経営

"成果給”・・・新戦略の核心か?ガン細胞か?

 日本の給与制度を席巻しつつある“成果給"!
 グローバリズムの下、導入不可避とされるこの制度の功罪を、報道される各社の人事問題等を題材に徹底検証してみたい。

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参院選後の政局展望***政界閻魔帳 No.2

2010/07/05


 NO.53                              ('10/7/5)
            参院選後の政局展望
        *** 政党閻魔帳 No.2 ***     

  オフィス移転の不手際で電話1本を除いて通信インフラがすべて
使用不能となり、約1ヶ月新聞2紙とアナログ・TVに耽溺する破目と
なった。NTTよりグッと安くなるとの甘言に乗せられ切り替えた“お
とくライン”のサービスが、NTTなら翌日に片付けた移転工事に例外
なく3週間待ち。シマッタと思ったが後の祭りで、よく問題視される
この国のサービス・セクターの低生産性を実体験させられた。
 唯一の“とく”は情報過多の状況からしばらく視神経と脳細胞を開
放できたこと。普段は読み飛ばす新聞紙面を、色々考えながら精読す
るのも悪くないと改めて悟った次第。
 以下は昨年の総選挙前のパリ祭当日の予想(7/14・ブログNo.37)に
続く最近の政界展望第2弾、参院選のご参考まで。
 因みに前回は、政権交代実現後の自民のメルトダウン(脱党・溶解)、
いわく付き(政治資金スキャンダル)の党首差し替え(小沢ー>鳩山)が
齎す民主党内の内紛懸念に加え、公明党の持続的退潮、共産党の戦略
的ダッチロールのほか、社党党首の素質的問題点を指摘した。
 結論から言えば自画自賛めくが、これが中央競馬の予想なら一財産
できたと思われるほどの出来映えだ。今回柳の下の二匹目の泥鰌を狙
って力が入る道理だが、サッカーのシュート同様、余計な雑念が入る
と外れるもの、戒心して取り組みたい。

  1. 転機に直面する民主政権

 元はといえば党首の座を追われた小沢氏が、権力温存の手段として
選んだ鳩山傀儡政権だった筈が、首相の想定外の軽口やバランス感覚
欠如の露呈で自民党末期政権同様短命に終り、国際的信用失墜に貢献
した。
 だが首班の交代を奇禍とする小沢カラーの大幅後退は、この党にと
ってある意味でもっけの幸い,労せずして依然民主党的姿勢に期待す
る世論の支援を復活出来た。常態での小沢氏からの権力剥奪は、相当
難儀だったろう。今後とも党内小沢派との軋轢や、保守派グループの
脱党・再編劇参加の惧れは残るが、既に人心が去った同氏は過去の人
と見るべきだ。政治には金がかかるが、税金を原資とする政党助成金
でマンション投資をするスタイルは論外だ。この党が抱える選挙後の
問題は以下の4点だ。
 
  (1) 公務員削減と自治労・官公労対策
 小沢氏の連合接近でカバーされてきた政権と支援労組の関係は、財
政再建に伴う公務員削減で一挙に緊張する。長年懸案のILOの要請する
公務員のスト権公認に踏み切っても問題の真の解決とはなるまい。組
合側も社党がジリ貧では民主に対決する余地は無く、双方が国民の利
益を旗印に妥協点を探ることとなろう。この党の調整能力と、どの道
避けて通れぬ労組対策への姿勢が本格的に問われる訳だ。
 
  (2) 郵政政策の再検討
 参院選の結果を問わず国民新党との連立の申し子“郵政民営”見直
し策は、改めて再検討されるべきだ。本来、看板の『事業仕分け』の
最大のターゲットこそ郵政3社の筈だし、現行の郵政職員の「公務員の
地位復活」策など上記(1)のみならず本来の民主党的理念との整合性
にも無理がある。
 また最近、郵便会社の宅急便ゆうパックが日通とのJVプロジェクト
解消で機能不全に陥り、事業としての存否が問われている(朝日7/4朝
刊P.1)。累損1千億円、既に肝腎の僻地利用者への便宜供与を支える
体力自体に精査が必要だ。
  
  (3) 消費税引き上げ
 理系出身者の通弊なのか前任者同様菅首相も説明責任能力に冴えが
見られない。増税提案が選挙戦の致命傷なのは歴史上明らかだ。ただ
今回は先般のカナダ・サミットで米国以外の主要国が例外なく財政健
全化優先を標榜しているだけに、図抜けて高率の国債依存度で有名な
わが国が、健全化対策ゼロで会議に臨むのは無理だったろう。
 論より証拠。欧州各国の実例が示す通り平均20%近い消費税率が
常識の諸国でも、財政悪化にお手上げの状況だ。その意味では、税率
10%への引上げ自体、本来遅すぎる最低レベルの条件の筈だ。
 選挙戦で首相の発言を批判する野党は、独自の解決策を反対提案で
きぬ限り、国際情勢に盲目とのそしりを免れまい。
 これとて小沢・鳩山コンビの悪しき遺産(4年間引き上げぬ公約)の
終戦処理なのだが、経験に乏しい悲しさ、提案のタイミングが悪い上
に唐突で、説明のための準備不足であったことは否めない。ゲームを
面白くするサービスも結構だが、阿呆なプレスが悪乗りして命取りと
なるリスクも皆無でない。
 菅サンもカビの生えた恩師達の所説援用は程々にして、もっと手持
ちの有能な軍事顧問団の活用を図るべきだろう。

  (4) 対米関係是正の行方
 これも前内閣の後遺症に絡むがこの1週間に突然米国の上・下両院
で「前例にない」日本国民と沖縄県民に対する在日米軍基地提供と協
力への感謝決議が行われた。かって親日派のマンスフィールド駐日大
使が、欧州では考えられぬ日本側の手厚い駐留費負担(思いやり予算)
を議会筋に指摘して以来の椿事だが、『妙な風の吹き回し?』と思っ
た途端、既に6月中旬ゲイツ国防長官から北沢防衛相に対し、沖縄の
海兵隊のグアム移転費用の増額要請があった由だ。
 まさか米側の政府・議会の共同作業による演出で、関係修復を餌に
対価なしでの移転費吊り上げを呑まされる事態にはなるまいが、ここ
一番沖縄の負担軽減を確実に実現し相手に舐められぬ歯止めが必要だ
(鳩山氏の突然の『抑止力』発言と基地の県外移転案撤回の真相が、
沖縄基地の核兵器現存の通告であったとの説もある。SIGHT誌2010
Summer P.125-6)。オバマはG8で綺麗事を並べたが、本音は同盟国
防衛より軍事予算で火の車の財政再建にある筈、目的の為には手段を
選ばずだ。緊褌一番の対応が不可欠である。
 
 政権交代実現後、数多の試行錯誤はあるにせよ、他党に見られぬ層
の厚い若手党員の活性化をテコとする民主党の政策展開は、まさに成
果主義のモットーでもある
(1)目標管理による合理性の徹底と行政の効率化
(2)公平・公正・透明性の貫徹 
を軸に、判り易い政治の実現への確実な第一歩を踏み出したようだ。
 各種圧力団体、業界団体の動向をも含め、危機意識も手伝い、とも
かくこの国が変わり始めたのは確かで、これこそ多年国民が求めてい
たものだ。国民の支援と共感に応えるためにも、党内の結束とこの理
念の持続的実現への一層の努力を期待したい。

  2. 世代交代が喫緊の自民党

 小泉政権の派閥解消策が効きすぎて、肝腎の人材育成メカニズムが
崩壊したまま権力の座を失ったこの党の復権は、ほぼ絶望的だろう。
首相落第者に党に迷惑をかけた自覚が無く、臆面もなく跋扈する様や、
新党首が旧体制の長老たちの支持を頼って就任したものの、新鮮味も
迫力も欠き、政権与党の些細な失点指摘に終始するようでは、脱党者
が後を絶たぬのも止むなしだ。あれほどの人材を擁した政党だ。心あ
る人々が若手に党運営の実権をゆだねて鍛えれば、と思うが、党改革
を主導していた若手(たとえば河野太郎など)が幹事長代理の肩書きで
牙を抜かれたのか沈黙を守るようでは、党の再起・復権のエネルギー
も期待は無理だろう。未だ政治家としては駆け出し同然の小泉2世が
党の表看板になるようでは、お寒いを通り越して情けない限りだ。
 参院選の結果を問わず、まず党首が降板し、徹底した世代交代で影
の内閣を作り、3年後の総選挙での勝利を目指し、外部の人材導入で
もトライをしないと、圧倒的に人材層の厚い民主政権の長期化実現に
徒らに手を貸す破目になりそうだ。

  3. 混迷続く公明党

 選挙対策のせいかも知れぬが、野党となって党首交代の後、山口新
代表の民主党政権への批判が1オクターブ上がったようだ。選挙の度
毎に党勢の下降が続いて来ただけに、今回の参院選はまさに正念場な
のだろう。
 だが皮肉なことに、頭を冷やして思案すると政策的適合度では自民
以上に民主党との連立に軍配があがる。正直このところ公明党は自民
との連立に埋没した結果、話題に事欠き国民に疎んぜられた。
 菅氏の学会嫌いは有名だし、民主と他の宗教団体の関係もあろうが、
参院選の結果如何で、自民との連立で噂された姑息な動機を離れて国
民の視線に立った生活実現を理念とし、党本来の路線を展開する政権
入りもありえよう。妙な与党ずれは避け、真摯に政策実現に汗をかき、
若手の成長と第3勢力としての存在感を国民にアッピールする好機で
はあるまいか?

  4. ダッチロール気味の共産党
  
 志位委員長の訪米に共産党も変わったとの印象を持ったが、国内で
はこのところ民主政権への姿勢を硬化させ、相変わらずのイメージ健
在だ。この党も二大政党化の波をかぶり、対策に腐心中だが、抜群の
調査力も連立政権の透明化志向の影響で、ヒット数が横這い気味だ。
 東アジア共同体構想も検討される世の中で、本来関係が深い筈の中
国や北朝鮮との付合いのニュースはさっぱり聞かないが、アメリカよ
りもアジアでの出番は無いのだろうか?国際化志向に一工夫求めたい。
前回も触れたが,党勢の拡大のためそろそろ歳費返上の継続も再検討
してはどうか?潔癖さも悪くは無いが、一般市民にとり妙な違和感よ
りも普通の政党の感触も必要ではなかろうか?
 議員の知的レベルが高いだけに議会での存在感は貴重で、二大政党
化に埋没されぬよう奮起を期待したい。

  (その他政党についてはコメント材料少なく割愛します)

  ドングリの  背を比べつつ  蛍待つ     汨羅


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