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疋田智の「週刊 自転車ツーキニスト」

環境、ダイエットに効果抜群。どなたにもオススメの「自転車通勤」ですが、そのノウハウやポリシーを色々な人にお伝えするメルマガです。
と、思ってたのですが、ただ単に私ヒキタからのバカメールが届きます。ご容赦。

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“まちおこし”の落とし穴の(週刊 自転車ツーキニスト754)

2017/12/13




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        “まちおこし”の落とし穴の754号

■みんなどこでもまちおこし

 このところ、週末に連続して長岡(新潟)や、上市(富山)や、神山(徳島)など、日本各所のまちおこしの様子を見に行ってるわけです。
 いわゆる増田レポートショック。「このままでは日本の地方は消滅する」というのは、地方の各自治体に相当きいてましてね。
 もちろん、消滅されたら困る。現地の人だけじゃなく、東京も困る、私も困る、みんな困る。われわれはみんな集まって日本なんだから。
 でもねー、こんな話を宮崎の某市で聞いたことがある。
「ヒキタさん、世間ではいろいろ言いますが、結局のところ、まちおこしってのはゼロサムゲームなんですよ。どこかが成功したら、どこががその分失敗してる。同じパイの奪い合い、それが現実なんです」

■ゼロサムゲームの出口とは?

 そうか、それが実感なんだろう。
 だからこそ、国をあげてパイを増やそうと、すなわち、外国人旅行者を増やそうとしているわけだ。
 ふーむ、……、頼るべきはインバウンド観光か。ま、正しいな。
 正しいが、しかし、それもまた、けっこうゼロサムでね。
 というのは、日本らしい武家屋敷街だの、小京都だの、日本らしい温泉だの、日本文化に詳しくない人から見ると、どこでも同じなわけですよ。特に初来日の外国人の目から見ると。
 だから、キャラの立った有名どころ(浅草とか京都とか)が全部をかっさらってしまう。「その他大勢」は、そのおこぼれをいただければいい方だ。
 じゃあ、その「同じような観光地」に、どんなアイディアを付け加えるか。
 そこがポイント、だと思うでしょ。もちろん、そここそがポイントだ。

■ゼロサムをなおさらゼロサムにしてしまう理由

 ところが、困った構図が立ち現れてくる。
 多くの場合、そういうときに自治体(など)は、東京の広告代理店などに相談し、その結果「こりゃプロじゃないと無理だ」と丸投げしたりするわけだ。経験がないからね。
 すると、東京の代理店は手馴れたもので「待ってました」と、ゆるキャラ戦略や、観光戦略や、B級グルメ戦略や、人集めイベント戦略などを繰り出してくる。それはそれで人目を引く(ように思える)し、洗練されていたりする。
 で、その結果、各市、各町は、みんな同じになっていくという……。
 上に上げた長岡、上市、神山などは、いわば、その陥穽に陥らなかった例でね。それぞれにオリジナル、だから注目されるわけだ。
 それぞれに考えなくちゃ。
 それは、けっこうツラいことで(素人っぽいということで周囲に馬鹿にされたりする)、なかなか同意が得られなくて(ふーん、それってなんか違うよね、有名な○○広告社は、別のこと言ってたよ、なんて言われたりとか)段取りがきつくて(一から立ち上げるってのはそういうことでね)、タマラナイことが往々にしてある。
 でも、やはり住民主導で、自分たちで考えて、オリジナルで、やるしかないんだよね。
 そうでないと成功はおぼつかない。本気で。

■クラウドファンディング

 私の高校時代の友人がクラウドファンディングにて、「市販薬のデータ集『クスリ早見帖』」というのを普及させたいぞ、という活動を始めました。

【『クスリ早見帖』ってのは、こんな本】
 頭痛薬や、風邪薬、一般に市販されるクスリっていろいろありますが、その中身、成分はどんなものでしょうか。それを解説したのが本書です。おや、調べてみると、けっこう強い成分も入ってるぞ、あれま、この成分とこの成分を掛け合わせると、けっこうまずいぞ、というのをリスト化し、解説した書籍。

 私はちょっとだけ関わり、話を聞くと、けっこう意義ある話だな、と思ってたわけ。
 でも、いろいろあって(スポンサー関連とか、そもそも売れるのか関連とか、クスリを扱うのは恐いよ関連とか)一般の流通ルートには乗りにくいわけですよ。
 というわけで、クラウドファンディング。
 もしもお力添えをいただけるのならば幸いです。

【詳しくはこのサイトを】
 https://readyfor.jp/projects/13636

 印刷製本などにかかる費用で、目標は30万円だそうですが、今現在13万0000円。
 特に医療関係の方々(当メルマガの読者には意外と多い)ぜひどうぞ。

■そうそう、以前、このメルマガでご紹介した「自由体操」

 そうそう、以前、このメルマガでご紹介した「自由体操」のKindle本、著者の佐野壮さんによると、疋田メルマガが出た直後のページビューが、7万5000ページ(300冊超に相当)になったんだそうです。
 皆々様のおかげです。ありがとうございます<(_ _)>。
 でも、この「自由体操」ゆるくていいと思いません? 私はまだ続けてますぜ♪

【当該号の週刊自転車ツーキニスト】
http://melma.com/backnumber_16703_6577218/#calendar

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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】

「ペダリング・ハイ」高千穂遙著 小学館

 わははは、高千穂さん、読みましたがな、面白いですがな。
 これ、ひとことで言うと「ローディおやじたちがよってたかって、未成年男子(春から一橋大学と思われる大学に通うことになった、名古屋出身の新一年生)を鍛えて、実業団レースにて栄光をつかませる」とまあ、そういう物語なんだけど、ストーリーとしては割合単純で、なんつーのか「群像劇+成長物語」として安心して読める。
 安心して読めるから、ぐっと楽しめるのは、ディテールだ。
 三多摩ローディの聖地「尾根幹」やら、聖蹟桜ヶ丘の「いろは坂」やら、関戸橋やら、もう実在の固有名詞ばかり。んで、その描き方もリアルで、ホンモノそのもの(笑)。私は学生時代、聖蹟桜ヶ丘の進学塾で先生をやってたことがあるんで、土地勘もあるのだ。あるからこそくすぐったいような「わお、あそこかー、あるある」感に襲われるのであります。
 もひとつのディテールもあって、それはトレーニングのしかたね。がむしゃらに漕ぐばかりの脳内麻薬中毒男「かっちゃん」の練習はダメよ、と「塩山先生」は言い、最新のパワーメーターをつけて科学的特訓に邁進する、なんつーのはいいね。というか、高千穂先生の体験談だね、これは。というのか、全編を通じて高千穂先生の体験談だね、本書は。それぞれの場面で、高千穂先生の立場は違ってたりするとはいえ。
 さあ、竜二くん(主人公)は、初のロードバイク、最短の練習期間、個性的なチームの面々の中、初出場実業団レースで栄光をつかめるかどうか。それは読んでのお楽しみ。

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【ヒキタ最新刊】
「新・自転車“道交法”BOOK」自転車活用推進法が分かる! 木世(えい)出版社
https://www.amazon.co.jp/dp/4777946207
「電動アシスト自転車を使いつくす本」東京書籍
https://www.amazon.co.jp/dp/4487809878

【好評既刊本】
「自転車“道交法”BOOK」小林成基(NPO自活研)と共著 こやまけいこ:イラスト 木世(えい)出版社
「だって、自転車しかないじゃない」朝日文庫
「おやこで自転車 はじめてブック」疋田智監修 ぼちぼち自転車くらぶ著 子どもの未来社
「明るい自転車質問室」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「自転車 困った時の即効お助けマニュアル」成美堂出版
「自転車ツーキニストの作法」SoftBank新書
「ものぐさ自転車の悦楽」マガジンハウス
「自転車会議!」(片山右京・勝間和代・今中大介・谷垣禎一と共著)PHP研究所
「自転車の安全鉄則」朝日新書
「今すぐ使えるクロスバイク図解マニュアル」大泉書店
「ロードバイクで歴史旅」木世(えい)出版社
「自転車をめぐる冒険」「同・誘惑」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「それでも自転車に乗り続ける7つの理由」朝日新聞出版
「自転車生活の愉しみ」朝日新聞出版
「天下を獲り損ねた男たち(続・日本史の旅は自転車に限る!)」木世(えい)出版社
「自転車とろろん銭湯記」ハヤカワ文庫
 いずれも好評発売中。ネット内でのご注文はこちらにどうぞ。
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創刊日:2000-09-15  
最終発行日:  
発行周期:週に1回以上刊  
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