国際情勢

台湾は日本の生命線!

中国の軍拡目標はアジア太平洋での覇権確立。そしてその第一段階が台湾併呑。もし我が「不沈空母・台湾」が「中国の空母」と化せば日本は・・・。政府・媒体が敢て語らぬ生命線防衛の重要性を訴える。


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【メルマガ台湾は日本の生命線!】台湾総統選―李登輝氏が馬英九総統「媚中」姿勢に砲撃

2011/12/14

台湾総統選―李登輝氏が馬英九総統「媚中」姿勢に砲撃


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■日本の安保に関わる台湾の総統選挙

台湾は国民党の現職、馬英九総統の再選がなり、さらに中国の影響下へと転がり落ちて行くか、それとも野党民進党主席の蔡英文候補が勝利し、日米陣営にしっかりと踏み止まるか。

事実上、この二人の一騎打ちとなる来年一月十四日の総統選挙は、台湾と同じ列島線上に連なり、ともに中国の軍事力と対峙してきた日本の安保にも大きな影響を及ぼすこと必定につき、その動向から目を離すことができない。

十二月三日には候補者の公開討論会が開催されたが、これについて産経新聞は次のように報じた。

―――最大の争点となっている対中政策では、馬氏が、中台間の自由貿易協定(FTA)に相当する経済協力枠組み協定(ECFA)を締結するなど中国との関係改善を進めたことを実績として強調。「三不(統一せず、独立せず、武力行使せず)」を堅持し、台湾が1992年に、国号の解釈をそれぞれに任せて中国との間で「一つの中国」で合意したとした「92年コンセンサス」に立脚した融和姿勢の継続を改めて表明した。

―――同コンセンサスは当時の中台の交渉担当者同士の合意とされるが、蔡氏はその存在を改めて否定。「民主的な手続きを経た『台湾コンセンサス』を形成したい」と訴えた。

「九二年コンセンサス」(九二年合意)なるものが両者間の重要な争点になっているらしい。それではそれはいかなるものなのか。

■朝日新聞の報道は正確ではない

朝日新聞(九月一日)は「92年コンセンサス」の用語解説を次のようにしていた。

―――台湾にとっての「中国」は「中華民国」のことで、中国にとっては「中華人民共和国」だが、「台湾も含めて中国は一つ」という点では違いがないのだから、政治問題化を避けて交流を進めよう、という合意。1992年に中台交渉関係者が口頭で交わしたとされる。国民党はこの合意を重視しているが、民進党は台湾を中国とは別の国とする立場のため、受け入れていない。

この解説は正確ではない。民進党は「台湾を中国とは別の国とする立場のため、受け入れていない」のではなく、産経が報じたように、そもそもこの合意の存在自体を否定しているのだ。

そして実際に合意など存在していないと思われる。

台湾が台湾人の国家になることを恐れ、「台湾も含めて中国は一つ」(一つの中国)との宣伝を行いたい在台中国人主導の国民党が、「中国とは中華民国のことである」との建前を、中共側も尊重すると約束してくれたとし、有権者の反撥を抑えようとでっち上げられたの
が「九二年コンセンサス」というものだろう。

国民党によれば、「九二年コンセンサス」とはその年の台中実務協議で得られたものとなるが、協議の台湾側当事者である当時の李登輝総統、黄昆輝大陸委員会主任委員(現台湾団結連盟主席)、辜振甫海峡交流基金会理事長らは、そのような合意はなかったと口を揃える。

■馬英九氏も否定していた「コンセンサス」

ただ馬英九大陸委員会副主任委員(現総統)だけは、合意はなされたと主張するわけだが、しかし当時はこの人物も、「『一つの中国』の解釈について一致は見なかった」と認める一方、中国側が「コンセンサスが得られたと対外的に言い放った」ことを公表しているのだ(国民党機関紙中央日報、九二年十一月六日)。

「九二年コンセンサス」(九二共識)との言葉は、李登輝氏が国民党主席を辞任し、民進党政権(台湾人政権)の発足を翌月に控える〇〇年四月、蘇起大陸委員会主任委員が勝手に作り出したもの。中国側も「コンセンサス」の存在を認め、それを基礎とした台中交流を要求しているが、ただしこちらの主張する「コンセンサス」の内容は「一つの中国の原則を堅持する」というだけのものなのだ。

もちろんこの国のいう「中国」とは「中華人民共和国」。国民党による「中国とは中華民国」といった解釈など、断じて許容するはずがないのである。

■国民党は台湾人のために戦わない

国民党も、もちろんそれを知らないはずがない。要するにそれを知りながら、自国国民にウソの宣伝を行い、やがては国家主権も放棄にも繋がりかねない危険な中国傾斜政策を、支持させようとしているのだ。

国民党の「三不(統一せず、独立せず、武力行使せず)」の表明を見ても、その投降路線は明らかだ。「独立せず」とはそもそも国家主権の自己否定であるし、「武力行使せず」とは「台湾が統一に応じなければ武力行使の可能性を放棄しない」と恫喝し続ける中国に対して「抵抗しません」と宣言しているに等しい。

「なぜ台湾人のため、祖国である中国人と対立し、血を流さなければならないのか」との思いが、国民党の在台中国人勢力にはあるはずだ。

このような馬英九総統の国民党政権の背信行為に黙っていられないのが「台湾人の台湾」の建設を目指す李登輝氏だ。

■李登輝氏「国民を騙すな!私はまだ健在だ」

八十八歳の高齢で癌の切除手術を終え、退院して間もない身ではあるが、事実を伝えなければとの一心なのだろう。フェイスブックで次のような訴えを書き込んだ。

そしてこれが台湾のマスコミに一斉に取り上げられ、馬総統に対する痛烈な砲撃となっている。

―――馬総統と中国はともに「九二年コンセンサス」を主張するが、私がこれまで何十回も公の場で話したように、そのようなものは存在していない。メディアも何度もそう報じたし、それらの映像はネットでも見ることができる。

―――海峡交流基金会理事長として参与していた故辜振甫先生も「そのようなものはない」と言っていたし、蘇起氏もそれは「自分が創作したものだ」と認めていた。

―――しかし馬総統は「九二年コンセンサス」を絶えず持ち出し、台湾民衆を騙そうとし続けるのは、「ウソも百回言えば真実になる」と思っているからか。これは台湾民主主義にとっては最大の傷害であり、恥辱である。そして最近はさらにひどくなり、ついには「私の任期中に決まったものだ」とまで言い放つに至った。

―――私が言いたいのは、歴史を捏造、改竄してはならないということだ。歴史改竄をやるのは独裁の暴君だけだ。

―――中国の言う「九二年コンセンサス」とは「一つの中国で合意した」というもので、馬総統のそれは「一つの中国を認めるが、その解釈はそれぞれが行う」というもの。いったいどこに合意があるというのか。馬総統には先ずそれをはっきりさせてほしい。そしてもし「一つの中国を認めるが、その解釈はそれぞれが行う」との合意が事実なら、そのことを中国にはっきりと言わせてほしい。

―――馬英九はいったい何を急いでいるのだろうか。ウソの話を繰り返して庶民を騙し続けている。私は体調が思わしくなく、事実を明らかにするため公の場には出られないでいるが、しかしまだ死んでいない。もう騙すのはやめてほしい!

―――台湾人よ!このような総統の無能で欺瞞に満ち、主権を放棄する姿を見てほしい。だから私は「棄馬」をしてはじめて、「保台」ができると言っているのだ。みなさんももう、おわかりだろうか。

■日本のメディアは国民党と歩調合わすな

この「棄馬保台」とは「馬英九を切り捨てて台湾を守れ」の意だ。

李登輝氏もこれまで言ってきた如く、日台は「生命共同体」である。だから日本人としては何としてでも、台湾有権者に「棄馬保台」を求めなければならない。

ちなみに上記の産経記事によれば、公開討論会で「最も良かった候補」として蔡氏を挙げた有権者は四五%で馬氏は三一%との世論調査の結果があるという。

数々の調査でも、両者の支持率はつねに伯仲しているところだ。

日本のマスコミ報道の中には、もし蔡氏が当選すれば、それを望まない中国により、緊張が高められることを懸念する論調も見られることがあるが、それは国民党の宣伝と歩調を合わせるものである。

中国に迎合しようとして、期せずしてそうなってしまったのかも知れないが、有害である。

これからの時代は、日本や台湾が求めずとも中国の拡張政策があるかぎり、東アジア情勢の緊張は避けられないのである。それを回避したいばかりに中国に屈従すれば、日本もまた属国の道を行かざるを得なくなる。

今後求められるのは日台が連帯し、中国の軍事脅威に対抗すること以外にないのである。



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