う記者が多く、読売にも優秀な記者は多い。

 その現場の気持ちを踏みにじるような紙面づくりを続けていると、読者離れ
とともに、記者離れも起きかねない。読売の前川報道には、そんな危機感を持
っている」

 一連の読売の報道を、同紙記者はどのように受け止めているのであろうか。

……………………………………………………………………………………………

という報道記事があるさかいな。

『一般の人たちに聞くと、『読売は本当に安倍政権の御用新聞になってしまっ
た。もう読まない』『どうして、そんなに安倍さんの肩を持つのか』といった
声ばかりが返ってきた。販売店にも苦情が多く、困っているとの話も聞く』と
いうことに関して、ワシらの下には、そうした声がまだ届いてないので何とも
言えんが、あり得ない話やないとは思う。

7月10日の読売新聞の世論調査で、

……………………………………………………………………………………………

http://www.yomiuri.co.jp/politics/20170709-OYT1T50093.html   より引用

内閣支持続落36%…不支持は最高の52%


 読売新聞社は7〜9日、全国世論調査を実施した。安倍内閣の支持率は36
%で、前回調査(6月17〜18日)の49%から13ポイント下落し、20
12年12月の第2次安倍内閣発足以降で最低となった。

 不支持率は52%(前回41%)で最高となった。支持率は2か月で25ポ
イントの大幅下落となり、安倍首相は厳しい政権運営を強いられそうだ。

 首相は9日午前(日本時間9日夜)、内閣支持率の落ち込みについて、訪問
中のストックホルムで記者団に「国民の声として真摯しんしに受け止めたい。
政策を前に進め、結果を出していくことで信頼を回復していきたい」と語った。

 第2次内閣発足以降、内閣支持率が30%台に落ち込んだのは初めて。これ
までの最低は、安全保障関連法成立直後の15年9月調査の41%だった。

 不支持率が支持率を上回ったのも15年9月以来で、不支持の理由は「首相
が信頼できない」49%(前回48%)が発足以降で最高となった。

……………………………………………………………………………………………

という結果になっていることからも、それがよく分かる。

現在の状況は、2012年の民主党政権末期とよく似通ってきている。あの時
も、民主党政権下で、様々な不祥事が一気に吹き出してたさかいな。

それが民主党の人気下落に拍車をかけた。それにより、漁夫の利を得たかのよ
うに自民党人気が高まっていったわけや。

正確には、民主党に嫌気を差した、それまでの支持者が選挙に行かなんだだけ
の話やけどな。

これもファン心理の一つで、自民党が嫌で民主党を応援していた者が、民主党
がこけたからと言うて、すぐに自民党に乗り換えるわけにはいかんということ
やと思う。

それについては、2013年7月5日発行『第265回 ゲンさんの新聞業界
裏話 ■第23回参議院選挙……日本初のネット選挙運動解禁でどう変わるの
か』(注3.巻末参考ページ)の中で、

……………………………………………………………………………………………

昨年、その自民党が一人勝ちしたと言うても、前々回の総選挙で、自民党が惨
敗を喫した時より、小選挙区、比例区ともに200万票以上も票が少なかった。

本来なら同じように惨敗していてもおかしくはないのやが、なぜか一人勝ちみ
たいなことになってしもうた。

その理由は一つ。投票率が60%にも届かんという日本の国政選挙史上、戦後
最低の投票率やったからや。

自公の得た議席は325議席で全議席の3分の2を超えていて、これは法案が
参議院で否決されても衆議院で再可決可能な議席ということになる。

自公の獲得総数は有権者の約32%でありながら、圧倒的多数の議席を占め、
残り68%の大多数の有権者は少数派に甘んじなあかんことになったわけや。

何でこんないびつなことになるのかと言えば40%超の人が選挙に行かんかっ
たからや。それに尽きる。

つまり60%の内の32%を占めたことで、32%対28%ということになり、
僅か4%の差で過半数どころか3分の2の議席を得るというおかしな事態が起
きたわけや。

小選挙区制の場合、当選者が一人で、勝つか負けるかで大きく結果に違いが出
るから、そういうことになる。

そのため、小選挙区制では国民の意志が反映されにくいということで、いろい
ろ問題も指摘されているが、今それを言うても始まらん。ルールはルールやさ
かいな。

当時、民主党への批判が大きかったのは確かやが、さりとて自民党が特別支持
されていたわけやないということも、前々回の総選挙時より200万人もの有
権者が自民党に投票していなかったという事実を見ても明らかや。

加えて、少数政党が乱立したことで、有権者がどこに投票してええか分からん
ようになって嫌気を差し、棄権する人が多かったというのもある。

そのことも組織票を持つ自民党に有利に働いた要因やろうと思う。

まさしく「漁夫の利」を得たわけやな。

……………………………………………………………………………………………

と言うてたように、もともと現在の自民党政権、安倍内閣は自らの人気による
支持率の高さを誇っていたというより、民主党の没落以降、他に代わる政党が
いないということで、消極的に支持されていただけにすぎんかったわけや。

今回の都議選で、小池都知事率いる「都民ファースト」が圧勝したことで、図
らずも、それが証明された形になったということやな。

自民党に代わる勢力、政党が台頭すれば、あっけなく有権者から見捨てられる
ことになるのやと。

話を元に戻す。

その安倍政権を支持している読売新聞の読者層に、左翼系の新聞勧誘員が営業
をかければ、今なら比較的簡単に落とせるやろうと思う。

そのための勧誘トークなら、いくらでも示せる。

しかし、ワシらの立場で、そうしてもええのやろうかという迷いが生じている
んや。

それというのも3年前の2014年9月19日発行『第328回 ゲンさんの
新聞業界裏話 ■報道のあり方 その7 吉田証言、吉田調書に見る誤報報道
の真実とは』(注4.巻末参考ページ)で、朝日新聞社の不祥事問題について
触れたことがあった。

その問題発覚後、周知のとおり朝日新聞は著しい部数減に陥った。それには、
他紙勧誘員が、この時とばかり朝日新聞読者を勧誘したことが大きかったと考
えている。

それは、ある意味、仕方のないことや。新聞勧誘は、もともと他紙の購読者を
奪い合う仕事やさかいな。

相手の弱味につけ込むことには何の問題もない。ただ、その時、そうして新聞
社全体に何が得られたかが問題になる。

朝日新聞の読者が減った分、その他の新聞読者が増えたというのなら、それは
弱肉強食の世界、自由競争の習わしやから、まだええとしよう。

しかし、現実は、その時を堺として、新聞業界全体が大幅な部数減に突入して
いった。結果として、新聞全体が大打撃を被ったわけや。

今回も同様に読売新聞の読者を攻めれば落とせるかも知れん。部数減に持ち込
めるかも知れん。

ただ、それをしたんでは3年前と同じ轍を踏むだけにしかならんやろうと思う。
           
もっとも、それは業界全体を考えてのことで、明日の契約が欲しい勧誘員個人
にとっては、そんなことを言うてられんというのも、よく分かる。

せやから、勧誘するなとは言わんし、言うつりもない。それが仕事と割り切っ
てするのも、新聞勧誘をしている者の宿命やろうしな。

ただ、最後に読売新聞、および産経新聞の上層部の人には言いたい。

時の政権寄り、肩を持った報道をすると決めた時、その政権が危うくなったら
同じように自らも衰退する覚悟を持っていたのかと。

そうとは決めてなかったにせよ、覚悟をもってやっていたにせよ、その下で働
く社員や記者、販売店の従業員たちは、ええ迷惑やと思う。

中立でいろとまでは言わんが、せめて時の政権支持であったとしても距離を置
いた報道をして欲しかったと。

政権の広報と化していると揶揄されるようでは新聞社としての面目が保てんの
やないかと考えるさかいな。



参考ページ

注1.第474回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■今回の東京都議選の選挙結果
を勧誘トークとして活用したい』
http://www.mag2.com/m/0000265583.html

注2.第472回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■新聞の実情 その14 二極
化が進む新聞の今後について』
http://archives.mag2.com/0000265583/20170623085342000.html

注3.第265回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■第23回参議院選挙……日本
初のネット選挙運動解禁でどう変わるのか』
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage19-265.html

注4.第328回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■報道のあり方 その7 吉田
証言、吉田調書に見る誤報報道の真実とは』
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage19-328.html


□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

■HP『新聞拡張員ゲンさんの嘆き』新着情報

しばらくの間、このコーナーは休止とさせて頂きます。


『新聞拡張員ゲンさんの嘆き』
URL http://siratuka.sakura.ne.jp/
Mail hakase@siren.ocn.ne.jp 管理人 ハカセ

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

有料メルマガ『白塚博士の有料メルマガ長編小説選集』のお知らせ


メルマガスタンド「まぐまぐ」で有料メルマガ『白塚博士の有料メルマガ長編
小説選集』
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage14.html

月額 216円  配信予定日 毎週土曜午前中。 
登録にはクレジットカードが必要  登録当月無料。 

PC、携帯、スマートホン、iPad のメールアドレスから登録可能

『第1話 新聞販売店残酷物語 恩讐の彼方から』完結

『第2話 我ら、やもめ団ここにあり』完結

『第3話 大津坂本人情街道秘話』完結

『第4話 狙われた男たち』完結

『第5話 新聞大逆転の法則』完結

『第6話 黎明期の新聞拡張物語 神武梅乃の伝説』完結

『第7作 新聞業界暗黒物語 悪い奴ら』完結

『第8作 黎明期の新聞拡張物語 受け継がれる伝説』完結

『第9作 カポネによろしく』2017. 4.15 配信開始


著者 白塚 博士

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

書籍販売のお知らせ 

作品題名『ゲンさんの新聞勧誘問題なんでもQ&A選集 電子書籍版パート1』
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage21.html

Kindleストア
http://www.amazon.com/dp/B00EA0NDFU

honto電子書籍ストア(「ゲンさん」で検索)
http://honto.jp/ebook.html

ゲンさんの新聞勧誘問題なんでもQ&A選集 電子書籍版パート1
http://honto.jp/ebook/pd_25182317.html

著者 白塚 博士
出版社 みずほ出版
販売価格350円
購入はPCでも可能。但し、PCでは今のところ読めません。
対応端末 
Kindleタブレット、iPhone、iPad、Androidスマートフォン、
Androidタブレット、Androidタブレット大


作品題名『新聞拡張員ゲンさんの新聞勧誘問題なんでもQ&A選集』
著者 白塚 博士
出版社 みずほ出版
販売価格 1,470円(税込み)

販売方法 インターネット
Amazon(アマゾン)での販売は在庫が少なくなったため終了しました。
今のところ増刷の予定はありません。
代金引換郵便……2010年9月1日より日本全国送料、代金引換手数料無料。

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
 
メールマガジン:ゲンさんの新聞業界裏話
発行日:毎週金曜日

発行責任者:ハカセ
公式サイト:『新聞拡張員ゲンさんの嘆き』
URL  :http://siratuka.sakura.ne.jp/
Mail  : hakase@siren.ocn.ne.jp

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
記事を読んだら、あなたの評価をつけてください。
評価は3段階で簡単にできますので、本メールの一番下からご参加ください!
___________________________________
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2008-05-25  
最終発行日:  
発行周期:週刊  
Score!: 91 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。