自転車

疋田智の「週刊 自転車ツーキニスト」

環境、ダイエットに効果抜群。どなたにもオススメの「自転車通勤」ですが、そのノウハウやポリシーを色々な人にお伝えするメルマガです。
と、思ってたのですが、ただ単に私ヒキタからのバカメールが届きます。ご容赦。

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手のひらの万能機械の(週刊 自転車ツーキニスト492)

2012/11/26

 
 
 
 
 
 
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          手のひらの万能機械の492号

■寒くなってきたなぁ

 モノスゴクお久しぶりです。お元気ですか。ヒキタ生きてます。
 いや、寒くなってきた。朝のペダルの漕ぎ出しに、ちょいとばかり気合いが要るようになったね。
 とはいえ、私はこのところ、毎日の出勤距離をちょっとずつのばしてるところなのだ。一言でいうと朝っぱらから(いえ、私の場合、まだ未明)道草中。
 最短距離で行くと、片道4.6kmなんだけど(六本木コース)これだとママチャリだって行ける。歩いたって1時間程度だ。というわけで、これだけで「ツーキニスト」では少々情けない。
 ということで汐留新橋コースってのをでっち上げてみた。
 これなら片道7km弱。距離がちょっとマシになった。でも、それだけじゃない、こちらの汐留新橋コースの良いところは、坂が少なくてハイスピードで走れることだ。さらに、信号の繋がりがよくてストレスレスで突っ走れる。だいたい時速25km前後だと、信号で停まることがほぼない。
 朝早くの通勤コースってのは、こういう気持ちよさの方が優先するね。じつはかかる時間はほぼ変わらない。だったら、ストレスレスの汐留新橋コースの方がアリだ。

■小さなスピーカーがカギ

 さて、先日、新潟の市民団体に招かれて、NPO自活研・小林成基理事長と、セッション講演&市内ツーリングイベントに出てきましてね(スタッフの皆々さま色々どうもお世話になりました)。土日の2日の間に、2時間半だけポコッとあいた時間があった。
 んで、今回はパソコンを持ってきていたので、これ幸いと、〆切の迫った(過ぎた(@_@;))原稿に取りかかった、と、思いねえ。
 新潟、たそがれ、ホテルの小部屋、だ。
 パソコンを開いて、コーヒーを頼んで、準備を整える。2時間半なら雑誌コラム1本は書ける……。で、その際に、うわ、これはいい、と思い知ったのが、例のスマホ“iPhone”だったのだ。
 iPhoneの底面(?)には、小さなステレオスピーカーが付いている。このスピーカー、意外に大きな音が出る。
 で、音楽アプリiTunesにためた曲を、ランダムに流してみた。すると……、あれま、一瞬にして、ホテルの一室が、自分の自宅と同じ雰囲気になるのだ。
 こりゃいいね。
 それだけじゃない。ラジオアプリの“radiko”を起動させると、普通にラジオになる。しかもラジコ経由なら、AM放送もFM並の高音質になる。それを流してもホテルの一室は自宅書斎に早変わり、だ。
 ふーむ、これはいいね。私は今さらながら“iPhone”をつくづく眺め、そのままベッドに寝転がり(原稿を書けって)思った。
 これ、私の子供の頃の「理想マシン」そのものではないか。

■小さな機械が大好きだった

 子供の頃、小さなトランジスタラジオが好きだった。
 ラジオに限らず、カメラでも、時計でも、何でも、小さな機械が大好きだった。
 小さな筐体でありながら、その中に機能がグッと詰まったもの。多機能であれば多機能であるほど好き。だからビクトリノックスなんかの五徳、十徳ナイフなんてのも好きだ。機械じゃないけど。
 大きな機械に負けない、というのがポイントで、例えばラジオの場合、イヤホンオンリーだとちょっとイカンのだ。ちゃんとスピーカーから音が出ることが重要。「イヤホンだけ」だとどこか妥協がある気がしてね。大きな機械と同等なのに、それでも手のひらにのる。と、その感覚が好きだったわけ。
 で、あれから30年以上が過ぎた今、この“iPhone”を手にしている。
 ふーむふむふむ、あの頃の私がコレに触れていたら、もう小便チビって狂喜するね。
 だって、これ、あの頃私が描いていた“理想”がすべて実現されているのだもの。
 超高性能のラジカセ(120分どころか何万時間のテープ入り)であり、カメラでもあり、目覚まし時計でもあり、新聞であり、本であり、ゲーム機であり、地図であり、メモ帳であり……、なにより、あの頃の私が想像もし得なかった情報ツールとしてのネット&パソコンだってこの中にある。
 また、新たな機能を追加したいと思うならばアプリをダウンロードすればいい。機能は無限に広がる。で、それが手のひらに載るほどの小さな機械にぎゅっと凝縮されている……!
 今さらながら、これはコタエラレンなぁ。

 くー、もう「この機械とともに生きていける!(←同じ嗜好の方、分かっていただけますでしょうか)」よ。
 ま、私が持っているのがたまたま“iPhone”というだけで、他のスマホでも事情は同じだと思うけど、うーむ、こんなものが目の前にあると、もくもくと妄想が広がるね。
 コレひとつを持って、秘密基地に籠もりたい。
 吾田小学校(宮崎県日南市・もちろん私の母校)の裏山に登りたい。
 木の上で、洞の中で、この“小さな機械”とともに過ごしたい。
 コレを持って、自転車で酒谷川(もちろん宮崎県日南市)の上流まで行きたい。川縁でこの機械の音を聞いて過ごしたい。
 ……、と、そうか、別段、妄想でも何でもなく、今の子供たちには、即、それができるんだなぁ。
 と思いつつ、でも、私の子供にそれを言っても、私ほどにはココロ震えないんだろうな、とも思う。今の子には、それが当たり前、だから。

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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】

「クロク、ヌレ!」(講談社文庫)「殺人鬼フジコの衝動」「私は、フジコ」(徳間文庫)真梨幸子著

 あー、やだやだ。もう嫌い。不愉快。胸くそ悪くなるようなストーリーに、それでも引き込まれてしまう。これこそ真梨幸子。読んで嫌な気持ちになること請け合い。
 でもうまい。読み始めると止まらない。売れるのもよく分かる。
 この人の“巧さ”は、2種類あって、ひとつにはラストのラストにひっくり返すプロットの巧みさだ。特に「フジコの衝動」、確かに驚いた。「あとがき(*ヒキタ註:あとがきという名の……)」まで読んでみての、いわゆる「意外な犯人」ってヤツだけじゃない。
 ふと考えてみて、あっと気づく。「わ、視点が変わっていたのか! あのヒトはアレで、このヒトはコレだったんだ!」その瞬間に、物語の構図がごろりと変わる。ぞわぞわ快感。
 もうひとつの巧みさは、イヤになるほどの不愉快リアリティだ。これも「フジコ」だけど、11歳の少女がクラスメート派閥の中で、権謀術数、邪推、阿り、すべてを総動員して偽りの友情を保つ。その学級カーストぶりに読んでてもう不愉快で不愉快で、投げ出したくなるんだが、投げ出せない。
 で、著者紹介を見てみたら、ぎゃ、宮崎県ご出身。しかもほぼ同年齢。私にとって(特に)リアルなわけだわ。
 ふーむ、真梨幸子さんって、この人、いったいナニモノナノダ?

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【ヒキタ最新刊】
大好評発売中!
「自転車はここを走る!」小林成基(NPO自活研)と共著 こやまけいこ:イラスト
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【好評既刊本】
「明るい自転車質問室」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「自転車 困った時の即効お助けマニュアル」成美堂出版
「自転車ツーキニストの作法」SoftBank新書
「ものぐさ自転車の悦楽」マガジンハウス
「自転車会議!」(片山右京・勝間和代・今中大介・谷垣禎一と共著)PHP研究所
「自転車の安全鉄則」朝日新書
「今すぐ使えるクロスバイク図解マニュアル」大泉書店
「ロードバイクで歴史旅」木世(えい)出版社
「自転車をめぐる冒険」「同・誘惑」(ドロンジョーヌ恩田と共著)東京書籍
「それでも自転車に乗り続ける7つの理由」朝日新聞出版
「自転車生活の愉しみ」朝日新聞出版
「天下を獲り損ねた男たち(続・日本史の旅は自転車に限る!)」木世(えい)出版社
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【自転車通勤で行こう】
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