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疋田智の「週刊 自転車ツーキニスト」

環境、ダイエットに効果抜群。どなたにもオススメの「自転車通勤」ですが、そのノウハウやポリシーを色々な人にお伝えするメルマガです。
と、思ってたのですが、ただ単に私ヒキタからのバカメールが届きます。ご容赦。

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未来の本命はこれかもしれんね、の(週刊 自転車ツーキニスト737)

2017/08/15



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       未来の本命はこれかもしれんね、の737号

■ドイツのメーカー・シェフラー社の描く未来

 うひゃー、これはスゴいなぁ(下記URL動画)。
 もしかして、これこそが自転車社会の行き着く先、その本命なのかもしれないなぁ。ま、ちょっと動画をご覧あれ。動画内に日本語訳がないんだけれど、かなり平易な英語で語ってくれてるんで、内容は分かると思います。
 なーんて、あたかもヒキタ自身は、さも英語が堪能なようなこと書いちゃった(笑)。
 ホントはウソです(笑)。じつは映像を見るだけでも分かるのであります。

【明日へのモビリティ(byシェフラー社)】
https://www.youtube.com/watch?v=qZVGvfD2lt4

 何だかスゴいでしょ、未来へのビジョン。
 その中心となるのが、動画の最初に登場する4輪の電動アシスト自転車だ。
 うーん、この発想、絶対に日本の地方、人口減少社会、高齢ドライバー問題、そして環境、健康、に効くと思うのですよ。手軽で、低速でも倒れなくて、ほんの少し運動にもなって、おまけにちょっとの雨なら大丈夫。もし事故を起こしてしまったとしても、クルマに較べたらダメージは、はるかに少ない。

■日本でなぜ作れないか?

 途中で出てくるスケボー風のものはいざ知らず(そういう路地こそ歩かないと、人はメタボ化すると思うんだけど)こんな風な未来が来ればいいなぁ…、なんてことを思いながら、おや、そのままYouTubeをつけてたら…、ちょっとちょっと、なに、このシェフラー社、CGじゃなくて実際に作ってみせてるじゃない。これ、ちょっと良くないすか?

【バイオハイブリッドと申します】
https://www.youtube.com/watch?v=037CAW4Yeug&t=20s

 私としては、もっと前2輪が深く傾くといいのになと思うけど(あと坂道には若干弱いかなと思う)、概ねよきかなという感じだ。乗ってみたいよ。あと、けっこう驚いたのが、この動画の発表が去年の11月であることだ。
 やるなぁ、シェフラー。日本のメーカーも頑張って欲しいなぁ…。
 とか言いながら、じつは知ってる。すでに作ってるのだ。以前、どこかの雑誌に書いたんだけど、豊田トライクという会社では、同じ趣旨の三輪を、すでに発表している。

【もちょっとお気軽な感じで、これもかなりイケてる】
http://toyoda-trike.co.jp/

 日本メーカーに関しては、技術的に何ら遜色はないし、やろうと思えばすぐにでもできる。
 と、そう思われるんだけど、やっぱりメジャーが手を出さない(出せない)のは、やっぱりがんじがらめの諸々規制なんだろう。
 これは“普通自転車”にはならないからだめ、車道しか走れないからだめ、クルマの邪魔になるからだめ、アシスト率も普通じゃだめ、制限速度も新しく決めないとだめ、などとね。考えるべきこと、乗り越えるべきハードルが多すぎて、なかなか踏み切れない。踏み切れないままに、いつしかやすやすと各国に抜かれてしまう。
 何か、このところ(自転車関連に限らず)色々な分野で起こってる、日本の蹉跌だと思うよ。
 とか、いろいろ考えつつ……、ま、ついでにこれでも見てちょ。

【フォルクスワーゲンの「浮かぶ2シーター人民車」プロジェクト】
https://www.youtube.com/watch?v=JWh2qT9yiTo

 これは何? どういう冗談なのか、はたまた、実現途上なのか、はたしてこれは自転車なのか?
 って、別に自転車とは言ってないか(笑)、しかし、こうなるともう、ここに描かれた未来は、近いのか、遠いのか、ワケが分からんっす(@∀@;)。

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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】

「広域計画と地域の持続可能性」大西隆(編著)学芸出版社

 東大まちづくり大学院シリーズの第2作目。私としてはシリーズ5作中、読み始め、もっとも「興味ね〜」で始まって、読後にもっとも「こりゃ面白い〜」になった作品でありました。
 ドイツや英国、フランスなど、それぞれのお国柄に応じて、まったく違った形をとる広域行政例もさることながら(特にフランスの市町村にあたる伝統的地方行政単位“コミューン”の連結ぶりには驚きました)、日本にも「待ったなし」の広域連携例がけっこうあって、それぞれがちゃんと本気。
 私ヒキタとしては、ふーん、知らないうちにそんな時代がやってきたたのかと思わざるを得ないわけです。

 特に「こりゃスゲ」と思ったのが、三遠南信地域という地域でね。
 ご存じあります? 三遠南信地域、ちょっと前まで私しゃ知らんかった。
 三・遠・南信、つまり、三河(愛知県東部)と、遠州(静岡県西部)、南信州(長野県南部)は、県境を越えた地域連携を組んでいて、ある意味、県と同等の動きをしてるというんだけど、もはや政令指定都市の浜松をはじめとして、豊橋、豊川、飯田、磐田、蒲郡と、それなりの市町村を抱え、全部で250万人を抱える一大エリアになっている。これ、都道府県の人口ランキングで言うと、14位の宮城県とほぼ変わらんのであります。
 その三遠南信地域が、毎年サミットを開き、連携を強化していて、もはや「いつか道州制になるとき、我らを分かつ境界線ができようものなら、必ず拒否し、我々はひとつ、というのをアピールしようぞ」というのを誓い合っている。これ、冗談でも何でもなくて、このアピールは、平成18年(2006年)の三遠南信サミットにおいて、全会一致で決議されたというのだ。
 その背景には「県ナンバー2未満」そして「県にとっての端っこ」のルサンチマンがあるとみた。
 人口ベースでいうと、豊橋が名古屋、豊田などに次いで愛知県4位、豊川が9位。
 飯田も長野、松本などに次いで長野県4位。
 静岡県にいたっては、浜松市の方が人口も経済集積も勝っている(つまり静岡県1位)にもかかわらず、県庁所在地の静岡に較べると常に「県下2位」「後まわし」にされてきたという現実。
 つまり、県中央から「ないがしろ」にされてきた「本来はスゲーまち」3つと、その周辺が結集して、三遠南信を作ったというわけだ。
 こんなことが日本で起きてるんだ。
 なんか私ヒキタは、密かにショックというか、感銘を受けたことでありましたよ。

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「だって、自転車しかないじゃない」朝日文庫
「おやこで自転車 はじめてブック」疋田智監修 ぼちぼち自転車くらぶ著 子どもの未来社
「明るい自転車質問室」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「自転車 困った時の即効お助けマニュアル」成美堂出版
「自転車ツーキニストの作法」SoftBank新書
「ものぐさ自転車の悦楽」マガジンハウス
「自転車会議!」(片山右京・勝間和代・今中大介・谷垣禎一と共著)PHP研究所
「自転車の安全鉄則」朝日新書
「今すぐ使えるクロスバイク図解マニュアル」大泉書店
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