国際情勢

台湾は日本の生命線!

中国の軍拡目標はアジア太平洋での覇権確立。そしてその第一段階が台湾併呑。もし我が「不沈空母・台湾」が「中国の空母」と化せば日本は・・・。政府・媒体が敢て語らぬ生命線防衛の重要性を訴える。


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【メルマガ台湾は日本の生命線!】台湾侵略の野心になぜ触れないー日本の「中国軍事」関連報道に違和感

2017/08/13

台湾侵略の野心になぜ触れないー日本の「中国軍事」関連報道に違和感

ブログ「台湾は日本の生命線」より。ブログでは関連写真も↓
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-3182.html

2017/07/31/Mon

中国軍は七月三十日、八月一日の建軍九十年に合わせ、中国最大の演習場である朱日和合同戦術訓練基地で大規模な閲兵式を実施した。

これまで閲兵式は北京の天安門前で行うのが通例だが、「今回は、過去のパレードのような儀式色を排除し、軍隊の実戦能力を国内外に誇示する内容で、今年秋に共産党大会を控える軍トップの習中央軍事委員会主席(国家主席)が、軍の掌握を強調する狙いもある」(読売新聞)という。

習近平主席も迷彩服着用で講話を行い、「中華民族の偉大なる復興という中国の夢を実現し、世界平和を守ることに新たな、そしてさらなる大きな貢献を行おう」と訓示し、将兵を鼓舞している。

ここでいう「中華民族の偉大なる復興」とは、中国がアジアの盟主になるということだろう。そして「世界平和を守れ」とはパックスアメリカーナに替わる中国支配下の新秩序を構築して、世界平和を保障するということだ。あの国はそうした目的で軍備拡張に邁進しているのだから、これを脅威と呼ばずして何だろうか。

我が政府は、中国が日本を侵略し得る「能力」はあっても侵略しようという「意図」はないため、中国を脅威と認識していないとの見解を示して来たが、そのように中国への過剰な配慮で国民を欺くような説明は止めるべきだと思う。

さて読売新聞は次のように報じる。

―――(習氏は演説し)「我々の軍隊には侵略してくるあらゆる敵を打ち負かす自信と能力がある」と述べた。インドと国境を巡る緊張や南シナ海、朝鮮半島情勢を念頭に、中国軍が即応体制にあることを誇示したものとみられる。

290731 読売

いったいどこの国が中国を「侵略」しようというのだろうか。こうした詭弁に、我々はあの国の好戦性、暴力性を見と取るべきであるが、ただ上の記事に私は少し違和感を抱いている。

中国が「インドと国境を巡る緊張や南シナ海、朝鮮半島情勢を念頭」に即応体制を強化しつつあるのは事実だが、しかしそこに「台湾」とは書かれていないのはなぜか。まさか「台湾」はそれほど念頭に置いていないというのだろうか。

産経新聞も今回の閲兵式を報じる中で次のように伝えた。

―――人民解放軍は中印国境付近でインド軍と対峙を続けているほか、南シナ海では人工島を軍事拠点化し、東南アジア諸国や米国と対立。朝鮮半島周辺に展開する米軍のB1戦略爆撃機などへの警戒も強めている。習氏は「戦って勝てる軍隊」を目指し、海軍を増強するなどの大規模な軍改革を進行中だ。その過程で軍内の自らの権力基盤の強化も急いでいる。

ここでも「インド」「南シナ海」「朝鮮半島」への言及はあっても「台湾」の二字がない。

これはおかしいのではないかと思うのだ。なぜなら中国の軍拡の最大目標は「台湾」であるはずだからである。

実際に、「防衛白書(平成二十八年度版)」にはこうある。

―――(中国は)軍事面では、過去25年以上にわたり、継続的に 高い水準で国防費を増加させ、軍事力を広範かつ急速に強化している。特に中国は、台湾問題を国家主権にかかわる「核心的」な問題として重視しており、軍事力の強化においても当面は台湾の独立などを阻止する能力の向上を目指しているとみられる。

―――その一環でもあるが、中国は周辺地域への他国の軍事力の接近・展開を阻止し、当該地域での軍事活動を阻害する非対称的な軍事能力(いわゆる「アクセス(接近)阻止/エリア(領域)拒 否」(「A2/AD」)能力)の強化に取り組んでいるとみられる。

産経は閲兵式の模様として、次の如く特筆している。そこに書かれたどの兵器も、主に台湾攻略時における「A2/AD」能力の強化のために開発されてきたものではないか。

―――中国メディアによると、米本土を射程に収める最新の大陸間弾道ミサイル(ICBM)の東風31AGが初公開された。米空母を標的に開発された対艦弾道ミサイル「東風21D」や、最新鋭ステルス戦闘機「殲20」も披露された。

さて今回閲兵式が行われた朱日和訓練基地だが、その名は日本ではあまり馴染みはなくとも、台湾ではとても有名だ。

なぜなら二〇一三年七月、中国軍はここで台北市内の総統府やその周辺の官庁の建物を模した建造物を作り、「斬首行動」(敵の政府・軍の首脳を奇襲、殺害し、指揮系統を破壊する)の演習を行っているからだ。

当時、中国中央テレビ(CCTV)は、軍事演習を報じる画面に総統府そっくりの建物を映し、台湾に衝撃を与えた。それは一種の恫喝のメッセージだったのだろう。

そして今回も、CCTVは閲兵式報道の画面に、かの建物を何度も映しているのである。

それに関して台湾紙聯合報は、次のような専門家のコメントを掲載した。

「朱日和基地は広大な砂漠。わざわざ総統府(を模した建物)が見える場所で閲兵が行われたのはなぜか。それがあくまで偶然だと言い張るのなら、それは良心がないというしかない」

要するに台湾国内には、そのように中国の台湾侵略の「意図」を否定し、中国脅威論の打ち消しに躍起となる親中の政治勢力が存在しているということだ。

それを考えると、もしや日本のマスメディアまでが中国に迎合し、その台湾侵略の「意図」をもみ消そうとしているのではないかと思えてくるのである。

少なくとも日本のマスメディアが、「台湾は中国の領土の一部」だとして台湾侵略を正当化する中国の「一つの中国」宣伝を否定、論破するところを、私はほとんど見たことがない。

【過去の関連記事】

中国軍が台北攻略の軍事演習―台湾を失えば東支那海、南支那海は「中国の海」に 2015/08/21
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2627.html

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