語学

【英語ネット独学のすすめ】

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今日は「ディクテーション」についてお話します。  【英語ネット独学のすすめ】

2008/05/02


こんにちは、

メールマガジン 【英語ネット独学のすすめ】 の発行者の

倉田 幸暢です。



今日は、「ディクテーション」についてお話ししようと思います。



ディクテーションという言葉は、英語を学ぶ人にとって
今ではすっかり有名な言葉になっているので、
もうすでによくご存知かもしれません。


ですが、ここで今いちどその意味を
改めて確認してみたいと思います。


"dictation" (ディクテーション)という言葉を辞書で引くと、
「書き取り」や「口述筆記」といった意味になっています。

英語学習における "dictation" という言葉も、
英語の音声を聞き取り、それを書きとるという
学習法のことを指します。


もちろん、一度ですべて聞き取れるということは
あまりないので、何度も何度も聞きなおしながら
分からなかった箇所を埋めていくことになります。

こうして分からなかった箇所を埋めていくときは、
まるでパズルのピースを埋めていくような感覚があるので、
慣れてくると楽しみながらできると思います。


ちなみに "dictation" という単語は名詞であり、
この単語の動詞形は "dictate" です。

この "dictate" という動詞には、
「書き取らせる、口述する」といった意味のほかに、
「命令する、指示する」といった意味があります。


また関連語として、
 "dictator" (独裁者)という言葉もあります。


名詞 "dictation" や、動詞 "dictate" の語源は、
「独裁者」を意味するこの "dictator" という言葉から
きているようです。


これは、独裁者が自分が話すことを部下に
書き取らせることによって、手紙を書かせたり、
命令書を書かせたりしていたところからきたのでしょう。

この光景を現代風にイメージするとすれば、
会社の重役などが、秘書の人に口述筆記で
手紙などの書類を書いてもらっている光景などが
しっくりくるのではないでしょうか。


このように、 "dictate" や "dictation" という単語には、

「(指示して)他人にさせる」

といったニュアンスが含まれているのですね。


でも、こういったことを聞くと、
なんだか dictation をすることが、誰かに命令されて
無理やりやらされていることのようで、
なんだかよい気分ではありませんね(苦笑)。


でも、それは昔の話であって、
現代では自分自身に強制できるのは自分だけです。


それに、今回は

「楽しみながら dictation をする」

ということをテーマにお話していきたいと思っているので、
「独裁者」という言葉から感じる
「強制的にやらされている感」は、むしろ敵なのです(笑)。


ではでは。




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 目次

  1.dictation の効用・利点

  2.dictation に役立つウェブサイト

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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃■ 1.dictation の効用・利点
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


まずは、dictation の効用や利点から
お話していきたいと思います。


以前のメルマガで、英語の発音には
「音変化」という現象があるという話をしましたが、
この音変化は、文字だけの文書を読んでいるだけでは
聞き取れるようにはなりません。


これを聞き取れるようになるためには、
文字を見ているだけのときに頭の中でなにげなく思い浮かべる

「こういうふうに発音するのだろう」

という、ある種の先入観と、実際の発音との違いを知り、
それらを一致させることが必要になります。


実際、なんとなく漠然と

「こういうふうに発音するのだろう」

と思っていたものが、
実際に発音される英語の音声を聞いてみると
まったく異なった発音をしていたということは
けっこうあります。


こうしたことがあるために、文章で見たときには
意味が分かる「知っているはずの英語」が、
音声になるととたんに意味が分からないということが
おこるのです。


そして、こういったギャップを埋める方法の一つが
 dictation なのです。


英語を聞き取る能力を向上させるという観点から見たとき、
dictation を行うことによる学習効果には
次のようなものがあります。


まず、dictation を行うことによって、
聞き取れていない部分が「書き取れない部分」として
視覚的にもはっきりと浮き彫りにされます。

それによって、
自分が聞き取ることができなかった部分の単語や文法、
「音変化」などをはっきりと認識できるようになります。

そして、その部分を何度も繰り返し聞いたり、
その部分に関することを詳しく調べたりすることによって、
耳に聞こえてくる音声と、頭の中での理解とのギャップを
埋めることができるようになっていきます。


こうして、以前は聞き取れなかった部分が
聞き取れるようになるのです。


しかし、 dictation を行うことによる学習効果は
聞き取りの能力を向上させることだけではありません。

他にも数多くの利点があります。


たとえば、

  ・書くことで単語を自然に覚えるので語彙量が増える。

  ・すでに知っている単語や文法などについても、 
   dictation の過程で自然と復習することができる。

  ・単語の発音の規則性が自然と身につき、
   はじめてみる単語でもなんとなくどう発音するのか
   予想できるようになる。

  ・フレーズや文章単位の英語を知ることで、
   英語の自然な言いまわしが身につく。

  ・英語を日本語に訳すことなく
   英語のまま理解する習慣が自然と身につく。

などなど。


このように、dictation を行うことには
さまざまな利点があります。


とくに、
何度も何度も同じ音声を繰り返し聞くということと、
それに加えてさらに、なんとか聞き取ろうと集中して聞く
ということが最大の特徴であり、
これこそが dictation による学習の効果が高い理由です。


実際、私自身も dictation を行うことによって
英語の能力を大幅に向上させることができたと
実感しています。





┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃■ 2.dictation に役立つウェブサイト
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


インターネット上には、英語の音声や映像を
視聴できるウェブサイトは山のようにあります。


しかし、インターネット上で dictation を行うにあたっては、

「音声に対応した全文のスクリプト(原稿)があるかどうか」

ということや、

「音声や映像を繰り返して再生することができるか」
「音声や映像を好きなところから再生できるか」

といったことが重要です。


ですが、たとえば、
大手メディアのニュースサイトなどでは
動画が視聴できることが多いですが、
全文のスクリプトが用意されているウェブサイトは
あまりありません。

そのうえ、
ニュースサイトのニュース映像は
たいてい話すスピードが速ので、あまり慣れていない人には
ハードルが高いかもしれません。



そこで、ここでは
 dictation を行うときに役立つウェブサイトを
3つほどご紹介したいと思います。



1つ目は、
NHKが運営している英語情報ウェブサイトです。


このウェブサイトでは、英語のニュースや、
英語学習者のための音声・映像教材などが提供されています。

スクリプト原稿がついた音声・映像もあります。

さらに、このウェブサイトで提供されている情報は
毎日、あるいは毎週更新されるので、
常に新しい英語コンテンが利用できます。

しかも、それらはすべて無料です。

このウェブサイトに関して、詳しくは、
私が作成したこちらの無料レポートで紹介しています。
http://www.english.self-education.info/navi/report-list/introduction-report-nhk2007nov




2つ目は、
アメリカのリーダーたちのスピーチや、
ハリウッド映画のさまざまなシーンを
視聴することができるウェブサイトです。


このウェブサイトでは、
膨大な数の映像や音声ファイルを視聴することができます。

しかも、
そのほとんどに全文のスクリプト原稿がついています。

さらに、
有名人のスピーチや、映画のワンシーンなどの音声や動画を
ダウンロードすることもできます。

スクリプト原稿をPDFファイル形式で
ダウンロードできるものもあります。

このウェブサイトに関して、詳しくは、
私が作成したこちらの無料レポートで紹介しています。
http://www.english.self-education.info/navi/report-list/intro-amrh8j





3つ目は、
"RepeatAfterUs.com" というウェブサイトです。


RepeatAfterUs.com
http://www.repeatafterus.com/


このウェブサイトは、
さまざまな文章を朗読した音声を集めたウェブサイトです。


扱っている文章のジャンルは、

  演劇
  小説
  過去の偉人たちの名言
  詩
  早口言葉
  童話

などさまざまです。


ちなみに、このウェブサイトの発起人は
Ellie Wenさんというカリフォルニアの方です。


彼女は、高校2年生のときにボランティア活動をするなかで
英語を母国語としない人々が英語の発音を身につけるのに
苦労していることを知り、世界中の英語学習者の助けとなるように、
英語の音声とそのスクリプト原稿を無料で提供する
ウェブサイトを立ち上げたそうです。


それがこの、"RepeatAfterUs.com" というウェブサイトです。


Ellieさんに感謝ですね。


このサイトでは、
朗読の音声ファイルをダウンロードすることもできます。


また、それぞれの文章・音声には、

Beginning (初級)
Intermediate (中級)

などの Difficulty Level (難易度)がつけられているので、
自分のレベルにあった音声・文章を選ぶことができます。


このサイトで聞くことができる朗読音声には、
たとえば以下のようなものがあります。


万能の天才 Leonardo da Vinci (レオナルド・ダ・ヴィンチ)の言葉や


インド独立の父 Mahatma Gandhi (マハトマ・ガンディー)の言葉、


作家 Lewis Carroll (ルイス・キャロル)の
"Alice's Adventures in Wonderland" (『不思議の国のアリス』)の朗読や


劇作家 William Shakespeare (ウィリアム・シェイクスピア)が書いた悲劇
"Hamlet" (『ハムレット』)のなかの、有名な

"To be, or not to be" (「生きるべきか、死ぬべきか」)の部分の朗読、


などなど。


これらたくさんの音声や文章のなかから興味のある文章を選び、
好奇心を持って楽しみながら dictation を行えば、
学習効果はさらにあがっていくでしょう。



かの孔子も、

 「これを知る者はこれを好む者にしかず、
  これを好む者はこれを楽しむ者にしかず」

と言っています。



なので、今回お話したことを参考にしていただいて、
ぜひ、英語や dictation を楽しんでください。



では、また次回お会いしましょう。



ありがとうございました。


倉田 幸暢





 追伸

  今回のメールマガジンの内容についてでも
  他のことについてでもけっこうですので、
  なにかご意見、ご感想、ご質問などがあれば
  メールをください。

  このメールをそのまま返信してくだされば
  こちらにメールが届きますので。












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創刊日:2008-03-19  
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