国際情勢

台湾は日本の生命線!

中国の軍拡目標はアジア太平洋での覇権確立。そしてその第一段階が台湾併呑。もし我が「不沈空母・台湾」が「中国の空母」と化せば日本は・・・。政府・媒体が敢て語らぬ生命線防衛の重要性を訴える。


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【メルマガ台湾は日本の生命線!】これでも反論するか岩波?―『広辞苑』欠陥隠蔽にとどめの一撃

2018/02/08

これでも反論するか岩波?―『広辞苑』欠陥隠蔽にとどめの一撃

ブログ「台湾は日本の生命線」より。ブログでは関連写真も↓
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-3273.html

2018/02/05/Mon

■日中共同声明を歪曲宣伝する中国

日本と中国との関係の政治的基礎打と中国が強調し続けるのが一九七二年の日中共同声明だ。そこには次のようにある。

二、日本国政府は、中華人民共和国政府が中国の唯一の合法政府であることを承認する。

三、中華人民共和国政府は、台湾が中華人民共和国の領土の不可分の一部であることを重ねて表明する。日本国政府は、この中華人民共和国政府の立場を十分理解し、尊重し、ポツダム宣言第八項に基づく立場を堅持する。

これらを以って中国は、日本は台湾が中国の領土であることを認めたのだといった印象操作を展開して台湾が中国内政問題であると強調し、例えば日本政府の台湾との関係強化、日米同盟を通じた台湾への関心を牽制するなどして来たが、これがまったくの捏造なのだ。

日本は確かにこの声明において、台湾に亡命する中華民国政府ではなく、中華人民共和国こそを合法的な政府と承認したわけだが、しかし台湾をも中華人民共和国の領土と認めたわけではない。

中国をなだめるために、中国の立場だけは「理解し尊重する」と表明し、またポツダム宣言第八項に基づく「台湾は中国の返還すべき」とする立場は放棄しないと強調はしたものの、それらはあくまでリップサービス。断じて台湾は中国領土だと認めたのではないことは、日本政府も繰り返し表明していたことだ。

ところがそうした中国の悪意の宣伝工作への呼応が疑われるのが岩波書店の『広辞苑』である。

■なぜ我が方の批判・反論には触れないのか

その「日中共同声明」の項目には次のようにあるのだ。

「日本は中華人民共和国を唯一の正統政府と承認し、台湾がこれに属することを実質的に認め・・・」

そこで我々「頑張れ日本!全国行動委員会」は、岩波相手にその訂正を求めているところだが、それに対して岩波書店は昨年十二月、日本側による中華人民共和国の承認や「理解し、尊重」するとの表明が、台湾の中国帰属を「実質的に認め」たことを意味するとする回答書を寄せて来た。自社HPでも同じ内容の説明を掲載している。

しかしこれが違う訳なのである。そこで「頑張れ日本」は一月に入り、再度訂正要求書を送付し、その旨も詳細な説明を添えて伝えたところ、岩波は今までとは異なる新たな釈明を書き連ねた回答書を寄せて来た。

前回の釈明や我が方からの批判、反論にはまったく触れていないところを見ると、おそらく自らの不利を悟って、主張を切り替えたのだろう。そこでここでは、先ずは岩波からの新しい釈明を掲げ、その後にその主張を根底から崩してみたいと考えている。

■ようやく非を認めざるを得なくなった岩波

岩波は「HPや12月24日回答書にてすでにお答えしたとおり、日中共同声明の文言に鑑み、『実質的に認め』との解釈を充てました。今回の再度の質問を承けまして、さらに追記いたしますと」などと書いた上で(従来の主張の事実上の撤回)、次の如く論を展開するのだ。

―――共同声明をめぐる外交交渉において、日本側は、さきの1972年2月の米中共同コミュニケにおける「合衆国は、台湾海峡の両側のすべての中国人が、中国はただ一つであり、台湾は中国の一部であると主張していることを認識している。合衆国政府はその立場に異議を申し立てない」という文言での「認識する」(acknowledge)という用語を踏まえて「十分理解し尊重する」という文言を提示しましたが、中国側の同意を得られず、さらに、「ポツダム宣言第八項に基づく立場を堅持する」の文言を加えました。

―――その結果、中国側の同意が得られ、共同声明第3項が成立しました。これらの交渉を踏まえ、「認識する」より踏み込んで、「実質的に認め」との解釈といたしました。

以上だ。これらを読む限り、先ず分かるのは、岩波が「実質的に認め」の根拠として来た「理解し尊重する」との表現が、実は中国から拒絶されていた(つまり「認める」の意味ではないということだ!)という事実を岩波もようやく認めたということである。

そこで浮上するのが「ポツダム宣言第八項に基づく立場を堅持する」の文言だ。岩波はこれこそを、台湾の中国帰属を日本政府が「実質的に認め」たとする根拠にしている訳である。そこでそれが誤りであるのを明らかにしたい。

■これで岩波の釈明の嘘が実証された

それでは何によって誤りを実証するかと言えば、岩波の所謂「共同声明をめぐる外交交渉」に加わり、草案に「ポツダム宣言第八項に基づく立場を堅持する」の文言を加えた当時の条約課長、栗山尚一氏の証言だ。

同氏は著書『戦後日本外交』でこう書いているのだ。

―――「ポツダム宣言第八項に基づく立場を堅持する」とは、日本政府は、同宣言を受諾したことにより、カイロ宣言の領土条項、具体的には台湾の中国、国交正常化後は中華人民共和国への返還を受け入れる立場にあることを確認したものである。

―――他方、筆者は、この「ポツダム宣言方式」であれば、中国との国交正常化と安保体制との両立という、日本の立場を維持できると考えた。すなわち、同方式は、台湾が将来中国に帰属することに日本は異議を唱えない旨を約したものではあるが、他方、中国が主張しているように、「台湾はすでに中国の領土になっている」との認識を示したものではない。したがって、同方式により日本は、中国(中華人民共和国)が未だかつて支配を及ぼしたことがない台湾を武力で併合することが国内問題である、との中国の主張を認めたものではないのである。

以上を読めばわかるはずだ。日本側は将来において「台湾返還」「台湾の中国帰属」があれば、それを受け入れると表明したのであり(実際には日本はすでに台湾を放棄しているので、「返還」は永遠にあり得ないことだが)、その時点で「すでに台湾は中国の帰属する」と認めた訳ではないのは素より、そのような認識すら持たなかったのである。

“「認識する」より踏み込んで、「実質的に認め」との解釈”を採った岩波の判断が、一〇〇パーセントの誤りであることは、最早言うまでもないのである。

■完全に嘘が暴かれた岩波はどうする

ちなみに、同書にはこうも書かれている。

―――日中双方において、ポツダム宣言方式の意味を正確に理解しないままに誤った論争が行われる向きがある。筆者は、過去に幾度か、中国の外交部関係者と意見交換をしたことがある。その際に先方は、日中共同声明において日本は、台湾の地位に関する中国の立場を「十分理解し、尊重」するとしていることを根拠に、日本が中国の立場を受け入れている(すなわち、台湾は安保条約の適用外)と主張したので、筆者は、それは誤りであり、「十分理解し尊重」で合意することを拒否したのは中国側である事実を指摘した。

この批判は中国に対してだけでなく、その宣伝に加担し続ける『広辞苑』にも当てはまるものである。

もしかして、岩波はこの一文を読んでいるのではないか。だからこそ今回従来の主張を撤回して書いたのではないのか。「『十分理解し尊重する』という文言を提示しましたが、中国側の同意を得られず」と。

その可能性は十分にある。なぜなら、そもそもこの『戦後日本外交』なる一書は、岩波自身が出版したものだからである。

もしそれであるなら岩波は、「ポツダム宣言第八項に基づく立場を堅持する」の真意を理解しながら、それを敢えて歪めて我々に伝え、商品(広辞苑)の欠陥の隠蔽を図ったことになる。

「頑張れ日本」はこれから、以上のような話も含めながら、ふたたび岩波に文書を送り訂正を求めることになるが、ここまで追い詰められても岩波は、なおも反論を試みるのだろうか。見ものだ。

追記:岩波は取り敢えず、HPの釈明文は直ちに削除を。あれは新聞で報道されたなどで、すでに大勢の国民に読まれているから、訂正文も載せなくてはならない。『広辞苑』の訂正とは違って、経費のかからぬ訂正故、直ちに着手すべきだ。

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創刊日:2008-04-07  
最終発行日:  
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