国際情勢

台湾は日本の生命線!

中国の軍拡目標はアジア太平洋での覇権確立。そしてその第一段階が台湾併呑。もし我が「不沈空母・台湾」が「中国の空母」と化せば日本は・・・。政府・媒体が敢て語らぬ生命線防衛の重要性を訴える。


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【メルマガ台湾は日本の生命線!】「日本統治時代」評価が許せぬ中華民族主義―台湾の歴史教科書に怒る人民日報(中)

2019/12/03

「日本統治時代」評価が許せぬ中華民族主義―台湾の歴史教科書に怒る人民日報(中)

ブログ「台湾は日本の生命線」より。ブログでは関連写真も↓
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-3395.html

2019/11/29/Fri

台湾の高校では新しい台湾史の教科書の使用が開始されたが、台湾史を中国史の一環と位置付けない内容に、国内の中華民族主義勢力及び中共が激しい怒りの声をぶつけている。中共機関誌人民日報も十一月二十四日、「台湾の学界と教育界は新しい歴史教科書を批判する」なる論説を掲げ、台湾本土教育を重視する民進党政権を攻撃した。

■歴史教育の「脱中国化」は「脱イデオロギー化」

論説はこう書く。

―――台湾の学界と教育界の強烈な不満を引き起こしている。彼らは社会に対し、共に脱中国化の歴史教科書の反対し、台湾の生徒をこれ以上毒させないようにしようと訴えた。

―――民進党当局が二〇一八年以来に強行改定している学習指導要領により、「中国史」の科目が「東亜史」の枠組みの中へ入り、内容が大幅に圧縮された。この脱中国化の操作は、台湾世論から攻撃を受け続けている。

―――新学習指導要領に基づき、高校の歴史教科書の第一冊目は『中国史』から分離した『台湾史』だ。記者が確認したところ、教科書は複数の出版社から発行されているが、どれも大同小異で、脱中国化の色彩が至る所に散見される。 

「脱中国化」とは「脱政治イデオロギー化」であり「脱洗脳」であり、「台湾本土化」である。それのいったいどこに「毒」があるというのか。

要するに、高校の歴史の課程で、かつては「本国史」と呼ばれていた「中国史」が、今回「東亜史」の一環に据えられたこと、つまり中国の外国扱いに、中共は危機感を募らせているのだ。

■中国人意識の再扶植を求める中共

なぜなら台湾の生徒から中国人意識が払拭されれば、あるいは台湾人意識の波及の中で中国意識の再扶植が妨げられれば、「中国統一」はますます困難になると考えているからだ。

そこで中共は批判に躍起となるのである。しかし一方的な他国への干渉、海を越えた思想統制と受け取られるわけにもいかない。そこでこれは中共御用メディアの常套手段だが、相手国内の批判の声を紹介するという形をとるのである。台湾の「学界と教育界」や「世論」が批判の声を上げているなどとして。

実際に台湾で批判の声を上げているのは、ごく少数の中華民族主義勢力に過ぎない。ただこれらは、声が大きい。ヒステリックな言論を展開し、それを一部の親中国メディアが報道するから、それなりの圧力を形成できる。

しかもこのように中共メディアの後方支援もあるわけだから、さぞや大張り切りなのだろう。

しかし、この論説が紹介する「学界と教育界」や「世論」の批判というのは以下の如く、実に幼稚でお粗末だ。

■幼稚でお粗末な中華民族主義勢力

―――「教科書に嘘はあるか否かだけでなく、どんな内容を書いているのかにも気になっている」と語るのは中国国民党の立法委員だった蔡正元氏。最近「脱中国化歴史教科書反対記者会見」に参加した際、「南一発行の教科書は、『台湾文化志』を書いた日本人伊能嘉矩を「台湾史の父」と呼ぶが、なぜそれより先に発刊された『台湾通史』の著者、連横はそう呼ばないにか。また二百年に及んだ台湾の清朝時代については数頁しか書いていないが、日本殖民統治五十年については全頁の半分を割いている。こんなことがあっていいのか」と語っていた。

元立法委員とは元国会議員だが、それにしてもやはり、レベルが低い言論だ。

伊能嘉矩も連横も日本統治時代に活躍した人物だが、前者は日本の人類学者であり民俗学者。近代的な台湾史研究の先駆者あり、その著書『台湾文化志』の評価は日本だけでなく台湾でも非常に高い。

一方後者は前時代的な漢学者。著書『台湾通史』は誤記や捏造が散見され、漢学を信奉したい中華民族主義者以外からは、あまり評価されていない。

蔡正元氏もまたその中華民族主義者の一人につき、漢人よりも日本人を高く評価する教科書が許せないというだけの話で、取るに足らない。

しかし当の中華民族主義者からすれば、これは深刻な問題なのだ。なぜなら彼らが求めるのは、反日感情に扶植による中華民族主義の効用だからなのだ。

■日本時代を詳述するのが許せない

―――新しい歴史教科書が学校で使用され始めると、それと似た疑問の声がどんどん出ている。例えば、「清末の沈保禎、劉銘伝などの先賢による台湾への貢献には触れず、逆に日本の台湾での殖民統治による『功労』は特筆大書。しかも台湾の民衆への残酷な搾取や殺害、または民衆の奮起抵抗についてはちゃんと書いていない。なぜなのか」、「多元文化などと言われるが、なぜ台湾社会の主流である中華伝統の文化、風俗にはあまり触れないのか」、「なぜ人口の三%しかいない原住民について、台湾史の一五%をも咲いて記述するのか」等々だ。

清統治時代より日本統治時代が詳述されるのは、今日の近代的社会の基盤が築かれた後者の時代の学習が重要視されているというだけの話である。

確かに歴史上、「清末の沈保禎、劉銘伝などの先賢」による近代改革も見られたが、しかし規模や効果などにおいては、日本人による近代化建設には遠く及ばない。ただそれだけのことなのだが、しかし中華民族主義教育を夢見る勢力には、日本人の功績に触れられるだけで我慢がならないのである。

■中華民族主義発揚のため反日が必要

日本の統治の残酷さや抗日運動があまり強調されていないとの批判も、中華民族主義者ならではものだ。

かつての国民党独裁政権の中国人化教育や、現在の中共の愛国主義教育も、日本への憎しみを掻き立てる形で子供たちを民族主義に染めてきたが、今の高校生には二度とそのような偏狭な教育に触れさせたくないというのが、これら教科書の執筆者の共通の願いではないだろうか。

もともと台湾で発行の台湾史教科書の多くは、日本統治時代を客観的に評価しているということで知られている。そのため国内の中華民族主義者や中共からは「台湾独立教科書」と罵られると同時に、「親日(媚日)教科書」「殖民地美化」などと非難されるのであるが、実際には偏狭、幼稚な民族主義的プロパガンダから脱し、自由に史実を追及した内容なのである。

(つづく)

台湾の歴史教科書に怒る人民日報(上) 19/11/28
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-3394.html

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