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台湾は日本の生命線!

中国の軍拡目標はアジア太平洋での覇権確立。そしてその第一段階が台湾併呑。もし我が「不沈空母・台湾」が「中国の空母」と化せば日本は・・・。政府・媒体が敢て語らぬ生命線防衛の重要性を訴える。


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【メルマガ台湾は日本の生命線!】台湾の慰安婦像設置の狙いは何か

2018/08/24

台湾の慰安婦像設置の狙いは何か

ブログ「台湾は日本の生命線」より。ブログでは関連写真も↓
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-3333.html

2018/08/16/Thu

■日本の親台派を困惑させる台南の慰安婦像

我々台湾研究フォーラムは終戦の日、全国からの参拝客が行き交う靖国神社前で台湾正名署名活動を実施。何しろそこの群衆には左翼など滅多におらず、多くは政治意識の高い親台反中の人々だから、「東京五輪で友邦台湾の名を『チャイニーズタイペイ』(中国の台北)から『台湾』に」との我々の訴えを聞いたたくさんの人が、署名用紙に殺到した。

ただそうした中、少なからざる人々から我々に対し口にしたのが、日本の戦時中の犯罪行為を追求せんと、このほど台湾台南市内に設置された慰安婦像のことだった。その人たちはみな台湾を支持しているだけに戸惑ったり、残念がったり、怒ったり…。

台湾の慰安婦問題は、もともと九〇年代に日本の左翼勢力に煽られ政治問題化したものの、やはり親日国家だ。そうした反日的な政治活動、宣伝への一般民衆の関心は高くはない。そればかりか「強制連行などなかった」との事実に基づき、日本を擁護する言論も少なくない。

だから像の設置についても「裏には何かあるな」と疑う人も結構いた。歴史問題、尖閣問題などを巡り、台湾でしばしば繰り返される反日騒動には、たいてい中共の反台反日と歩調を合わせる国民党勢力の操縦があるとの認識が、すでに日本国内でも広がっているようだ。

台湾紙自由時報も次のように、やはり同じことを書いていた。

―――(慰安婦像の設置に)多くの日本のネットユーザーは不満で、「台湾は親日と聞いていたが本当に失望した」「来年台湾旅行に行くつもりだったが、行かないことにした」などと嘆くが、台湾の政治状況を知る日本人も少なくなく、「あれは親中反日勢力の仕業。台湾政府の対処に期待」「やはり国民党のせいだ」「台湾にも癌細胞が。早く治療しないとせっかくの日台友好関係に傷がつく。それが彼らの目的なのだが」との説明も見られ、中には「国民党は台湾共産党に改称すべきだ」との声もあった。

■慰安婦像設置は「国民党が一手に計画」と台南市政府

当初台湾メディアは、慰安婦像には大して関心を寄せていなかったようだ。八月十三日に産経新聞が「14日に除幕式を行う」と報じたのを受け、ようやく各紙が「日本メディアの報道によれば…」と後追い記事を書いた(後追い記事というより、日本で話題になったことを話題にしたかったようだ)。

現地での報道によれば、台南市政府の新聞(広報)処の許淑芬処長は今回の慰安婦像の設置を「国民党の政治活動だ」と断言する。大勢の日本人が見抜いた通り、やはり同党が何らかの政治的目的で行ったものなのだ。

たしかに台南市慰安婦人権平等促進会という民間団体が設置したとはされる。だが同会は今年四月に国民党の支援下で発足した団体で、設置はすべて「国民党が一手に計画したもの」(許淑芬処長)だという。

それでは国民党は、いったいいかなる目的でこうした行動に出たのか。慰安婦問題に関心を持つ現地の人権活動家からは「国民党は女性問題を政治利用している」との批判も出ているそうだが…。

■日本憎しだけでなく民進党を牽制する狙いも

慰安婦像の設置場所は、台南市の繁華街にある国民党台南市支部の敷地内だ。

そこは日本の領台直後の平定戦を指揮し薨去された北白川宮能久親王の「御舍営所」跡地で、日本統治時代は記念碑が建つ聖地だったが、台南支部の建物は終戦後、それを取り壊して建てられた。本来その敷地は戦後台南市に帰すべきものだったのだが、国民党により不法に占拠され今日に至っているという。

さて、その地において十四日、除幕式が行われたわけだ。元国民党主席で前元総統の馬英九氏が参列し、挨拶の中で「日本政府は台湾で二千人近くいた慰安婦に謝罪し、賠償すべきだ」と、従来通りの主張を展開したことは日本でも報じられている通りだ。

そして彼はその後、昨年制定された移行期正義促進条例(特別法)にも言及している。

その法律は、国民党独裁下で行われた弾圧、迫害の真相究明などを求めるもので、民進党が国会で過半数を占めているからこそ可決できたものだが、もちろんこれに国民党は反發し、慰安婦の強制連行など日本統治時代の迫害も法の対象とせよと主張している。だから馬英九氏も、ここで次のように訴えたのだ。

「移行期正義促進条例が対象とするのは一九四五年八月十五日以降の期間だ。台湾光復(国民党による台湾接収)はその年の十月二十五日だから、(それ以前の日本統治下の二か月間における)慰安婦のために、民進党はこの法律に基づき日本に賠償を求めることができるのだが、残念ながらそうしたことを重視しない」

このように慰安婦像の設置には、日本憎しということだけでなく、民進党を牽制するという目的もあるのである。

そして民進党に何が何でも日本統治批判を行わせようとする目的には以下に書くように、国内の反日感情=中華民族意識の高揚、そして日台分断というものがあるのである。

■「慰安婦」は国民党と中共を結ぶ「反台湾」のキーワード

そもそも「慰安婦」は、国民党にとっては中国との関係改善のための重要なキーワードだ。

国共両党が民進党という台湾優先の台湾人政党に対抗するため提携を開始したのは二〇〇五年。当時中共は、抗日戦争勝利の歴史を強調し、台湾と中国の中華民族意識を高揚させ、台湾との統一への道筋を付けようと動き出した。

民進党に代表される台湾優先の台湾人政治勢力が親日反中に傾き、統一を拒絶して台湾独立を望むのは、日本時代の「奴隷化教育」(実は中国の前近代的政治文化と相容れない近代的国民教育)を受けた結果、自分たちの先祖が中国人であるのを忘れたからだ、というのが国民党、そして中共のかねてからの認識であり信念である。

だから国民党などは独裁時代、抗日戦争を強調する反日歴史教育で台湾人を洗脳し、その中国人化を図ったわけだが、今や中共もまた、国民党が再び反日の宣伝、教育で台湾人の思想改造復活を進めるよう望んでいるのだ。

そしてそんな中共に台湾でまず呼応したのが国民党主席だった馬英九氏だ。二〇〇五年から台湾人の中華民族としての抗日の歴史を強調するキャンペーンを張っている。歴史捏造に満ちた政治宣伝だったが、当時こうした自らの反日宣伝について、日本ではなく台湾国内を対象としたものだと強調していた。

実際のその通りなのだろう。国民党の反日とは、そもそも基本的にはそんなものだ(実際に同党は昔から、自民党や産経新聞など日本の保守勢力と良好な関係を維持している)。

二〇〇八年に総統に就任した馬英九氏は、学習指導要領の改訂を通じた歴史教科書内容の書き換えを企図し、抗日戦争とともに、日本の台湾統治の残虐性を象徴する「慰安婦強制連行」の強調を試みている。中華民族意識の扶植と高揚のため、台湾人の親日感情を反日感情に切り替えようというわけだ。

このころすでに中共も、「南京大虐殺」に続く日本糾弾のための歴史素材として「慰安婦」を持ち出しており、両者息の合うところを見せた。中共は馬英九政権の教科書の書き換えの営みに支持を表明していたが、しかし台湾国内では、もちろんこんな前時代的思想改造の試みには猛反發が起こった。

そして二〇一六年、民進党政権が発足すると、ただちにこの政策は破棄された。

しかし台湾人に思想改造を加え、親日反中を親中反台(反台独)に変えたいと願う国民党の情念は、自分たちを野党に転落させた民進党への怨念も相俟って、ますます募るばかりに違いなく、慰安婦像にはそんな台湾人勢力に対する「中華民族」の憎悪が込められていると思われる。

■台湾人の「中国人化」思想改造と日台の分断を狙う

国民党が慰安婦像の設置で期待するのは、台湾人の思想改造以外には日台分断があるはずだ。

なぜなら中共にとっても、馬英九氏ら国民党内の統一派とっても、東亜の大国にして台湾防衛の後ろ盾たる日米同盟の当事国である日本と台湾との分断、離間もまた「統一」実現のためには不可欠な政治工作といえるからだ。

思想改造は今の時代、さすがに実現は難しそうだが、しかしたとえ無駄でも、そのようすることで中共側の歓心を買おうとしているのかもしれない。野党転落後の同党は、いまやすっかり政治的な影響力を失い、中共から冷遇されて焦っているところだ。

一方、日台分断の効果はそれなりに発揮できるのではないか。実際早くも日本人の台湾に対する不信感や怒りをもたらすのに成功しているのだから。

台南市の中心街には日本時代の役所等公共施設、銀行などさまざまな近代的建築が史跡として保存されている。だからこの一帯は日本人にとっては、台湾人の親日感情も感じながら、日台共通の歴史を訪ね歩ける心地よいエリアである。台南市もこうした風景で日本人観光客の誘致をはかっているところだ。中でも近年復活した日本時代のデパート「林百貨」などは、日本人に人気の新スポットとして注目を集めているのだが、しかし慰安婦像はよりによって、この林百貨と道路を挟んだ向かい側に設置されたのである。日本人観光客を興ざめさせるのには十分だろう。

馬英九氏自身は「像の設置が台日関係に影響を及ぼすとの心配はない」というが、ここまで日本人を挑発しておいて何をいうのだろう。

そこでネット上では台湾人が、「慰安婦像は国民党が勝手に立てたもので、一般の台湾人の日本への親しみの感情は変わらない」と日本に向けて懸命に訴えている。私の知人もその一人で、「そのように日本人に伝えてほしい」と依頼されている。

そこで私が日本人に提案したいのは、新たな台南観光の仕方である。

台湾は世界一の親日国であり、文化、価値観などの面でも日本と極めて近いが、しかしその一方でごく少数の中国系が隠然たる勢力を保ち、中共に取り入ろうとして台湾人の思想改造と日台分断を図っている。親日的空気の漂う台南の街中に今回忽然と姿を現した慰安婦像は、まさにその少数勢力のシンボル以外の何物でもなかろう。そこで台南を訪れた際にはそうした認識に立って慰安婦像を眺めたらいいと思うのである。

台湾の中に反台親中勢力が存在し、それが台湾の国益と日台関係を損ねようとしているとの政治的状況を理解するには、非常にいい教材となるのではないだろうか。

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創刊日:2008-04-07  
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