国際情勢

台湾は日本の生命線!

中国の軍拡目標はアジア太平洋での覇権確立。そしてその第一段階が台湾併呑。もし我が「不沈空母・台湾」が「中国の空母」と化せば日本は・・・。政府・媒体が敢て語らぬ生命線防衛の重要性を訴える。


全て表示する >

【メルマガ台湾は日本の生命線!】中国に寄り添う日経の台湾報道は有害だ

2016/08/22

中国に寄り添う日経の台湾報道は有害だ

ブログ「台湾は日本の生命線」より。ブログでは関連写真も↓
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2927.html

2016/08/19/Fri

■虚構宣伝「一つの中国」を否定できない日本メディア

中共政権を支える柱は、暴力とそれを正当化する思想統制=宣伝だ。そしてその宣伝工作を担うのが人民日報、新華社、CCTVなどに代表される「中共の喉舌」(御用メディア)なのだが、中共はそれに併せて外国メディアをもコントロール下に置き、自らの「喉舌」として操縦している。

いまだ多くの日本国民は気付かずにいるが、日本のマスメディアなどはとうの昔から、向こうの籠絡や恫喝を受けているのか、今やすっかり言論統制下に組み込まれている感がある。

その実例としては、長年問題視されている歴史問題に関する中国寄りの報道姿勢や、中国の脅威、覇権主義に対する批判の差し控えなどが挙げられよう。

もっともそうした中国迎合の姿勢は近年、国民の批判に曝されるようになり、表面的にはいくらかの改善の跡も見られる。

だが実は、中国迎合は台湾報道においても多々見られ、そしてそうした姿勢は今なお露骨なものがあるのだ。

中国は、「台湾は中国の一部」だとする「一つの中国」原則(一中原則)なるものを掲げている。

それはいかなる暴力を正当化するための宣伝かと言えば、言うまでもなく台湾の侵略・併呑をだ。台湾問題を他国が干渉できない中国の内政問題であるとのでっち上げだ。

だからこそ中国は、この宣伝を否定する内外のいかなる報道も許容することができない。日本メディアはそうした中国の覇権主義の姿勢に怖れをなし、台湾報道で自己規制を加えているようだ。

少なくとも、「一中」原則を真っ向から否定する報道はほとんど見かけないし、逆に中国の検閲を意識するかのように、そうした虚構宣伝に努めて沿おうとしているものが目立っている。

■「一つの中国」宣伝に従う日経の最新記事

メディアがそうした大胆な中国迎合の台湾報道を続けられるのには、国民一般が台湾問題には無知、無関心であるとともに、すでに「一中」宣伝も普遍的に定着しているため、批判は少ないとの安心感がある。

もしメディアが「南京大虐殺の犠牲者は三十万人」との報道を行えば、間違いなく全国から轟々の非難や誤報訂正の要求が殺到するだろう。しかし「台湾は中国の一部」と報じたところで、いったいどれだけの人が批判の声を上げるかということだ。

そこで、そうした「一中」原則に基づく誤った台湾報道の最近の事例を紹介しよう。

日本のクオリティペーパーなどと称されながら、中共機関紙人民日報と提携関係を結んだあたりからすっかり中国寄りに堕してしまったとされるのが日本経済新聞だが、全国紙の中で最も親中反台傾向が強いのも、私は同紙だと見ている。

その日経が八月十六日に配信した「台湾、中国人客減少に悩む 蔡政権の関係悪化を反映」という記事を以下に見てみよう。なかなかひどいものである。

―――台湾が中国大陸からの観光客の減少に悩んでいる。域外からの観光客の4割を占める「お得意様」だが、最近は客数が前年水準を1割以上も下回る状況が続く。5月に独立志向が強い民主進歩党(民進党)の蔡英文政権が発足。ぎくしゃくした中台関係を映し、客足が遠のいている。台湾当局は東南アジアや日本からの来客増に活路を求める。

ここのどこに「一中」宣伝が含まれているかといえば、先ずは「台湾が中国大陸から・・・」という部分だ。

なぜ台湾に対して中国を普通に「中国」と呼ばず、わざわざ「中国大陸」などと称するのか。

それは「中共がそれを許さないから」の一言に尽きると思う。他に理由はないだろう。

■台湾問題で困惑する中国に寄り添うかの如き日経

もし「中国と台湾」などとを並列させれば、「一つの中国・一つの台湾」(一中・一台)との不都合な現実が知れ渡ってしまう。そこで中共は国内メディアに対し、そうした場合は「大陸(祖国大陸)と台湾」としなければならないと指導している(「新華社ニュース報道禁止用語」)。つまり「中国大陸」に対して台湾を「中国台湾」と位置付けたいのだ。

そうした中国の「掟」に従う形で日経はこれまで、中国語サイトにおいておかしなことをやってきた。日本語の原文記事に「中国」とある場合、それを同サイトに転載する際は「中国大陸」と訳していたのだ。中国のチェックを意識してのことだろう。

ところが今回は原文の段階で、日本の読者のチェックを恐れることもなく、この誤った表現を採用した訳である。「一中・一台」路線の蔡政権の登場で困り果てている中国に寄り添おうと、更に一歩大胆な媚中に出たということか。

それから、台湾の「域外」という語にも引っかかる。

なぜ「国外」と言わないのか。おそらく日経は「政府は台湾を国と認めず、地域としているから」と説明するにきまっている(マスメディアはそういうものなのだ)。

だが同紙は、台湾と同様に「地域」である北朝鮮に関しては「国」と呼んでいるのである。たとえば七月二十一日に配信の「北朝鮮、暗号放送を再開か」と題する記事には、「国外の工作員に指令を出すためにかつて利用した暗号放送だとみられる」などと書かれている。

北朝鮮に関しては「国外」で、台湾の場合は「域外」。この違いはどこから来るかといえば、それは日経が台湾を「中国の一地域」と看做しているためである。これは中国の宣伝に従うもので、国ではないという意味で「地域」と呼ぶ日本政府の見解には反している。

■一度は反省したかに見えたが再び捏造報道を

そして更に、「独立志向が強い民主進歩党(民進党)」という部分も問題だ。

「台湾独立」というのは、そもそも中華民国体制からの台湾建国という意味である。民進党はかつて党綱領でその実現を目標に掲げていたから、そういった意味でなら「独立志向」と形容するのは間違いではないが、ここではどうもその意味で用いられていないようだ。

これは日経に確認済みのことなのだが、同紙の言う「独立志向」とは「中国からの独立志向」を指すという。しかし中国から支配されていない台湾が、どうしてあの国から独立できるというのか。実際に民進党は一度たりとも「中国からの独立」を求めたことはない。

要するにこれもまた、中共の虚構宣伝に従った誤表現なのである。中共は「一つの中国」との宣伝の上に立ち、民進党が「一中」原則を受け入れず、台湾は中国とは別個の主権国家と強調することだけを以って、中国からの「台独分裂」勢力などと罵倒して来たが、そうした悪意の宣伝を日経は受け入れているのである。

台湾での一月の台湾総統選挙や五月の総統就任に関する一連の報道では、こうした「一中」誤報を盛んに繰り返していた。もっともその後、民進党を「『台湾共和国の建国』を党の綱領に盛り込むなど『独立志向』」などと説明を改め、記事の改善を図っていたのだが、またしても旧来の誤った表現に回帰してしまったようだ。

「独立志向が強い民進党政権の発足」で中国が反撥し、「中台関係」が「ぎくしゃくした」と伝えるのが今回の記事だ。中国が問題視するのは「一中」原則を認めないという民進党の「独立志向」(中国が言う所の「独立志向」)に他ならず、民進党の「綱領」がどうであれ、あの国にはさして重要ではないのだ。

■どこまで中国の反台湾宣伝に加担するのか

記事には次のようにもある。

―――台湾当局はこうした事態を受けて、中国本土以外の地域からの観光客の呼び込みを急ぐ。

そしてここで引っかかるのが、中国を「中国本土」と呼んでいることだ。

もしそれが「香港・マカオを含めない中国」という意味での「中国本土」なら問題はない。しかしもし中国を台湾の「本土」と位置付けているのなら大問題だ。

実は日経は、そうした位置付けでの報道をずっと繰り返して来たのである。私は何年も前から、日経に対して直接何度も、そうした誤りを指摘して来たのだが、先方(記事の執筆者も含む)は断じて非を認めなかった。しかしそれでありながら「台湾は中国の一部ではない」とする私の意見には反論しようにもできないでいた。

それ以来私は確信している。日経は「一中」が事実ではないことを知りながらも、敢えてその宣伝を取り入れ、報道を続けているのだと。

中国にすっかり籠絡されているのか、それともあの国の恫喝に脅えているのか。いずれにせよ日経が台湾報道においては、中国迎合を最優先にし、そのためなら読者に誤情報を押し付けるのも厭わないとの堕落の境地に転落している。

最後に、「蔡政権の関係悪化を反映」とする記事のタイトルを見よう。

一見して蔡政権が台中関係を「悪化」させるトラブルメーカーであるかの印象を受けるではないか(記事本文にはそんなことを書いていないのに、なぜかタイトルだけはこうなっている)。

目下、「一中」を受け入れない蔡政権に対する牽制、報復として両国関係を一方的に悪化させ、しかも悪化の責任を蔡政権に押し付ける宣伝を展開するのが中国である。まさか日経は、そんな悪意に満ちた宣伝にまで加担しているのだろうか。

この「クオリティペーパー」によって延々と繰り返される台湾報道の悪影響の大きさは果たしていかほどか。

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2008-04-07  
最終発行日:  
発行周期:毎日  
Score!: 98 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。