トップ > ライフスタイル > 環境 > 黄土高原だより

特定非営利活動法人・緑の地球ネットワークは中国山西省大同市の黄土高原で緑化協力活動をつづけています。そのなかでのできごとを、事務局長の高見邦雄がつづっています。

RSS

メルマガの登録・解除

登録した方には、メルマ!からオフィシャルメルマガ(無料)をお届けします。

黄土高原だより(NO.576)

発行日:2/9

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

黄土高原だより(NO.576)
    (2012.02.09)
       高見 邦雄(緑の地球ネットワーク事務局長)

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 魏生学副所長にきく(2)

 大同事務所の副所長・魏生学さんへのインタビューの後半です。

学校をでてから、ぼくは新栄区で、中学の先生をしていたんだけど、
家族がみんな、大同市内に引っ越したので、
ぼくも、市内に住むことになった。
いまとちがって、教員になるのは、むずかしかったからね。
市内で教員になれないので、
大同市蔬菜公司という、野菜流通の会社にはいった。
そのころは、自由市場なんかなくて、
その会社が、農村の野菜を、統一的に買いつけ、
それを市内に流通させていたわけだ。

ぼくが配属されたのは、基建科というところで、
建物を建てたり、その修繕をしたりする部門。
やったのは、管理のしごと。
自分としては、実際のしごとをしたかったのに、それができない。
けっきょく、1年だけここにいて、
つぎにいったのが、共青団大同市委員会。

どうやって入ったかって? 
高見が以前、李世傑副市長にあったとき、
彼女が「小魏は自分が採用した」と、話しただろ。
その当時、彼女が共青団大同市委員会の書記だったんだ。
そして、副書記に陳〇〇がいた。
その陳さんと、ぼくの兄が、友だちだったんだね。

で、共青団に紹介してくれたんだけど、カンタンじゃなかったんだ。
蔬菜公司に、人が派遣され、
魏生学というのは、どういう人間か、徹底的に調査された。
それから共産党の、組織部長の面接を受けて、共青団で働くことになった。
でも、配属されたのは組織部で、やはり机のしごとだった。
1989年7月のこと。

賃金は64元だった。
それまでは、もうちょっと、よかったんだよ。
新卒で、中学校の先生になったときは、賃金が64元、
それにプラスして、新栄区は山区ということになっていたから
山区手当てが7元、教育手当てが5元で、計76元。
それが64元にへったけど、1年後には、また76元になった。

いまの、緑色地球網絡大同事務所にくることになった経緯は、
こういうことなんだ。
もともとこの協力事業は、雁北地区ではじまったでしょ。
大同周辺の農村部が、雁北地区だった。
1993年に、大同市と雁北地区が合併して、大同市になった。
両方の共青団もいっしょになって、共青団大同市委員会になり、
この協力事業を、以前の雁北地区委員会から引き継いだ。
そして、副書記だった祁学峰が、担当することになったんだ。
祁学峰も、自分1人ではできないから、共青団のなかを見渡して、
ぼくを選んだわけ。
まじめに仕事をする人間が、ほしかったんだと思う。

うん、言われるとおり、友だちは多い。
しごとは、できるほうじゃないんだけど、友だちは多い。
性格なんだろうね。
師範学校の同級生が、40人いるんだけど、
26人くらいは、いまでも集まる。
そのころは、自分でしごとを選ぶことはできなくて、
みな大同市内の職場に、配分されたからね。
40人のうち男は18人で、いまでも先生をしているのは4〜5人かな。
女性は、ほとんど先生だけどね。

義兄弟のこと? 
あれは親戚関係じゃなくて、もともとは同級生の関係。
同級生の同級生とか。
規則を決めてて、家庭内、きょうだいのなかの順番と、
一致しないといけないんだよ。
ぼくは、7人きょうだいの7人目だから、
義兄弟のなかでも、ラオチー(老七)。
ほら、石炭管理会社の幹部の彼がラオター(老大・長男)なんだけど、
老大は荷が重いといって、逃げてるんだよ。

実のきょうだい以上に、助け合うんだよ。
だれかがなにかで困っていると、なにをさしおいても、助け合う。
老大は、石炭会社のトップだったから、
ぼくが「どこどこで、どれだけの石炭がいる」と連絡すると、
すぐに、それを届けてくれる。
お金は1年後でもいい(笑い)。
ほかにも、ラオジュウ(老九)まで、いろいろいる。

このしごと、1994年からだから、もう18年だ。
いま、農村を回って感じるのは、水がなくなったことだ。
ぼくらが小さいころは、水が多かったんだよ。
市内に移り住んだころも、河にはずいぶん水があった。
だから、急になくなったんだね。
どういう原因なのか、わからない。

もともと春は雨がなかったんだけど、農暦の7月には雨が降ったんだよ。
立秋(8月8日前後)がすぎてからしばらくは、連雨といって、
雨がつづいたものだ。
日本の梅雨のようなものかな。
秋雨連綿ともいった。
高見がきだしてからも、1995年には降っただろ。
でも、あれからは降らない。
だから、雨は、減ってると思う。
それにしても、いまの水の減少は、それだけが原因とは思えない。

ガオジェン(高見)とも、長くなったねえ。
いまでも思い出すよ。
2002年のことだけど、太原に学習にいくよう指示されて、
ほかにもいろいろとあって、
高見と、大同賓館で会ったとき、
「もうこのしごとをつづけることは、できないと思う」と言ったら、
高見は、涙ぐんでしまったんだ。
あのときのことは、忘れられないよ。

友だちとも、話すんだよ。
自分は出世したいとも思わないし、お金もほしいとは思わない。
高見が苦労しているのを、知っているからね。
自分で役に立てることは、したいと思っているんだ。
********************************************
GREENなんでも勉強会
「21世紀のエネルギーの主役は?」
1部)日本のエネルギー事情
2部)石油よもやま話
講師 美谷島克実さん(石油技術協会評議委員)
▼2月24日(金)18時30分〜21時
▼大阪市立総合生涯学習センター第2研修室
   (大阪駅前第2ビル6階)
 参加費700円/学生300円
美谷島さんは石油採鉱の現場で長く活躍されたかたです。
元出光オイル&ガス開発(株)技術担当副社長。

最新の記事

ブックマークに登録する

TwitterでつぶやくLismeトピックスに追加するdel.icio.usに追加Buzzurlにブックマークニフティクリップに追加ライブドアクリップに追加Yahoo!ブックマークに登録記事をEvernoteへクリップ
My Yahoo!に追加Add to Google

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

登録した方には、メルマ!からオフィシャルメルマガ(無料)をお届けします。

この記事へのコメント

コメントを書く


上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  1. コメントはありません。

このメルマガもおすすめ

  1. JOG Wing 国際派日本人のための情報ファイル

    最終発行日:
    2012/05/23
    読者数:
    4005人

    政治・経済・外交・社会・文化などの分野において「元気な日本」を作るためのオピニオン誌です。

  2. 月刊アカシックレコード

    最終発行日:
    2012/04/11
    読者数:
    18082人

    02年W杯サッカー韓国戦の「誤審」を世界で唯一「前日」に誌上予測し、誤審報道を「常識化」した推理作家が、政官財界の分析にも進出し、宣伝費ゼロで読者19,000人を獲得。2009年9月から月刊化。

  3. 宮崎正弘の国際ニュース・早読み

    最終発行日:
    2012/05/23
    読者数:
    18759人

     評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

  4. フェアウッドマガジン

    最終発行日:
    2012/04/27
    読者数:
    720人

    環境に優しい木材を推進するため、違法伐採問題や森林管理や林産物の認証といった取り組みをはじめ、森林経営や林業、環境問題に関する情報を、研究者、業界、NGO、消費者、政府などさまざまな分野から集めて、消費者である市民や木材関係業界の皆さんにお届けします。

  5. 頂門の一針

    最終発行日:
    2012/05/23
    読者数:
    5007人

    急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

発行者プロフィール

過去の発行記事