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大石英司の避難空港

作家・大石英司が年間363日デイリーで発行する、時事、風俗、経済、軍事、ヲタクまで幅広く扱うメルマガです。

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大石英司の避難空港

2018/08/16

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▲▽最強山男▽▲

※ 山中に1人で座り「ぼく、ここ」…2歳男児発見
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180815-OYT1T50021.html?from=ytop_top
*捜索ボランティアの尾畠春夫さんは「師匠」と呼ばれていた。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180815-00010003-huffpost-soci
*「子どもは上に上がると思った」 2歳児発見のスゴ腕捜索ボランティア
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20180815-00398716-fnn-soci

 ちょっと気になっているんだけど、この人が両肩から下げている鐙みたいなも
のは何? 自作のシュリンゲの類いだろうか。ちと見たことがないんだけど。
 私が注目したのはロープなのですが、救難活動前提のロープ径です。今では、
ロープの性能が上がって、昔よりもっと細い径で事足りるんだけど、人間の手で
確保しやすい径というのがどうしてもあって、今でもこの太さが主流です。ただ、
太いから、長さは確保できない。
 あと、ザックが薄い。私には無理。高尾山日帰りでも、あんな装備では行きた
くない。それほど厳選されている。明らかにプロの装備と、装着方法です。そし
てアスリートの体型を維持出来ている。
 言うなれば、新米大尉殿に率いられた新兵集団が敵に包囲されて右往左往して
いるまっただ中に、グリーンベレーの分隊を30年率いていました、という超ベ
テラン兵士が現れて、一瞬で敵の前線を黙らせたようなものです。鮮やかと言う
しかない。

 78歳のよそ者のお年寄りがたった20分で助け出してくるなんて、地元の捜
索関係者はとんだ赤っ恥を掻かされる羽目になったわけですが、指揮官が無能だ
ったことの証左です。地図を見ると、海側に拓けた部分はそんなに広くない。私
は昨日、初めて現地の地図や航空写真をニュースで見たのですが、恐らく、この
捜索を指揮した人間は、たぶん生存を前提にはしてなかったはずです。そっち側
の捜索はすぐ終わるだろうことを考えると、火曜の午後からは、主軸を山へ入れ
るという判断をすべきだったことは明かです。
 このご老人が捜索したルートと距離は、子供が歩くにしては、確かに遠い。山
の中だから、街中なら10倍くらいと考えて良いでしょう。ただし、子供に歩け
て、なお今も生きている可能性を考えると、探すべきは尾根ではなく沢筋である
ことは明かで、ご老人はその沢筋を一発目で当てた。恐らくこの人の手に掛かっ
ていれば、遅かれ早かれ、全ての沢筋を、昨日の明るい内に捜索し終えていたこ
とでしょう。

 で、捜索隊が前日、山に入らなかった理由は、恐らく経験者不足でしょう。お
盆のまっただ中で、そもそも人も集まらない(火曜日の捜索に当たった人数は論
外だった)。山に入るには、それなりの装備と経験者も要るけれど、それも居なかった。

 日本全国で都市化が進み、山歩きの経験者も減っている。しかし消防にしても
警察にしても、「私たちにその知見はありません」とは口が裂けても言えないわ
けです。でも、実は消防も警察も、そういう知見を失いつつある。全国で起こっ
ていることです。本当は手探りでやっていることなのに、さも某かの経験則に従
って、当てを持って捜索しているかのように見せているだけ。あるいはメディア
がそう見せているだけ。
 GWの新潟の父子遭難は、天気に祟られたけれど、あれもドローンでカバーす
れば、もっと早くに見つかったかも知れない。
 総務省も警察庁も自治体も、自分たちは過去の知見を失いつつあることを謙虚
に認めて(挙げ句に人集めはもっと大変に、深刻化しつつある)、過去に起きた
全国の遭難行方不明事例を研究するセンターでも立ち上げて、そこで得られた知
見をフィードバックするシステムを作るべき。

 一点だけ。ハッピーエンドで終わったけれど、年齢にかかわらず、どんなベテ
ランだろうと、捜索活動で単独行動すべきじゃない。ご老人の功績を称賛しつつ
も、一人で山に入るのは自重して欲しいです。

※ 山口・2歳男児を発見した男性に「飴玉あげないで!」 相次ぐ批判に「始末が悪い」
https://news.nifty.com/article/item/neta/12189-20161751684/

 このニュースの参考画像がまた嫌らしいのね。そんなでかい飴玉を爺さんは持
ち歩いちゃいないだろう。たぶん塩飴の類いだったはず。

※ 防災ヘリ墜落、代替に民間機検討 当面は他県に応援要請
https://www.asahi.com/articles/ASL8F45GBL8FUHNB00C.html?iref=comtop_8_02

 もう防災ヘリなんて止めた方が良い。通常の急患搬送はドクターヘリに任せて、
山岳救助は、要救助者が自腹で払う民間のヘリに完全委託する。民間ヘリが匙を
投げるような難しい遭難だけ自衛隊に依頼して、自治体はもう防災ヘリから完全
に手を引いた方が良い。自治体航空は、SARからは完全に手を退く。
 ひとつの事故で、こんな大量の犠牲者を出すような装備と運用は、自治体には
荷が重すぎる。全国の自治体は防災ヘリから手を退くべき。
 その代わり、自治体は、無人機を配備しましょう。スキャンイーグル・タイプ
で良いです。性能を考えると、プレデター・タイプが良いけれど、これは滑走路
が要るし。

 だいたい昨日の救出劇にした所で、夜中にドローンを飛ばしていれば、灌木の
下に佇む幼児を発見できていたかも知れない。「飛行許可をくれれば、火曜中に
到着して夜、飛ばします」、と申し出た会社が一社くらいいても良さそうなもの
だけど。
 あんなバカ高い防災ヘリを何十機揃えた所で、山岳地帯を夜は飛ばせないんだ
から。無人機の方が遙かに役に立つでしょう。
 総務省はどうせヘリ・パイの養成なんて金と手間が掛かることには何の関心も
ないんだから、これからは無人機の取得に予算を付けるべき。

※ 戦没者追悼式 天皇陛下のお言葉全文
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34167800V10C18A8000000/
*終戦の日 陛下のおことばに保阪氏 30年変わらぬ信念
https://mainichi.jp/articles/20180816/k00/00m/040/075000c

>ここに過去を顧み、深い反省とともに、

 浩宮の時代になっても、この言葉が受け継がれることを私は切に望みます。

※ 強化される北方領土の軍事力 予想よりも大規模な航空機展開
https://news.yahoo.co.jp/byline/koizumiyu/20180815-00093167/

 ロシア経済は全然良く無いのに、なんでこんな無駄なことに金を使えるだろう。

※ 社会保障予算どう管理するか(上) 公費投入の「定率制」廃止を 
https://www.nikkei.com/article/DGXKZO34136210U8A810C1KE8000/

>多額の公費は国民のコスト感覚狂わせる

 全く同感。国債刷ればいいんだろうで、国民の意識が麻痺しているのは良く無い。

※ 発火物飛ばす「火災テロ」…「畑焼き払われた」
https://www.yomiuri.co.jp/world/20180815-OYT1T50169.html?from=ytop_main1

 でもねぇ、非武装の、別に抵抗運動しているわけでもない女子供をイスラエル
兵は撃ちまくっているわけだし。

※ 尖閣監視、超小型衛星で 政府検討 中国船追跡可能に
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180815-00000035-san-sctch

 良いんじゃ無いの。金ないんだから。ただ、それって無人機でも出来るよね。

※ スペインのリゾート地を旅した英国人女性、旅行会社に「スペイン人が多す
ぎる」とクレーム
http://japan.techinsight.jp/2018/08/ellis10000814.html

 スペインにバカンスに行くのがイギリス人のステータスになっているんだけど、
この人たちのスペインの見下し方というのが尋常じゃないのね。

※ 電車内でわいせつ画像送信=会社員の男送検―大阪府警
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180815-00000144-jij-soci

 なんでそんなに繋がりたがるのかさっぱり解らん。

※ 「カラス清掃員」勤務態度は良好? せっせと吸い殻拾い 仏
http://www.afpbb.com/articles/-/3186080

 本当に訓練できるんだろうか。

※ タイムマシンは造れるのか 科学者たちの挑戦
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-44844022

 前半は退屈だけど、後半は面白い。

※ 前日の空虚重量76.5キロ

※ 有料版おまけ 理想的な老後

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創刊日:2008-04-01  
最終発行日:  
発行周期:毎日  
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