国際情勢

台湾は日本の生命線!

中国の軍拡目標はアジア太平洋での覇権確立。そしてその第一段階が台湾併呑。もし我が「不沈空母・台湾」が「中国の空母」と化せば日本は・・・。政府・媒体が敢て語らぬ生命線防衛の重要性を訴える。


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【メルマガ台湾は日本の生命線!】習近平「台湾侵略の野心」を語るー中共創立九十五周年演説(下)

2016/07/05

習近平「台湾侵略の野心」を語るー中共創立九十五周年演説(下)

ブログ「台湾は日本の生命線」より。ブログでは関連写真も↓
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2889.html

2016/07/03/Sun

七月一日に開かれた中共創立九十五周年式典で演説を行った習近平総書記。それが掲げる「中華民族の偉大なる復興」なる国家目標が、民族差別の中華思想から湧き出でる覇権主義に立脚した、中国中心の新秩序建設であることは前回見た通りだ。そしてその目標達成のために不可欠となっているのが台湾併呑だが、習近平は演説で、その台湾に対していかなるメッセージを送ったのだろうか。

■台湾海峡の平和の前提は台湾主権の自己否定

これは五月二十日の台湾での蔡英文政権発足後初の、習近平による台湾問題への態度表明としても注目された。ちなみに言うまでもなく、「一つの中国」(中国の台湾併呑を正当化する虚構宣伝)なるものを認めない蔡英文総統に、習近平が敵意を抱いていないはずがない。

彼は「中華民族の偉大なる復興の必然的要求」たる「平和統一」(協議を通じた台湾併呑)に関し、以下のように述べたのである。

―――両岸関係と平和的発展は、両岸の平和の維持、共同発展の促進、両岸同胞に幸福をもたらすための正確な道であり、平和統一へと繋がる光明の大道である。

ここでいう「両岸」とは「台中」の意。「台湾」と「中国」とを並べて呼ぶことを中国は断じてしない。要するに台湾を中国の領土の一部と位置付ける「一つの中国」原則があるからだ。こうした中国の呼称の一つからも、あの国の勃々たる侵略の野心を充分なまでに見て取ることができるのである。

そして「両岸の平和の維持」を訴えてはいるが、その「平和」なるものが果たして台湾にとって真に平和を意味するか問題だ。以下の発言を見よう。

―――九二年合意を堅持し、台独に反対するのが両岸関係と平和的発展の政治的基礎だ。我々は断固として台独分裂勢力に反対する。

要するに台湾政府が「九二年合意を堅持せよ」「台独に反対せよ」との中国の要求を呑みさえすれば、武力の恫喝や行使を控え、平和を到来させると言っているのだ。

これを今少しわかりやすく説明しよう。

「九二年合意を堅持せよ」とは、蔡英文政権が国民党の馬英九政権と同様に、台中間の九二年合意(実際にはそのようなものはないのだが)に従い、「一つの中国」を認めよということだ。

そして「台独に反対せよ」とは、そのように「一つの中国」を認めた上で、台湾が中国とに帰属しない主権の独立した国家であるとの現状を強調するが如き動き(中国から見れば「台独分裂」の動きとなる)を停止せよということだ。

以上を一言で言えば、台湾は世界を前に自ら国家主権を否定せよとの要求なのだ。もしそれに応じないのであれば、中国は平和を保証しないというのだから、これほどの横暴さもあるまい。

■台湾問題は中国の内政でなく世界が関与すべき国際問題

習近平はこうも付け加えた。

―――いかなる人がいかなる時にいかなる方法で国家分裂活動を進めても、十三億人以上の中国人民、全中華民族は決してそれには承諾しない。

蔡英文は総統就任演説で「台湾の民主主義の原則と普遍的な民意」といった政治的基礎の上で、対中関係の「平和的な安定と発展を推進する」と表明したが、それに対して習近平は「一つの中国」原則を台中関係の基礎としなければならず、台湾の民意がそれに背くことは中国の十三億の民意が許さない、と恫喝した訳である。

これについて中国の台湾専門の御用学者、巫永平・清華大学台湾研究院副院長は「以前と異なる強硬な姿勢だ。蔡政権への呼び掛けと受け取ることができる」との見方を示す。

同じく倪永傑・上海台灣研究所常務副所長も「習近平による台独活動への厳しい警告で、三月の全人代・政協の時より語気が重く、狙う対象もはっきりしている」と説明している。

そしてさらに習近平は次のようにも論じている。何が何でも台湾人を取り込もうとの思いが伝わってくるではないか。

―――両岸同胞は運命を共にする骨肉の兄弟であり、血が水より濃い家族である。民族の強盛は同胞共通の福であり、民族の弱乱は同胞共通の禍である。両岸双方は民族全体の利益を思い、提携して中華民族の偉大なる復興という中国の夢の実現のために共に努力しなければならない。

「運命を共にする骨肉の兄弟」「血が水より濃い家族」などと呼ばれて喜ぶ台湾人は、一部の中国系を除いてほとんどいまい。そしてそのことは習近平自身も熟知しているはずである。そしてそうした人々の反中国感情のうねりを受け、蔡英文が総統へと押し上げられたこともだ。

しかしそれでありながらも強引に「統一」の受け入れを強要する習近平。中共に台湾の民意を尊重する気などないことは、自国(香港や南モンゴル、チベット、東トルキスタンを含む)の民意、人権を散々踏み躙り続けているのに照らしても明らかだ。

習近平は台湾を中国との「運命を共にする骨肉の兄弟」と呼んだが、日本にとっても台湾は中国の膨張の脅威の前における運命共同体であり、生命共同体である。

しかも台湾の人々は一般的に反中国にして親日本。蔡英文政権も従来の中国傾斜を修正し、日本との関係強化を目指す構えだ。

こうした台湾の状況こそ、日本の安全保障にとっては絶好のものであると認識するべきだ。

そしてその一方で、今回習近平が曝け出した台湾への膨張の野心にも警戒心を高めなけらばならない。日本では長年にわたる「一つの中国」宣伝の影響で台湾問題に対する誤解が目立つが、中国が躍起となる台湾独立阻止の動きは他国が干渉してはならない中国の内政問題ではなく、国際社会が断固として関与、干渉すべき中国の対外侵略の動きであるとの認識も確立されるべきだ。

そのような認識に立って日本は、日米同盟の強化と同時に日台連携関係をも深化させ、中国の拡張からアジア太平洋地域の平和と安定を守って行くしかないと思うがどうか。

(おわり)

習近平の夢は世界を脅かす―中共創立95周年演説(上)16/07/02
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2888.html

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