経営

"成果給”・・・新戦略の核心か?ガン細胞か?

 日本の給与制度を席巻しつつある“成果給"!
 グローバリズムの下、導入不可避とされるこの制度の功罪を、報道される各社の人事問題等を題材に徹底検証してみたい。

全て表示する >

炙り出された諸問題***起死回生の対策奏功のために(その一)***

2008/12/30

   
 
NO.26            炙り出された諸問題        (12/30)
        *** 起死回生の対策奏功のために ***
             (その1)
 櫻の開花直前に始めたこのブログも、年末で26回。この間前年
より懸念されていた金融恐慌の急展開があり、已む無く本来のター
ゲットの成果給より多少照準拡大を余儀なくされたが、問題の核心
を衝くセンスは維持できたと自負している。
 何せ6・3・3制の一期生、戦中の徹底したファシズム教育から一
転し、戦後は万事デモクラシー礼賛へと驚天動地の価値観の転換を
味わった世代の最後尾。『納得できぬものは疑え!』をモットーと
して生きてきた上、出自は徳川幕藩体制に対し、薩摩と同様、常時
批判派だった阿波・徳島だ。
 鳴門秘帖(吉川英治著)に詳しい反体制の県民DNAは、軍部に抗
して翼賛会推薦を蹴飛ばし当選した三木武夫や、「不沈空母」論の
中曽根政権で湾岸戦争出兵を身体を張って阻止した後藤田正晴がそ
の証左。筆者の場合これらに加え、15年の滞欧経験からアメリカ
的なものに至ってクールに対応する癖がある。
 反面学生の頃の体験で『党内の権力闘争のため多数の優れた若者
を平然と犠牲にした』コミュニスト達の愚かさへの不信は、志位委
員長がピアノを弾くぐらいでは容易に払拭出来ず、左派でもない。
 かような観点から、これまで触れ損ねた最近の諸問題を政・官・
財に渡り俎上に上げたい。狙いはこの国の不況脱出策への布石。
曰く“蒙御免 各界批判・年末篇”。
 
 I. 政界ーー小泉後遺症の自民・賞味期限切れの公明党
  
  保守色ではサンケイとならぶ日経の世論調査でさえ退陣必至の
支持率(21%)に低落した『往生際の悪すぎる』麻生・自民政権を
論ずる実益は乏しいが、改めて指摘したいのはこの原因が小泉氏の
後継者選びの杜撰さにあることだ。主要政策を何一つ完結させぬま
ま降板した同氏だが、政治家としてのキャリア不足を大勢が指摘し
ていた安倍氏を後継とすることで、辛うじて『自民党をブッ潰す』
方針だけは派閥崩壊戦略も手伝って目出度く成就させたといえよう。 
 最近、次回選挙に二世の立候補を決めたあたりでメッキが剥げて
俗物性を証明したが、多分安倍政権以降の院政まで勘定に入れた彼
の選定は、その後の政権の超短期バトン・タッチの導火線となり、お
り悪しく金融恐慌の勃発で、我が国の政情不安は国際的に『危機管
理センスの欠絡国家』の烙印を押される破目となった。少々大げさ
だが正に「その罪万死に値する」迂闊さとの非難もやむをえまい。
結党後半世紀に及ぶこの党もどうやら『命旦夕に迫れり』らしい。
 
 更なる問題は公明党だ。最近の同党の仕振りは全く政党の名に値
せずだ。まず都議会選挙戦略として「年内解散がわが党には不可欠」
としながら腰砕け。同様に選挙戦術として嫌がる自民に強要した越
年資金のバラ播き策は、今や自民党分裂用の時限爆弾化した。
 一体この政策は10年前強行して不評だった「消費財キップ」の
結果を十分に事後チェックしたうえなのか、また国民の支持も見込
めない(反対65%)こんな『生煮え』同然の愚策に、なぜあれほど
こだわったのか政策センスを疑いたい。
 それにしても言い出しっぺの同党が、最近この件について至って
寡黙なのも奇矯だ。政権の友に迷惑をかける位なら潔く撤回し事態
の打開(お蔭で年末用の諸施策が不発)に努めるのが責任ある政党の
あるべき姿だろう。
 もう50年にもなるが、同党の発足時には異色の政党として注目
され、国立大出身の有能な人材も多数参画した筈だ。爾来宗教との
関係や、批判者への過剰な圧力などが問題視されたが,「中道・平和」
の旗印はそれなりに平和勢力まで包含し、訴求力を具える魅力ある
政党となっていた。過去形で記すのは、今曽ての栄光の色が余りに
稀薄化しているからだ。
 部外者の筆者の判断力は限られるが、同党はどうして曽ての同志
や党のリーダーを粗略に扱い、非難するのだろう。往年の共産党の
内ゲバにソックリで、決して快いものでなく、一般の選挙民のこの
党への信頼感の喪失に連なる惧れもある。第一、後日そんなに批判
されねばならぬ人物(しかも複数)を党首に選ぶ体制も問題だろう。
 自衛隊のシビリアン・コントロールや海外派兵に歯止めがなくなっ
ていく現在、同党のユニークな存在価値と十分な機能の発揮は本来、
国民にとりきわめて貴重な筈だ。これは筆者だけの見解ではない。
 因みに知日派のG・カーティス・コロンビア大教授は,“そのとき、
公明党が小渕総理の呼びかけを断って与党でもなく野党でもない
「中間党」という立場を取ったなら、日本政治で初めて国会という
立法府が政策立案の重要な場になったはずだとそのとき私は思い、
今もそう思っている。”(「政治と秋刀魚」2008.P.233)と
ドイツのFDP(自由民主党)を例に主張される。
切迫する政界再編後を展望し不況脱出策を効果的に実施する為にも、
この国の政治的安定と政策策定メカニズムの刷新が不可欠だ。教授
の期待には、筆者も滞独経験から全く同感する。

 最近の公明党は何よりも政策路線が不鮮明の上、過去の路線との
連続性も不透明、政策選択のバランス感覚にも往年の冴えを欠く。
さらに討論の場で不要に他党の発言者をさえぎる姿勢も好感が持て
ない。これでは従来の支持者の造反も当然だ。正直なところ“この
ままの状態継続”が不可避なら、政界のお荷物、政党としての存在
意義を問いたくなる。曽てのファンの一人として再考を強く求めたい。
                          (汨羅)

( 政界 篇 II.シビリアン・コントロール
( 官界 篇 I. 防衛庁
( 財界 篇 I. トヨタ II.三菱東京UFJグループ        
             以上は長すぎるため続篇とします)

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2008-03-03  
最終発行日:  
発行周期:隔週  
Score!: - 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。