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疋田智の「週刊 自転車ツーキニスト」

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年末の相撲ワイドショウの(週刊 自転車ツーキニスト759)

2017/12/27


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         年末の相撲ワイドショウの759号 

■いい加減、飽きろ(って?)

 年末のワイドショウも、もう相撲相撲相撲相撲相撲でね。
 本場所もとっくに終わったというのに、みんな好きね、土俵外のバトル。相撲協会・守旧派(?)と、貴乃花親方の戦い。すぐに落ち着くかと思ったら、貴乃花親方の意固地のせいか、“正義感”のせいか、こじれにこじれてここまできちゃった。
 もはや年内の決着はなさそうなんだけど、どうだろう、みなさま「もう飽きた」と思ってらっしゃる方々も多いと思うのです。
 と言うより、何より報じる側だ。
 テレビのワイドショウも、スポーツ新聞も「いつまでそればっかやってんだ、もういい加減、飽きろ」と思いません? 思いますでしょ?
 ところが、昨日も、今日も、おそらく明日も、騒動は報じられ続けていく。
 なぜでしょう。

 それは、ひとえに、数字(視聴率または部数)がとれるから。
 数字がとれるから、いつまでも、いつまでも、やるわけですよ。

 意外なことに(というべきか)正直言って、作り手側も、こういう場合、もうとっくに飽きてるものなのだ。
 ところが、こういうのって、いちど数字に火がつくと止まらないところがありましてね。
 以前から「サッチー・ミッチー騒動」やら「ノリピー事件」やら「エリカ様騒動」やら、同じ相撲でいうなら「朝青龍騒動」とか、もう朝から夕までそればっか、ということがあった。いずれも「いつまでやってんだ」「アホか」と思ったはずだ。
 でも、そういう状態は、それこそ「定期的に」やってくる。

■飽きてるはずなのに、視聴率がとれる謎

 ワイドショウを作る方にとっても「とっくに飽きた」ネタ、でも事実は「飽きてからが勝負!」なのだ。
 ここで歯を食いしばっても続ける! というのが、他局に勝つ方策でね。1分、1秒でも長くやる方が勝つ。これがこうした場合の、ワイドショウ視聴率争いの鉄則なのだ。
 逆にいうと、長くできない局、または「普通に考えてこれくらいが適尺(適切な時間)」なんて“理性的に”考えてしまった番組は負けてしまう。
 今回で言えば、相撲特集が終わった瞬間に、視聴率グラフがダダ下がりになる。
 だからこそ、手を変え、品を変え、見方を変え、切り口を変え、でも、結局は同じことを、繰り返し、繰り返し、やってみせるってわけ。
 みんな飽きてる。
 でも、やる。
 じゃあ、なぜ視聴率がとれるんだろう。不思議でしょ。

■誰かがそれを望んでいる

 私は、これって「待ってました、お馴染みさん、効果」みたいなものなのではと思うのだ。
 この早すぎる時代の流れの中、このネタだけは、出てくる登場人物をいちいち憶えなくてもいいし、細かい登場人物やそれぞれのストーリーも次第に分かってくる。分かってくると登場人物がみんな「お馴染みさん」になる。善玉も、悪玉も。
 考えてみれば、最初から「個性的な面々」、つまり「テレビ的に魅力的な面々」だ(朝青龍や貴乃花なんてホントいい例)。それが、連続ドラマのように、少しずつ変化しながら、立場を変えながら、毎日、登場したりする。
 さ、今日はどうなってるのかしらね、別にそこまで興味があるわけじゃないけど、見始めると面白いのよね…、それがずっと観てる人の感じ方であり(おそらく)、それこそが、ワイドショウ視聴率の「流れ」なのだ。

 その証拠とでも言うべきか、こうしたネタを熱く支持する(?)視聴者層は、だんぜんF3層(50歳以上の女性)であり、M3層(同じく男性)だ。言ってみれば、ちょっと時代についていきにくくなった人々…。
 つまりは、おばあちゃんとおじいちゃんが、この手のネタを飽きずに観てくれている。それが現実だ。
 そして、いまもむかしも朝昼夕の視聴率の主流は、こうした中高年層である。とくに女性。

■オバーちゃんたちのコンテンツ

 だから、テレビ屋にとって、いちばん手っ取り早く数字を稼ぐ方法は、その中高年層(オバちゃん、オバーちゃん)を取り込むことに尽きるのだ。
 だからね、よくよく見ると傾向がわかってくる。「相撲ネタ」「サッチー・ミッチー騒動」なんて、ほんとに、オバちゃんオバーちゃん好きするネタでしょ。あと「ノリピー」やら「エリカ様」は、絶妙なる「嫁世代たたきネタ」なのでありますよ。

 ふと思うのだけど、「水戸黄門」が作られなくなり、夕方に再放送もしなくなった頃、はたまた昼メロがなくなってしまった頃あたりから、ワイドショウは「炎上(今回のように「そればっかやってる」という意味ね)」するようになったような気がするのだ。
 テレビの中に、オバーちゃんたちが観て溜飲を下げることのできるドラマのコンテンツがなくなってしまったから、それをワイドショウに求め、その結果、こうした現象は起きるようになった。
 これ、けっこうホントなんではあるまいか、という気がするのです。

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 デビュー作にして、鮎川賞受賞! おまけに、このミス1位、文春1位、本格ミステリ1位、の三冠だ!
 これはもう期待しますよね。私もチョー期待した。
 年末のこの時期だからして、もう「このミス2018年版」を買って、ぺらっと見てみて、即買いでしたがな。
 で、読んだ。
 ふむ、たしかに面白かった。面白かったけど、こりゃちょっと反則かなぁと思ってしまったな。だからして「面白さも中くらいなり」というところであります。
 ラストの謎解きそのものに関しては「2段階」でお見事、と、思った。論理性もまあまあ。また真犯人のラストの行動もスリリングでよかった。しかしながら、途中から「前提」となってしまった●●●設定が、文字通り「ありえねー」なもので、ちょっと興が削がれてしまったのですよ。
 書評を読むかぎり、専門家(実際のミステリ作家)たちは、絶賛ばかりなんだけど、一般読者の賛否は分かれるところだと思う。
 もしかして、専門家がこぞって絶賛なのは「ああ、よかった、これならおれのカテゴリーじゃないから」と思ったからではあるまいか、なんてちょっとゲスの勘ぐり。

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