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消しゴムの話、忘れてるわけじゃなく…、の(週刊 自転車ツーキニスト711)

発行日:3/22



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      消しゴムの話、忘れてるわけじゃなく…、の711号

■そうそう“MONO消しゴム”もうひとつの些細な謎

 そうそう、放ったらかしになってた「MONO消しゴム、もうひとつの“些細な謎”」なんですが、いったい何かといいますとね。
 これ、私にとっては小学校時代から…、いや、本気で前々からの謎なんですが、外の筒、紙のケースのことなんですよ。か、な、ら、ず(トンボに限らず、コクヨも、プラスも、ヒノデワシも)「使用後はケースに入れて保管しましょう」と、書いてあるわけだ。
 ふーむ……謎でしょ(笑)。
 何のことかというと「消しゴムをケースから出して使うヒトなんているか?」ってことなのですね。
 そりゃ、小さく、小さぁくなったら自然にケースからぽろりと出てしまうかもしれないけれど、そのままの姿、最初からの状態で、いちいち紙ケースから出して使うヒトなんています?
 少なくとも、私は見たことがない。

■聞くと必ずこう答える

 じつは、ずいぶん前に某文具メーカーの方と話したことがあって、そのときに聞いてみたのだ。
 すると「待ってました」とばかりに(なぜ?)こう答えてくれた。
「プラスティック消しゴムはですね、そのままの姿(つまり本体むきだし)で筆箱に入れておくと、鉛筆に触れて塗料がこびりついたり、筆箱のプラスティック部分にくっついてしまったりするわけですよ。これは“可塑剤の移行”と呼ばれる現象でありまして、ゴム時代には有り得なかったプラスティック消しゴム特有の現象なのです。だからこそ必ず紙ケースに入れて保管くださいというのです」
 もう立て板に水である(笑)。
 なるほど、それは分かった。
 ただね、私が聞きたいのは、そこじゃない。
 だったらなぜ「“使用後は”ケースに入れて保管…」なのだろう? 「紙ケースは捨てずにそのままで保管ください」なり「ケースに入れたままご使用ください」なりではイカンのか。
 要するに、少年ヒキタ、そして、中年ヒキタになっても、引っかかってるのは「使用後は」そして「入れて」の部分なのですよ。

■なんとも余計な義侠心(?)

 いや、まあ、いいのです。長いこと引っかかってるだけで。別に何のこともない。メーカーさんには何の含むところもござんせんです。ただ不思議なだけでね(笑)。

 それにしても、このプラスティック消しゴムって、私の小学校入学時(昭和47年)あたりの年代に、ようやく普及したと思うんだけど、私の母親が「あらまー、この消しゴムは、よく消えるわねぇ」と驚愕していたのを憶えてる。たしかにすごくよく消えたもん。それまでのゴム製の消しゴム(砂消しゴムの逆みたいなやつ)と較べると。

 ただ……これ、プラスティックなのか? だったら、消しゴムではなく「消しプラスティック」じゃん、と、これまた当時から思っていたりした。
 でも、もう慣れた。ま、オトナになって普通に「これは“ケシゴム”というものナノダ」ということに納得した、というだけなんだけど。で、そのプラスティックだ。プラスティック消しゴムって、モロ言っちゃうとPVCつまり「塩化ビニール」なのね。で、塩化ビニールのままだと、塩ビ管みたいにカチコチのものになっちゃうんで、そこに可塑剤を入れて軟質化させるってわけ。
 で、ここがさっきの「紙ケース問題」に結びついてくるわけだ。
 消しゴムには、塩ビを柔らかくするために可塑剤が入ってる。
 だから、放っておくと、その可塑剤クンが、周囲の合成樹脂に触れて「これも柔らかくしちゃおーっと♪」と、余計な義侠心を発揮してしまうわけ。だから周囲のプラスティック(筆箱の内張だの三角定規だの)が軟化して、くっついちゃうんだそうな。
 なるほどねー。

■消しゴム業界最大の謎

 さて、そんなこんなの“MONO(に限らず)消しゴム”なんだけど、この業界最大のミステリといえば、やはり「Radar消しゴムの謎」にたどりつくのではあるまいか。
 ご存じありますか? Radar消しゴム。
 見れば思い出すかもしれない。私にとってはかなり懐かしい。

http://www.seedr.co.jp/radar.html

 ね、見たことあるでしょ、というか、これまた定番でしょ。
 でも、ホントのところは、定番どころじゃないのだ。
 メーカー名を「シード」という。大阪の消しゴムメーカーである。このシード社、一説には国内の消しゴムシェアの8割を握っているというのだ。
 そもそも世界初のプラスティック消しゴムを作ったのが、このシードで、ついでにいうと世界初の修正テープを作ったのも、このシードなのだ。驚いたことだが本当だ。
 しかも、もっと驚くべきことには、あの○○消しゴムも、その××消しゴムも(どちらの方面もハッキリ「そうだ」とは言わないんだが)じつはシードのOEM。シード製品なのである。
 恐るべし、シード。
 でも、こういう話を聞くと、日本の中小メーカーの、スゴ味、底力、みたいなものを、またしても、身に沁みて感じ入る、という気がするね。こんな小さな消しゴムにも、そういう技術の物語があるという。
 ちなみにコンタクトレンズのシードとはまったく関係ないそうな。

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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】

「東京どこに住む? 住所格差と人生格差」速水健朗著 朝日新書

 ちょっと不思議な本なのだ。帯の宣伝文句にはこうある。
「かつては西高東低、今は逆!」
 当然「そうかー“今は逆!”なら、今は、東高西低になりつつあるのかな?」と思うでしょ。
 そうかな? どのあたりなのかな? 墨田区か、荒川区か、葛飾か、足立か、江戸川か…、まさかね、そんな話、聞いたことないよ、でも「日暮里舎人ライナー」も通ったし「TX(つくばエクスプレス)」も速いし、スカイツリーもあるし、と、そのあたりの話かな? なんて思う。
 で、その「今は東!」を裏付けるように、帯には「人気の街は中目黒から、蔵前、人形町へ!」なんてことも書いてある。蔵前か〜、国技館か〜、北の湖vs輪島、毎場所のような千秋楽対決が懐かしい〜、なんて言ってる人は完全おやじ。
 と、それはまあ、おいといて「どれどれ、何が起きてるのかな?」「ホントにそんな現象があるのかな?」と思って本書をめくるわけだ。
 すると、あにはからんや、内容は至極フツーなのであります。
 今の東京生活人は、西側の郊外から、続々と「都心」にライフステージを移している…、という、ヒジョーに当たり前のことが書いてある。「下町の横町(北千住とか)が注目されてるよ」というのは、第二章の最後に少しだけ紹介されるにはされるけど「中にはそんなところもある」という程度の意味合いにしか思えず、それ以外はひたすら「都心回帰」。
 海外の例や、トフラーの分析なども扱いつつ、結局は都心回帰から出ず「(他人と)近くで暮らすことが都市の美点」「オフィスはやはり一点に集中した方がいい」で、その結果「アイデアは都市集積から生まれてくる」というような結論が導き出されてくる。
 ふむ、東東京、あんまし関係ないじゃん。
 おそらく著者の速水氏本人は、タイトルの「東京どこに住む?」の結論として「都市が都市としてあるために人口の集積は必然では? その結果…」を書きたかったんだと思う。
 しかし、担当の編集者が「それじゃ売るためにはちょっと弱いな」とでも判断したんだろう。その結果「かつては西高東低、今は逆!」となった、と、私は推測する。
 あと、サブタイトルの「住所格差と人生格差」。
 これも本書の内容を、まったくと言っていいほど表してない。
 これまた担当編集が「ちょっと刺激的なサブタイを」として付けたんではないかと、私は推測する。
https://www.amazon.co.jp/dp/B01IGR0T22/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

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【ヒキタ最新刊】
「電動アシスト自転車を使いつくす本」東京書籍
https://www.amazon.co.jp/dp/4487809878
「自転車“道交法”BOOK」小林成基(NPO自活研)と共著 こやまけいこ:イラスト
http://www.amazon.co.jp/dp/4777931048
「だって、自転車しかないじゃない」朝日文庫
http://www.amazon.co.jp/dp/4022617616
【好評既刊本】
「おやこで自転車 はじめてブック」疋田智監修 ぼちぼち自転車くらぶ著 子どもの未来社
「明るい自転車質問室」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「自転車 困った時の即効お助けマニュアル」成美堂出版
「自転車ツーキニストの作法」SoftBank新書
「ものぐさ自転車の悦楽」マガジンハウス
「自転車会議!」(片山右京・勝間和代・今中大介・谷垣禎一と共著)PHP研究所
「自転車の安全鉄則」朝日新書

「今すぐ使えるクロスバイク図解マニュアル」大泉書店
「ロードバイクで歴史旅」木世(えい)出版社
「自転車をめぐる冒険」「同・誘惑」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「それでも自転車に乗り続ける7つの理由」朝日新聞出版
「自転車生活の愉しみ」朝日新聞出版
「天下を獲り損ねた男たち(続・日本史の旅は自転車に限る!)」木世(えい)出版社
「自転車とろろん銭湯記」ハヤカワ文庫
 いずれも好評発売中。ネット内でのご注文はこちらにどうぞ。
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【自転車通勤で行こう】
http://tourkinist.jp/classic/
バックナンバーはこちら。
http://melma.com/backnumber_16703/

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発行者プロフィール

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http://japgun.infoseek.ne.jp

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