自転車

疋田智の「週刊 自転車ツーキニスト」

環境、ダイエットに効果抜群。どなたにもオススメの「自転車通勤」ですが、そのノウハウやポリシーを色々な人にお伝えするメルマガです。
と、思ってたのですが、ただ単に私ヒキタからのバカメールが届きます。ご容赦。

全て表示する >

カメラとガメラを勘違い〜(謎)の(週刊 自転車ツーキニスト726)

2017/06/26





  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┏━┫ 週刊 自転車ツーキニスト "Weekly Bicycle Tourkinist" ┣━┓
┃ ┗┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┳┛ ┃
┗━━┛                          ┗━━┛
       カメラとガメラを勘違い〜(謎)の726号

■自転車好きはカメラ好き(たぶん)

 以前から「自転車とカメラは相性がいい」と思ってきた。
 自転車オタクとカメラオタクはなんだか雰囲気が似ているし(ちょっとワカルでしょ)生きるスタイルが似てるし(これまたちょっとワカルでしょ)同じようにメカを愛するココロに共通点がある(大ワカリですね)。
 仲間とツーリングに行ってみると、一目瞭然。
「お、あなたはキヤノンのG7Xでしたか」「おや、そういうあなたはソニーのRX100 」「おや、こちらはニコンの最新ミラーレス一眼」……なーんて話に花が咲く。
 ま、よくある話だ。
 だいたいツーリングには持ってくね、ちょっといいコンデジを。または今流行りのミラーレス一眼。というのか、自転車ツーリングにカメラを持ってこない人を、私はあまり見たことがない(過言)。
 TBSラジオ「ミラクル・サイクル・ライフ」での私の相方、石井正則さんも、ものすごいフィルムカメラ・マニアで知られている。自分の暗室まで持っているんだから、こりゃもう病膏肓ってやつだ。
 とまあ、ことほどさように自転車マニアとカメラマニアは相性がいいのである。
 ま、そんなわけで、ツーリングの途中、ポタリングの途中で、カメラを構えるご同輩も多いと思う。ラーメン屋に入るとラーメンを撮り、商店街に入ると、その雑感(雰囲気)を撮る。そのひとつひとつが思い出のかけらとなる。
 こういうことはデジカメの出現で可能になった。フィルム時代はやはりコストが邪魔をしてたから。1枚あたり現像プリント合わせて最低30円程度はかかったものだ。でも、今はデジタルの新時代。何枚シャッターを押しても基本的にはほぼタダだ。

■カメラの先に、ちょっとアレな人

 ところで、こんなことがあった。
 とあるツーリング(というかポタリング)の途中、とある商店街を撮影していたと思いねぇ。
 ちょっと古びた商店街でね、履き物屋、傘屋、靴屋、味噌屋……などと専門店が軒を並べてる。なかには乳母車店なんてのがあって、そんなマニアック(?)な商売が、なぜこの街で成り立つのか不思議なんだが、とにかく、そういう味わい深い商店街だったわけだ。昭和のかほり、ぷ〜んだよ。
 当然ながら、私はパシャパシャとシャッターを押した。ふむ、わたくし“カメラマン疋田”の得意技は「数打ちゃ当たるの術」なんで、1枚1枚の平均値は限りなく駄作に近いが、たくさんシャッター押してれば、中にはいい写真も生まれる、と、まあそういうわけだ。
 ところが、しばらく撮ってたら、私のところに駆け寄ってくる30代あたりの女性がいた。
「撮らないでくださいっ!」という。
 おや、何かまずいことでもあったかな? と私は思うが、目の前には特に何もない。
 私の表情が「?」だったんだろう。彼女は続けた。
「私たちを撮らないでくださいと言っているんですっ!」
 ふむ? 何だ? もしやあれかな? よく見ると商店街の一角、ちょっと距離はあるものの、一軒の食べ物屋さんかチケット屋さん(かな?)があった。で、その店先に、なんだかお客さんが並んでるわけだ。彼女は行列の中のひとりだったんだろうか。
 ふむ、なんだろう、ま、いわゆる「フツーの風景」なんだが、彼女はそこに並んでるのを撮られたくないのか、ちょっと意味をはかりかねてたら、ヒステリックな表情で、再度「撮らないで!」という。
 いや別にことさらにその行列を撮ってるわけじゃないんだが(というか、けっこう遠方だったしね)、そこはまあ大人だから、穏便に「おや、そいつぁ失礼」と、次に行こうとした。
 すると、彼女はなおも言う。
「画像を消してください!」
「はあ?」
「ですから、私の写った画像を今ここで消してください」
「私はただ風景を撮ってただけですよ?」
「小さくても私が写ってる可能性がありますから、消してください」
「それはできません」
「盗撮でしょう!」

 ……やれやれ、残念ながら“少々アレな人”だったか(苦笑)。
 私はちょっと面倒くさくなってきた。
「一般公道からカメラを構えて、普通に目に映る風景を撮るのが、どうして盗撮なんですか? 日本語のご理解は可能な方ですか? どうしても写されるのがいやなら、誰からも見えないところに、勝手に引きこもっていればよろしい」
 ちょっと強い口調でそう言い残して、私はそこを立ち去った。その女性は絶句していたが、まあ、私としてはどうでもいい。でも、なんだか心の中にざらりとしたものが残った。

■あたしを見ないで〜、は無理

 こうしたことが増えたと思う。
 ひとつにはSNSの大流行などで、人の目に触れる写真が増えたことだろう。デジカメの登場と、ネットの発達で、写真というものは俄然身近になった。素人写真は十数年前とは比べものにならないくらいに、世にあふれてる。もはや誰であっても(つまり芸能人などではなくても)ネットの中に写真の1枚や2枚アップされていない人の方が少ないくらいだ。
 そして、そのことは、中には「意に染まない写真」も含まれる、ということをも指している。
 あたしはこんなに不美人じゃない、というようなこともあれば、あたしはこの場所に(誰々と一緒に)いないはずなの、ということもあるだろう。はたまた「げげげ、おれが自転車でスマホ運転、右側通行してる姿が写ってる!」ということだってあるかもしれない。
 だが、一言でいって、それは仕方のないことなのだ。3つ目のやつなんて、悪いけど自業自得だとしか言いようがないよ(笑)。ネットの中だって社会の一部なんだから。
 そもそも公共の場で「自分を見られない権利」なんてものは、誰にもないのだ。
 だいたい難儀な話でね、そんなことを言ってたら、銀座や渋谷の街を歩いていて、どうするというのだろう。周囲はもう外国人観光客たちのカメラだらけだ。どこを通っていても風景の端っこに、パシャパシャ写されてしまう。こういう撮られたくない人々は、そのいちいちに「だめー、カメラを向けないで!」「私を撮らないでぇぇぇ!」「そのカメラをチェックさせて!」とでも言うつもりなのだろうか。
 だったら、最初から街に出るなっての(苦笑)。

■パブリックということの意味

 パブリックスペースにおいて、自らのことを、現実の他者に「撮らないで」「撮って」「私は本来ここにいるはずじゃないの」「ここにいるの」というのは、ま、極端に言うと、エゴに過ぎないと思う。エゴでなければ、傲慢、いや、単なるわがままだろう。他者からの視線による「外観というもの」は、いわば見る側にこそ主体があるからだ。
 だいたいプライベートな場じゃないから、パブリックというわけでね。
 人は誰しも、ある程度「人目にさらされながら」生きているのである。もちろん自分自身だって他者を「見ている」し、無意識であっても「評価している」のだから、そんなことはお互い様だ。
 いや、まあね、こういうのは、以前ならば「自意識の過剰」というただ一言で片付けられてしまった問題だったと思う。そもそも誰もあんたのことなんか気にしちゃいないし、興味なんてないんだよ、とね。
 でも、そんなことよりも、まずは、表に出る以上、人様に対して恥ずかしくない行動をしてなさい、人様に迷惑をかけるような行為は慎みなさい、というのが、日本人の生き方だったと思うのだけどね。

-----------------------

【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】

「神罰1.1 田中圭一最低漫画全集」田中圭一著 イーストプレス

 わはははは、笑った笑った。
 ひとことで言うなら「手塚治虫そっくりのタッチで、下らないエロギャグの連発」、それがこの漫画である。中には本宮ひろ志そっくりのタッチやら、永井豪そっくりのタッチ、西原理恵子そっくりのタッチなんかも出てくるんだけど、やはり一番笑っちゃうのが「手塚そっくりでエロギャグ」の部分。
 そりゃ当然でね、「偉大なる漫画の神様」が数々の傑作を描いた、まさにあのタッチでエロギャグ! というギャップがなにより笑えるんだから。
 ま、読んでみりゃ分かります。

 一番、こりゃスゲーや(苦笑)と思っちゃったのが「精霊の森」の話でね、風の精・シルフィードや、火の精・サラマンダなんかが出てくる中に、夢の精が出てくる。夢の精・ネテドッピュ。
 くだらねぇ(笑)。
 しかもそのネテドッピュの顔が、手塚治虫が自画像でよく描くあの顔(うぷぷぷぷぷ)。これはもう、漫画の神様に対する冒涜だろうて(笑)。
 ちなみに本の帯には、手書き文字でこう書いてある。
「訴えます!!手塚るみ子(怒)ライオンキングは許せても田中圭一は許せません!!」
 わははは、手塚るみ子さんとは巨匠の娘である。分かってるなぁ、さすがはるみ子さん。10年くらい前に、じつは彼女のラジオ番組で2回ほどご一緒したことがあります。憶えてらっしゃいますか。

 いや、田中圭一さんという人は、本当に器用な人だなと思うし、面白いんだけど、ただ一点だけ、この漫画集に関してだけは、解せないことがある。何かというなら、冒頭の「視線無情」と「泥棒」の2点に関してだけ、なぜか「オチがない」のであります。他作品の面白さに較べ、この冒頭の2点だけが、よく分からない。当然、あまり面白くない。
 なんだろう、お読みになった方、分かりますかね。じつに不思議なのです。
 それとも、私に分からないだけの、何か深〜〜いギャグが隠されているんでしょうかね。

-----------------------
【ヒキタ最新刊】
「新・自転車“道交法”BOOK」自転車活用推進法が分かる!(枻出版社)
https://www.amazon.co.jp/dp/4777946207
「電動アシスト自転車を使いつくす本」東京書籍
https://www.amazon.co.jp/dp/4487809878

【好評既刊本】
「自転車“道交法”BOOK」小林成基(NPO自活研)と共著 こやまけいこ:イラスト
「だって、自転車しかないじゃない」朝日文庫
「おやこで自転車 はじめてブック」疋田智監修 ぼちぼち自転車くらぶ著 子どもの未来社
「明るい自転車質問室」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「自転車 困った時の即効お助けマニュアル」成美堂出版
「自転車ツーキニストの作法」SoftBank新書
「ものぐさ自転車の悦楽」マガジンハウス
「自転車会議!」(片山右京・勝間和代・今中大介・谷垣禎一と共著)PHP研究所
「自転車の安全鉄則」朝日新書
「今すぐ使えるクロスバイク図解マニュアル」大泉書店
「ロードバイクで歴史旅」木世(えい)出版社
「自転車をめぐる冒険」「同・誘惑」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「それでも自転車に乗り続ける7つの理由」朝日新聞出版
「自転車生活の愉しみ」朝日新聞出版
「天下を獲り損ねた男たち(続・日本史の旅は自転車に限る!)」木世(えい)出版社
「自転車とろろん銭湯記」ハヤカワ文庫
 いずれも好評発売中。ネット内でのご注文はこちらにどうぞ。
http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&url=search-alias%3Dstripbooks&field-keywords=%95D%93c%92q&x=0&y=0

【自転車通勤で行こう】
http://tourkinist.jp/classic/
バックナンバーはこちら。
http://melma.com/backnumber_16703/

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2000-09-15  
最終発行日:  
発行周期:週に1回以上刊  
Score!: 非表示   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。